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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には、お育てネタや、入学時代や、旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
今回は、2年ぶりに開催された、3月のあのイベントについてのお話です。
毎年3月に開催される、犬好きなら一度は覗いてみたい、あのイベント。
そう、イギリスで行われる、世界最大のドッグショー【The crufts】です。
クラフトについては、以前の配信でもご紹介しておりますので、よかったらそちらもお聞きくださいね。
ドッグショーというのは、基本的には犬種のスタンダードの中で、一番の犬を決める、というコンテスト・品評会のようなものです。
皆さんもよくご存知の、ゴールデン・レッドリーバー、ダルミシアン、チワワ、プードルなどの犬の種類を犬種と言います。
この犬種とは誰が決めているの?という問いの答えはいろいろあるのですが、大きく言うと、知られているところでは、ケンネルクラブがあります。
ケンネルクラブは世界各国にあり、イギリスにはイギリスの、日本には日本のケンネルクラブがあります。
ケンネルクラブの役割の一つには、犬種の適性を維持していくということがあります。
例えば、その基準には、ゴールデン・レッドリーバーの毛の色はこう、体の高さはこう、体の長さはこの長さであること、という決め事があるわけです。
この決め事のことを、犬種のスタンダードと言い、一年に一度、犬種のスタンダードの中で、どの犬が最も優れているかを競うのが、ドッグショーになります。
そして、このドッグショーの中でも最も権威が高いと言われているものの一つ、そして世界最大と言われるドッグショーが、毎年3月にイギリスで行われるダックラフツになるわけです。
犬の繁殖を手掛けるのはブリーダーと呼ばれる人たちですが、登録研修を育てるブリーダーにとって、このダックラフに出ることは憧れの夢の聖地であり、賞を取ることは最高の栄誉になります。
皆さんのワンちゃんが、ペットショップやブリーダーさん出身の子であれば、お手元に血統書というものがあるかもしれません。
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これはケンネルクラブやその他の団体が各自で発行するものです。
いわゆる犬の家系図のようなものですが、この家系図のどこかに〇〇チャンピョンと書かれているようであれば、ドッグショーで良い成績を残したというワンちゃんが親戚にいるよということです。
そうじて、チャンピョンの血統は非常に高価で取引がされることが多いです。
私は過去、100万を超えるトイプードルちゃんを見たことがありますが、親御さんはチャンピョン犬でした。
チャンピョン犬の血筋がなぜ高値になるのか、いろいろな要素がこれもあるのですが、まずは見た目がとにかく素敵です、かわいいです、きれいです。
そして、遺伝性疾患や病気には非常に注意されて繁殖されていることが多いので、勉強熱心で有料なブリーダーさんの犬舎から出るチャンピョン犬は、健康で美しく、技術、性格ともに優れていると言われるのです。
それが高値のゆえんの一つと言っても差し支えないと思います。
このディックラフト自体は歴史が100年以上あり、最初は小さな犬の品評会だったそうです。
だんだんと知名度や人気が上がり、国内外の有名企業がスポンサーに就き、研修のスターザ・スタンダードの優秀権を決める読書の意味にとどまらず、世界中の犬たちのための祭典、お祭りとなっているわけです。
私は過去3回、2回はクラフトでデモンストレーションする師匠のアシスタントとして、1回は自分の会社のスタッフたちの研修旅行先として師匠に会いに、このクラフトに行ったことがあります。
クラフトでの楽しみ方はいろいろあります。
後半では、もし今後クラフトに行ってみたいという方のために、5年前に私が日本から訪れた時のお話をしていきたいと思います。
クラフトは、イギリス中部の大都市バーミンガムから電車で、この近くのNECバーミンガム駅から直結した巨大な会場で、4日間通しで朝が行われます。
イギリスの首都ロンドンからバーミンガムまでは、電車や高速バス、飛行機が出ています。
私は5年前に行った時には、ロンドンからバーミンガム駅のバスを日本から予約し、ピースロー国際空港に日本から降り立って、そのままバスターミナルから1本で行きました。
時間はかかりますが、寝ていけますし、海外旅行が初めてというスタッフ3人と、イギリス初めてというスタッフを4人連れていましたので、この交通手段で良かったなと思っています。
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NECバーミンガムは、幕張メッセとパシフィコ横浜と東京ビッグサイトを合わせたような巨大なセミナーホールで、普段はおそらく1会場ずつ、それぞれ別の企業や団体が使うのでしょう。
ですが、このクラフト、The Craftの時は全ての視察をクラフトが貸し切ります。
周辺には、オートチェーンホテルからビジネスホテル、D&Bなどの飲食があるのですが、年明けする前にはほぼ全てが埋まると言われています。
観光客だけではなく、会場関係者、出店者が数多く宿泊するため、値段も上がります。
おすすめは、NECバーミンガム駅から2、3駅離れた町に宿泊をすることです。実際、私たちもそのようにしていました。
日本からイギリス各所の宿泊施設は簡単に予約することができますし、booking.comやportravelなどからであれば、日本語でも予約ができます。
過去には、クラフト見学のツアーなどもあったようですが、私は個人旅行をおすすめします。
クラフトは朝9時から夜7時によっては、9時まで4日間通しで行われます。
チケットは現地でも買えますが、ネット販売もされています。
1日間、2日間、3日間、4日間のほか、メインアリーナのイベントによっては特別な有料チケットが必要な場合もあります。
4日間、会場の様々な場所で、時間ごとにいろいろな催し物が行われます。
