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こんにちは。
横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
犬と人との架け橋でありたい私が、犬に関する様々なお話、旅の話や子供たちのお話などをマイペースにお届けしています。
たまに歌を歌ったりしています。
より具体的なトレーニング、質問への回答はメンバーシップでお話しています。
さて、今回は私が自営業を始めて15年、ドクトレーナーとして始めて20何年かな、の中で初めて先週の木曜日に行ったチャレンジ、そのことについて気づきがありましたのでお話ししていきたいと思います。
先週木曜日に開催したオンラインセミナー、犬が自ら考えるようになる教え方のコツというセミナーをZoomで行いました。
今回のオンラインセミナーでは私はあるチャレンジを行ったんですね。
それは15年間自分が自営業を行ってきて、そしておそらく20年以上ドクトレーナーとしてお仕事をさせていただいてきて初めてのチャレンジでした。
そのチャレンジの内容は、非言語でコミュニケーションを取る難しさと楽しさをオンライン上で同時に複数の人たちと犬に対して伝えるということでした。
わかりますか?
私は冒頭の挨拶でもお話をしているように、自営業を営んでから15年になります。
ドクトレーナーとしてのキャリアは20年を超えましたが、ほとんど99.9%ぐらいはリアルな対面での犬と人とのやりとりだったんですね。
コロナ禍に入り、オンラインでのやりとりが増えていく中、それでも1対1でオンラインカウンセリングやお悩みの相談、トレーニングというのはリアルに対しては10対1ぐらいの割合ですけれどもしてきました。
昨年から始めた月に1回のオンラインセミナーは、オンラインというツールに慣れていない自分自身のために1対複数に対して情報共有をすることに慣れるために始めたものだったんですけれども、
このオンラインセミナー、1年ちょっと続けてきてたくさんの気づきを得ることができました。
ただし、どちらかというと今までは私から一方的な情報共有の講義、講座という内容が中心だったんですね。
もちろんご参加者の方々が知らないような情報や私の知見に基づいたお話、経験のシェアになりますので聞いていただくということがほとんどになるわけなんですけれども、
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それでもすごく質問などをしていただいて質疑応答などもする時間もあったんですが、それでもやっぱり聞いていただく方がメインになっていました。
その中で今回は初めてロールプレイを中心にセミナーを組み立ててみました。
それが今回の犬が自ら考えるようになる教え方のコツというテーマで行った非言語コミュニケーションなんです。
これを皆さんに画面越しに体感してもらうというロールプレイでした。
これは実際私が犬たちに行っているトレーニングを画面越しに行うというものでした。
ただ犬というものはなかなか画面の中に収まるように動いてくれなかったり、小型犬だとズーム越しの画面で何かを実際的に行うということが難しかったり、
それを見ながらというのは難しかったりするので、今回私はワンちゃんがいないよ、飼っていないよという方のためにも人と人とのロールプレイを先に行いました。
これはどういうことかというと、すなわち犬になってみましょうということなんですよね。
最初は人と人が犬役とトレーナー役に分かれてロールプレイを行いました。
私がトレーナー役、犬役には2人の方が挙手してくださいました。
1人は私がお願いしたんですけれども。
そして1回目は画面越しに手を振るという行動をトレーナー役が犬役にしてもらうというゴール設定をして、
2回目は眼鏡を触るという行動をゴール設定に行いました。
さて皆さんに質問です。
オンラインの画面上で手を振る、眼鏡を触るという行動を、
イエスという言葉だけで教えるにはどうしたらいいでしょうか。
実際はイエスという言葉とともに、私はクリッカーという音が鳴る道具を用いて犬役の方に
最終的には手を振ったり眼鏡を触ったりすることができるように導いていきました。
これがクリッカーの音なんですね。
イエスとかという合図が鳴ったら、今犬役の人が行っている行動は、
トレーナー役が願っている、望んでいる、ゴールに向かっている行動であるよということだけを先にお伝えして、
イエスとか今の勝ちという音を使って、眼鏡を触るとか手を振るという行動を犬役の人に行ってもらいました。
これはまさに非言語のコミュニケーションを、普段は言語でのコミュニケーションをメインに生きている私たち人間が実際に行ってみることで、
犬という非言語の生き物とのコミュニケーションを体感するという経験ができるんですね。
まさに犬になってみたという感じですね。
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またトレーナー役の私の指示で犬役の方の行動がどう変化していくのか、
それを段階的にご覧いただくことで、トレーナー役、そして見ている側は観察力が非常に磨かれるロールプレイになっていきます。
これは私がトレーナー役だったんですけれども、犬役であるご参加者以外の画面越しにご覧いただいている方にはとても興味深く映ったということでした。
犬の気持ちになるワークは飼い主さん皆さんにやってほしいと思いました。
非言語で飼い主さんの正解を見つける難しさ、正解して褒めてもらえた時の嬉しさ、感動をぜひ実感してほしいですね。
人同士でのシミュレーションが分かりやすかったです。
そして見ていてとても楽しかった。
トレーナーが求めていることの回答がうまくできずに戸惑う姿は犬も人も同じなんだな、と。
