1. 妄想ロンドン会議
  2. 第249回:NTL『リチャード2世..
2019-09-22 1:02:43

第249回:NTL『リチャード2世』レビュー

マイ・フェイバリットなレオ・ビルさんも大活躍で見どころ満載!デヴィット・テナントさんのRSC版、ベン・ウィショーさんのドラマ版を経てきた私たちの目に、今回のサイモン・ラッセル・ビールさんNTL版はどう映ったのでしょうか…?

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"What's 妄想ロンドン会議?"

日本に居ながらロンドンカルチャーを遊び尽くそう!
オトナ女子ふたり(Miz&Sin)による、ロンドンニュース・英国Film/Stage/Drama/Book・英会話情報。神戸在住時々ロンドン。

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00:02
第249回、妄想ロンドン会議を始めます。
水口です。
清水です。
よろしくお願いします。
お願いします。
はい、というわけでですね、今日は私たちのレギュラーコーナーですね。
ライフワークといっても過言ではない。
もうなんか義務みたいになってるからね、本当に。
いつ行かなきゃっていうね、会話が。
そうですそうです、お仕事みたいになってるんですけれども。
いやでもね、見逃すわけにはいかないの。
ナショナルシアターライブインジャパン2019のですね、
もうなんか何作目とかちょっと忘れちゃったんで、9月の作品。
そうだね、あと残すは2作品やから7作品目ぐらいかな。
今年9作なんだ。
なんか8本バーって公開になって、最後に9本目がバーっと来た気がするのね。
本当?
気のせいかもね。
まあなので、7本目ぐらい。
6とか7とか8とかその辺です。
当たります、ウィリアム・シェイクスピア作のリチャード2世。
はい、2世ね。
リチャードの方の2世です。
ヘンリーじゃないですよ、リチャード。
山ほど分からんの。
エドワードでもないです。
はい、いっぱいいますけどね。
シェイクスピアが描いた歴史劇ですね。
はい、このリチャード2世、主演はサイモン・ラッセル・ビエルさん。
私たち見てまいりましたので、早速なんですけれどもレビューいかせていただきたいと思います。
はい、ガンガンネタバレます。
ネタバレますので、はい。
もうネタバレって何?シェイクスピアにおいてネタバレって何?
ですよね、本当にね。
Wikipedia覗いたら全部あらすじ載ってますが、孤独なからね。
まあまあ、それ言い出したらもう全部やからね。
でも毎回言ってますけれども、やっぱり舞台においてのネタバレっていうのは演出に関してどんなのだったかっていうのがね、
一番のそういう戯曲があるものに対してはネタバレなのではないかなと思います。
ことシェイクスピアに関しては。
なのでそのあたり含めてもし今後ね、見に行こうって思われてる方は、
ここいらでスイッチオフしていただけたらなと思います。
軽くね、スイッチオフを促したところでね。
コナン!
というわけで早速なんですけれども、ネタバレバリバリでですね、リチャード2世レビューさせていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
こちらですね、2019年の1月15日に収録されたものですね。
今年初めか。
そうですね。劇場はアルメイダシアター。
で、上映時間がなんと休憩なしの115分。
なんか損した気分?
どういう意味?長いもんね、普通ね。
普通これで1幕終わり、あと1時間あるよ的な尺で終わったね。
見事に。私なんか間違ってんのかなと思って。
休憩なしって知らんかったってこと?
一応上映時間調べて、一応帰れる時間に設定してくださってるので、
03:02
で、今私が見に行った時は9時から11時までっていう設定になってて、
11時やって思って見に行ってんねんけど、これほんまに終わんのね。
こんだけで終わる。ねえねえねえねえ。
まあ確かにね。
オリジナルシアターライブこんな短いことある?みたいな。
もしかして。え、12時半ぐらいまであるんじゃない?みたいな。
そう、私これ帰れる今日って思ってたけど、バッチリ帰れました。
帰れた。よかったです。
私なんかに至っては、8時40分から開始やったのね。
で、なんか短い、1幕ものと思ってはいたんやけど、まさか2時間以内と思わなくて、
終わったのが、えっと、まあだから10時35分とかか。
ちょっと待って11時まで空いてる本屋寄れるやんと思ってめっちゃ喜んで本屋に寄って帰りました。
満喫やん。
満喫した梅田ライフ。
よかったよかった。楽しめたね。
そう、どうしても本屋行きたかって、でもなんか行きしなに寄れんかってん。
あー、ちょっと心残りな。
そうそうそう、これはちょっと行かれへんなと思って、
あ、11時までかーって思ってて、絶対11時までって思ってたから。
そやな、そこに狙って開演するかなっていうところもちょっとあってね。
そうそうそう、じゃあまさかの、え、まだ本屋行けると思って頑張って行きました。
喜んだと。
15分くらい本屋さんで滞在して帰ってこれました。
うむ。
はい、でね、あのアルメイダーシアターって、えっと私たちあれですよ、リチャード3世を見たって、
あの見に行ってないんですよ。
アハハ。
アルメイダーシアターライブがちょっとこう日本でね、人気というか市民権を得始めた時に、
同様の形で舞台の中継シリーズっていうのが一時期ワッとね、あのー乱立した時があったんですよ。
ロイヤルシックスピアカンパニーシリーズ。
それめっちゃ昔やな、イオンシネマのやつやろ。
うん、一発で終わったけどね。
あるあるねー。
まあまあ偶然リチャード2世という作品でね、来られてましたけど。
いやだいぶ昔ですね、あれね。
で、あと何があったかな。
アルメイダーシアターやん。
違う、ケネス・ブラナーシアター。
ケネス・ブラナーさんの演出による、ケネス・ブラナーさんが出演している、ケネス・ブラナーさんのお芝居をですね、
のシリーズを自らケネス・ブラナーシアターと名言って上映。
私ちょっと棘があるね、この言い方ね、大変失礼しました。
2本ぐらい発見したのかな?
そうそう、本当は3、4本あったと思うの。
3本かな。
3本かな。
だけど、
ジュリー・デンチさんのやつを見れなかった、一番評判が良かったんだけど。
そういう物語か。
そうそうそうそう。
ロミオとジュリエットとかは発見しました。
ロミオとジュリエット、あともう1個なんか、おじさんが喋るやつ、あれ?
あれ私たちやってはいけないことをしたやつじゃない?
