おさださんはリース会社から鎌倉東進の方に転職されるということで、
鎌倉東進さんをどういう形で認知というか、知る機会をお持ちになったんですか。
ありがとうございます。
2016年、7年頃だったかと思うんですけれども、社会人4,5年目ぐらいだったんですけれども、
かなりですね、利益指導主義の金融みたいなところに違和感を持っていました。
そうした中で、鎌倉東進に関する書籍をですね、たまたま書店で見かけまして、
こんな会社があるんだということが初めての入り口でした。
いつか時間ができたら、鎌倉東進に資産運用をしてみようということを思ってまして、
時間ができたらコロナ禍だったと。
最初ですね、鎌田さんがおやりになっている説明会に参加してみて、会社のことを調べてみて、
たまたまですね、採用のところに目が行ってですね、募集をしていると。
それは何かの縁かもしれないということで、最初は鎌倉東進に資産運用をしたかったと。
じゃあファンドを買うつもりが就職というか、転職になったということなんですか。
鎌田さんからご覧になって、お定田さんにジョインしてもらおうと思われた理由ってどういうところになったんですか。
そうですね、広く金融の仕事をしている中で、プロジェクトファイナンスとかね、そういうバックグラウンド。
どちらかというとエクイティでの投資というよりも、
再建よりというかデッドよりの経験。
お金を貸す方という感じですかね。
そうですね、そういう視点もまず必要だなというふうに。
運用もいろんな観点の多様性が必要なので、着眼点としては、
そういうスキルというのも我々の運用チームには必要だなというふうに思ったのと、
ご覧の通り、なんか真面目そうじゃないですか。
そうですね。
一生懸命、企業調査ってやっぱり泥臭く何度も何度も諦めずに調査する粘りが必要なので、
資産運用ってファンドマネージャーってそういうお金に対するこだわりとか、
いい意味のこだわりというか、大事にするとか、諦めずにいろんなものを調べきるとか、
そういう実直さが求められるので、正確的に合うんじゃないかなというので来てもらいました。
なるほど。大変ありがたいお言葉を。身が引き締まる思いですけども。
実際その入社されて、想定と違うことがたくさんあったかと思うんですけれども、
例えばどこが一番当初の想定と違ったなとかっていうようなことがあったらお聞かせいただけますか。
そうですね。一番びっくりしたのは、やはりリサーチの削除時間というか労力というか、
上司の資産運用部長ですね、見てますと、徹底的に調べると。
かつ、指揮法が出たらもう2、3日で読むと。そんな世界にですね、とんでもないところにさえ入ってしまったなと思ってですね。
でも一方で本当に労力をしまずコツコツとやっていくっていうことが、自分自身承認にも合ってるなっていうのは改めて感じました。
カルチャーショックがあったんですけれども、今そういったところが正確にあっているのかなと改めて思います。
なるほど。ちょっとね、井原氏が超オタクなんです。
井原氏さんというのは上司の運用責任者なんですけど。
会社指標は基本的な情報として全部明答するんですよね。
投資しているしていないに関わらず、4,000社全部明答するんです。
4,000社。
週末の間に明答してきちゃうんですよ。
だいたい金曜日に出るんですよね。それでとにかく。
それで長田君、どのくらい調べてきたの?みたいなので、月曜日に詰められるという。
4,000社で1社10秒ぐらいで見たら何時間ぐらいかかる。計算がちょっとあれですけど。
確かに井原氏さんの月中デポートなんかで四季報のことをどういうふうに読んでるかっていうのを書かれてたことがあったと思うんですけれども。
好きな人というか、好きな人って言ったらダメですね。
実際に運用されている方でも四季報はとにかく見るということで、出たら数冊?
1冊ではなく数冊買われるとかっていう方が出てて。
そういう人もいますよね。井原氏もそうですけどね。
あのページ数をさっき1社10秒とかって言われましたけど、なかなかすごい量だなと思いますね。
じゃあちょっと鎌田さんと佐田さんに投資のことをお尋ねしようと思うんですけれども。
今回のテーマは投資って何ですか?っていうことではあるんですが。
投資っていうとどうも株式投資とかそういうようなお金を投じる方のお話で認識されがちだと思うんですけれども。
こちらの今日のお話では、その投じるもの自体はお金に限らずご自身の時間であるとかですね。
あるいはそのスキルとか、思いとかそういうようなものを含めて投じるものだというふうなことでですね。
お話をお聞きできればと思っています。
で、そういう意味で、まずじゃあ佐田さんにですね、お尋ねしようかと思うんですけれども。
佐田さんにとって、これまでで一番大きかった最大の投資ってどういうものになりますか?
