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2023-10-04 08:21

《747》【論文・記事紹介】こんな記事タイトルは要注意‼️⚠️

こちらもご参考に https://yohtake.notion.site/ea5d2c3b409f4c4183e2eb942bf06a2b

00:01
内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長、内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていって、公開のまし録画や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。是非ご参加ください。
ということで、毎週水曜日はですね、各週というか本の書評か論文紹介をやることが多いんですけれども、
今日はですね、ちょっと論文紹介というか、こういう記事タイトルは注意だよみたいな、ちょっと注意喚起の放送をしたいと思います。
で、通常だったら、明日取り上げてもよかったんですけど、明日はですね、他に取り上げたいニュースがいくつかというか、かなりゴロゴロありましたんで、
ちょっと今日は1日前倒しで、記事とそれに関連する論文とかですね、発表とかその辺をご紹介したいと思います。
で、ちょっと見ていただきたいものがいっぱいありまして、このノーションっていうですね、
ウェブページみたいなものですね。
昨日、昨晩作りましたんで、そちらを順番にご覧いただきながら、一緒に聞いていただけたらと思うんですけれども、今回取り上げる記事はですね、このプレジデントオンラインかな、いうので出てきた記事で、
記事のタイトルが、「九州大学が新事実を発見。飲めば引きこもりの症状が良くなる可能性がある。店で簡単に手に入るサプリメント。AIは血液成分の情報のみで、引きこもりか否かを高精度で予測できる。」っていうような、そんな記事になってまして、
これちょっと記事タイトルからしては、結構大きいですね。
はい。
そして、ん?って若干思いますよね。っていうか、私は思ったんですけども。
はい。
いうもので、記事はまた読んでいただけたらと思うんですけれども、これ9月の28日、先週の記事なんですけれども、プレジデントオンラインの記事で、
なんか、書籍から、このなんか嘘みたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいましたっていう、書籍ですね、の一部を記事にしたやつみたいですね。
はい。
で、要点としては、この一番初めに書いてある、
この引きこもりっていう、これ引きこもりってそのまま英語で使われるんですけれども、この論文のタイトルも実は引きこもりって書いてあるんですけれども、それに関連する、こう、血液中の物質を見つけたよみたいな、そんな内容なんですね。
で、ただですね、まあこれ、まあない、あ、というか、その前にですね、えっと、今日ちょっと、あの、プレジデントの記事を若干ディスることになりますけれども、全然、プレジデントに関して、あの、恨みはありませんし、あとは、あの、COIですね、利益相反も全くありませんので、そこだけはご留意いただけたらと思います。
はい。
で、まあ、ちょっと話戻ってですね、まあ、この引きこもりに関連してですね、まあ、九州大学がですね、研究をやっていて、で、まあ、それの中で、この、アルギニンっていうですね、まあ、タンパク質、アミノ酸ですね、アミノ酸が低くなっているっていうことが分かって、そのアルギニナーゼっていうアルギニン分解酵素ですね、これが、と、あとはオルニチンが高いっていうような、そんな結果になっていて、で、そこから引きこもりを予測できるんではないかっていうですね、いうような、あの、研究なんですね。
はい。
03:00
で、それが、えーと、その引きこもり研究ラボっていうのが九州大学であるようで、これももう全然、僕知らなかったんですけれども、それで、えーと、去年かな、そうですね、去年の6月1日のプレスリリースみたいなので、えー、引きこもりを特徴付ける血液バイオマーカーって、まあ、バイオマーカーってね、ちょっと難しい言葉だと思うんですけれども、まあ、そういう、まあ、血液中の物質みたいなもんですね。
はい。
はい。
それの候補を発見したよっていうのが、まあ、プレスリリース的に出ていて、で、九州大学もその翌日ですね。
2022年の6月2日に、まあ、かなり詳細なですね、引きこもりを特徴付ける血液バイオマーカーを発見、研究成果っていうような、そんな記事が出てました。
で、まあ、これのですね、まあ、あの、まあ、これもまた見ていただけたと思うんですけれども、それの元になった論文をその下に付けさせていただいたんですけれども、まあ、この内容はですね、まあ、非常に、あの、個人的にも面白いもので、まあ、要は、えー、その、引きこもりの、えー、方に関する、その、まあ、さっき出てきた血液中のバイオマーカーっていうのを、まあ、探索的に調べましたよっていうので、えー、それを詳しく調べていくと、引きこもりとそうでない方が、ああ、ちゃんと、まあ、そうしているというか、まあ、まあ、まあ、そうですよね。