そういうところはクローズアップされていて、犬の行動についてどの辺を見たらいいのかが理解できました。
非言語のワンコたち、吠えるのも唸るのもあらゆるボディランゲージをこのセミナーを受けて、新たな目線というか気持ちでワンコを観察したくなりました。
といった嬉しいご感想もたくさんいただきました。
またSNS上では、今は犬を飼っていない私でもとても楽しめましたよ、というお声も紹介していただけてありがたかったです。
そして私が気がついたんですが、先日私はある方に、なおちゃん先生は観察力がすごいですね、と言われたんです。
それはこうした日頃から非言語コミュニケーションを意識すること、そしてどこに観察の意識を向けるかを長年行ってきたからだろうと、今回のセミナーを行って気がついたことでした。
ご参加いただいた方はお分かりになると思うのですが、最終目標の行動までイエスの合図だけで導くということは非常に難しくて、
その間に、ここでは人間が犬役をやっているんですけれども、犬はいろんな考え方を巡らして、自分勝手ないろんな行動をしていちゃうんですよね。
犬によってはゆっくり慎重に動いたり、固まって動きが止まってしまったり、わからなくて逆に多動になってしまったり、自分の行動の何がイエスと言われたのか全くわからなくてオロオロしたりするんです。
これは犬でも人でも全く同じで、人や犬が考えている時に出る行動の癖というのは本当に様々で、トレーナーである導き手はその犬の癖を瞬時にに極めイエスというポイント、つまり褒めるポイントを見つけゴールに導いていかなければなりません。
そしてこれは私がポジティブ思考であるということにも大きく関わります。なぜならこの考え方は、望まない行動は全てただ無視するだけだから、褒められるべき望むべき行動だけにフォーカスしてそれを強化していくものなんですね。
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長年の犬とのやりとりの中に私がポジティブモンスターになったベースもあったんだなと改めて感じました。
そして後半では犬連れのご参加者の方向けにご自身の愛犬に一つの課題、ここでは飼い主さんの肘にタッチをする鼻や前足をちょんとつけるということを非言語で教えてもらうというエクササイズにチャレンジしてもらいました。
実はこれもまた私にとっては新しいチャレンジ。今までも画面越しに1対1でクリッカーの同じようなセッションを行ったことはあったものの、1対複数で行うというのは初めてでした。
これはもしかしたら犬なし参加をされていた方は見ていても面白くない時間だったのかなと思ったんですが、意外や意外今回のようなワンコと一緒に参加する形式も楽しく学ぶことができました。
またあると嬉しいですとか、実際に飼い主さんとワンちゃんでトレーニングをしている様子が見られたのでより分かりやすく親近感が湧きましたというように、犬なしでご参加いただけた方の中にも見ていて面白かったというお声を聞けたこともまた大きな発見でした。
もちろんそれぞれの犬の状況や飼い主さんの進捗、実践の仕方が違うので全員が課題をクリアできたというわけではありません。
面白かったのは猫ちゃんと参加してくださった方がいらっしゃったのですが、猫ちゃんでも同じようにできたということ。
クリッカートレーニングがほぼ全ての動物に有益であるということは証明されていますが、目の前で見るとやはり感動するものがありますね。
そして一番嬉しかったのはご参加の後、多くの方から是非またやってほしい、同じ内容でいいからまた参加したい、お友達を誘いたい、犬と接する時間が拡大に楽しくなりましたといったお声でした。
クリッカーを使った非言語コミュニケーションのトレーニングは何より犬と人が共に頭を使う心理戦的なところがあるので、これを行うと犬は短時間でもとても頭を使います。
もてあまし気味のエネルギッシュなワンちゃんにはとても向いていますし、シニアで運動量の落ちてきたワンちゃんにはとても良い脳トレ・アンチエンジング効果も期待できます。
人側は愛犬が一生懸命考えて飼い主さんの期待に応えようとしている姿、そして何より分かったとひらめいた瞬間により一層の愛おしさや絆を感じるんですね。
そして何より観察力が身につきます。
主催した私にとっては、こういうことが一体複数のオンラインセミナーでもできるんだという新たな発見になりました。
またやってほしい。小人数でじっくり犬とのエクササイズを見てほしい。指導してほしい。先生が実際どんな風にクリッカーを活かして犬に教えているのか知りたい。
人の観察力を磨くために対人のセミナーもしてほしいといった声も伺っているので、今後は一つ一つ形にしていこうと思います。
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最後になりましたがここまで聞いてみて、ぜひ自分も体感してみたいという方、
次回の犬が自ら考えるようになるセミナーは10月17日木曜日20時から21時となります。
前回は15名の方にご参加いただいたので、今回も同じぐらいの人数までとさせていただこうと思っています。
先着順となりますので興味ある方はぜひ概要欄のフォームよりお申し込みくださいね。
ご参加費用は犬あり、ワンちゃんと一緒にご参加される方は1200円、犬なし、ワンちゃんは不在という方は1000円、
現役保育遠征は500円、メンバーシップご登録の3ヶ月以上の方は無料、それ以前の方は500円となります。
また前回のアーカイブ録画を見てから参加を決めたい、アーカイブで参加をしたいという方はお声掛けください。
ということで今回はみんなで犬になってみたセミナーとGA15年初めてのチャレンジについてお話をさせていただきました。
最後まで聞いていただきありがとうございました。