はい、そうですね。お恥ずかしながらプライベートではですね、どちらかというと石橋を叩いてもらったりとかして。
かなり慎重にですね、リスク抵抗してきたんですけれども。
そんな中でかなり時間を割いたなっていうのは、私趣味でマラソンをやってます。
で、もともとですね、かなり運動音痴だったんです。
で、それで運動音痴のコンプレックスを引きずったままですね、就職をして。
で、就職が決まってですね、残りの大学生活、モラトリアム何かしたいなと思ってですね、そこからマラソンを始めました。
で、特にですね、社会人4,5年目ぐらいですかね、100キロマラソンなんかにも挑戦したことがありまして。
100キロマラソン、それ場所はどのハウス?
場所はですね、北海道のサロマ湖ですね。
こちらが100キロマラソンで一番有名な旅会なんですけれども。
何人ぐらい走られるんですか?
2000人ぐらいだったと記憶してるんですが、それが先着順で申し込みができるんです。
20分ぐらいでクリック合戦が始まるような人気の大会なんですよ。
たまたまですね、それが当たってしまってですね。
当たってしまった。
当たってしまったというか、クリック合戦を。
勝利したんですね。
で、当然ですね、かなり膨大な時間を練習に費やしてですね。
で、当日もですね、朝5時スタートとかですね。
制限時間13時間とかですね。
練習もですね、例えば山手線一周ですね。
あれ、何キロぐらいあるかってご存知ですか?
山手線一周、どうなんですかね。
どうだろう、30キロぐらい?
素晴らしい、40キロなんですよね。
ちょうどクルマラソンぐらいなんだ。
それを例えば、休日ですね。
朝9時に東京駅に降り立って、そこから山手線一周してですね。
とかっていうのを休日やったりとか、そんなことをやってましたね。
そう、山手線一周40キロなんですかね。
僕はその、皇居が一周5キロっていうのは知ってたんですけど。
そんな感じなんですね。
それで、山手線、実際にサロマコを走られる前に何周ぐらいされたんですか。
40キロの練習は2回ぐらいありましたからね。
でもそれって、山手線の皇居の場合、基本信号なく走れると思うんですけど、
信号とかどうするんですか。
信号のときはもちろんコースルールを守ってですね。
コースルールを守って。
やっぱり特に上野のですね、安寧王子とかものすごい人なんですよね。
それからちょっと歩いてでもらえる感じで。
でもそういうところを走って、極力線路沿いを走られるような感じなんですね。
そうですね、地図を見ながら。
でもそういう練習のときって、周りっていうか、周りの風景とかって目に入らないもんなんですかね。
そうですね、どちらかというと楽しみながら走りたいなみたいなところもあったので、
あ、戦争地だとかですね、戦争地は撮らないか。
気になったようなところがあったらポパチャポチャ写真撮りながらですね、やったりしてましたね。
で、そのサロマ湖の100キロマラソンって完走されたんですか。
実はですね、83キロでリタイアしました。
そうなんですか。
6月の北海道なんですけれども、朝は寒いんですよね。スタート5時だったんですが結構寒かったです。
ウィンドブレーカーを羽織って、割と厚着の格好で走ってたんですが、
日中になるとかなり汗ばんできてですね、途中でウィンドブレーカーを捨ててしまったんです。
そしたら途中から雨が降り始めて急激に冷えてきてですね、しかも後半なので風もすごい強くなってきて、
最終的には低体温症みたいな感じでですね、震えが止まらなくて、最後銀紙にくるまってもらってですね、
知らないおじさんと一緒に弾を取ってですね、収容されてしまったという悲しい思い出があったんですけども。
またクリック合戦に参加されることってあるんですか?