そうだよ。
まさかの休憩時間に帰るっていう、本当に。
作品名すら覚えてない。
覚えてない。
失礼。
でもなんか分かったことは、アケネス・ブラナーさんとは趣味が合わないんだなっていうことがね、分かりました。
06:04
映画で見る分にはすごく良いものもあるんだろうなって思うんだけど、ちょっと劇場で見る分に私たちが合わなかった。私たちが足りなかった。
そういうことだ。そうしときましょう。
なのでちょっとあんまり合わないなと思って。
撮り方とかもあるよね。やっぱりナショナルシアターライブ見慣れすぎちゃってたところもあって、
別にアケネス・ブラナーシアターが、ライブ?なんか忘れちゃった。
すごくレベルが低いとかそう言ってるわけじゃ全然ないんだよ。
ナショナルシアターライブのレベルが高すぎて。
あとちょっと撮り直しされたとかそういうところも。
あーそうだったそうだった。
見に行ってしまったっていうところで本当に。
あとなんかちょっと変な色気が入っちゃってたんだよね。なんか映像作品としても楽しめるようにしようみたいな。
なんかその映像監督さんの視点が入っちゃったんだね。
視点なのかアケネス・ブラナーさんの視点なのかちょっとわからないんですけど。
これは何も申し上げません。土下座です。
っていうのもあり、アルメリダシアターライブ。
そうですそうです。
それもう1個だけしか見てないな私。あれそっつりがジリリンチさんのやつ?
それはレイフ・ファインズさんのリチャード三世かな?
だけしかないよね。
そうだよね。あれはめちゃくちゃ面白かったですね。
この話が長くなっちゃいましたけれども
私たちがレイフ・ファインズさん主演のリチャード三世を見て大絶賛した
そのアルメイダ劇場と同じ劇場ですね。
このリチャード二世が上演されたということで
前置き長くなりましたが手元にいつも通りパンフレットありますので
どういう作品なのかというのをちょっと簡単にご説明させていただきます。
ナショナルシアターライブinジャパン2019も後半に突入
第7弾として、あ7弾やった。
1595年の作と推定される
王権の三奪
これ三奪?
三奪であってる?
うん、あってる。
あってた。難しいね漢字って。
いっぱい書く数がある。
王権の三奪をテーマにしたシェイクスピア劇リチャード二世をお送りします。
14世紀のイングランド
正当な地筋により王位についたリチャード二世は
宿敵であるいとこのボリングブルック
のちのヘンリー四世を国外に追放してあげく
その父であるジョン・オブ・ゴントの死後
彼の財産を没収
その後リーダーシップのなさから国を混乱に落とし入れ
議会からの批判や有力規則からの反発を招く
そんな中権限を狙って戻ってきた
ボリングブルックに無本を起こされて
09:03
こういうストーリーなんですね。
これまで4千年以上にわたり上演が課せられてきたリチャード二世
4千年!?
4百年以上にわたり上演が課せられてきたリチャード二世
縄文人が演じておったわ
違うことを考えながら読んでしまいました。
近年では伝語賞がタイトルロールに奮した
BBC制作のテレビドラマ版
12年
ホロークラウン
そんな前になるんだね。12年か。7年前だね。
第一弾の方でやられてたのかな
テレビドラマ版をご覧になった方も多いかと思います。
今回お届けするのはロンドンのアルメイダ劇場で
2018年12月10日から翌19年2月2日まで上演されたプロダクション
ついこの間までやってましたね。これもホヤホヤです。
見どころ
なんといっても機営の演出家
ジョー・ヒル・ギビンズさんによる大胆な解策
分裂した国において権力争いを行う2人のリーダー
これも見どころ
こちらも特徴的ですね。先ほど私たちも申し上げましたが
前5幕からなる技曲のその部分に焦点を当て
この2人のリーダーの部分ね
これに焦点を当てて休憩なしの100分ノンストップ
100分?あ、そっか。15分
ウェルカムトゥーナショナルシアターライブを含めて15分ですね
私たちが見たのはそれを含めて115分やったから
本編自体は100分ね
休憩なしの100分ノンストップで物語を描きます
本国イギリスではブレグジットにおける政治的及びリーダーシップの危機を重ねてみられると話題を集めました
これもポイントキャストはたったの8人
タイトルロールを担うのはイギリスを代表する名優の一人
サイモン・ラッセル・ビールです
ナショナルシアターライブインジャパンでは2014年のシーズンのリア王以来の待望の再登場
ですね
というわけでですね
権力の限界について本能的かつパワフルに描いたこれまでにないリチャード2世をどうぞご堪能ください
ということでね
神々ですみません
そういう感じのリチャード2世だよというイントロダクションでございましたがね
はい
今日このリチャード2世についてね
私は話したいことは大きく分けて3つある
まずリチャード2世
これまで私たちはこれと別の2つのリチャード2世を見ましたけど
それと対比してリチャード2世そのもののお話について
今回の演出について
あと役者さんについて
12:00
手渡りかな
お話したいなと思うんですけど
しんちゃんはそんな感じ
そうだね
演出について
演出だよね大きくはね演出だよね
演出からいこうか
そうだね
そうだね
はい
舞台セットが特徴的っていうところね
そうですね
あの
その15分のね
インタビューで
サイモンラッセルビールさんだったかな
きっとこのリチャード2世は
観客の皆さんが期待しているものとは違うと思うっていう風に
半笑いでな
おっしゃってましたね
稽古風景が映るんです
稽古風景はね
よくある稽古風景ですよ
演劇の稽古
みんな衣装着ずにね
いわゆる
楽な格好でね
稽古着と言われる
分からん
ロンドンでも稽古着と言われてるのかちょっと分からないけど
Tシャツとね
本当にジャージとかで
汚れてもいい
そうそう
動きやすい服を着て
簡易的なセットを組んで
そうそう
やるんですけどね
だから実際の舞台で練習してるわけではないってことです
そういう最初のインタビューと
15分のメイキング映像が映ってですね
その後
ナショミシアターライブ本編が始まるわけなんですけど
まず一個ね私ね
あの今回初めて気づいたんやけどさ
あの
もしかしてあれ?
え?どれ?
あれ
え?
あれよ
明るさ的な何か?
あそうそうそう
私も今日
え?ちょっと感動した
えっとそのインタビュー映像が流れている間
場内が明るかったんですけど
明るい
その中でまあちょっと
広い雰囲気で見れるのかなとか
まあ送れてくれる方もね
入りやすいかなとかと思ってたら
場内
アニメで劇場の暗転に
シンクロして
そう
劇場が映画館が暗くなるっていうの
そうそう
あれ?
