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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、情報がずっと保存されることと、それをコントロールすること、というものです。
少し前に、永続化の話をしました。
これは、コンピューター上でのデータの永続化という観点から、情報を長期間に渡って保管するということについての話でした。
純粋に技術という観点で見ると、情報を保管するというのは難しいものです。
コンピューターの世界では、データは消えるのが当然なので、消えないようにするために努力を重ねてきているということになります。
これは、コンピューター以外でも同様で、大昔から、長く記録を残すための方法はいろいろ試されていて、
例えば、石に刻みつけるという方法もありますが、これは誰でもできることではないし、保存できる情報量もとても少ない、という話をしました。
でも、インターネット技術の進化によって、クラウド上で情報を管理することができるようになり、情報を長期間に渡って記録する手段を個人でも活用できるようになってきたわけです。
この方法は、さらに進化を続けています。
意図しない形ではありますが、SNSにその片鱗を見ることができます。
SNSには、消すと増える、という言葉があります。
ある投稿が何らかの圧力で削除されるような場合、世界中の誰かが保存してあった投稿がどんどん複製され、圧力による削除であるということが不規された上で、さらに拡散されるという現象のことです。
その是非は議論しませんが、ここで着目したいのは、情報が無数に分散されて存在するという事実です。
完全というわけではないのですが、ネットワーク化された情報空間に一度記録された情報は、簡単に消えることがない、という性質が現れ始めているわけです。
これを個人情報と絡めて考えるとかなり怖いことではあるのですが、
人が一度知ったことを忘れるのが難しいように、ネットワーク上の情報も簡単に消えることはないということを前提に、それをコントロールする方法を考えていく必要があります。
これは単に技術的な問題ではなくて、僕たちが情報を運用する上でのモラルのようなものの問題と考えるのが現実的です。
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情報をどう取り扱わなければならないのか。これはまさにリテラシーの問題なのです。
技術の進化を止めることはできません。
それをどう使っていくかを実感を持って考えられるようになるために、今はITリテラシーを自分ごととして身につける必要があると思うのです。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。