そうですね。その間もフルマラソンはコツコツとこなしてきて、コロナ禍で一旦ちょっとお休みしてしまったところなんですけれども、
今年の3月ですかね、東京マラソンに久しぶりに参戦いたしまして、
もう一回100キロマラソンを挑戦できるぐらいのところまで戻していきたいなというふうに思っているところであります。
すごいですね。鎌倉投資マラソンチームがあるんですか?
そうなんですか。そうなんですね。この前ね、2年マラソン、短い距離だったから。
鎌田さんも素晴らしいですよね。トップバッターだったですね。
トップバッターでなんとか真ん中で順位で。
つなげました。
なるほど。それはでも本当に最大の投資というか、何て言うんですかね。
この後、思い出深い投資というのがどういうものですかというのをお聞きしようと思ったんですけど、
それにもつながるような感じかなと思うんですけれども、すみません、鎌田さんにもお尋ねしたいんですけれども、
鎌田さんにとって最大の投資ということになると、やっぱり鎌倉投資に創業されたということになるんですかね。
そうでしょうね。金銭的にもそうですし、時間的にも精神的にも、全てを傾けるという。
そうですね。やっぱり鎌倉投資2008年に立ち上げて、今15年なんですけど、やっぱり世の中に評価される運用会社にするという、これはやっぱり最大の投資ですよね。
最近、鎌田さんが以前はメルマガで発信されていた内容に近いようなことを、ノートの方で発信されるようになったと思うんですけれども、
ここら辺の狙いというか、どういうことでノートを始められようと思われたんですか。
中の企画メンバーが考えてくれたんですけど、メルマガだとやっぱり広がりがないというか、鎌倉投資のお客様とか、もしくは登録してくださった方に送っていくんですけど、
やっぱり鎌倉投資が伝えたいことを、いろんな人にもっと広がりを持たせたいなというのが前々からあって、ノートの読者というのが多分我々と共感性が結構高いんじゃないかなみたいな、そんな仮説もあってですね、ノートに書き始めたというのと、
あとやっぱり個人的には、あそこにいろんな鎌倉投資の成り立ちとか歴史を含めて書くことによって、ある面で日記みたいに社員が後で読み返すみたいなのができるじゃないですか。
そうですね、ノートを個人でご利用されているところでは、オープン社内法みたいなことをやられているような会社もありますもんね。
はい、それも一つの狙いとしてあって。
ということは、いずれ社員の方がノートに登場されるというか、社内法的な感じになるというようなことも、もしかしたらあるかもしれないですね。
そうですね、はい、それはあるかもしれないですね。
楽しみです。
読んでくださってありがとうございます。まだ3回しか投稿しません。
ノートさんの話を聞いていると、こういう発信というか創作を続けてほしいというようなことをすごく思われているので、ぜひ続けていただきたいなと僕も楽しみにしています。
続けてちょっと鎌田さんにお尋ねしようと思うんですけれども、鎌田さんにとって投資の経験というのは、それこそ期間投資家でお勤めの頃というか、前職の頃で今の鎌倉投資員さんを含めて投資の経験というのはかなりの数をお持ちだと思うんですけれども、
その中でも思い出深い投資というのを教えていただきたくて、それって実際のところ、鎌田さんにとって成功失敗という言い方がいいのかどうかわからないんですけれども、うまくいった投資なのかうまくいかなかった投資、どっちが思い出深いのかなというようなことをお聞きしたいなと思うんですけれども、いかがですか。
そうですね、もう何年だろう。30数年ずっと投資とか資産運用の仕事、社会人になってからその仕事しかしてないので、もういろんな経験ばかりなんですけれども、一番思い出深いって言ったらどうなんですかね。
どうだろう。一番最初駆け出しの時に、今の鎌倉投資の投資と全然違って申し訳ないんですけど、再建先ものの日ばかりやってたんですよ。その日のうちにいくら儲けるかみたいな。
デイトレードっていうのに近いっていうか、デイトレードなんですね。
それが一番最初の運用者ではないですよね。今からお金を扱って、それを自分で運用してみるみたいな。これが結構うまくいくんですよ。素人というかね、ファンドマネージャーとして駆け出しの頃って、割とうまくいっちゃって、それなりに儲かるんですよ。