初めて気づいて
私も初めて
え?前からこうやったっけと思って
私もそれ同じこと思ってた
ねえ
えらいオシャレなことしはったなと思って
なんかそれにすごく感動した
おーと思って
まるで一緒にその
会員のなんていうの
気持ちを味わえるっていうか
あれ誰のアイデアなんだろうと思ったけど
あれオシャレよね
あれちょっとねシャレオツでした
どこの劇場でもやられてるかどうかはわからない
わからない
私たちはちょっと大阪で拝見したので
大阪ステーションシネマさんの
いきなり働いたのか
そういう指示が呼んできたのかはわからないんですけど
あれねあの導入として
とても効果的だったね
すごく良かった
めちゃくちゃ良かったです
でもう期待は高まるわけよね
でおーと思って
で真っ暗なります
もう真暗天です
で次に明かりがつきましたら
15:00
バン
あのいわゆる板付きというやつですね
サイモン・ラッシュルビールさんが真ん中に
舞台の中央におります
明かり彼に灯っております
そして独白
そしてあのだんだん明るくなってくると
おやおやおや
あれみんなさっき着てた稽古着と同じ服を着てるよ
おやおやおや
あれセットないよっていう
そういうですね
あれ稽古場やった?
舞台稽古?
いや稽古場
でもドレリハやったかもしれない
ただあのバックは
ドレリハってドレスリハーサルですね
これさドレリハって関西しか言わんらしいね
だろうねあと何て言うんだろうね
衣装付き投資稽古って
あの関東では
ドレリハ通人化って東京にね
仕事行った時に
誰かが言い出したんやろうね
関西と関東の
舞台用語の壁
めちゃくちゃいっぱいある
ドレリハって何?って言われて
もう恥ずかしいと思っちゃって
別に恥ずかしがること何もないのにさ
ドレスリハーサルじゃんみたいな
方言でごめんなさい
衣装付き投資ですよ
だから私たちが見たメイキング映像も
衣装付けてたのかもしれない
それはちょっとわかんない
多少ねアレンジはあったりとかするので
大変はあるかとは思いますが
限りなく近い
なんていうかねユニクロ
そうそうモノトーンなユニクロっす
絶対これユニクロに買いに行ったらな
って思えるような
で舞台セットですよ
本当に何にもない
何にもないって言ったらね
ご部屋があるんだけれども
わざわざ何にもない箱
空間を劇場に立てて
壁でちょっと
スチール製っていうのかな
金属製の壁で四方
四方じゃない三方を囲ってしまっていて
もう出入りができない状態
袖も何も見えない状態ただの箱
そうだね三方ね
床があって天井も普通状であれば
照明がもう見える
吊られている状態が見えるはずなんだけれども
なんか蛍光灯カバーみたいな
アクリル板が全面を覆ってて
照明のラインも見えない
もうなんか本当に部屋って感じの
でっかい蛍光灯みたいな感じ
色変化はもちろん出していらっしゃったので
全く見えないとか
起伏がないとかっていうわけではないけれど
ちょっと変わった作り方
窓もないしドアもないし
そこに役者が普通の稽古着のような服を着て
8人いるわけなんですね
8人の人はもちろんその500分間
出入り口がないので外に出ていくことはなく
ずっとその舞台上の上にいると
まあまあ立ち一派ね
そうですもしは死に一派
18:01
8人しかいないので
いろんな役を一人の人が演じることになるんですけれども
今シェイクスピアなので
いろんな人が死んでいくわけなんですね
死んだら死んでその場に疼くまでじっといて
そしてまた次のタイミングで別の人となって
むくっと起きて復活するみたいな
そういうのを繰り返し繰り返し
もちろんサイモンラッセルビールさんとレオビルさん
ボリングブルックですね
を演じた2人は他の役っていうのはせずに
その2人だけそれぞれの役だけを
専念してらっしゃってはいたんですけど
後の方は結構複数役を兼ねられていて
それがちょっと背中を向けて壁に向いて
いませんよってやってみたり
いろんな方法でね
群衆として参加してみたりっていう
常に8人舞台上で動いている密室空間での出来事
そうです
舞台セットも椅子も何もない状態
椅子ないよねそうだね
であるのは言っても小道具的なものあるんで
その物語のキーポイントとしてね
使われるものとして手袋
そして手袋もなんか軍手っぽいやつ
作業っぽいようなやつ
ワークマンに売ってそうなやつね
それをはめているのと
バケツ
複数このバケツ
バケツはランダムに
これもきちんと位置は決まってるんでしょうけれども
私たちから見たらランダムに無動作に
壁にバケツが並べられてるんです
それぞれはソイル土って書かれてたり
ブラッド地って書かれてたり
ガムテープに
この中身が何だよっていうのを
無動作に書いて貼ってあるんです
私たちわかるように
それだけですわ
あと王冠
ガラクタみたいな王冠
宣伝美術でも使われてるような
ブリキをキコキコ切っただけみたいなね
そうですね
これも紙やけど
似たような印象ですわ
子供がいたずらで作ったみたいな
だけで進行していくわけですけど
よくある茶よくある手法なんだけど
そうなんだよね
特徴的だったのは
最近流行り?
