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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。このチャンネルでは、読書とIT時代のリテラシーを中心に、好きなものの話をしています。
今回話するのは、アニメ「チ。」紙を一枚積み上げることが僕にもできるかも。と思った話。、というものです。
月曜日は、本の話をしています。家に本がたくさんあるって方、結構いますよね。
リテラシーを身につけるための一番大事な創用は、読書だと思います。
リテラシーの本質は、目に見えないもの、手で触れることができないものを想像できて、それを現実の世界と結びつけることができる力だと思うんです。
本は、不便なものです。かなり頭を使わないと読めません。
ヨーロッパの中世までは、目読ができるのは福祉な能力だと考えられていたそうです。
当時は、字が読める人も音読が普通だったのですね。
言葉と直接繋がっているのは音声ですから、それが自然だったのでしょう。
それを不便な文字に置き換えて、それをまとめて本にする。
なぜそんな不自然なことをしたのかというと、脳にある記憶を外部化することで、考えたことを末永く残すことができるからです。
一枚の紙に書かれた誰かの考えを読んで考えたことを、また一枚の紙に書いて、前の紙の上に積んでいきます。
まさに紙一重、これを永遠として繰り返してきたものが、僕たちの手にある本なのだなと考えると、本棚にある本が愛おしくなってくる。
多分本が好きという人は、こんな感覚を持っているのではないでしょうか。
大学で心理学実験実習という講義を受けたことがあります。
指導してくれた教授が実験レポートについて話してくれたこともそうでした。
我々は先人が築いた膨大な知識の上に立って、自分が見つけたほんの少しの薄い知見をその上に載せることができる。
それは論文という形で積み上げられるが、過去にたどり着くための最初の一歩が実験レポートを書くことだ、という趣旨のことを話してくれたのでした。
僕たちはそうやって積み上げられた試験の上で暮らしています。
偉そうに踏んどり帰ったところで、たかだか紙一枚載せるくらいのことです。
これがどんな風に聞こえるかは人によるでしょうけど、僕にとってそれは自分ができることの可能性を開いてくれる言葉でした。
こうやって毎日話しているのは、そんな言葉の後押しがあったからかもしれません。
今シーズン放映されているアニメの中に、チッという作品があります。
タイトルだけでは何のことだかさっぱりわからない作品ですが、描かれているのは自分が存在する世界を正確に理解したいと願った、
命を懸けて何世代にも渡って知識を積み上げた人々の物語です。
学問や知識のために命を懸けるなんて馬鹿げているという人もいるでしょうけど、
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僕たちはそうやって積み上げられた知識の上で暮らしているのです。
そういう想像力がリテラシーそのものなのですね。
消費するだけじゃない自分に気づけたとしたら、日々の暮らしが持つ意味が変わってくるでしょう。
ちょっと難しいテーマを描く作品ですが、たくさんの人に触れて欲しい作品です。
さて皆さんはどんな風に感じるでしょうか。
このラジオはYouTubeでも配信しています。音声では表現しきれないものを映像で補う度合いがあります。
ぜひチャンネル登録をお願いします。
今回はアニメ、地、紙を一枚積み上げることが僕にもできるかも、と思った話をしました。
今日はここまで。
読者と編集ではITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
トワカでITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから見に行くことができます。
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今日もワクワクする日でありますように、千葉直樹でした。
ではまた。