1. 投資を語らう
  2. 投資家の日常は、いとをかし。..
2024-09-18 33:42

投資家の日常は、いとをかし。 #17 2024年9月 前編

spotify apple_podcasts

個別企業の株式投資を中心に投資歴20年超の投資家 吉田喜貴さん、と、投資信託を中心に投資歴20年超の投資家 renny。


二人の日常で「いとをかし」と好奇心を刺激されたコト、モノを題材に、投資と絡めて語らっています。


このエピソードでは


  • 吉田さんの気になった企業 2社
  • 未上場株式への興味
  • タコとイカ

考える足/池田譲「タコの知性」


  • スルメイカとサンマ

https://www.jfa.maff.go.jp/j/study/attach/pdf/furyou_kenntokai-21.pdf


等々をお話ししてみました。


後編も近日中に配信します。お待ちください。


ご意見、ご感想、ご質問等のおたよりは以下のフォームからお寄せください。お待ちしています。


⁠⁠⁠https://forms.gle/5No87emxWEHMsYEM9

サマリー

2024年9月のエピソードでは、投資家たちが大金工業に対する懸念やその業界の複雑な事情、社員口コミサイトの重要性について議論しています。特に、投資戦略における倫理観と実務感のバランスについて深く掘り下げています。このエピソードでは、未上場企業への投資の魅力とリスクについて話し合い、タコの知性に関する最近の本の内容も掘り下げます。特に、未上場株に関する懸念が取り上げられ、投資家としての判断のあり方について考察されます。また、スルメイカやサンマの漁獲量の減少が話題になり、それに伴うインフレについても触れられています。さらに、タイの漁獲量が変わらない理由についても言及され、瀬戸内海の環境の安定性が影響していることが示されています。

