無意自然っていうことをね、ウェブサイトの中で歌っておられると思うんですけど。
そうですね、それってすごくその、
この会社作ってリノベーションとかするんだけど、
どこに向かっていくのが自然なのかなって考えるじゃないですか。
あえて人為的なものを手を入れれば入れるほど、
今の時代を生きる人の思いが強くなりすぎると、
当然その10年後とか20年後の世代が関わった人たちにはすごくその、
なんていうんですかね、駆動異物になったりとか、
合わないものになったりとかっていうことになるじゃないですか。
なので極力その今のこの時代を生きる僕らが、
お金が十分にあるないとか一旦置いといて、
なるべく最小限の作為的な計画にしないっていうところを、
ものづくりのコンセプトにはしているというところですね。
先のお話とも一緒だと思うんですけど、
ニューヨークで感じた自分の人格よりは、
自分の背景に皆さんが興味を持ったとか、
しげちかさんにやっぱり共通する発言って、
エゴイスティックじゃないこと。
すごく引きのめで冷静に考えられていて、
自分ができる最善のことを結構、
エゴを前に出さずにやられてるっていう感じが。
そうですね。
なんかね、僕の趣味が寝ることなんですけど、
何もないんであれば、
24時間今でも寝れるんですよ。
本当ですか?
これ、あんまり会社の人とかには言ってないけど、
起きてまでやる必要があることがこの世にあるとは思ってないぐらい、
寝ることが好きなんですよ。
すごいね。
その話は共通してますよね。
でも10年経ったら変わります。
寝るのも苦痛になってくる。
それもあるんですけど、
本当に怠け者なんですよ。
周りの人に聞いたら、
そんなレベルじゃないぐらい動いてますよね、
っていうんですけど、
できれば寝ておきたいっていう。
寝るのがご趣味な方が、
ポッドキャストに出演いただいたりとか、
地域の自治会とかのお弁当どうぞって話まで、
教わされたりとかって、
それは苦行なんでしょうか?
そういうことなんでしょうか?
自分のエゴも寝ることだったりするんで、
大したことじゃないんで、本当のエゴが。
なので、その辺も含めて、
遠いパブリックなところのスタンスになっているのかなと思いましたね。
絶対に成し遂げたいんだっていうほどの、
エゴはなくて、何に対しても。
絶対に寝たいんだって言っても、
そうっていうぐらいな感じじゃないですか。
自分もそこまでっていう感じなんで。
本当にリタ的な感じで。
本当ですね。
なるほど。
そもそもなんですけれども、
平下さんはどうやってこのモノジャパンのことをお知りになって、
また出てみようっていうふうに思われたんでしょうか?
教えてください。
そうですね。
まず、チューリオさん何年前くらいだっけ?
初めてモノジャパンに行ったのが。
そうなんですよ。
小林さんに、島根に連れて行ってもらったんですよ。
チューリオさん来られましたよね?
そう。
それが2016年か17年か、だいぶ前なんですよね。
17かな?
