1. にゃおのリテラシーを考えるラジオ
  2. #638 【刻】昭和の最長片..
2023-08-06 10:29

#638 【刻】昭和の最長片道切符北海道ジグザグ③/時刻表は読み物だからな(67)

宮脇俊三「最長片道切符の旅」の第3日目の話。

終着駅は鹿児島は枕崎なのに、根室から紋別に向かうのです。

3日でなんと総行程の8.4%の距離を走破しています。北海道は広いのです。

その行程の時刻表を眺めて思ったことを話しています。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「宮脇俊三電子全集2 最長片道切符の旅」

https://amzn.to/3PNSwRh


配信書き起こし
https://note.com/nchiba

にゃおのtwitter
@nchiba
https://twitter.com/nchiba

YouTube
https://www.youtube.com/@nyaos

「読書と編集」の活動は、
https://www.nyaos.net/

ストアカの「読書と編集のITリテラシー教室」は、
https://www.street-academy.com/steachers/468576?conversion_name=direct_message&tracking_code=62e788e6ff484f6d2952151bb9c955b4

をご覧ください。

サマリー

千葉直樹は北海道の最長片道切符の旅をしています。その旅は最長片道切符北海道ジグザグ③で、千葉さんは時刻表と一緒に読み進めています。現在は旅の67回目で、3日目の根室から門別までの話をしています。