投資に関する初期の議論
はい、ポッドキャスト、投資家の日常は、いとをかし、2024年9月をお届けしたいと思います。
このポッドキャストは、投資家歴20年を超える2人の投資家がですね、日常生活でおかし、興味深いと思ったことをお話しするポッドキャストです。
一人はですね、私、投資・新宅を中心で20年、投資を続けている、レニーとですね、もう一方は個別の企業の株式投資中心で20年以上キャリアを持ちの吉田さんです。吉田さん、本日もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
相変わらず暑いですね。今日は9月の17日でしたっけね。まだお彼岸まで少しあるんですけど、さすがにお彼岸になったら涼しくなってくれと願ってるんですけれども、あれですよね、暑すぎてなかなか調子出ないみたいなことをブログにお書きになってたり。
もうなんか外に出れないっていうか、出なくても生きていけるから出ないと運動不足で調子出ないですね。
そうですよね、なかなかね、確かにしばらく本当に外に出かけるっていうのが、こんなスポーツっていうかやってる人達ってもう信じられないなっていうか、もう本当暑いのに大変だなって思うんですけれども。
このポドキャストは、投資家の日常ということでですね、そこで興味深いことをお話しするポドキャストなんで、投資の話をしたいと、そこから始めたいと思うんですけれども。
吉田さんから、いくつかちょっと気になるというか、企業でですね、いくつか話題をお持ちいただいたんですけども、お話しいただけますでしょうか。
最初はエアコンで有名な大金工業なんですが、金融機関に勤める友人から、個人で別の企業に投資する際に、会社から禁止されている企業があるっていう話を聞いて。
そういうのってありなんですか?金融先が従業員の人に投資をするなっていうのは、仕事柄?ダメだとかっていうようなのはあると思うんですけれども、この銘柄はダメとかってそういう制約があるっていうのはあんまり聞いたことないんですけど、そういうのがあるんですね。
あるらしいですね。金融機関の投資の方針として、この会社には投資しないっていうリストがあるらしくて、それは投資しないでねっていうのがあるらしいんですよね。
従業員であってもっていうことなんですね。なんかすごいですよね。
なんか大金なんて言われて全然ピンとこなくて、なんでだろうと思って調べていたら、あんまり出てこなかったんですけど、統合報告書みたいなレポートの中にチロッと出てきていて、
事業のセグメント別の中に売り上げの1%未満のもので、防衛省向け演習用砲弾誘導弾用部品っていう事業があるんですね。
その利益率もすごい悪い事業で、会社としては続けたくないような事業で、日本の政府から要請されて仕方なくやってるっていう感じの雰囲気が出てるんですよ。
そういう状態なのに、武器製造に関わっている企業は投資から排除しましょうみたいな世界的な動きがあって、その中に大金も入ってきちゃったと思うんですけど、細かく見るとこれ外すような話かなっていうのが。
実はですね、僕もそれでこの話をお聞きして思い出したことがあってですね、このポッドキャストでも取り上げたことがあるスコットランドエジンバラのベイリーリフォードって投資会社ありますよね。
あそこがインパクト投資のファンドをやってて、それも一度このポッドキャストでも取り上げたように記憶してるんですけれども、あのファンドがですね、2023年に一度大金考慮を入れたんですよね。
でもすぐに外したんですよ。で、2023年10月から12月の市販機のレポートを見ると売却しましたと。で、理由はやっぱりそこだったんですよね。
で、その作ってるっていうか、そこのやってその砲弾っていうのが、ハクリンダンっていうそういうものだっていうことをそのレポートに書いてまして、でこれっていうのがその非人道的な兵器の一つだというふうなことで、そこに対しての懸念があって
投資先から外しましたっていうような説明がありましたね。だからそういうそのなんて言うんですかね、あの事情もあって、そういう話になってるのかもしれないなっていうふうに思いました。
クラスター爆弾ってやつですかね。
いやまたクラスターだったらクラスターってはっきり書いてるんじゃないかなと思うんですけどね。
とはいえ、ただまあ何て言うんでしょう、おっしゃるように、そのこれをなぜ続けているのかっていうのがちょっと分からないですよね。ただまあ多分その防衛省が、まあだからこのビジネスがどれぐらい続いているのか、で本当にもう代替がなくて、で防衛省としてはどうしても必要だとかっていうふうなことが、まあどこまでそのなんて言うんですかね、説明されているか、
