00:01
はい、ということで、映画『君たちはどう生きるか』の考察について話す収録、第2弾でございます。
ここからですね、もう盛大なネタバレがありますので、普通にネタバレして喋っていきますので、まだ見てない方は、もしくはネタバレとかそういうのを勘弁してほしいという方は、ここでこの放送を切ってください。
はい、あとは申し訳ないですが、自己責任でお願いしますね。はい、ネタバレしますよ。
はい、じゃあ話していきますね。で、前回1つ前の収録では、この君たちはどう生きるかについての自分なりの僕なりの考察、プラスそのいろんな人の意見を取り入れた上での考察であるということを話しました。
で、お話しするポイントは大きく5つあります。はい、もう一度言っておくと、お話しするポイントは1つ目が、この映画が分かりにくいと言われる理由について、2つ目は青詐欺とは何だったのかということ、
で、3つ目が現実逃避先としての党、4つ目が君たちはどう生きるかという本は映画の中でどのような役割を果たしたのか、
で、5つ目が大叔父とは何だったのかということについて話していきたいと思います。で、1つ前の収録では、この映画が分かりにくいと言われる理由について話している途中でした。
で、この映画が分かりにくいと言われる理由については大きく分けて3つありまして、1つ目が、この映画自体がアート作品として作られているから、アート作品だから解釈がいろいろと分かれる、分かりやすいものではない、そもそもが。
2つ目が、場面のコラージュとして作られている、これは宮崎駿監督がその印象的な場面というのをいくつかあって、それを繋ぎ合わせるような作り方で映画をそもそも作っている人、そういう作家さんだからということですね。
で、作家には、こういう映画を作る作家には、ざっくり言うと2タイプいて、その印象的なシーンだけはパッと思いついて、それがいくつかあって、それを成立させるために繋ぎ合わせて、そのストーリーをこじつけるじゃないですか、そういうふうに繋ぎ合わせて作る人が1ついます。
2つ目が、まずその物語としてちゃんと綺麗に作って、映像はそれを補完するような感じで、物語ありきで作る人というのがいるとしたら、宮崎駿監督というのは前者のタイプなんですね。まずシーンありきなんですね。印象的な場面がパッと思いついて、それをいくつかあって、それを繋ぎ合わせるためにストーリーというのを後付けで作るみたいな、だからストーリーとしてちょっと意味がわからんみたいな部分が結構ある、そういう作家さんだと僕は思っているし、実際そういうふうに言及している方もいらっしゃいます。
なのでですね、この作品に限らずジブリの作品というのは、各場面はすごい印象的なんだけど、ストーリーとしてどういう話だったの?みたいな話が多いのは、多分そういう作り方がされているからだというふうに思われます。
03:03
わかりにくい理由の3つ目は本人もわかっていないということですね。これは他の方の解説動画ですね。山田玲司さんの動画とか、岡田敏夫さんの動画とか、中田敦彦さんの話でも語られていましたけど、なんかインタビューで語られていたみたいなんですけれども、宮崎駿監督本人もこの映画についてちょっと自分でもよくわからないというふうに言ってるらしいですね。
つまり、とりあえず自分の思うままに書いたんだけど、これについて自分は何を言いたかったのかっていうのを自分でもよくわかってないんだよねみたいなことを言ってるので、それは本人もわかってなきゃ、観客もわかるはずないよねっていうところなんですよね。
だからそれはもう本当に見た人それぞれにいろんな解釈がある。
だからこそこの映画っていうのはいろんな方が自分の解釈を話されていて、それはやっぱりその人独自のそのフィルターがかかっているので、それがめちゃめちゃ面白いんですよね。
だからその解釈の余地がある映画っていうところがですね、非常に面白いんですけども、でも一方でわかりにくいという意見もたくさん生んでしまうということでございます。
だから全くわからないって人もそれはそれで一つの視点だと思います。確かに本当に初見で見ると全くわからないし、これはある程度ジブリを長年見てきた人とか、宮崎駿さんのバックストーリーがわかる人じゃないと理解できない、そういう描写もたくさんありますね。
ということで1つ目がこの映画がわかりにくいと言われる理由についてお話ししました。
じゃあ2つ目のですねトピックに進みます。 青鷺とは何だったのかということについて話していきたいとおもいます。
この物語のバディ役ですね、相棒役、ドラえもんでいうところの伸び太とドラえもんだったらドラえもん的なポジションですね。
これが青鷺なんですね。主人公の真人というのが、ドラえもんで言うんだったら伸び太みたいな本当の主人公
っていう少年がいて、それの相棒役として青鷺っていうやつが出てくるんですけれども、
この青鷺って何だったのかっていうことなんですが、これはねあの
この後ネタバレしますけども、青鷺が変身というかですね、人間ぽい姿になるじゃないですか。
でそれがですねめちゃくちゃ鼻が大きい男なんですよね。 結論から言うと青鷺っていうのは手塚治虫の象徴なんじゃないかなっていうことですね。
これはもちろんいろんな解釈があるんですけれども、僕はそう思いました。 これはね山田玲司のヤングサンデーの youtube チャンネルで山田玲司さんも言及されてましたけども、