それで当時1991年で湾岸戦争があったんですよね。アメリカがイラクに侵入して。再建を売り立てっていう、売ってたんですよ。先ほどの売ってた。
そしたらイラク戦争が始まったんで、原油価格がボーンと上がって、金利がボーンと上がる。金利がボーンと上がるってことは、再建の値段がグーッと下がるので、売りのポジションを持ってたから、すっごい儲かったんですよ。
すごい儲かって、ちょうど僕その時に夏休み取ってて、先輩が、鎌田今すごい利益で出てるけど、ポジション閉じるかって言われて、いやこれそんなにすぐに収束しないので、売り持ち続けますとかって言ったら、
2、3日後に踏み上げられて、割とすぐに戦争が終わるんじゃないかみたいなことをして、原油価格が暴落したんですよ。値上がりしたのが。そしたら再建の値段が、金利が下がって、再建の値段がグーッと上がって、僕のポジションが一気に前になって。
これ運用者の駆け出しとしてはすごく胃が痛くなる。金利ってやっぱりトレンドがあるので、一回その流れに乗るとなかなか元に戻ってこないというかですね。それで随分損をしたといったところから運用者の経験は始まりましたね。
これは失敗の方ですね。
失敗の方。じゃあ逆に上手くいったなというか、自分にとって得るものが大きかったとかっていう思い出深いという意味ではどうですか。
得るものが大きかったという意味では、外資系に転職した。最初は日系の運用会社にいて、11年いてその後外資系に移ったんですけども。
外資系は金融工学の会社だったんですね。入った瞬間にパフォーマンスがめちゃくちゃ悪かったんですよ。
めちゃくちゃ悪くて、当時1997年8年ぐらいだったので、ちょうどレニーさんは覚えてるかわかんないですけど、アジアの通貨機器だったというか、マレーシアの通貨機器だったという。
金利がドーンと上がって、株式市場が下がってみたいな。その時に運用してたファンドが、僕やってたわけじゃないんですけど、すごいパフォーマンスが悪くて、これをお客様にどう説明するんだという。
でも運用の方法自体は悪くはない。絶対悪くはないので、今の環境には適合しないけども、これはどっかで必ずリバウンドがあってパフォーマンスが戻ってくるというので、
ある大きな2000億円ぐらいのファンドだったんですけど、お客さんのところに行って、すみませんとパフォーマンス悪いですと。
だけどもカクカクしかじかで、今のこの運用手法自体が悪いわけじゃないので、そのまま持ってくれという風に言ったら怒ってしまって、パフォーマンスが悪いのに何事だみたいな話で。
お前もう二度と来るなみたいに言われたんですよ。出入り禁止。それで困ったな、2000億円解約になってしまうなみたいな話で。
ただやっぱりちゃんとした哲学を持っているし、ちゃんとした運用手法でやっているので、今はマーケットの関係で一過性で終わるという、何となくその自信みたいなのがあったので。
もう一回話に行こうと思って、出入り禁止と言われたので、オフィスの外で待ってたんです。
朝そこは役所だったんで、9時半ぐらいにみんな来るんですけど、早くもしかしたら担当の課長出社してくるかもしれないからと思って、8時ぐらいから待ってたらもう9時半まで来なくて、1時間半外で待ってたんですよ。
そしたら僕見つけて何しに来たんだっていうから、もう一回だけ話をさせてくれみたいな。しょうがないなと思って、じゃあ30分だけだと言って中に入れてもらって。
もう一回、そうは言ってもパフォーマンスは悪いけど、もうちょっと辛抱してくれって言ったらしょうがないなと分かったので、契約を続けてくれたんです。
そのうちにパフォーマンスが戻ってしまって、契約を倍にしてもらったみたいな。
その時、やっぱり何だろうな、ぶらさなかったっていうのはすごく。
初心観徹と言いますか、これだっていうような哲学は間違ってないし、ただその外部環境が今は良くないのを我慢できるかできないかっていうようなことですね。
そこは運用者もそうだし、お客さん側もそうですよね。
良い商品でも良い運用商品でも必ずパフォーマンスが悪い時あるんですよ。
その時に信頼して投資継続できるかどうか。
できたら下がった時に、倍返しじゃないですけど、そこで追加投資をするぐらいの、そういう自信のある運用商品を自分が自信を持ってちゃんと進められるかどうかっていうのが
やっぱりいかに大事かっていうのはその時はかなり。