っていうようなことで話が変わってくるのかなという気もするんですけれども、ただまあね、確かに僕も最初そのこの大金工業の話を知って、なんかエアコンとは随分違う話だし、
まあで結構ね、その自家総額というかそういう意味では日本でそこそこ大きい会社というかかなり大きい部類に入ると思うんですけれども、なんかこう微妙っちゃ微妙というか、
そのこういうものをどういうふうに、ただそのね、吉田さんのその友人の方が金融機関でお勤めでそういうことを言われているっていうことは、まあその業界ではそれなりによく知られているというか、そういう話なんでしょうね。
そうなんでしょうね。
吉田さん大金工業とかってお持ちだったりするんですか?
倫理的投資の影響
いや、これをきっかけになら逆に投資しようかなと、なんかかわいそうだなとか思っちゃって。
確かにそうですね、こういうのはそのどの程度っていうのはなかなか、要は本当にもう少しでもやってたら関わってたらダメだっていうのを見るのか、ただなんかその事情がこうやむにやまれずやってますみたいなことなのかって、まあそこらへんはでもなかなかその相手が防衛省だと言えないこともあるだろうし、難しいですよね。
でもこういうことって、投資を判断する上でどれくらいその動きを置くかっていうか、どういうふうにこれを考えたらいいのかって、吉田さんはどんなふうに、さすがにこれで投資できないっていうのはやりすぎなんじゃないのって。
という感じですかね。
まあこう、防衛省、日本の自衛隊にだけ出してるなら、まあそんな戦争とかで使うことはまずないだろうし、それに比べてもう今年の夏も暑かったんで、エアコンって何人人の命を救ってるんだろうとかって思って、それをなんか電瓶にかけたら、まあ気にしないでもいいんじゃないかなっていうのはありますね。
まあ確かにこれがどこかその海外に輸出されてるとか、なんか本当になんか戦場で使われてるっていうようなことが戦場であるとか、まああるいはそのどこかにね、横流しされてるとかっていうようなことがあれば懸念なんでしょうけれども、まあなかなかその辺どういうふうに捉えるのかっていうのは難しいとこですね。
ちょっとね、まあ僕も実際その投資してるファンドで大金工業を持ってる、保有してるファンドいくつかあるというふうに認識してて、まあそれもあってそのベイリー・リフォードのそのレポートを見たとき、こんなことなんだっていうふうに思った記憶があるんですけれどもね。
まあちょっとそういうのをどこまでって言うようなのっていうのは、そのまあ綺麗な戦壁っていうのはファンドでも難しいんだろうなぁとは思うんですけど、まあ何かの機会で聞いてみたいなというふうには少し思いましたね。
そうですね、なんかこれから宇宙産業とかも結構注目されてくると思うんで、その時って宇宙に発射するロケットとミサイル開発って絶対くっついてるんですよね。
そこでまたなんかどう捉えるのかっていうのが結構話大きくなってくるのかなっていう印象はありますね。
確かにそうですよね。北朝鮮もね、ロケットだって言ってミサイル売ってるわけですからね。
いやまあそうなんですよね。まあだからそのそっちの方面っていうか、だからその軍事っていうか軍事利用なのか、まあだから宇宙は突き詰めりゃ軍事的な機材あるよねみたいなところもあるし、ほんと難しいなと思うし。
まあそういうところがただね、最終的にその企業として利益が出るとかっていうようなまあそういうこともあったりするんで、なかなかほんと難しいとこですね。
そうですね。
ちょっと大金工業に関しては、これからもちょっとその、そうですね、こういう風な話ってそれなりにこうあちこちで取り上げられるようになってくると、まあいずれこういうことに対してもう少し明確な説明とかっていうのを会社側がしなきゃいけないっていうのはそういう機運も盛り上がるかもしれないですよね。
そうですね。
社員口コミの重要性
そんなところで、もう一社、吉田さんが挙げられてた会社ありましたけれども。
これ上場してるのかな?
上場してるんですよ。
あ、してるんですか?
実は僕持ってるんです。
そうなんだ、そういう認識がなくて、最近、何調べてたんだっけな、浜松ホトニクスを調べていて、なんか最近業績も株価も冴えないなとかって調べてたら、たまたまなんか検索してた時に出てきたのが、
社員の口コミサイトのオープンワークっていうタイトルで、グルメで言うと食べログの会社版みたいな感じなんですけど、なんかあんまり評価が良くなくてですね。
それを読んで、ああいうのをちゃんと見ないといけないかなと思ったんですよね。
日本国内でそういう会社に限らず、身近なところでも人手不足を実感させられるような瞬間ってなんか増えてきたような気がしていて、
なので日本の企業に投資を検討する際は、こういう社員の口コミとかも見ていった方がいいのかな、優秀な社員が集まる会社かどうかっていうのが分かるようなツールだと思うんで、
