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2024-05-07 12:07

《923》がんに関する意識調査に興味シンシン☝️

本日ご紹介した論文はこちら がん対策に関する世論調査

(令和5年7月調査) https://survey.gov-online.go.jp/r05/r05-gantaisaku/gairyaku.pdf

面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #興味シンシン論文 をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療 #健康 #スタエフ医療部 《AI要約》 - 内閣府政府広報室が2023年10月に実施した「がん対策に関する世論調査」の概要を紹介。全国の18歳以上3000人を対象に郵送調査を行い、54.2%の回収率だった。

- 調査項目は、がんに対する印象、予防と早期発見、治療法と情報源、緩和ケア、患者と社会のつながり、政府への要望など。

- がんに対する印象は、90.2%が「怖い」または「どちらかといえば怖い」と回答。理由は「がんで死に至る場合がある」が81.6%で最多。

- がん検診未受診の理由は、「心配な時はいつでも医療機関を受診できる」「費用負担」「時間がない」などが上位。「がんと分かるのが怖い」も16%。

- がんの治療と病院に関する情報源は、医療機関が56.2%で最多。家族・友人・知人が第3位、SNSが26.2%、がん相談支援センターは22.8%。

- がんの新しい治療法については、90.1%が「十分な科学的根拠はなく注意を要するものがある」と回答。

- がんの免疫療法を医師に進められたら受けたいと52.5%が回答。正確な情報の判断が難しいと31.9%が回答。

- 緩和ケアの開始時期は、「がんと診断された時から」が49.7%。「がんが治る見込みがなくなった時から」は22%。

- 医療用麻薬は、67.2%が「正しく使えばがんの痛みに効果的」と回答。一方で「最後の手段」「だんだん効かなくなる」といった誤解も3割程度あった。


全体として、がんに対する怖いイメージや治療に関する誤解がまだ根強くあることが分かった。正しい情報の普及が必要である。

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内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、
毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートップも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、毎週火曜日は興味心身論文のご紹介をしているんですけれども、
今日は論文ではなくて、世論調査の概要のお話をしたいと思います。
というのは、昨日がんの予防の話を興味心身資料ということでご紹介したんですけれども、
そのアフタートークの中で意識調査の話が出ていて、そういえばそういうのあったなと思って、
ちょうど昨年の10月に内閣府の政府広報室というところから出されたがん対策に
関する世論調査の概要というのが出てましたので、
これをちょっと一緒に読み解いていきたいなというふうに思います。
これ非常に面白い資料でしたね。
詳しくはリンク先をご覧いただけたらと思うんですけれども、
調査の方法は全国の18歳以上の日本国籍を有する3000人の方に
郵送でアンケート用紙を送って、それを回収するという方法で、
有効回収数が1626人、54.2%の方から回収したという形になっています。
調査項目は1から6まであって、
1ががんに対する印象について、
2がんの予防・早期発見について、
3がんの治療法及び病院に関する情報源について、
4がん医療について、
5がん患者と社会とのつながりについて、
6がん対策に関する政府への要望についてというような、
そんな項目になっています。
ちょっと改項目とかもあるんですけどね。
これ今までもずっとやってきている調査で、
ただ調査の内容がちょっと変わったりとかということで、
純粋に比較はできないということで書いてありますけれども、
でも例はがん年が最終なんで、今回5年ぶりぐらいにされたという、
そんなものになっていますね。
詳しくはこの内容は全部で49ページの資料なんですけれども、
43ページ以降かなに書いてありますので、