どうですかね、鎌倉投資さんのお客さんで、基準価格というか今、あまり調子が良くない時にドンと買ってくれる投資家の方って結構いらっしゃるものなんですかね。
そこはね、難しいですね。
パフォーマンスが今悪いんですけど、悪い時にこそ買えるかっていうところは、やっぱりなかなか難しいところですよね。
割と鎌倉のお客さんの場合は、やっぱり長期目線で辛抱強く持ってくださるので、そこは非常にありがたいなと思いますけど。
じゃあすみません、お定田さんにもその思い出深い投資っていうような観点でですね、どんなものが。
今度はお仕事の話をしたいと思うんですけれども、鎌倉投資院に入って3年ちょっと経って、8社ぐらいですかね、新規投資を行いました。
その中で、その8社の中で特に一番思い出深いのが、ピエトロという会社でして。
福岡の。
福岡のドレッシングで有名な会社なんですけれども、この会社については、一番最初鎌倉投資院と接点ができてから、すべてのプロセスを得て投資開始まで伴走できたというようなところで特に印象に残っています。
一番最初はですね、IRの方が鎌倉投資院の一般の窓口にですね、問い合わせ窓口からご連絡いただいてですね。
そうなんですか。
ぜひちょっと話を聞いてほしいというようなことで。
そういうケースって結構あるんですか。
増えました。増えてますね。
そうですか。
会社の要は発行体の会社さんの方から、鎌倉投資院さんの方にアプローチがあるということが。
増えてきたよね。
そうですね。増えてきましたね。
まずそこでやはり、鎌倉投資院に投資をしてほしいという会社があること自体、すごい責任を感じましたし。
やはりそういった信頼をですね、しっかりと守っていくような運用をやっていかないといけないなというところをまず感じました。
正直言ってですね、自分から投資してきてほしいという会社はあまり期待できなかったんですよ。正直言って。
ピエトロさん自分たちで自分たちのことをいい会社とはおっしゃってませんでしたけど、期待値は低かったです。
そんな中で初めてピエトロの社長さんと連絡をさせていただいたら、その期待値が180度ひっくり返ってですね、なんていい会社なんだと。
かなりいい意味でギャップを感じました。
それは具体的にどういう点でそういうふうにお感じになったんですか。
そうですね。レストランが発祥の会社なんですけれども、今どんどん大きくなってレストランも拡大して、かつ主力のドレッシングもかなりシェアが伸びてきていると、売り上げが伸びてきていると。
そうした中で特に創業者のですね、思いをしっかりとつなぐんだと。
で、いくら会社が大きくなっても、我々は工業用品を作っていないと。料理は作る、料理を作っているんだと。
確かに僕も一度、実際に会社訪問をされた時の、あれはズームで僕は参加させていただいてたんですが、動画でそのドレッシング作られている工程を見せていただいて、まさか何でしょう、人がこう勝ち負けているとは思わなかったので。
そんな非効率的なことが今もあるんだと思いつつも、彼らとしては創業はレストランであるので、
レストランと同じようなものづくりを大きくなったとしても貫くんだと。そういったところのですね、創業の理念がしっかりと受け継がれていると。
で、かつレストランはお客さんを大切にすると、常連さんが増えてほしいというようなところ、それが今のピエトロのやりたいことでもあると。
それが社員もそうだし社長もやりたいことが一致しているというところですね。
そんなところで、いい意味は本当に期待が当初の低かった期待値が裏切られてですね。
どんなストーリーでピエトロさんに投資ができるかっていうのをですね、一生懸命考えてですね、創業の理念を紡ぐですね、いい会社というような形でですね、
投資ができて、これは本当に特に思い入れのある投資だったなというふうに思いますね。
まあでもあれですよね、これからまたそういう同じような経験というか、どういう形で新しい投資先が増えていくのかというのはまだこれからわからないところであると思うんですけれども、
やっぱりそういう経験というか、そういうプロセスというのを積み重ねていくことで、
例えばその投資判断の精度というかですね、そこらへんもやっぱり上がっていくものなんですかね、鎌田さん。
それではそうでしょうね。