それぐらいだったかもしれないです。
本当にだいぶ前だったなっていう印象で。
その時にチューリオさん来てくれて、
何の変哲もない田舎の街なんですけど、
すごく感動していただいたのが印象で。
そんな方が雇われるイベントがオランダであるということで。
僕の友人のシーラ・カンス・ショクド。
矛盾で出てますかね。
小林くんからの誘いもあったりとか。
やっぱりそこも自分で探してとか、
オランダをターゲットにしてっていうよりも、
本当に導かれるようにここに来たっていうところもあって。
そんなに他のイベントをたくさんしてて、
展示会を知っててっていうわけじゃなくて、
このつながりの中だけで出展を決めたというところですね。
そうなんですね。
そんな風に覚えていただいてたとは思わなかった。
ずいぶん前で、ゴーズってスニさん本当に素敵なところなんですよ。
本当に素敵で。
好きものの会社の方、オフィスの方と工場の方と、
その時は木材がいろいろ作られてる工場の方を見せていただいたんですけど、
本当に素敵でワクワクして。
無人の小林さんからも兵庫県から車で山を越えながら連れて行ってもらったんですが、
その間に茂地家さんたちとの小林さんの出会い、伝説もすわーって聞かせていただいて、
それについてここかーみたいな感じのゴーズだったんで、本当に感激して。
確かに養老の滝行きましたよね。
行きました。
ゴーズにある養老の滝は、これ言っていいかわからないですけど、
店主が毎朝寮に出て釣った魚を刺身に出してくれる養老の滝なんですよ。
なんて贅沢だな。
そうなんだ。
そんなことしていいのか、みたいな。
ほんまや。
美味しいんですよ。どこの居酒屋さんとかよりも美味しい新鮮な刺身が出てて。
すごい贅沢ですね。
島での食の記憶はすごいですよ。本当にお魚美味しくて。
そうなんですね。
最高。
本当スーパーに行ったら半額になってるんですけど、こんな大量の刺身が、
総材があって今日も買ってきましたけど、300円で結構いっぱい入ってるのが、
それさらにまた半額だから150円じゃんってなって。
それだけでも済む価値ありですよね。
半額タイムいったらやばいですよ。
この間800円ぐらいで超豪華な手巻き寿司できましたもん。
すごいな。
豊かですよね。
豊かですよね。
本当ですね。
ぜひ一度お越しください。
行きたい。行ってみたいです。
素敵なかっこいいホテルに泊まりたいし、温泉も入りたいし、
美味しそうなレストランもあったし、
いろいろ見て回りたいところがたくさんあるような市。
市ですよね。シティですよね。ゴーズ市ですよね。
あとは業務内容としては本当に多岐に渡ってらっしゃる好き者さんなんですけれども、
今年のモノジャパンに展示いただけるものっていうのは何なんですか?
展示じゃないか。出展。
出展しようと思っているものは当然家具がメインです。
家具なんですけど、もともと古い日用品、タンスだったりいろんなものがたくさん残っているんです。
当時日本の職人の人件費も米1升で1日雇えたころがあったんですね。
米1升って1.5キロぐらいなんですけど、
1.5キロの米ってスーパーで今800円とか900円ぐらいかな。
だから昔米1升で職人さんが動いていた時代ってすごく手間をかけられてたんですよ。
合理的に作るよりも1個1個丁寧に作ったほうが安いみたいなぐらい。
工場とかで設備でたくさん作るよりも1人1人の手で作るほうが安いから、
すごく手間がかかっている、思いが詰まっているものがたくさんあるので、
それを無為自然のように若干何かをプラスする。
若干が何かってなるときに、僕は今回おもむきっていうものをそこに込めたいなと思ってて。
おもむきって何なんですかって。
花火がパーッと上がった一瞬の感動ではないんですよと。
月が秋空にあるとして、そこに雲がゆっくりゆっくり流れていって、
月の満ち欠けが移ろいに応じて変わっていきながら、
そこでコオロギとかが鳴いてたりとか。
そういったものにおもむきを感じる民族だと思います。
それって何かっていうと時間軸があって必ず。
瞬間のものじゃないんですよね。
時間軸の中でそこを切り取る。
どう切り取るかっていうことを楽しみ喜びにしていることがおもむきなんですけども。
それをいかに家具や持っていった昔のおもむきを大事にしてた。
おもむきしか多分面白いことがなかった時代もあったかもしれないですし。
今ネットフリックスとかいろんなものがあるけど。
そうじゃなかったときのものに、さらに今の人の僕らのおもむき。
ワクワクドキドキする。
切り取るものっていうのを一つだけ入れていったりとか追加していったりしていったものをオランダにお持ちします。