昨今の
血糊水土を
これも流行りっていうか
よくある茶あるねんけど
よりセンセーショナルに
見せようとしたのかな
私はちょっと
21:00
効果的かって言われたら
そんなかなって
正直思ったんだけどね
ガムテープに書かれた
バケツに
血糊がたんまり入っている
水がたんまり入っている
土が入っている
それをキャストに直接ぶっかけることによって
死を表現したりとか
地位の低下
泥水をかぶせられて
王様じゃなくなっちゃった
ランク下がっちゃったって見せたりとか
バケツ10個ぐらいあったのかな
舞台上でバンバンバンバン
壁に床にぶちまけられていく
その回想を重ねて
人もドロドロになっていく中で
世の中の混沌とした様子を
表現していたりとか
最初の方で血糊ぶっかけられた女性
ずーっと血まみれで
他の役もやってらっしゃる
ガムならへんかな
サムないんかなって
ちょっと心配になる
100分間やからね
特徴的な演出としては
ソウレンかな
そうですね
だから
リチャード2世
私はこの物語自体を見るのは
3回目になるんですけど
だからある程度
あらすじというか
話っていうのは頭に入ってて
大体どんなんかっていうのは
分かってるんだけど
ところどころっていうか
大筋ははっきり分かってるけど
ハムレットみたいに
めちゃくちゃ親しんでるわけではないから
あの人が出てこなかったねとか
あそこが状態やけっていうのに
思い至るほどではないので
だから
どこをどうカットされてるか
っていうのに関して
細かいところまでっていうのは
全然分からないんです
分からないんだけれども
ただ大前提としてね
リチャード2世を
見たことがある人しか
ひょっとしたら楽しめないんじゃないかな
っていうのは
見ながら感じてたの
その途中のところで余計にね
そうやねなんか
言うてシンプルな物語ではないので
リチャード2世も
権力争い
いろんな人の思惑が複雑に
混じってっていうところを
まあちょっと
なんていうかな
脇のキャストを割と削ぎ落とすことで
シンプルに見せようとされていたのかな
っていう気はするのね
そうだね
狙いとしても書かれてたしね
ボーリングブルックさんと
リチャード2世のこの2人を
浮かび上がらせる
対立させるっていうところに
焦点当てたと
なんかその側面を知ってないと
その複雑さを汲み取れない
部分もあるのかな
24:00
ちょっとシンプルすぎたかな
なんかすごい大急ぎで
あらすじを話されながら
時々ボーリングブルックさんと
リチャード2世の独白を
時々聞くみたいな
なんかその
彼らの感情が
私はちょっと繋がってこんかったっていうか
なんか出来事は出来事っていうのは
すごいよく分かって
もっと言ったら
前にね
テナントさん
デビットテナントさんが演じる
ロイヤルシェイクスフェアカンパニーの
リチャード2世を見たときは
もっとなんかリチャード2世の
どっちもそれぞれ演じ方とか
演出は違うので当たり前なんですけど
もっとリチャード2世そのものの
人のなんていうのかな
感情の入れ動きだったりとか
リチャード2世自体の複雑さというか
幽霊動く
人の狭間でどんどん
振り幅が大きくなっていく
彼のその危うさというか
それが表現されてたかっていうと
今回はちょっとそぎ落としすぎ
だいぶそがれてたよね
それが良かったねって本当は言いたかったんだけど
それがあんまり良かったなって
私は思わなかったところなんだよね
シンプルな物語として
だからどっちかだと思う
ちゃんとリチャード2世を劇場で
複数回見たことがある人が
こういう見せ方かって
今回はこの焦点の当て方かって思ってみるか
本当に入門編として
ある程度ざっくりとして
あらすじを掴むために見るか
入門編もどうなんだろうな
まあトリッキーな感じではあるよねやっぱりね
どうだろうね
なんかやっぱ
はいしんちゃん
しんちゃんはごめんね
私なんかちょっと否定的な方向から入ってるんだけど
どっちやろってもやっとしたところは
嫌いじゃないねんけどもちろん
おしゃれやしかっこいいんだけどね
ただちょっとその表現としては
物足りなさも感じたのを
ちょっと話飛ばして
その次のテーマに行ってしまうかもしれないんだけど
サイモン・ラッセルビールさん
だからこそここまで見せることができたのかな
でもそれは思います
それは思う
だからこその
ちょっと私たちって思ってた
このキャスティングなのかなって気がちょっとして
そうやね
というのも
私たちが見たことがあるのがデビット・テナントさん
めちゃくちゃ若くはないけど
まだ若手扱いだよねシェイクスピア界では
全然若手です
あとドラマのホロークラウンで
ベン・ウィショーさんが演じられていたものは
そのお二人の演じ方も全然違ったんだけど
どちらかというと若者がやるキャスト
そうだね
キャストって言わないな
キャラクター
なんというか大ベテランが
そうそう
27:00
ボリングブルクさんとの対比って言ってたけど
まあえらい対比ですなっていう
まあいとこっていう関係性だから
それほど年齢かけ離れているわけではないんだろう
いやまあ分かんないね
昔のいとこの範疇広いからな
って思って調べたのよ
調べてくれたありがとう
まだボリングブルクさんの思いが至らなかったので調べてないんだけど
リチャード2世
お亡くなりになられたのが33歳
ってことはやっぱりとても若くて王様になって
10歳で王様になったの
そこから摂政政治というか
みんなの意見を聞きながらずっと国を回してきたけど
そのバランスが取れなくなって
結局追放されて死んだのが33歳
やっぱ若いんだね
デビットテナントさんとかベインウィショーさんとやられているイメージが
実際に近かったわけで
シェイクスピアの特徴的なところではあるけれど
実年齢でやったら絶対技量が追いつかないから
やはり少し高めの年齢の人が
まあ無理をするわけではないけれど
少し若い役をやる
じゃないと表現しきらないところがあるので
デビットテナントさんとかが適切やったのかな
あれはとか言って
彼のリチャード二世は
めちゃくちゃ実年齢に近いものだったよね
だからその印象がすごく強くて
ああいうもんなんだと思ってて
だからその優齢動き方もリアルやねんけど
サイモンラッセルビールさん
今ラッセルクローが出てきた
サイモンさんね
サイモンね
いいよサイモンって呼んで
サイモンがやられるにあたって
おいおいちょっとどないやねんって
で実際悩んでいく内容にしても
こんなおっちゃんこんなことで悩んどってはあかんやろって
レジになったら思うのよ
ただでもそのショートバージョンと呼ばせていただこう
ショートバージョンの中での義務と感情を表現するっていう意味では
彼の技量がないと無理だったんだろうなっていう
そうやねそれは確かにそうかもしれない
それで年齢に関しての話なんだけどね
今回その無機質な舞台セットで
かつその無機質な
言ったらもう本来の物語世界とは全く関係のない
それぞれの役柄を特定しないような服で見た目でやっているからこそ
この彼サイモンラッセルビールさん
実年齢詳しくは知らないんですけれども
結構なお年の方だと思います
30歳ではない大ベテランさんです
30:01
はいここでひも解いてみましょう
サイモンラッセルビールさん
サイモンラッセルビールさん
年齢書いてない何これ
皆さん書いててパンフレットには
年齢お願いします
出身地と年齢はお願いですから書いていただきたいんです