そのスケジュールもネットに1日ごと見られますので、この時間にこの場所で行っている、やっているこのイベントを見てという感じで、少し予測をされるのをしていくのも良いと思います。
また、パンフレットも10ポンドで売っていますよ。かなり分厚いので、持ち運びには不便ですけどね。
ですが、記念品にはうってつけだと思いますよ。
メインイベントはメインアリーナというテレビやYouTube放映がされる大きなアリーナで行われます。
ですが、そのほかにもショーアリーナや各所でイベントは行われています。
研修のスタンダードの中でも品評会だけではなく、レスキュー犬、盲導犬、超導犬などのデモンストレーション、
アジリティ、フライボール、ガンドッグなどのドッグスポーツ、
ドッグダンス、しつけ教室やポピー教室、お手入れ教室、子供のための拝見教室、
動物愛護団体のデモンストレーションなど、
また、ドッグショーに出るための各研修ごとの待機ブース、ブリーダーさんの食飯ブース、
それらには見慣れないワンちゃんたちもたくさんいて、その子たちを眺めているだけでもあっという間に時間が経ちます。
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ブリーダーさんやハンドラーさんたちがピシッと着飾って、
手塩にかけた子たちを熱心にブラッシングやマッサージをしている姿は誇れましかったり圧巻だったり。
そのほか、ものすごい数のペットグッズやフードの販売ショップなどもあり、
カフェやファーストフードチェーン店も出店しているので、
英語がわからなくても1日中ここにいて飽きることはありません。
1日いるだけでも犬まみれの祭典の雰囲気に気づかれしてしまうかもしれませんね。
ちなみに私とスタッフたちはこの時2日目、3日目の2日間の見学に行きました。
1日目にはなんとなく場所や催し物、雰囲気の把握をし、
2日目には自由時間の時間を決めて各々楽しんでいましたよ。
5年がたち、今コロナ禍でまた状況も違うかもしれませんが、
当時は会場内に多くの犬たちがいました。
一般の観光客は犬を連れて入ることができません。
昔私が師匠と会場に行った時には、どうだったか定かではないのですが、
よく日本で行われる犬のイベントには犬を連れている一般の方がたくさんいますよね。
そのため犬たちがマナーベルトをしていたり、各所にトイレや水飲み場が設置してあったり、
行き交う犬たちが吠え合ったり、トラブルになっている姿も見かけたものです。
ですが私の記憶にある中では、クラフトではそのような光景を見たことほとんどありません。
それはこの会場に入れる犬たちが関係者の犬以外いないということも多々あるかと思いますが、
それにしても広大な会場に犬のトイレやその辺に排泄物の跡がない、
マナーベルトをしている犬を見かけたことがないというのは驚きでした。
クラフトの外に芝生のスペースが広がっているので、犬たちは気分転換にそこを散歩したり、
外で排泄をすることが通例になっているようでした。
メインアリーナのイベントでは、アジリティドッグダンス、そして我らが師匠のデルガンドッグのイベントを観戦しました。
このメインアリーナに出るためには相当のレベルが要求されます。
国内外でもトップの犬たちとそのトレーナーさんのみが出場できるものです。
犬たちの動き、トレーナーさんの動きには一切の無駄がなく、
四方を大勢の人間に囲まれ、ざわめき、BGM、マイクの音量、場の雰囲気に飲まれることなく、
素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる犬たちはまさにトップオブトップの犬たち。
素晴らしいの一言です。
お腹が空いたり歩き疲れたらカフェで一休み、
バーガーキングやサブウェイ、ポスタコーヒーなどのお馴染みのコーヒー、コーヒーなどのチェーン店のほか、
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町内にはレストランやカフェがあります。
だいたいセルフ式のところが多く、トレイを持ってきて好きなものを乗せたり、
調理場の和さんに頼んでお皿に持ってもらい会計をするというシステムです。
値段はやはり高めですし、お味はまあかもなく不可もなく、
甘いものは激甘、紅茶は激熱なので要注意です。
チョコマフィンを頼んだけれど大きくて甘くて食べきれないという場合、
チッパー付きの袋を持ち歩くことをお勧めします。
これはものすごーく。旅行の間は重宝しましたよ。
節約を心がけたい方は事前にスーパーなどでサンドイッチなどを購入していくことをお勧めします。
ただコロナになってからはフードサービスや飲食についてはわからないので調べてから行ったほうが無難です。
お土産には日本ではなかなか手に入りづらい犬用のサプリメントやおやつ、
ハーネスなどの犬用品、マグカップ、ポストカード、
クラフト店オリジナルのロゴの入ったキーホルダーやグッズなどをたくさん買い込んだことを覚えています。
ただ大型犬や超大型犬の必至なものが多く、
チワワやトイプードル用の小さな商品、おやつは細かくされて小さな袋に小包装というのは一切期待しない方がいいと思います。
またお洋服は一部の機能性用品を除いては私的には日本のものの方が可愛くてコスパ良しだと思いますよ。
最初に目星をつけて買える前に一気に買うというのがおすすめです。
ネギリ交渉、大きめのエコバッグの持参も忘れずに。
イギリスの紙袋やビニール袋は脆くて大量の荷物には耐えられません。
大体のお店でクレジットカードが使えることもありがたいですね。
いかがでしたか?グラフト店行ってみたくなりましたか?
私もまたいつか一緒に行ってみたいと思っています。
とてもイギリスまで行けないけれど、世界で最大級のロックショーのパフォーマンス見てみたいなぁという方、
今年の分は先週末に終わってしまいましたが、過去のメインアリーナでのパフォーマンスはYouTubeから見ることができます。
こちらも公式ページとともにURLを記載いたしますので、ぜひご覧くださいね。
世界のトップの犬たちの融資を楽しめますよ。
それでは今日も最後まで聞いていただきありがとうございました。
次回もまたよろしくお願いいたします。