もしご興味あればそれをご覧いただきたいと思います。
今日は結果だけザーッと見ていこうかなというふうに思うんですけれども、
まずは第1問ですね。
がんに対する印象についてということで、
あなたはがんについてどのような印象を持っていますかということで、
これはこういう聞き方にしたらそういうふうに答えるようなというふうには思いますけれども、
怖い印象を持っている、どちらかといえば怖い印象を持っている、
この2つを合わせると90.2%ですね。
03:01
9割以上の方ががんについて怖いというふうに思っているというような、
そんな回答でした。
これちょっと年齢別とか居住地別とか性別とかいろいろあるんですけど、
それは置いておいて、
その怖いと思う理由をさらに聞いているんですけれども、
これ一番多いのががんで死に至る場合があるからということで、
これが81.6%。
これちなみに複数回答買うの選択肢なんですけれども、
その次の多いのががんそのものや治療により痛みなどの症状が出る場合があるからということであっていて、
あと第4位ががんの治療費が婚額になる場合があるからというような、
そんな回答になっているんですけれども、
これはですね、ちょっと選択肢に関しても物申したいですし、
ちょっと誤解とまでは言わないですけれども、
やっぱり認識、ちょっとやっぱり違うなというのがあって、
一つはがんで死に至る場合があるから、
それはそうなんですけれども、
ただがんは今結構がんサバイバーという言葉がある通り、
がんを克服している方も、
完全にがんのフォローが終わっている方っていうのもいらっしゃいますし、
あとはがんで治療中の方も非常に多くいらっしゃって、
がんイコール死みたいな、
もちろん死ぬ方もいらっしゃるんですけれども、
亡くなる方もいらっしゃるんですけれども、
それが非常に結びついてしまっているのはちょっと、
残念というか、ちょっと違うかなという気がしますね。
それを言ったらだって心筋梗塞とかも死に至る場合がありますし、
脳卒中とかも昨日作業先生にも出ていただきましたけれども、
あれも死に至る場合があるからというので、
当然当てはまりますからね、という感じです。
あとはこの二つ目ですね、
この痛みなどの症状が出る場合があるからということで、
これも場合があるとか言われたらそれはそうですよねという感じなんですけれども、
ただやっぱり症状緩和は、
これいつもこの放送の中でも言っていますけれども、
集団が増えてきているので、
なんかすごい苦しむんじゃないかみたいなのを
思っておられる方もいらっしゃるんですけれども、
もちろんいろんな薬を使ったりとかして、
取れない痛みとかというのもないことはないんですけれども、
でも以前に比べたらかなり薬の副作用対策も含めて
よくなってきているので、
これも旧来のイメージが非常に多いなというふうに思いますね。
あとはがん治療が高額になるという、
保険診療の範疇になりますし、
あとは高額療養費制度とかもありますので、
がん保険とかを歌う、
生命保険とかががん治療費に備えてみたいなことを言いますけれども、
実際にはそこまでではないということも
知っておいていただけたらなというふうに思いますね。
ということで、
このペースでいくと終わらないのであれですけれども、
がん健診の受診状況が書いてあるんですけれども、
06:00
そこで受診していない理由ですね。
これがですね、
どこだったかな。
12ページ目かな。
PDFで言うと11ページ目に書いてあるんですけれども、
これちょっと衝撃でしたね。
この受診していない理由は何ですかということで、
心配なときはいつでも医療機関を受診できるからとか、
費用がかかり経済的にも負担になるから、
受ける時間がないからというのが
おのおの20数パーセントという感じになっていて、
あとちょっと驚いたのが、
この下のグラフに書いてありますけれども、
がんであるとわかるのは怖いからというのが
16パーセントぐらいいらっしゃったりとかですね。
がん健診そのものを知らないからという方もいらっしゃるんですけれども、
健康状態に自信があり必要性を感じないからということで、
それはそうなんですけれども、
でも進んでから見つかるとより一層治療が大変になるという感じですけれども、
と思いましたね。
あとは続きましてが、
がんの治療および病院に関する情報源についてという、
これもちょっとびっくりしたのが、
一番多いのはですね、
個人的にはがん相談支援センターが一番になってほしかったんですけれども、