シアターライブさん
じゃあしんちゃんに調べててもらおう
おひげもね
蓄えられてて真っ白ですよ
白髪これどっちなんだろう
プラチナブロンド
いや白髪
もともとブロンドだったのが汗で白髪
という感じの大ベテランの俳優さんがね
演じられてたっていうのも
見た目はもう関係ないよって
多分言ってるんやろうなと思ってて
はい58歳
58か見た目若いね
その肉体的になんていうか
イメージする58歳では決してないんだけど
ただ年齢を経て
かもすくっていうのは
やっぱりすごく群を抜いてらっしゃるな
まあそうやね
90歳の役とかもできちゃうぐらいの感じの58歳
イメージしてください
実際私たちリア王を見てるからね
見た見た見た
80歳のリア王を見てた
なんですけれども
だから見た目っていうのが
何やろうな
わざとねわざとじゃないと
この役にサイモン・ラッセルビールさんは
持ってこない
もちろんわかるんだけれども
でもあえてサイモン・ラッセルビールさん
持ってきておきながら
彼の中身だけ見といてって
外見関係ないんだよって
多分言ってるんかなって
オファー受けた時びっくりしたと思うで
マジかって
そっかそっか
まあでも
そうだね
俺リチャード2世か
3世じゃなくて2世かって
本当だね
3世に似合いそう
てかやってそう
そうだね
っていう風にはちょっと
思うんですけれども
えーっと
なんだっけ
あそのね
ショートバージョン
違う何の話してた
うーんと
私が話を飛ばしてしまったから
キャストに飛ばしてしまったからやな
演出の話してたっけ
元々は
キャストの話やけど
演出に戻す
あそっか
リチャード2世を見たことある人しか
楽しめないんじゃないかな
って
思ってたって話だよね
そうだね
ちょっとだいぶ
いやいやとんでもない
何がとんでもない
うん
飛んでないよ
大丈夫だよ
うん
えっと
まあただ
これね
またいつものごとく中に
えっと
解説
書いていただいてるんですけれども
うん
今回はかわいい
翔一郎さんかな
はい
のえっと解説が載ってまして
そちらも拝見しましたところですね
はい
えっと
このね
シェイクスピア
うん
あの
演出について
うん
なんですけれども
以前
アントニーとクレオパトラ
前々回ですね
33:00
はい
ナショナルシアターライブで
アントニーとクレオパトラの
演出をされておりました
うん
サイモン・ゴドウィンさん
うん
この方
先日日本でハムレット
演出もされたんですけれども
うん
誰が出てたハムレットだったっけな
まあとにかくフレッシュな最近の
うん
一番新しいハムレットですね
うん
されてたんですけれども
このシェイクスピアをやるにあたっては
もう普通の演出ができない
うん
っていうふうにおっしゃってたそうなんです
うん
まあ確かにそれはそうだなと思って
うん
で今回に関して言ってもね
うん
この解説を読んで私初めて
分かったんですけど
うん
これ
えっと
一応
現代版に置き換えられてるんだって話が
うん
分かるかいって感じだけど
うん
だから
分かんなかったね
うん
あのアントニーとクレオパトラ
前私見たって言いましたけれども
うん
あれもあの
現代に置き換えられてました
うん
まあ置き換えられてると言っても
その
服装だったりとか
うん
服装が現代になってる
うん
映像を使ったりとか
そうそうそうそう
あのなんか
なんやろな
作戦本部みたいなところがあってね
うん
それがもう今風の軍事基地になってる
はいはいはい
だったりとか
うん
まあそのいわゆる
古代ローマ
うん
が舞台ではないよっていう
うん
そういうですね
うん
なんですけども今回は
そういう一切
その私たちに
あの
舞台が
何時代の話したのかっていうのを
指し示すものが
何もない状態で見てるので
そこはバケツから押しはかれってことだわ
プラスチックあるから
現代なんじゃねえか
ちょっと待ってよ
油性ペンもあるからな
っていうことなんじゃねえの
いやいやいや
そういう無機質なものを使っているからこそ
その
なんで想像しなさいって
私言われてるのと思ってて
えっと
うん
無設定っていうのが
うん
無設定
いうのかな
うーん
だから
かなと思って
うん
だから
だから
だから
かなと思ってたんだけど
うん
そうではないってことね
そうそうそうそう
そうなんです
あの舞
うん
そうですね
あのー
現代ぽさっていうのは
まあセリフではもちろん
うん
表現はされていないし
うん
と思ったし
うん
そうだね
だからユニクロから押しはかれってことだね
それはだから
なんていうのかな
うーん
ユニクロから押しはかれってことだよね
それは
うーん
そう
うん
ユニクロからは押し測れない ユニクロの服着てるからといって
時代が現代かって言われたら そうじゃないやん決してさ
舞台に関しては 心の目で見るんだなと思って
私は心の目で一生懸命 ロンドン島の内部とかさ
心の目で… 戦場とかね
そうそうそう 心の目で剣とか
だからみんなさ 確かに剣は構えてなかったんだよね
決闘する時に あれなんか拳で戦うんかなみたいな状態
ふざけボクシングみたいなことになってたから
なんか そうそうそうなんだよね
あー思った思った
あのね こういう演出をする時に
ありがちなのがね
ありがちなことがなかったなって 私今思ったんですけど
36:02
それは何かって言ったら 見たての小道具っていう
私たちに実際に目に見えない
役者たちも手に持っていない でもあるんだよっていう小道具
例えばピストル銃を握ってないけれども
エア…エア…エア銃エア小道具
それと違ってしまうんだよな
エア刀とかね
エア刀そうそうそう
だから手袋を投げつけあって
で刀を抜いて戦いを始めるのかなと思ったら
なんか刀抜く素振りもないし
あれ何も持ってないっていう
マイム表現ではなかった
そうそうマイムの表現を
ああいう種類のお芝居では取り入れがちだけど
一切なくて
なんか多分それもこだわりだったんだと思うんだけど
あるものしか使わないっていう
だから手袋はどうしても必要だったんだろうね
手袋投げつけなきゃいけないから
身につけるものとして
うーんそうやなでも手袋ちょっと半端ない
そしたら剣も使えばいいやんって思っちゃうのよな
だからこれ現代やから剣ないね
とかあの
そうか
違うのだからでねなんか
私はなんかその
であとやっぱり誰が誰かが分かんない記号もないし
そのすごいさっき説明口では説明されてた
何々家の誰々さんか知らんけど
いやなんかもうちょっと分かんなくって
その人が死んだって
いう報告をさっき演じてたその人にされても
私はちょっともう分かんないみたいな
分かる?
一回軍手に呼び入れて帰ってきたお前は誰なんだ?
そうそうそうそう
なんかあれこれさっきのお方ですか?
それともなんか新しい方になったんですか?
あっさっきの人かみたいな
あ、お前生きとったんかいとかね
そうそうそうそう
ちょっとそれかなんかちょっと邪魔やったっていうか
そんなことにこの頭の領域を使われたくなかったんよね
だからモブってね
モブってすごく大事
だからといって演出として取り立てて
そのコア色を変えてとか
っていう演じ方を演出が求めていないので
まあまあなんか
なんていうかな何も色がついてない状態
フリーの状態の役者さんが
いろんなセリフ
いろんな人のセリフを同じコア色で話す
だからなんかあのもしかしたら
あの何?