まあそうですよね手塚治虫的ですよね。 これは漫画オタクとかだったら、もうあの鼻が大きいキャラクターイコール手塚治虫っていうのはある程度共通認識なんですよね。
06:13
でこれがもうあまりにも大げさに鼻がでかい男、 中年以降の男性っていうかねそういう感じで描かれていたのは、これはもうなんか誰が見てもそのほんま漫画の文脈を知ってる人だったら手塚治虫的な何か。
なんじゃないかなっていうことはなんか直感的にわかると思うんですよね。
だからまあそうなんですよ。
そうですねあの あそうだちょっと話ちょっと前後しちゃいますけどこのこの作品のテーマって何だったのかっていうことを
ちょっと話そうと思ってたんだ。 この作品のテーマって何だったのかっていうことをちょっとね話しますと
あの えっとね
作品のテーマっていうのはまず母と母との和解っていうことと友達を作ること そして
現実と空想現実を向き合う 家庭ですね
そこがテーマだと僕は思っています。 ちょっともう一度まとめると母との和解、友人を作ること
そして現実と向き合う勇気 この辺がね大きなテーマだというふうに思います
まあこれはちょっとまた後からあの詳しく話していきますけども はいじゃあ元に戻りますと青鷺の存在とは何だったのかって言うとこれは
手塚治虫の象徴ではないかっていうこと じゃあ手塚治虫って何なのかって言うとまあ宮崎駿にとっての手塚治虫って
いうのはまあその先輩の漫画家であり アニメーターであるということらしいんですね
僕もそんな詳しく知らないですけどもまあ年代的には手塚治虫の方が圧倒的に先輩 なんですよね
で宮崎駿さんはもともと漫画家志望だったんですよね でも漫画家にはなれなかったと
だからアニメーターになった。手塚治虫っていうのはそれに対して漫画家としても大成功していて かつその後にアニメも作ってアニメの第一人者
アニメ日本アニメにおけるまあその道を切り開いた人でもありますよね だからそういう意味では嫉妬の対象でもあるんですよね
だからその 尊敬する先輩であると同時にかつあのめちゃくちゃ嫉妬する対象でもあり
手塚治虫のその嫌いなところもたくさんあったというふうに言われてますね だからそういうなんかあの
対象なんですよねだからまあ青鷺っていうのはですねまぁ友達でもあるんですね 友達と象徴としても描かれていて
で最初その主人公の真人は青鷺を殺そうとするんですよね なんかこう
09:03
憎い存在として青鷺を弓矢で弓矢を作って青鷺を殺そうとするこれは何かっていうと 手塚治虫を認められないっていう認めることができないっていうそういうなんか
あの憧れの存在ですごい存在であるという 詐欺っていうのはまあこのね物語に鳥っていうものがねモチーフとしてすごいたくさん出て
くるじゃないですかインコであるとか 詐欺もそうだしあとペリカンみたいなものが鳥みたいなものがたくさん出てくるんです
けど鳥っていうのはまあ神秘的なものとしての象徴として神話とかにもたくさん出てくる ということでまぁそういったその火の鳥っていう手塚治虫さんが火の鳥っていうものを
ライフワークとして書いていたっていうそういうところとも結びつくと思うんです けれどもまあそういったなんか神秘的なものの象徴として鳥というアイコンが出てるの
かなっていう感じもあると思うんですが そうなんですねで最初青鷺を殺そうとしてたということなんですけれどもなんだけど途中から
だんだんその青鷺を仲間として認めるようになって 最後にはこいつは友達だみたいなことを言ってるわけなんですよね
だからこれは宮崎駿監督にとっての手塚治虫の象徴であり 手塚治虫というものを認められなかった最初はもうライバルとして
抹殺しようとしてただけども最終的にはまあこれは心の中でっていうことなんです けれども手塚治虫はもういないんでね
心の中で手塚治虫を友達として友達というとおかしいですけども まあ仲間として認めるようになったっていうそういう
宮崎駿監督自身の心の葛藤をまあその 象徴として描いたものではないかというふうに言われています
で青鷺っていうのはまあ何なのかっていうことまた別の観点から言うと不思議な 世界に誘う
まあその誘い役としての存在としても表現されてますよね でこの不思議な世界っていうのは次の話でトピックで話しますけどもこの不思議の
世界っていうのは要は空想世界なんですよね 現実逃避先としての空想世界としての不思議な世界なんですけれどもそこへの誘い役が
青鷺っていうことはイコール手塚治虫なんですよね つまり手塚治虫が作ったまあその新宝島とかその中漫画ですよね
手塚治虫の漫画に魅了されてその空想世界に誘われたって意味で 青鷺っていうものがこのしきりに空想世界に誘おうとしてるんですね
それを最初殺そうとしたりとか拒否したりとかして いつつも結局その手塚治虫に連れられて空想の世界に迷い込んでしまったっていう
そういうところで青鷺が表現しているのではないかなというふうに 僕はねいろんな方の解釈も聞きつつ自分なりにそういうのように解釈しました
はいということでチャプター2でね 2つ目のトピックでもう時間いっぱいになりましたので次の話で次の回で
また別のトピックを話していきたいとおもいますはい以上ありがとうございました