病院診療所の医師、看護師やがん相談支援センター以外の相談窓口というのが
56.2パーセントで最大になっています。
ただね、これね、多分ね、
回答された方が誤解されている部分も結構あるんじゃないかなと思って、
なんかね、医療機関だったらがんに関して詳しいというふうに思われがちで、
こういう回答になっているんじゃないかなと思って、
ちょっとね、これは若干不安を感じました。
あと第3位がですね、やっぱり家族、友人、知人なんですよね。
これやっぱりね、周りの方がね、
ちゃんとがんに関する正しい情報を知っていればいいんですけど、
そこが間違えていると、間違いが連鎖していくということになるので、
これはね、非常に、
そうなんですけれども、
やっぱりね、ちゃんとした情報を知っている方が周りにいることの大切さみたいなのを
改めて感じましたね。
あとは、SNSが26.2パーセント、
あとがん情報サービスが22.8パーセントで、
がん情報サービスもっと頑張ってほしいなというふうに思いましたね。
という感じでした。
それからですね、
あとはがんの新しい治療法に関する情報のところで、
これもね、ちょっと質問の方法が私的なんですけれども、
十分な科学的効率はなく、
注意を要するものがあると思いますかというような質問になっていて、
これあると思うが90.1パーセントで、
これいいやんというふうに思ったんですけれども、
あとセカンドオピニオンについてとかですね、
09:00
この辺はいいかなと思ったんですけれども、
がんの免疫療法について聞かれている項目があって、
医師から進められたらがんの免疫療法を受けたいと思うというのが
52.5パーセントになっていて、
これはですね、だいぶ危ないかなと思いましたね。
というのはこれ、
免疫療法ってすごいいろんなものを言っていて、
もちろんね、その正しい免疫療法をですね、
本土先生が開発した免疫チェックポイント阻害薬を中心とするですね、
この免疫療法って今第4の治療法としてですね、
進んできてはいるんですけれども、
ただ全然関係ない免疫療法を謳うビジネス、
悪徳ビジネスもあるんですね。
そこに結構医者がかかっていたりするので、
この52.5パーセントはちょっと危ないなというふうに思いましたね。
むしろこの31.9パーセントの方ががんの免疫療法に関する情報は、
どれが正確な情報か判断は難しいと思うということで、
これは妥当かなと思いましたね。
知らないっていう方も30パーセントぐらいいらっしゃって、
逆に知らない方が免疫療法に飛びついてしまうリスクも一定あるんじゃないかなと思って、
これはちょっと本当に注意が必要だなというふうに思いました。
あとはこれ意外だったのが、
緩和ケアを開始すべき時期ですね、
トイ14なんですけれども、
いつから開始されるものと思いますかということで、
これがんと診断されたときからというふうに知っている方はね、
49.7パーセントいらっしゃるんですね。
これ本当にと思って、
これが本当だったら非常に嬉しい結果ですけれども、
ということで、
このがんが治る見込みがなくなったときからと答えておられる方がまだ22パーセントぐらいいらっしゃるんですけれども、
でも診断時間の緩和ケアがちょっと普及してきているのかなと思って、
これは非常に嬉しい結果でした。
ただ一方でですね、
医療用麻薬に関しても聞いていて、
医療用麻薬についてどのように思いますかという、
ちょっと選択肢が非常に恣意的なんですけれども、
正しく使えばがんの痛みに効果的だと思うという方が一番多くて67.2パーセント。
これは非常に良かったんですけれども、
ただ最後の手段だと思うという方が29パーセント、
だんだん効かなくなると思う27.7パーセント。
これ両方とも間違いなんですけれども、
そう思っておられる方がやっぱり3割ぐらいいらっしゃるということで、
これはやっぱりまだ、
医療用麻薬ですね、
オピオリに関する誤解はまだまだあるなというふうに思ったりしましたね。
という感じで、
他にもちょっと興味深いものがいろいろありましたので、
もしご興味あればまたご覧いただけたらというふうに思います。
ということでざっと見ていきましたけれども、
最後にしんしんじゃんけんで終わりたいと思います。
しんしんじゃんけんじゃんけんちょき!
ということで、
今日も幸せな一日でありますように、
お相手はない一回目だけでした。
12:01
興味、しんしん!
12:07

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