00:05
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、
国際線航空の時刻でびっくり!
時刻表は読み物だからな!の11回目です。
前回は、1968年の時刻表の作印地図を見て、北海道に私鉄があったということに気づいたので、その話をしました。
今回は、鉄道の時刻表ではなく、飛行機の時刻表の話をします。
といっても、時刻表自体は、これまで読んできたものを読むのです。
今のところ、1968年と1988年の時刻表を比較して読んでいますが、
どちらにも飛行機の時刻表が載っています。
2冊を比較して大きく違うのは、飛行機の飛んでいる数です。
1968年は2ページ半ですが、1988年は22ページあります。
そして、1988年は3分の2が国際線なのです。
1968年は国際線はありません。
一般の人々が海外旅行に行けるようになったのが1964年ですから、
自由化されたといっても、実際に国際線に乗る人は一握りで、時刻表に載せるような規模ではなかったのでしょう。
と思いながら試載に見てみると、国内線でも面白い違いがあります。
1968年は、経由便が結構あるのです。
例えば、東京から大阪を経由して福岡。
東京から三沢を経由して札幌岡玉。
秋田から函館を経由して札幌岡玉、みたいな便ですね。
当時は搭乗する人が少ないことや、使う飛行機が小さくて途中で給油が必要となったりすることもあって、
遠距離は経由便が割とあったのでしょう。
と興味深く見ていたら、ふと時刻表の下に妙なコメントを見つけました。
国内線区間は搭乗できません。と書いてあるのです。
時刻表自体には国際線区間は載っていないのです。
どういうことでしょう。
当時を知る方はピンときたかもしれません。
このコメントが書いてあるのは、ジャルノラン。
東京から大阪を経由して沖縄に飛ぶ便なのです。
03:04
お分かりですか?
1968年は沖縄は海外でした。
そう、アメリカの占領下にあったのです。
沖縄本土復帰は1972年です。
そういうわけで、大阪から沖縄までは国際線扱い。
大阪を経由はするけれど、多分これは給油のためで。
東京から大阪までという乗り方はできないということなんでしょうね。
出入国管理のオペレーションを考えたら当然そうなるのでしょう。
この辺もっと突っ込んで調べてみたくなりました。
こんな細かいところに、日本の大きな歴史への手がかりがあったりするのが時刻表を読む醍醐味です。
面白いでしょ?
あなたも時刻表を読んでみませんか?
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して、
猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。