英語が分かれば
水分演じ方が変わってるなって
感じないねあれは一緒やったな
声のトーン一緒やったな
だからそれは極端に言えばね
このキャラクターを演じるときは杖をついて
腰を曲げて出てくる
この人は高い声で喋るっていうのをやって
見せる手法ももちろんあるじゃない?
けど多分この演出家さんは
そういうのがナンセンスだっていう風に思ったと思うね
でまあ確かにそれも思う
そんななんかいちいちその観客に対してね
39:04
逆に想像の余地を与えないっていうのは
私もいけてないし
それによって物語のスピードって絶対止まるから
それは確かにそうなんだけど
なんかこれかってでも思っちゃったんだよね
なんかもうちょっとやっぱり
だったら私たちに見る前に
もうちょっと情報いるなっていうのはすごく思った
なんかねうんとねなんかね
例えば稽古場でね
小道具とか舞台セットとか何もない
まだ仕上がってない舞台ってあるじゃない
それのあの投資稽古とかを見て
めっちゃ良かったなと思う時って確かにあるね
でもそれめっちゃいいって思えるのって
台本初めに読んでるし
この人はこういう小道具を持つ
こういう衣装を着るっていうのを分かって見てるから
面白いのであって
脳内補正が早いからね
そうそうそうそう
その分の脳内補正っていうのを
なんかそのこれまで見てきた
リチャード2世の情報持ってるよねっていう前提で
そのお客さんに演出家さんが振ってるんだとしたら
ちょっとなーってそんな研究レベルで見てないから
わかんないなと思っちゃった
ちょっとあのもうあの言葉を選ばずに言いますが
こじゃれたフラット着取りすぎたかなっていう
確かになーおしゃれ着取ってたかな
おしゃれやってんけどなー
でなんかなんかね
でもこの演出家さん多分若いと思うんです
すごく
若かった若かった
ね若かったよね
だから本当これからの新鮮機嫌の演出家さんではあるんだけれど
あっそうだわ
1977年生まれだって
おない
おないやなぁ
おないかぁ
なんかね20代のそんなわけないけどね
あのそんなわけないけど
20代30代前半の方がされるんやったら
なんかまだまだ納得できるかなぁ
けどおないかぁ
さあ次の話題に行きましょう
ちょっと待って
まぁまぁそんな感じでね
ちょっと演出に関しては
まぁまぁまぁまぁあのちょっと私ははてなって
もうちょっとやり方があったんじゃないかなっていう風に
3&P&P&Pくらいだな
そっかな
なんですけれども
じゃあ次は役者について見ていきたいなと思いますが
はいまずね
サイモンラッシュルビールさんね
久々
すげぇ
うんあの動いてはったね
あとね彼何がすごかったって
ストップモーション
止まってた
冒頭で結構膝をついて
そうそうそうそう
かかとをつけない状態
太ももをかかとにつけてない
ちょっと不安定な状態で
まぁまぁ止まってたのよ
42:01
止まってた
美体一文動かずに
そう
あれすごい体力いるだろうなって思うんだけど
なんなら彼が一番ストップを多用していたので
あれを見た瞬間にちょっと大丈夫かいって思うぐらい
心配になった
だからあの見た目はね
あのご存じない方のためにちょっと
あの簡単に
簡潔に説明すると
サイモンラッシュルビールさん
ちょっと小太りのおじいちゃんです
小太りで白髪のおじいちゃん
おじいちゃん
おじいちゃん
なんかねでもあのお肌がぷにっとしてて
とっても愛らしい
もちっとしてる
もちっとしてる方なんですよね
そういったなんか決して気分そうじゃない
あの筋肉ムキムキそうじゃない方
お腹ポコリ
そうそうポヨンとした
あとね彼はね左ケツを描きすぎだ
そんな描いてたの
ずーっと描いてた
そんな描いてたの
ポリポリポリポリしながら
それは知りません
あんたのこと
砂が入ってご商売かなって思うぐらいに
さかね役づくりでさ
左のお尻描くっていう
そういうのじゃないよね
いやでもありえるのよね
不安定さを表現する
そうやねあんねんよな
ちょっとねかと思って見ていたら
えっただの本人の癖だよみたいなのもあるからね
これは分かんない本人に聞かないと分からないやつです
愛嬌のある
そうそう
とても素敵な役者さんが
白髪のね
実年で半分のキャラクター
それもなんか揺れ動く
まああの先ほど言ったデビッドテナントさんは
少年のように演じてらしたし
米美少さん
は少女のように演じてらっしゃった
そのちょっと内面不安定な
若き王を演じるってどないやねんと思ってたけど
あのなんかさ
今回のそのね
もっと言ったら年齢
まあその見た目にきっとこだわってないだろうって
私はさっき言ったんだけど
まあ言っても見えるから
やっぱり私は今回のリチャード2世は
その割と歳をとった人っていう風にしか見えなかった
そう受け止めて見てた
まあ愛対するブリングブルックを演じられている
リオヴィルさんは
決してそこまでの年齢ではないので
まあと言ったら見た目よりも若く見える方だし
若く見える
なんかそこの対比がこれどうやねんって
いとこ言うてるけど
自分と同い年ぐらいの人をおじと呼んでいて
そうだね
自分のバランスがちょっと最初理解しにくい
部分もあるし
決してリオヴィルさんが役者不足とは思わないんだけど
力不足?役不足?