最長片道切符の旅3日目
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、昭和の最長片道切符北海道ジグザグ③、時刻表は読み物だからな、の67回目です。
日曜日は時刻表を読んで話しています。
今年の北海道は蒸し暑い日々が続いています。
気温が高い上に湿度が高い夏はあまり記憶にありません。
体の中に熱が溜まってしまっている感じで、疲れが取れないのですよね。
北海道の夏はだいたいお盆までなので、もう少しの辛抱でしょうか。
1ヶ月ほど前から、宮脇俊三さんの最長片道切符の旅という本を、当時の時刻表と一緒に読み進めています。
1978年の最長片道切符のスタートは、北海道十勝の広尾線広尾駅で、前回はやっと2日目を終えて根室に着いたところでした。
広尾は十勝ですから、そこから東の根室までなぜ2日もかかるのか。
それは最長片道切符はできる限り遠回りをするからです。
どんなルートを移動したのか気になる方は、ぜひ前回前々回を聞いてみてくださいね。
さて、最長片道切符の旅3日目です。
この切符の東の端は、根室本線のあっとこ駅です。
根室本線の終点は根室駅ですが、あっとこから根室の間は往復することになるので、片道切符の経路には入れられません。
でもせっかくだから東の端の根室に行きたいというわけで、2日目の宿泊は根室ということにしたようです。
まあ、あっとこに宿があるかというと微妙な感じでもありますしね。
最長片道切符はあっとこで途中下車の形にして、あっとこから根室までは別に切符を買って往復ということになります。
海の幸を堪能した根室を後にして、まずはあっとこまで戻ります。
根室駅5時31分の普通列車です。
1時間ほどかけて6時30分にあっとこ駅に到着します。
あっとこまでは44.9キロ。
もっと近いイメージでしたが、そこそこ距離はあるのですね。
この間の景色は高齢とした牧草地や雑木林、いかにも東の果てという感じです。
あっとこから最長片道切符の旅を再開しましょう。
あっとこ駅6時32分発。
しべつ線の普通列車で中しべつに向かいます。
この辺りは人口密度が日本一少ない場所です。
人より牛の数の方が多いとよく言われます。
時刻表であっとこ中しべつ間を見てみると、
設定されている列車は1日5往復で、途中で列車の行き違いがない単純往復のダイヤです。
こういう路線を維持していたら大赤字になるのも仕方がない感じです。
47.5キロ。
最長片道切符の旅再開
1時間ほど走って中しべつに7時38分着。
しべつ線は変わった路線です。
メインの路線は、
串路と阿波市流を結ぶ専門本線の途中にあるしべ茶から中しべつを通って海辺の目室しべつまでで、
その途中の中しべつから分かれてあっとこまでの先ほど通ってきた路線もやっぱりしべつ線なのです。
人の字の形をしているんですね。
中しべつ7時46分発の普通列車に乗り換え、メイン側のしべつ線に移ります。
こちらの路線は、下り7往復、上り6往復ですが、1往復は急行の設定になっています。
それだけでなく、中しべつとしべ茶の間は普通列車でも、しべ茶から串路までは急行という列車が2往復あります。
いずれも相性はしれとこ。
急行までの直通の設定があるところがローカルとはいえメイン路線の感じですよね。
しべ茶駅に9時5分着。
ここでは時刻表を追うのを中心にしているので、景色のことなどはあまり話していないのですが、
宮脇さんは周辺の景色のことを細かく描写していますので、ぜひ本の方を読んでみてくださいね。
ここまで駅弁のない路線を移動してきてお腹が空いてきたけれど、しべ茶駅にも駅弁はないのでパンと牛乳を買ってしのいだと書いてあります。
しべ茶駅9時52分発の専門本線急行、大雪6号に乗り換えて北に向かいます。
この列車、今は考えられないようなすごい列車なのです。
串路発札幌行きというとそんなに珍しくないじゃんと思いますが、
なんとこの急行はあばしり回りなのですね。
こういう列車の設定があったところが鉄道全盛時代の面白いところです。
専門本線は今でもなんとか生き残っている路線です。
生き残っていると言ってもほとんど瀕死という感じ。
2022年6月号を見ると運転備注意というコメントがついたイベント列車が半分ぐらいを占めているのです。
この地域には結構有名な観光地があるのですが、専門本線はどの観光地からも遠い場所を通っている感じです。
北海道は広いし、そもそも観光目的で作った線路じゃないので仕方がないのですが、かなり残念な感じもします。
専門本線の生き残り
宮脇さんもそんなことを考えながら列車からの景色を眺めています。
あばしりに12時2分着。
この次に乗り継ぐのは雄毛線ですが、出発までに時間ほどあってもえろ貝塚に立ち寄っています。
僕はちょうど宮脇さんが通った時期に小学生でここに行ったことがありますが、背景の歴史的な知識がないと全然つまらないだろうなと思いました。
僕は結構楽しかったんですけどね。
あばしり駅からの雄毛線はホーツク海につながる野戸路湖・サロマ湖の辺りを通る路線です。
時刻表には1日6往復ほどの列車が乗っています。
あばしり駅を14時23分に出発して、有名なあばしり番外地の中を通り、海沿いの景色の良い場所を走っていきます。
途中で乗ってきたおばさんがホタテをさばく仕事をしている人で、いろいろ話したことが書かれています。
この辺りは今でもホタテやカキの名産地です。
のんびり2時間半走って中雄別に17時着。
今日泊まるのはもう少し先の門別なのですが、次の列車まで1時間ほどあるので、中雄別から雄別までの名寄本線の短い支線に乗っています。
この区間は1日に2往復しか走っていないという超ローカル線でした。
時刻表を隅々まで読んでいた小学生の僕にもこの短い路線は印象にあります。
乗り換えに時間があるということで、宮脇さんもこの区間をとりあえず往復したのですね。
中雄別を18時10分に出る普通列車は、
おととい朝日川から円軽まで乗ってきた急行大雪5号のなれのはてなんて書かれています。
当時は大都市から地方の街まで直行できる急行列車の設定が結構ありました。
そしてその末端の方は普通列車になっていることがよかったのです。
ここで最長片道切符らしいところが出てきます。
中雄別とおととい止まった円軽の間は16キロほどなんです。
この間で根室に一泊しているわけですね。
ものすごい遠回りですよね。
30分ほど走って18時47分門別着。
3日目の工程はここまでです。
ここでスタートからどれくらい走ったのかを計算してみたら、1117.8キロ。
まだまだ北海道の最果てにいるのに、すでに全工程の8.4%も走っているのです。
本当に北海道は広いですね。
さて4日目はまだまだ北に向かうことになります。
果てしない最長片道切符の旅、続きはまた来週。
今回は昭和の最長片道切符北海道ジグザグその3、根室から門別までを話しました。
今日はここまで。
読書と編集ではITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して、
猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをノートで連載しています。
こちらも概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
10:29

コメント

スクロール