そうか、養生してたんだオープンワーク。
僕ちょっと買ったタイミングが悪かったんでね、買った時より株が下がってるんですけれども。
ただ今おっしゃったお話でいくと、こういうのって書き込むのって、ポジティブなことを書き込む人ってあんまりインセンティブないのかなとかっていうところもあって、
どうしてもちょっと偏るって言ったらおかしいですけど、どう取り扱うのがいいのかって難しい情報かなというふうに思ったりもするんですけどね。
そうですね、悪い方が多いのかなやっぱり。その中でもいいでしょうか、受けてる会社はどこかで探すのがいいのかな。
未上場企業への投資の懸念
たまたまね、ちょっと今僕の長男がですね、大学3年生で就職活動とかっていうようなのが始まりつつあったりするんで、
多分こういうようなところとかっていうのを今時の就活する方は多分チェックしてるんだろうなとは思うんですけどね。
ただやっぱりこういうような情報っていうのはそういう就活だけじゃなくて、投資家の人にとっても有用というか見ておくべき情報なのかなっていうようなのはそれは僕もすごく感じますね。
そうですね、就職活動の時ってすごい情報がいっぱい出てくるんで、大学生の早いうちから投資をやっとけばもっと楽しめたのになとかって振り返ると思いますね。
そうですね、それは確かにそうかもしれないですね。
まあその投資、でも大学生の時の投資って、投資するって言ったらどういう風になってたのかなって今でもちょっと想像がつかないというか、
まあだからそういう意味ではあれなんですかね、以前にこのポッドキャストでも取り上げたストックリーグなんかは助けになるんでしょうね。
たまにですね。
あとそうだ、ちょっとその投資の話でいくとですね、僕ちょっと話題として取り上げるのを忘れてたっていうかですね、吉田さんにお聞きしてみたいなと思ったことが一つありまして、
最近ですね、多少そのルールが変わったからだという風に認識してるんですけれども、新しくその未上場の会社をですね、公募の投資進捗に入れられるというかですね、そういうような商品がいくつか出てきているんですよね。
一つはその未上場の株式を組み入れるファンドの持ち分をその一部その上場株のファンドと混ぜるとかっていうスタイルなんですけれども、
いずれにせよその未上場株っていうようなものをその公募の投資進捗に入れますと、以前その鎌倉投資のファンドでもそういうようなことを少しやってたんですけど、それはちょっとうまくあまりこう、どういったんですかね、やりづらさがあるとかっていうので再建に切り替えられたとかっていうようなところがあるんですけれども、
吉田さんにお聞きしたかったのは、吉田さんその未上場株とかってご興味ありますっていう話を聞いてみたかったんですけど。
いやー全くないですね。
あー全くない。それはどういう理由でですか。
なんか昔、もう20年くらい前かな、上場を目指している企業の会計経理の手伝いをしに行ったことがあって、
その時なんかその会計ソフトに売ってる預金段高と通帳の段高が全然合ってないとか、ひどいぐちゃぐちゃな実態を見てしまって、
なんか未上場企業ってちゃんとやってないなとか怖すぎるとかって思ってから、それからもう全然興味なくなっちゃった感じですね。
あーなるほどね。そういうことなんだ。そういうのを一度見てしまうとなんかちょっと無理かなっていう感じになっちゃうんですか。
なんかね、やっぱりちゃんとした監査が入ってないと難しいのかなって。
ただ一方でね、そういう風な未上場でも今おっしゃったようなステージだけじゃなくて、
もうすぐ監査も当然上場する手前には入ってたりするんで、
それなり株式公開ができそうな確率が上がっている段階の総合の整備が進んでいるような会社だったらどう思われます?
まあ、遊びでちょこっと買ってみる程度ですかね。
まあ正直、自分の投資額の1%未満とかそういう全部の投資者さんの1%未満とかかな。
結構僕も大昔そういう未上場の会社に投資するっていうのは仕事としてやってたんですけれども、
やっぱり未だにそういう仕事っていうか、実際の企業でも個人の間でも、
未上場株っていう言葉に引かれるというか、そういう向きって、
僕の世代でいうとリクルートコスモスの株みたいな、
すごい色々、お食じゃないけど大変なことになってたような時は未公開株っていうようなのがキーワードだったんで、
印象が強くて、未公開株イコール儲かるみたいな図式ができてると思うんですけど、
できてたように、そういう風になってる人が今もっているような感じがしてならないんですよ。
というのは、そういうようなのでどう言ったらいいんですかね。
やっぱりその未上場だと、上場したらすごく儲かるみたいな、