役不足は違うよね
45:01
力不足
力不足役者不足だとは思わないんだけど
なんかその内面の機微的なもので
ちょっとなんか
なんやろね
サイモンラッセルヴィルさんをそこに配役してしまったことで
全体のバランスが崩れるぐらいに
なんか一人でしょってらしたなっていう
それはあるな
やっぱりセンターに
サイモンラッセルヴィルさんが居すぎてるんだよね
これはさなんかもしかしてだけどね
これが全然あれやけど
例えばデビッドテナントさんがいれば
この二人の対立っていうものが
もうちょっとなんか比重がそこまで
主人公はリチャード2世ではあるけど
でももしかしたら新しい
バランスで見れたかもしれない
もしくは本当にリチャード2世のみに焦点を当てれば
ちょっと別の見え方ができたのかもしれないんだけど
それを超越する
サイモンラッセルヴィルさんの演技力
それがないと成立しない作品でもあったし
それがゆえに少しバランスが崩れた作品でもあったなっていう
そうだね
ちょっと感じてしまった
それはそうかも
レオヴィルさんは私大好きなので
そうだよね
あとさレオはさ私たちさ
会ってっからね一回
なんならサインもらったし
写真撮ったし
ただのファンですすみません
あのハムレットのね
ホレンショー役をされてたんです
あのベネリクトカマバッツさん主演のハムレットなんですけど
バービー館センターに見に行って
ねえその時はあのすごくあの地味なあの入れ立ちで
裏からコソコソ出てきたってね
そこをあの誰も呼び止めない中
私たちが走って追いかけるという
レオレオ
違うよミスターヴィルだよ
ちゃんと丁寧に読んだ
その時には感じなかった
いわゆる支える2番手のバランスっていうのを
今回はちょっと改めて考えたな
それは思ったね
そうだね
ただレオヴィルさん自身の話になるとさ
あの頃よりもちょっとこうなんて言うんですか
あのちょっとふっくらされて
貫禄が出てきたんかな
めっちゃもっと細いイメージあったけど
すごくちょっと落ち着いたというか
あのバランスよくなったより男前になられたなと
まあこんな男前の形じゃないんですけど
あの男前になられたなと思いました
ただなんか役作りをちょっと
ちょっと不思議な方向に持っていかれてたので
まあねなんかバランスやね
やっぱりサイモンラッテルヴィルさん
48:01
だからボリングブルク自体も
ちょっと不安定な人に見えるぐらい
ちょっとキリッとして正面切って
喧嘩を打った次のシーンで
誰かがちょっと拳を挙げた瞬間に
ビビりまくって壁沿いに逃げまくるとか
あれはボリングブルクさんか
なんかちょっとその二面性
むちゃむちゃビビりやけど
キリッとする時にはするっていう
バランスがとても不思議に見えて
なんかいろんなところを端折ってたからね
今回はね
だからそこの感情の切り替えっていうのも
なんかもうそんな理由とかなくていいから
はいただ切り替えてって感じだったかもしれないしね
その可能性はあるなとは思う
そういう思法はあって
なんかね相対するリチャード二世が
とても不安定な人格なはずなのに
どっしりしてるから
なんか彼からはあんまり
その私が期待してた
リチャード二世の苦悩だったりとか
その憐れみっていうのを
あんまり感じられなかったかな
なんかその繊細さというんですかね
まあそれがね今までの言ったら
ステレオタイプなリチャード二世の姿やから
それを壊したかったっていうのはもちろんありだし
全然解釈変えてみせるっていうのもありだし
まあもっと言ったら
サイモン・ラッセルビールさんがさ
君たちが求めていたリチャード二世じゃないと思って
最初に言ってた通り
確かに求めてたもんではなかった
求めてたもんっていうか
想像してたもんではなかったかな
なんかサイモン・ラッセルビールさんが
これまでの彼らしさっていうのを
ちょっとあの脱いでもしくは取り払って
逆にリチャード二世らしさ
私たちがよく知っているような
ちょっと親しんだような
リチャード二世らしさっていうのを
あの風貌で
どういうふうに見せてくれるんだろう
みたいな期待の仕方をしていったのね私は
それは違うかって
やっぱりなんか
ああサイモン・ラッセルビールさんの
シェイクスピアの舞台やなっていう感じに思えちゃった
だからあれ実はあのキャラ
この間演じてたキャラ
安心だけ切り取って
彼リア王さんですって言われても
ああそうかって私多分思っちゃったと思う
何か
下心のオベッカに乗せられて
軽率な政策を取りそうにも見えないし
そうね
なんならその国丸く治めてそうっていう
ああそれは思う
下心の氾濫とか気にもしねえわ
っていう王にも見えかねない
それをちょっとアンバランスさっていうところは
もちろん後半で
サイモン・ラッセルビールさん自体も
すごく演じてらしたんだけど
51:00
やっぱりそうなると
ボーリングブルックとの対比っていうのが
やっぱりちょっと弱くなってしまうというか
力の差を感じすぎてしまって
この二人が対戦しても
圧勝じゃんって思っちゃうんだよね
そうなんだよね
そのさ王冠をさ
返すじゃない渡すに至る
なんていうのかな
やっぱり心理描写っていうのかな
何もちょっと伝わってこなくて
果てって私はなんか思ったなあ
なんかねリチャード2世って
もともとその言ったら
その政策的に失敗した人なんだよね
10歳でもう若くして
もう世襲制ですわね
王になって本人はもうなんか
生まれた時から僕は王様みたいな
神に選ばれてる僕だからみたいな感じで
でそんな中で政治にも失敗して
で過信に反乱を起こされてしまう
それに抗いきれなくって
失却する王
でその失却するのも
失却しているっていう状態を受け入れることができなくて
なぜなら自分は生まれながらにして王だったから
なんでこんなことなってんのって
いやいや王様なんだよ
僕はって
自分の呼び名もわからない
どこでゴッドセイブザキング言えばいいの
そうそうそうそうそうね
あんたたち昭和しなさいよ
みんなで言ってくれてたじゃん
俺が言ってなんで言わないの
何かタイミング間違えたみたいなね
何も知らない世間知らずな王として
まあ生涯を終えるっていうその不安定さ
そうで最後にはね
なんかそういうふうに王冠を奪われる時がそうなってた
でもロノットを遊兵されて最後死ぬ時には
もうなんかちょっと分かり始めてるっていうか
自分のやってきたこととかに関しても
振り返ってみたり後悔してみたりで
いうのになんかその初めは
なんやこのわがままの王様
わがままっていうか何も知らん世間知らずの王様って
私らは見てて
でも王冠を剥奪される時には
あれなんかちょっとかわいそうみたいな
哀れみ同情すら感じて
最後死んじゃう時は
そこまで死ぬくてもよくないみたいな
リチャード2世かわいそうみたいな気持ちいいね
リチャード2世のことを
もっと好きにならして欲しかったんですけど
寄り添いたかったんだけど
今回はなんかその王位剥奪のシーンも
すごく象徴的な演出がリフレインされることにより
より際立ってたなと思うのが
それまでボーリングブリックとして
54:00
リチャード2世として割と立ってた人
対してその他のモブっていうのが
ぐちゃっと6人ですか固まっていたけど
リチャード2世さんは王位を剥奪された時に
自分はそのモブの中に混じって
モブの中の一人として
