自宅で本を読む幸せな時間から、本の話をするチョコ会に参加することが楽しみ
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、チョコレートと方丈記、というものです。
月曜日は、自宅の本棚にある本の話をしています。
本を読むシチュエーションというのは、いろいろあると思います。
休日に自宅でゴロゴロしながら本を読むというのは幸せです。
そういう時に、手元にお気に入りの飲み物とかお菓子とかがあると、もっと幸せな感じがしますよね。
家でゴロゴロするのもいいですが、本好きが集まって本の話をするというのも楽しいものです。
ありがたいことに、僕にはそんなお友達が何人かいて、その中にはショコラティエさんがいるのです。
その方は定期的にチョコ会というのを開いていて、宝石みたいなボンボンショコラを食べながら本の話をすることもあるのです。
スケジュールの都合でなかなか参加できないのがつらいところなのですが、チョコ会の案内が来るのはとても楽しみにしています。
そんなチョコ会の今月のお題は、泡とチョコレートというものでした。
泡というのは、主催のショコラティエさんが大好きなシャンパンやビールなどの発泡系のお酒が第一義のようですが、おしゃべりの題材になるならまあ何でもありなのです。
僕は例によってスケジュールの都合で参加が難しいなあと思いながら、とりあえず何か面白いネタがないかと探していたら、包装機を見つけました。
行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。
淀みに浮かぶ歌方は、かつ消えかつ結びて久しく留まることなし。
という冒頭を覚えたという方は結構いらっしゃるでしょう。
ここに出てくる歌方は、泡のことでもありますよね。
僕はこの冒頭の部分は覚えていても、包装機を全部読んだことはなかったような気がしたので、この機会に読んでみることにしました。
響きの美しい原文を読むのが良いのですが、これはこれで骨が折れるので、まずは現代語訳の方から。
ずっと読んでいくと60という数字が出てきました。
作者である鴨野長明が、自分の年齢はそろそろ60になると言っているわけですね。
ちょうど今の僕の年齢に近いのです。
そう思って読んでみると、後半に書かれていることがなんだか身に染みるというか、
うんうん、そうだね、なんて言いたくなるようなことなのでした。
大抵の方は10代の頃に包装機に出会って、なんとなく暗い話だなと思ったでしょう。
それはその通りで、とても明るいなどというものではないのですが、
その年になって読んでみると、日ごろ心に浮かび上がってくる思いは誰もが持っている思いで、
それはそれで悪くないというか、別に暗いというものでもないのだなと思ったのです。
古典を読むのも良いものだなと思いました。
チョコレートの話からずいぶん遠いところに来てしまった感じですが、
こんなことを考えるきっかけをくれる素敵なお友達を大事にしていきたいなと思います。
今回はチョコレートと包装機という話をしました。
今日はここまで。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから。
または、読書と編集と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをノートで連載しています。
こちらも概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。