そういう捉え方している人がまだまだ多いのかなとか、
そういう意味で、そういう資産を汲み入れたファンドも、
それを特徴に売り出せるとかっていうようなことになってるのかなと思ったりするんですよね。
儲かるっていうイメージなんだ。
未上場株を売りに来られたら大体詐欺みたいなイメージしかない。
そうですね、未上場株ってどっちかというとそっちの方がね、
未上場株に関連した金融詐欺ってすごく多かったし、
だからそういうようなことはないっていうようなのは、
逆にこういう仕組みを使うことによって、ある程度ちゃんとした人が見てるっていうかですね、
ある程度って言ったらいいかな、プロの人が選別したものを入れてるっていうようなことで、
そういうものではないっていうようなことではあるんですけれども、
ただその未上場だから儲かるかって言ったらちょっと違うだろうっていうか、
会社自体がいいか悪いか次第で、いいものであれば儲かるし、
ダメなものだったら未上場だっていうだけでいつまで経っても上場できないし、
仮に上場したとしても高々知れてるんじゃないかなっていうようなところがありますよね。
そうですね、個人でやる分には奨学じゃ意味ないですよね。
めちゃくちゃお金を持っていて、
この社長すごくてこの事業将来性あるから1億ポンと出すみたいな、
そういう世界ならあると思うんですけどね。
まあそうですよね。
じゃあそういうすごく魅力的な会社で仮に上場するつもりがあるんだったら、
上場してから勝ったらいいじゃんっていうようなところもありますし、
もちろん成長のスピードとかがすごい速いから、
なるだけ早い段階で入るっていうのがいいっていうようなケースももちろん、
たくさんないんじゃないかなって逆に思うんですよね。
まあそういうのはよっぽどレアケースで、
上場してから投資してもそっちの方がむしろ安く買えるってことはないかもしれないですけれども、
必ずしも未上場の間に買うことに意味があるのかっていうのはどうなのかなとかって思うんですよね。
まあ調べればいろんな会社が上場してて選択肢いっぱいあるので、
わざわざそこを選ぶ必要もないかなっていう気はしますね。
まあだからちょっとその辺、
まあ吉田さんがおそらくそういうお答えなんだろうなと思ってたんですけれども、
ちょっとそういう未上場のファンドみたいなものが出てきてたんで、
ちょっとお話をお聞きしてみたんですけどね。
ちょっと話を通しから変えてみたいと思うんですけれども、
タコの知性についての考察
最近お読みになった本のお話を事前にいただいてたんですけれども、
タコの本を読まれたとか。
ですね、これは池田ゆずるさんって読むのかな。
タコの知性っていう本を読みまして、
なんでこの本を読んだかっていうと、何曜日だろう?
何曜日?平日の夜10時ぐらいからカズレーザーの。
多分火曜日だったと思います。
火曜日ですかね。
今日か。
カズレーザーの専門家を呼んでいろんな話を聞く番組みたいのがあって、
タコとイカの話をしてる人がいて、
そのタコの話をしてた方が本を出されてたので読んでみたっていう感じで。
同じ番組僕も見てたんですけど、
タコは知性があるというような話で、
確かワールドカップのやってる最中に勝ち負けを予想するタコがいるとかいないとかっていうようなことをやってた記憶が。
あれいつでしたかね。2006年ぐらいだったかな。
あれを見てて、たまたまこうやってんだろうとかって思ってたというか、
もちろんあれも考えてるかどうかわからないですけど、
どう言ったらいいのかな。
タコがそんなことをするわけないだろうっていうような無理矢理やってるんだろうなと思ってたんですけど、
案外あのテレビ見てるとそうでもないのかなと思って。
特にすごいのは脳とは別に足も一本ずつ脳として動いてるようなところがあるみたいな感じで、
タコの体全体で神経細胞が5億個あるんだけれども、そのうち3億個、6割は足に張り巡らされていて、
触覚がすごい発達してて、足で考えてる動物だ。本当は腕なのかな、タコの足というより。
そこが不思議だ。触覚が優れてて、目も結構見えているらしいっていうような話もあったりして、
外部環境に対する好奇心みたいなのも持っているはず。
だから、古代はアンモナイトみたいに殻の中に入っていた物体が外に出てきて、
外に出てきたのは進化の過程で固い殻を捨てて、そういうので脳も発達していて、知性もそれなりにあるんだろうなというような話で。
知性があると言われると、今後変な方向に進んでいきそうだなというのが、調理法問題というのがあって。
それはどういうことですか、調理法問題というのは。
これ5年くらい前かな、ヨーロッパで法律が出だしていて、ロブスターは痛みがわかるから、生きているときに頭を落としたりして調理しちゃいけないみたいな法律になったんですよね。
