00:05
こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には子育てネタや、留学時代や、旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
さて、みことさんへのエール、そしてコメント、いいね、たくさん皆さんありがとうございました。
中にはダイレクトメッセージや、ギフト付きのレターもお届けしてくださった皆様、本当に本当にありがとうございます。
おかげさまで、無事に退院をして、今は実家の方で養生をしております。
検査の結果が出るのは、また来週になるんですけれども、今はその、まずは無事に元気に戻ってきてくれたことを喜んで、また検査の結果が出てから、その現実にしっかりと向き合っていきたいなと思っています。
本日は、お知らせをさせていただきますね。
6月20日月曜日、朝の10時から毎月恒例の元獣医師、現アクセサリー作家のアトリエ太郎さんとのコラボライブを行います。
今回は、私の方のチャンネルで行います。
今回のテーマは、太郎さんからのご質問。
怖がりな性格は、しつけやトレーニングで治るのか、ということを、それぞれの立場を踏まえて掘り下げていきたいと思います。
主に私からのお話が多くなるかなと思っていますが、ワンちゃんの性格の中で怖がりです、というのはよく聞きます。
うちの子、とっても怖がりなんです、と言われた時、トレーナーとしての立場としては、うちの子、乱暴ですとか、落ち着きがないんです、というよりも、はるかに警戒心を抱きます。
怖がりという言葉には、実は飼い主さんが思われているよりも多くの懸念事項が含まれているんです。
飼い主さんが何をもって、この子は怖がりなんです、と思われるのか、それを検証するところから始まります。
今回は、性格的に臆病、神経質な子はストレスを負いやすく、そこから体調を崩すきっかけになる場合があるので、
日ごろのトレーニングやしつけによって、ストレス体制を作ることができますか、という素晴らしいテーマをいただいたので、
そのような性格のワンちゃんたち、飼い主さんたちに気をつけていただきたいことをお話をしていこうと思っています。
03:07
また、太郎さんには、ストレスが体に変調をきたす代表的な症状や病気を質問してみようと思っています。
私自身の解釈としては、怖がりや臆病というのは、ある程度その犬の性格を持って生まれたものだと思っています。
なので、根本的には治すことが、変えることが難しい部分があります。
例えば、ほんの3、4ヶ月から、この子はちょっと怖がりかもしれないと思うような部分があれば、
それは大きくなったら、確実にそういった怖がりな部分、臆病な部分というのは、強化されていくものだと思っています。
怖がり、臆病な子は、トラウマを抱えている場合があります。
それは、幼少期の強い恐怖から、生命を脅かされるほどの体験が引き金になっていることもあります。
トラウマになった経験そのものではなくても、似たようなもの、その経験を連想させるものが、その恐怖を引き起こすことはよくあります。
それは、目に見えない音や匂いといった刺激でも、その引き金になることがあるので、ここは飼い主さんが気がつかない場合もあるんですね。
本当に強いトラウマは、解消することに非常に労力を伴います。
そこに踏み入ろうとした時には、攻撃や抵抗などの反発を招く場合もあります。
見極めが大事ですし、時にはトラウマにあえて触れないように、状況や環境を整えてあげるということも大切だと思います。
トラウマに関しては、乗り越えるためにはかなりの努力を要します。
もし年数が経ってしまっているものであれば、なおさらです。
それと少し違うものとして、社会化不足があります。
社会化不足というのは、すなわち経験不足からくる正体不明なものについての恐れ、その結果の怖がりというものですね。
この場合の怖がりは、年齢とともにいろんなものが怖くなっていく傾向にあります。
怖がるから、嫌がるからといったものの度合いを測るということはとても重要ですね。
怖いという気持ちは、本能的に動物が持ってなくてはならないものなんですね。
これは子犬よりも、生犬の方が格段に強く、逆に言うと3ヶ月か4ヶ月くらいまでの子犬は真の意味で怖いもの知らずなんです。
小型犬の方が早く成熟しますので、この4ヶ月頃でも特定の条件に恐怖反応を見せるということはあります。
ですが、この場合の恐怖反応はトラウマよりも軽く、回数経験も少なければリカバリーは飼い主さんの努力次第ですぐにできます。
06:08
多くの場合、この時期に初めてお散歩にお出ることが多くて、室内で見たり聞いたりしたものとは全く違う互換の刺激に恐怖を覚えるという子犬も少なくありません。
この小さな恐怖反応を見逃すと、それは生後6ヶ月を超えた頃から警戒うなりになったり、10ヶ月頃には吠えとして立派に定着してしまいます。
生後半年頃から犬は好奇心より警戒心が格段に増えていきます。
生長過程の中で、自分が帰属する世界の中で何を身につけ、警戒し、避けなければならないのかを決めていくことは、命を守る上で大切なことなんです。
そのため、生犬になる前には何でもかんでも怖くなる恐怖期というものを通過します。
この時、怖かったという認定をされるものは、生犬になってもそのまま怖い記憶が残りがちです。
ですが、生存本能を脅かされるほど強い恐怖やトラウマでなければ、少しずつ慣れていくこともできるんですね。
ただし、怖いものは気をつけないと伝染していきます。
ヘルメットをかぶって作業着を着た人、犬が怖いと思うと、だんだんヘルメットから帽子が怖い、男性が怖いと怖い範囲が広がってしまうということがあるんです。
大切なのは、少しこれやだな、これ怖いなと思った時に、そのままの気持ちで終わらせてしまうのではなく、
なんだ、案外これ怖くないじゃんと安心する経験を持って終わりにしてもらうということなんですね。
この過程を怠ることで、後に本来の性格がもともと敏感・臆病な子にとっては、恐怖・刺激を感じる刺激が日常生活で多くなってしまうことが時々あります。
飼い主さんは、うちの子はもともと怖がりだからと、さらに強くそういうふうに思い込んでしまうんですね。
もしかしたら、その怖がりは生まれ持った性格ではなく、経験不足が原因になっているものかもしれません。
経験値、これが大切なんですが、適切な方法で犬の経験値を上げていってあげることができたら、怖がりは軽減されていくと思います。
ということで、より深いお話は、6月20日月曜日午前11時からのコラボライブで皆様のお越しをお待ちしております。
概要欄にコラボ相手のアトリエ太郎さんのURLも貼っておきますので、よかったらご覧くださいね。