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内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長、内科医たけおと申します。
この報道では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、毎週水曜日は声の書評をやっていこうと思うんですけれども、
先々週、眼関連の書籍、ブルーバックスをご紹介させていただいたんですけれども、
あれですね、ご購入いただいた方は分かっているというか、感じたかもしれないですけれども、
ちょっと難しかったかなと思いまして、
今回はより実践的な内容で、また眼関連の書籍をご紹介させていただこうと思います。
今日ご紹介する書籍は、これまたですね、またできたて、ほやほやというか、
2月1日に初版発行されました、勝又先生ですね。
勝又紀之先生の、あなたと家族を守る、いかんと診断されたら最初に読む本というような、
そんな書籍をご紹介させていただこうと思います。
これですね、実は私予約で購入しまして、今、本そのものが手元にあるんですけれども、
非常に待望しておりました。というのは、勝又先生のことを知らない方はあまりいないかもしれないですけれども、
非常に有名な主要内科の先生で、日本の主要内科医としては多分一番有名じゃないかなという感じの先生ですけれども、
かなり初期からいろんな啓発活動をされておられて、今回の本も集大成みたいな、そんな感じの書籍かなというふうに思います。
ちょっとまず本の構成から、本の構成に行く前にですね、この帯が非常に素晴らしいですね。
これ勝又先生はいつも言われてるんですけれども、焦らない、慌てない、諦めないっていうですね、これが帯に書いてあって、
本当に中身にもその内容がすごい反映されてるんですけれども、がんになる方って今国民の2人に1人っていうじゃないですか。
やっぱりすごい身近な病気なんですよね。
自分自身ががんになることもありますし、あと自分のご家族とか親しい友人ががんになることってものすごいあると思うんですけれども、
ただですね、意外とがんのことって知らないっていうことで、この焦らない、慌てない、諦めないってこれすごい大事で、
がんサバイバーの話も中に出てくるんですけれども、冒頭のはじめにのところとかですね、出てくるんですけれども、
やっぱりがんに対する最低限の知識っていうのは、やっぱり知っておいていただいた方がいいのかなというふうに思って、
タイトルはあなたと家族を守るがんと診断されたら最初に読む本っていうふうに書いてはありますけれども、
がんと診断される前の方でも読んでいただいてもいいんじゃないかなというふうに思いました。
ちょっと前置きが長くなりましたけれども、ちょっと本の構成からご紹介していこうと思うんですけれども、
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カロカワさんのところのページのリンクを貼っておりますので、そこで目次の全部は見ることはできると思うんですけれども、
全部で5章構成になっていてですね、まず第1章ですね、第1章ががんの診断で確認する大事な3つのことということで、
これ意外と知られてないかなと思うんですけれども、特に1-3ですね、24ページががんの診断で確認したい3つの大事なことということで、
これちょっとネタバレしてしまったので言ってもいいかな。
これ本当に大事なんですけれども、意外と知られていないんですよね。
まずはどこのがんか、どんな種類のがんかということですね。
あとはがんの病気ですね、ステージングと言いますけれども、ステージを確認するということと、
あと治療法とか治療の選択肢について確認するという、この3つって本当に全てのがんに非常に大事なんですけれども、
意外と知られてないなというので、そういうことを中心に第1章、診断場面でということで書かれていたりします。
続いて第2章ですね。第2章が納得する治療を受けるためにということで、やっぱり治療の納得度合いって非常に大事なんですよね。
その中で、この放送の中でもいつも言っているSDMですね、共同医師決定。
ここでは共有という言葉を使ってますけれども、意味としては一緒ですね。
患者さんと医療者が情報を共有して、どの治療法がその人にとって最適かっていうのを一緒に考えるっていうですね。
これがすごい大事なんですね。このSDMについても第2章の1でかなり詳しく書かれていたりします。
第3章ですね。第3章は標準治療が世界的に最善で一流の治療法ということで、これはもう我々声を大にして言いたいんですけれども、
やっぱり今治療法って標準治療が一番いいはずなんですけれども、そうじゃない治療に走ってしまう方とかですね、
なんかこっちの方がいいんじゃないかっていうふうに思ってしまって、すごいところに行ってしまわれる方って本当にいらっしゃるんですよね。
だからそうではないよっていう、まずは標準治療の素晴らしさを知っていただきたいなということで、
手術、放射線、薬物療法ですね、抗がん剤の治療ですね、について各々書いてあったりとかっていう感じになってます。
続きましてが第4章ですね。第4章は私この本の一押しなんですけれども、診断の直後から同時進行緩和ケアということで、
これすごい画期的だと思うんですけれども、緩和ケアに関して丸々一章設けられている本って、ほとんどっていうか多分初めてじゃないかな、見たことないですけれども、
本当に緩和ケアをその診断の時から並行してやっていくっていう、その章のタイトル通りなんですけれども、これが世界標準なんで、
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これを一章設けて書いていただいていると非常にありがたいなというふうに思いますね。
第5章ですね。第5章はこれ結構かつまた先生ずっと言われていることなんですけれども、治療費と仕事のお得な公的制度サービスということで、
これもすごいがん患者さんの生活を支える上で大事なんですけれども、意外と穴場かなというふうに思っているんですね。
特に治療費のこととか、仕事と病気の両立って非常に重要な領域なんですけれども、この2つはやっぱりがんの、特にサバイバーの方とかも悩まれることって結構多いんで、
仕事を離職せずにやる方法とか、その辺現実的なことは結構第5章に詳しく書かれているので、同僚とか上司にどういうふうに打ち明けるべきかとか、
あと診断書をどういうふうに書いてもらうのがいいかとか、そういうかなり現実的なことも書いているので、この第5章はすごいおすすめですね。
というそんな感じですかね。
本当にコツモタ先生の今まで言ってこられたことを1冊の書籍にぎゅっと濃縮した、そんな感じの書籍になっていますし、
あとは、この全部が対話形式になってるんですよね。
これが非常に読みやすくて、たぶん2時間ぐらいあったら、1、2時間あったら読めるんじゃないかなと。
その編集者、おうさんかな、ゼロさんかな、ちょっと分からないですけど、が教わる人ということで、教える人が勝又先生で、ずっと全部対話調で進んでいくんですよね。
だから、非常に分かりやすくいう感じの書籍になっていると思いますし、あとはその編集者さんが疑問に思うことを勝又先生にぶつけていくんですよね。
それに勝又先生が答えるっていう、そんな感じの対話調になっているので、非常に全体として読みやすい書籍になっているかなというふうに思います。
そんな感じですかね。
本当に繰り返しになりますけれども、ガンの知識は絶対必須なんで、ガン教育って今、学校でもされるぐらいですけれども、
本当に大人になってからの学びとしても非常にいい書籍かなというふうに思いますので、
ぜひ一家で一冊、もしくは図書館とかで見かけたら、ぜひ一度ご覧いただけたらなというふうに思います。
ちなみに価格は定価1500円税別ですね。
だから税込み1650円ですかね。
はい、ということになっております。
はい、ということで、では最後に行きます。
しんしんじゃんけん行きます。
しんしんじゃんけんじゃんけんちょき。
はい、ということで、今日も幸せな一日でありますように。
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お会いできていただきありがとうございました。
きょうみしんしん。