へー、それは動物保護の観点からっていうことですね。
そうですね。
でも結局食べちゃうんでしょ。
結局食べちゃうんですけどね。痛みがないように料理しなさいみたいな謎の法律があってですね。
タコも知性があるとなると、タコにもきっとそういう話が及んでくるんだろうなと思います。
でもどうなんですか、欧米って、スペインとかイタリアとかは食べるんでしょうけど、そんなにヨーロッパは、それこそ吉田さんの得意分野かもしれないですけど、フレンチとかでタコって食べるんですか。
あんまりヨーロッパは食べないんですよね。悪魔のイメージとかがあって、昔の絵とかで船とかタコとかイカが襲って海に沈めちゃうみたいなイメージがあったんで、あんまり食べられてなかったはずですね。
漁獲量の減少とインフレ
あの番組でタコと一緒にイカも紹介されてたと思うんですけれども、知性はどうこうは置いといてですね、吉田さん的にはタコとイカどちらかがお好きですか。
タコ嫌いなんですよ。
そうなんですか。
タコ焼きとかも中身タコだと食べれないぐらい嫌いです。
あ、そうなんですね。じゃあ、調理問題あんまり関係ないじゃないですか。
自分は調理しないから関係ないか。
そうなんですか。タコが苦手とは、それはちょっと予想外でしたね。
僕はタコもイカも全然どちらかというと好きな方なんですけど、僕個人的にはやっぱりイカ、特にスルメイカがですね、この十数年ぐらいで劇的に値段が高くなって、昔は結構大きなものとか100円とかで売ってたのが、今は全然そんな値段で売ってなくてですね、スルメイカだけのインフレで見たらすごい率なんじゃないかなっていう。
今漁獲量の統計を見たんですけど、1995年からの25年間でスルメイカは漁獲量17%まで減ってる、83%減ってるんですね。
すごい減り方ですね、それ。そんな減ってるんですか。
恐ろしく減ってる魚の種類の一つに入ってますね。
ああ、そうなんですね。それはそんなデータを調べてなかったんだね。
今それこそ当時100円ぐらいで買えてたやつって本当、そのサイズがまずなかったりしますもんね。
それよりもずいぶん痩せてて小さくて数百円とかっていうぐらいスーパーで、あのイカをたくさん食べれた頃が懐かしいねってよく夫婦で話してたりするんですけどね。
あらめる魚が減っていて、変わってないのはタイぐらいですね。
タイ?
タイは瀬戸内海の赤石海峡あたりでずっと同じ量獲れ続けていて、なくならない。海流とかが変わってもあんまり影響を受けなくてずっとそこで獲れるからっていうのがあって。
それは天然のタイってことですか?
そうですね、天然のマダイが。
へー、それって結構。
他のは全部減っちゃってますね。
でもその天然のタイがそういう風になってるっていうのは意外でしたね。
瀬戸内海ってそんなに環境が変わってないってことなんですかね。
そうですね、そんなに変わらないのかもしれないですね。
結局ね、漁業の関係のあれってよく言われてる、よく耳にするのはやっぱりその海水温が上昇してて、以前にも吉田さんお話されてたかもしれないですけど、
昔捕れてたところとその場所が全然変わってきてるみたいな話をお聞きした記憶があるんですけど、
そういう意味でタイはそこはあんまり影響を受けてないっていうのは瀬戸内海なのかなとかって思ったりしたんですけどね。
そうなんですよね、なんか料理人の方もそれは不思議、そこだけ変わらない謎の一帯みたいですね。
そうですか、まあちょっとね、これからの季節っていうのは、それこそサンマとか、今年は放漁だとかっていう風には聞いてるんですけど、
最近スーパーで見た新サンマとか見てもやっぱり昔に比べたらちょっと小さいかなとかって、でも値段ははるかに高いみたいな感じがして、
サンマもずいぶん減ってますよね、たぶんね。
そうですね、サンマは9割ぐらい減ってますね。
それメーカーを凌駕してるんですね。
なんかだから食生活というか、食生活もそうなんですけど、変わらざるを得ないようなところがありますよね、
そもそもスーパーで売られるもの自体も変わってきてるっていうことですしね。
そうですね、赤く売れる魚は養殖とかで出てくるんですけど、サンマとかは養殖しないからもうそのまま減ってって高くなってっていう状況なんでしょうね。
タイの変わらない漁獲量
ということでですね、この9月の前編ですけれども、そろそろお時間となりましたんで、後編ではですね、たぶんまたお魚の話が出てくる可能性があると思うんですけれども、
なんかもう投資の話ずいぶん離れちゃってるところはあるんですけれども、とりあえず前編はここまでにしたいと思います。
吉田さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
33:42

コメント

スクロール