00:07
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「ここから始めたら数学が苦手にならなかったかも!」というものです。
「感じる数学」という本があります。
企画したのが、北海道大学総合博物館で、博物館内の展示と連動して本が出版されました。
ついこの間まで展示が行われていたので、せっかく近所に住んでいるので見に行ってみました。
内容は、「よびのり」というYouTubeチャンネルで配信されているので、ぜひ見ていただきたいです。
僕は数学に苦手意識があります。
一言に数学といったって、とても広い領域ですから、その全体を苦手というのはちょっと変なのですが、
数学が苦手という人は、だいたい漠然と全体を苦手と言ってしまうものですよね。
僕が苦手意識を持った始まりに遡ってみると、たぶん苦苦を覚えなければならなかった時のような感じがするんです。
苦苦はちゃんと覚えることができて、その後あらゆるところで役に立っているので、覚えさせられたこと自体には感謝しているのですが、
なんとなく苦手になってしまった体験があったんです。
以前の配信でも話したことがありますが、僕は暗記するのが嫌いなんです。
もちろん今となっては暗記した方が早いことがあるのは理解しているんですけどね。
苦手になった体験というのは、苦苦の暗証をクラス全員の前でやらされたことなんです。
別に何かの罰としてやらされたというわけではなくて、全員やることでした。
教室の前に出て、ある段を正しく言えたら、先生がその段の認定証をくれるんです。
なかなか良い工夫だったなぁと思いますが、僕は上がり証なのでこれが結構辛かったんですね。
その時に思っていたことは、
苦苦の仕組みはわかっているから計算はできるのに、なぜ暗証しなければならないんだろう、ということでした。
僕は苦苦の暗証には全く興味はありませんでしたが、掛け算とか苦苦の仕組み自体は面白いと思っていたのでした。
この感覚、案外、そうそう、という人がいるかもしれません。
同じように、公式を覚えさせられることもよくありますよね。
僕は公式を暗記するのは例によって嫌いなんです。
03:02
なぜそういう公式が成り立つのかが納得できないと覚えられないんです。
納得できたものは忘れないんですけどね。
そんなわけで、興味はあるのに苦手ということがどんどん積み上がっていき、
結果として数学は苦手というのが成立してしまっているのですね。
学校での勉強を卒業して、強制されない学びの時間が取れるようになって、
ことあるごとに数学に触れて、なるほど、そういうことか、と思うことが今でもたくさんあります。
仕事で必要になって改めて勉強してすごく納得したこともあります。
でも苦手と思ってしまったものを乗り越えるのはやっぱり大変です。
そこそこの年齢になった今、感じる数学展を見に行ってみて、
数学の始まりみたいなことに触れて、
サイクロイド曲線を転がるボールが、転がる長さが短い直線を転がるボールよりも早く下につく、
そんな直感に反する実験を見て、こういうところから学ぶ機会があったら、
もっと数学を楽しめたかもしれないなぁと思いました。
まあ、この年になったから理解できるということもあるのかもしれませんが。
いずれにしても、学び始めに出会うものはとても大事だなぁと思うのですね。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから、または、「読書と編集」と検索して、
ネコがトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。