王様万歳を昇華しないといけないって
実際にそれを資格として
見せてくれたわけだったらしい
でなんかそれがね
なんか本当はもっと
私は胸に狂うものを感じる予定だった
けどあれ流れだと思って
なんかちょっとそこまで
なんでやろうねあれ
でもそういうふうな効果を狙ってたわけでしょ
多分ねこいつが進化に下ったっていう
今までの絶対的な王だった人が
絶対ではなくなって
その絶対的な権威は他者に移って
それを傍観しなければならない
認めたくない認められない
けれどももう周りはそうなんだっていうのを
どんどん他者から教えられて
自覚せざるを得ない弱者っていうのが
なんかねもっと私感動感動っていうか
そこ胸に来るかなと思って
視覚的にもね
意外とそうでもなかったなぁと思って
なんかあれって思ったんだよね
まあそれは
今回ね本当にその
サイモンラッセルビールさんだからこそ見れたし
だからこそちょっとブレた
そうやなそれはそうかも
そうかもしれない
それか私たちがもしかしたらもっと
セクスピアについて
リチャード2世についての
なんて言うんですか
精通していたならば
ちょっと見方が違ってたかもしれないけど
まああの一元さんにはなかなかに
ハードルの高い舞台だったなとかって
これまでにもハードルの高い舞台って
たくさんあったんですけど
例えば誰もいない国とかね
でもねあれはね
わからない元々わからないものを
自由な解釈で演出して
かつお客さんにも自由な解釈でいいんですよ
っていうそういうものじゃないですか
今回は元々は分かりやすいものをね
多少難しいよ
セクスピアから言葉選びとか難しいけど
でも物語の筋だったりとか
登場人物の感情の起伏っていうのは
分かりやすいものであって
でね裏切って裏切られたの話だから
まあまあ下世話の話ですよ
分かりやすい
それがなんかあの元々分かりやすかったものを
ちょっと分かりにくく演出してしまったことにより
なんかしらけちゃったなっていうのが
うんはい
ドッドハライ
あのね実はね
私見に行った時に
私の前に座ってた女性がいたんですけど
57:00
その方ね30分ぐらいで
席を立って帰られてしまったんです
あトイレ行ったんかなって私思ってんけど
ねぇ帰っちゃったなと思って
あうあわんはあると思います
そこまで本当に嫌いで
見れないっていうわけでは
決していなかったし
全然好きな演出
面白さを探すことももちろんできたし
楽しませていただいたんだけど
だからこそ
思い描いていたものとの差異を感じてしまった
ポテンシャルをもっと感じていたのになっているところは
否めない
まあそうだね
まあそんな感じです
ちなみに
デビッド・テナントさんのリチャード二世は
DVDになってるので
見ていただくことができるかと思います
あれ日本語版があるかどうかちょっと分かんないですけど
でも多分本国で出るDVD
あれは本当に面白かったので
デビッド・テナントさんとベイビーショーさんでも
全然違かったので
こんなに印象が違うかっていうのが違う
私はテナント派やねんけど
分かる
でも
ベイビーショーさん版
ホロークラウンのボーリングブロックをやられているのは
ロリーキンや
そうですそうです
そうなんです
手袋のシーンも見れます
あのね私
手袋をみんなはめて出てきた時にね
今回の
やった手袋のシーンを見れるんやって
ちょっと嬉しくなって
そうみんなで手袋をね
えい!えい!ってなって
血統の前に手袋を投げつけるっていうね
あれが血統の前じゃないですか
さあ拾え
そうそうそうそう
だからあれはやっぱりなくせなかったんやなって
あれでちょっと
これこれっていうところがあるし
動画としてはね
とても秀逸なので
すごいよかったですが
まあよかったですが
そんな感じでしたね
あのね
ご覧になった方いかがだったでしょうか
いやいやそんなことない
面白かったよっていう方ね
もちろんお声で聞かせていただきたい
と思いますけどね
はいというわけで
次回のナショナルシアターライブのご案内をします
私たち誰なんだろう
えっと次回はですね
2019年
それでもいいんやで
いやいやこんな
こんなねタワーごとに
ギャラいただくなんて
次はみんなはがこ
はいアーサーミラーさん作ですね
10月の4日から10月の10日まで
各劇場で来月ですよ
オールドビッグ劇場です
おーアーサーミラーさんなりあってたね
あの椅子のやつ
椅子のやつっておかしいな
端からの眺め
それ
イボバンホーベさんが
まぁ言ったらちょっと似てたよね
今回のリチャード2世も言うたら
そういう
無機質なもので
血とか水とかを効果的に使う
意味ではちょっとセンセーショナル
演出という意味では似てたかな
けどまぁまぁまぁまぁ大傑作でしたけどね
1:00:01
あれはね
っていうあの同じアーサーミラーさんのね
作品のみんなはがこ
これはね
ちょっとここに宣伝写真と言いますか
舞台写真
多分舞台写真ではね
載ってますけれども
割とオーソドックスな感じに見えます
リアル
見る感じでは
きっとアーサーミラーさんなんで
アメリカが舞台の話かなとは思いますが
じゃなかったら割とびっくりした感じかな
わかんないよ
まぁまぁね
現代オールマイサンズということで
はい
ぜひぜひですね
見に行っていただきたい
休憩含む2時間35分でございます
通常はい
でもちょっと楽しみです
アーサーミラーさんの作品もね
割とちょっと掴みどころがなかったりとか
考えさせられるみたいな
社会問題みたいな
だけども
それを楽しみに行きたいなと思います
はい
そんな感じですかね
というわけで
妄想ロンドン会議ではお便り募集しております
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この次のイブのすべて
イブのすべて
イボバンフォーベさん演出ですね
そっか
次のやつ
目白押しですわ
まあそうやね
イボバンフォーベさん3本目か
ですね
3本目でなんかあれやな
多分ちょっと自分の
イボバンフォーベ氷っていうのも
固まる気がする
まあでもこれもね
リリー・ジェームズちゃんとか
そうそうそう
出てらっしゃる話題作ですからね
キャストもなんか
旬なところついてくるんですよね
これも楽しみですね
ありがとうリーチャーさんにて
というわけで
言うてもでも
これなかなか見れないですから
本当に
いやでもね本当に
見てよかった
触れられたなというか
本当に見てよかった
今のシェイクスピアを感じる
という意味ではね
やっぱり意外だなと思うし
でなんか絶対日本でね
日本人のカンパニーが
こういう作品をね
上演したとしてもね
お客さんほんと入んないから
昨今
これやっぱりなんか
まあそんな大きくない劇場やけど
ある目立ちやったらさ
でもお客さんいっぱい入ってさ
まあ賛否はあったかもしれんけど
人気作やったっていうので
もうめっちゃ羨ましいなって思いました
はい
はい
ありがとう
本当にいやあの
賭け目なしにありがとう
リーチャーさんにして
って思いました
というわけで
今日はこのあたりでお別れしましょう
さよなら
ありがとうございました
01:02:43

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