ミヤキャンつくんじゃないかみたいな
そんな感じの研究になっていて
ただですねこの記事で一番
良くないなと思うのは
タイトルと内容に関しては
そうなんですけれども
飲めば引きこもりの症状が良くなる可能性がある
店で簡単に手に入るサプリメント
これがねものすごい良くないんですよね
これプレスリリースも
ご覧いただけたらと思いますし
この論文もですね
論文全文読めるんで
もし英語が得意な方は読んでいただけたらと思うんですけれども
論文の中でもですね
もちろん今後の栄養療法の可能性については
最後の最後で
ちょっとだけ言及してるんですけれども
決して当然
例えばアルギニンを飲んだら良くなるとか
っていうわけでは全然ないですし
そんなところまで今回の研究では全然言えないので
なんですけれども
この
記事とかタイトルもそうですけれども
アルギニンの
サプリって世の中にいっぱいあるじゃないですか
それを飲んだら
引きこもりが良くなる可能性があるとか
っていう風に言っていて
それは全然違うだろう
っていう風に思った次第です
これですね
こういうことってもう
医学現場にものすごいあってですね
こういうのを介入研究っていう風に言うんですけれども
当然サプリなんで
いわゆる薬器法ですね
薬とは違うじゃないですか
それでものすごい聞いたら
そもそも薬になってしまうっていうのもあるんですけれども
ただそうじゃなくてもですね
とある物質を取らないとかですね
あるいはプラセボっていうのを使うこともありますけれども
そういうもので
その物質が本当に効果があるか
っていう風に思って
っていうのを調べるっていう研究はね
もう毎日毎日すごい数されていてですね
ただ実際にはですね
とある物質が低いから
それを補充しようっていうのが
補充したらその症状が良くなるっていうのが
普通に考えたらそうなるかなっていう風に
考えるじゃないですか
そうなんですけれども
それを補充しても全然良くならないっていう
だからこれ介入研究では失敗するっていうことが
06:00
ものすごいいっぱいあるので
それはね
今後検討していかないといけないですし
これの今回の研究だけをもってですね
そのアルギリンのサプリを
推奨したいとかですね
いうのは多分ね
まあこの記事だけではなくて
他にもいろいろ出てくる可能性はあると思うんですけれども
それにはね
本当に注意していただけたらと思います
実際ですね
こういうのを
いわゆるマーケティング的なもので
こういう研究結果がありますみたいな
この研究自体はね
すごいしっかりしてる研究で
そのAMEDっていうですね
ちゃんと国の補助金も入ってるような
機関がやってる
しかも九州大学がやってる
研究で素晴らしい研究なんですけれども
まあそれをもとに
なんかいろいろ
ものを売りつけたいとかですね
そういうのとか
まあ今回の記事自体はね
まあ別にものを売りつけるわけではないんですけれども
そのサプリで良くなる可能性があるよっていう風に
研究してしまうっていうのは
これはね
もうかなり言い過ぎなんで
はい
注意していただけたらという風に思います
はい
という感じですかね
ただですね
まあ一番下にも書かせていただきましたけれども
今回の記事はですね
そのソースですね
その
えーと
どういう論文に基づいて
えーこの記事を書いたかみたいなのがね
一個だけですけれどもね
書いてあったんですね
引用文献っていう形で
だからそれでね
えーと私がその
論文のところから
えー九州大学でこんな研究やってるんだっていうのも分かって
でまあ
あーこういう感じで分かったんですけれども
これもね書いてないのってものすごい多いんですね
これ雑誌の記事とかでもそうですし
書籍とかでもそうなんですけれども
そうすると
もう検証しようがないんですよね
えーだから本当にね
検証しようがない
その医療健康系の情報ってものすごいいっぱいあるんで
えー
まあ最低でも
そのどういう論文をもとに言っているのかとかですね
あと論文の質とかですね
その辺をちゃんと見極めないといけないんですけれども
まあそこら辺
本当に気をつけていただきたいなと
何回気をつけていただきたいというか分かりませんけれども
はいという風に思いました
はいということで
プレジデントオンラインさんにはごめんなさい
っていう感じなんですけれども
この記事はちょっと
記事の内容自体はねそこまで悪くはないんですけれども
まあ特にタイトルね
キャッチーなタイトルに控えて多分記事読む方も多いと思う
んでまあそこら辺はね
本当に注意していただきたいなという風に思って
トレーニングさせていただきました
何かの参考になれば幸いです
では今日も幸せな一日でありますように
お相手は内科医の竹井でした
興味津々
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