例えばピエトロさんで言うと、小沢なんかと一緒に工場なんか見学する中で、すごい言葉を大事にするんですね、言葉。
例えばパートナー社員さんとか、パートナー社員じゃない、パートさんなんかはやっぱりパートナー社員という言い方をしたりとか、
あと本部、よく管理部門とかって言いますよね。そういう言い方じゃなくてサポート部門なんですね。現場をサポートする部署が本部機能なんだというようなことで、
本当の役割みたいなものを深く組織の中で落とし込む言葉にしていくんですね。
自然と皆がそういうふうに行動していくみたいな。これはやっぱり企業風土を見る上でのやっぱり一つの見方で、我々としてもすごくスタディになるし、
あとやっぱりいろんな取引先との関係性とか、今ってすごくサプライチェーンとかいろんなことに気を使わなきゃいけないじゃないですか。
あとは物を捨てないとか廃棄ロスをなくすとかですね。そういった時に一社単独ではなかなか完結しないところがあって、いろんな取引先とともにそれをやるというような、
個社を超えたマネージメント能力みたいなのもますます問われてくるなみたいな、共同する力みたいなですね。
いやそれは先日お邪魔した運用報告会で新しく投資された会社3社をご紹介されてた中で、ちょっと個人的に印象的だったのは、
どの会社さんもその取引先との関係っていうので、その価値を想像するというか実現しているっていうようなことがすごく印象に残ってたんですけど、
やっぱりこれからそういう方向になっていくというか、そういう会社じゃないと本当に価値を生み出すのが難しいというような環境になってきているってことなんですかね。
そうですね。特に印象に残っているのは産業貿易という専門商社ですね。
そこは1商品1仕入れ先ということで、機械とか科学製品の専門商社なんですけれども、1商品1仕入れ先と、1社からしか仕入れをしないと。
当然非効率なんですけれども、非効率というふうに移るとは思うんですけれども、やはり取引先との誠実な関係性といったところが、特に非常事態だと強みになるといったことを特に感じました。
それは特にサプライチェーンの混乱みたいな話があったかと思います。
コロナとか色々なことですね。
そうですね、ロシア、ウクライナとかですとか、そうした中で産業貿易さん、ここの専門商社は1商品1仕入れ先で、仕入れ先との深い関係性があったと。
そうするとたくさん卸してもらえるんだと予想からですね。
割当てが増えるというか。
そうなんですよね。
今までの関係性があったからこそ、今までの仕入れ量をある程度維持できたりですとか。
そういったところで一見非合理的に移るようなことでも、やはりそういった関係性といったところが強みになるんだなと特に感じまして。
またどんどん今後、色々な知性学率が高まっていく中でもですね。
そういったところは間違いなく企業の競争力の厳選になるんじゃないかなと感じましたね。
そこはなかなか見えにくいところ。
長田が言ったポイントってめちゃくちゃ大事で。
普段のうまく経済が回っている時っていうのは、効率性だけを追求して、例えば仕入れコストを安いところにオーダーするみたいなので業績上がるじゃないですか。
今回みたいにやっぱりロシアのウクライナ振興だとか円安だとか物価が上がっていくだとか。
何か経済的な大きな変動があった時に、信頼形成の力っていうのが危機を乗り越える力になるんですよね。
それは特に今回よく見えたよね。
特にね、その後も色々世界情勢混沌としているというか、何が起こるかわからないような世の中になっているんで、そういう点って重要ですよね。
そうですね。あとは今環境の問題ってあるじゃないですか。
あとは環境の問題、もしくは人手不足という問題。物流でいうと2024年に一気にドライバー不足になるみたいな問題がある中で、
自分たちの会社だけで完結するのではなくて、あえてライバル会社とも一緒に手を組んで環境負荷を下げていこうとか。
ペットボトルのリサイクルなんかいい例ですけど、一社でやるよりも飲料メーカーみんなでやった方が効率性が上がるわけで。
無限に広がる経済ではなくて、環境という制約条件の中でどう経済を最適化していくかっていうのを考えた時に、
やっぱり何か社会に向ける資産みたいな共通理念の下に協力し合うっていうその接点が絶対必要になってきていて、
それができる会社とできない会社では全然ここからの成長が変わってくると思うんですね。