00:04
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「今すぐ役に立つ機能の裏にある遠大な構想の話」というものです。
タイトルはもってもあった言い方をしていますが、「Appleってすげえ!」という話です。
たぶんこんなことはAppleフリークが散々語っていることだと思いますが、
僕の頭にもよく浮かんできて、自分もそんな風にありたいなと思っているので話してみようと思います。
なぜAppleの製品に魅力を感じるのか。
それは20年後を想像させるからではないかなと思うんです。
iPodという携帯音楽プレイヤーが発売されたのは2001年でした。
これが出たときの印象は、Mac用の妙な周辺機器が出たという感じでした。
Appleが携帯音楽プレイヤーを作る意味がいまいちよくわからなかったんです。
でもそのデザインは素敵だったし、自分の好きな音楽を選曲も持って歩けるというのは魅力的で、
白いイヤホンはその後のデファクトとなったほどですよね。
それはいつも持ち歩きたくなるかっこよくて便利なデバイスでしたが、
2007年に壮大な伏線であったことがわかります。
iPhoneの発売です。
その後2015年にはApple Watchが出ました。
iPhoneの周辺機器で、ちっちゃい画面だけどすぐ見られるし、リモコン的に使えるからまあまあ便利。
でも腕時計か。また不思議な路線に進みだしたなぁという感じでした。
今はスマートウォッチは、時計というより体の状態を知るためのものだよねっていう風に変化をしてきました。
ヘルスケア的な機能が便利に感じますが、実は人の挙動を知るための重要な入力機器としての側面が強くなってきていると思います。
そして2016年にはAirPodsというケーブルレスのイヤホンが出ました。
イヤホンのケーブルは結構邪魔でしたから、これは便利と思いました。
スタイリッシュなものを出すAppleっぽいなぁと思いましたが、実はそれだけではありませんでした。
その後発売されたAirPods Proには、いろいろなセンサーが組み込まれていました。
AirPods Proの第二世代になると、頭の向きを検知するセンサーが組み込まれています。
今は主によりリアルな音を追求するために使われていますが、これも人の挙動を知るための重要な入力機器としての側面があります。
03:02
実はIT機器は案外球体依然としたものです。
未だにディスプレイとキーボードとマウス、タッチパネルを使うことが多いですよね。
タッチパネルは比較的新しいけれど、ユーザーインターフェースは案外古いままなんです。
実はこれを着実に変化させ、普及させるのに長けている企業はあまりありません。
携帯電話とか腕時計とかイヤホンみたいな既にあるものをちょっとだけ便利にしたように見せて、実はこれまで体験したことがないユーザーインターフェースの世界に引っ張っていく。
そういうことを長期計画の中に織り込んでいるのがAppleという企業なんですね。
まあそう考えてみると、製品の価格が高くなるのもうなずけます。
なんとなくオシャレとかかっこいいと思う製品の中に着実にテクノロジーを埋め込んでいく。
やっぱりAppleってすげえ!って思いませんか?
今日Apple Watchのバッテリーが切れてとんでもなく不便な感じがして、おかげでこんなちょっとだけスケールの大きいことを考えてしまいました。
読書と編集ではITを特別物ではなく常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。概要欄にリンクがありますのでフォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。