それでオランダの皆さんに、また駐場さんやスタッフの方皆さんにですね。
今の僕らのおもむきっていうものを少し理解してもらう。
おもむきって英語で何て言うのかな。
わかんないけど。
明確な英語はないと思うんですよね。
そういう感覚についての。
だからやっぱりものを見てもらって座ってもらうことによって、
こういう感覚文化があるのかっていうことだったり、
こういう価値観があるのかっていうものをちょっと感じてもらえると、
より日本のことだったり、僕らのことをよく知っていただけるのかなと思って。
そういったものを出展させてもらおうかなと思ってます。
個人的に最高です。
抽象的にすいません。
最高です。
モノジャパンに行きますみたいなこと言って言われたら。
モノジャパンっていうか、個人的に私がモノジャパンやってる理由は結構そこになってきてて。
そういう、例えば金継ぎとかもね、金継ぎこっちで流行ってるんでしょ。
入金付きキットとかできたりして、使いやすいもの出たりとかいろいろして流行ってるんだけど、
結局、景色が綺麗っていうところは誰も教えないので、
でもそこがわからなかったらダメじゃんって私は思うんですよ。
いけばなとかお茶茶道とかも結局、
そういう景色の綺麗さ、立ち上がる何かを外前にできない何かを作り上げるために
みなさん道とかになってるんじゃないかなって茶道とかも最近習い始めてそれ思うんですけど、
そこって言語化できないけど、
結構日本がちょっと神秘的で心惹かれる綺麗さがあるよねってみなさん思ってくれている場合、
そういう言語化されない何かを求めている可能性が高いんじゃないかと思ってて。
で、オランダは例えばフェルメールとかが生まれた国で、
アート好きのすべてが同じ方向性ではないが、アート教育がすごく行き進んでいるとか、
お花を家に飾るっていうお家が多いとか、
そういう美意識をちゃんと持たれてるお家も結構あるよなとか思ってて、
古い建物に好んで住まれる方々も多いですから、
そういう意味で、私たちの趣っていうのはこういう風な感じで表してるんですっていう、
カンバセーションみたいなところって、
現地の人は楽しんでいただけたり、すごいキャッチしていただける方も、
いらっしゃいますよね。
いらっしゃるいらっしゃる。
だからすごい期待ですよね。楽しみ。
ちょっとハードルが高すぎますね。
そんなことない。
でもそこが面白いところで、今の僕の会社の若い子とかが考える趣とか、
当然、人間世界が成熟していく趣の美しさもあるんでしょうけども、
今の若い子が考える、もっとソリッドな趣もあるでしょうし、
そういったところ、むしろそこの存在に対して、
いろいろ情報を交換していくこと自体がすごく楽しいんだろうなと思ってて。
そうでしょうね。
出来上がるまでのプロセスがすごく面白そうですよね。
このビハインドストーリーとかを見れると、面白いんだろうなと思っちゃいますね。
なるほど。カップですか。楽しみだな。
平下さんは以前もオランダにはいらしたことはあるんですか?
ごめんなさい、私全然知らなくてお聞きしてるんですけど。
そうですね。2017年とか2018年とかだったですよね。
このジャパンのロイドホテルでやってたときに伺って、
一応家具の展示も一回行って。
私16年も17年もそのときはお客さんとして行ってましたから、
じゃあ絶対どっかで見てるはずですよね。
そうですね。
で、その後ね、ちゅりょうさんがツアーとかを開いてくれて、
いろんなところに連れてってもらったことが。
テキスタルミュージアムとか行きました。
あれがね、すごい僕の中では出展も楽しかったですけど、
それ以上にやっぱりいろんなところに情報が知れてよかったなって本当に思いましたね。
なるほど、そうですか。
じゃあそのときは南の方にもいらしたってことなんですね。
そうですね。南部ですね。
そっち側が南部なんですね、あそこが。
そうですそうです。
面白かったです。
ありがとうございます。
今回出展いただくじゃないですか。
出展いただいて、それがきっかけにどういう風になっていきたいとかって思われるんですかね。
その販路拡大をしたいとか、いろいろな会社さんがいるんですけど、
好き者さんが思うこのモノジャパンでの目標とか成果とかってどういうものなんですか。
そうですね。
今僕ら国内でオーダー家具をすごいスピードで作ってるんですよ。
もう一個一個同じものを作らないんですよ。
たぶん合理的に作ろうと思ったら同じものを作って企画化してそれを展開していくっていう感じなんですけど、
そこはあんまり求められてないので、
すごい生産効率の悪いものづくりをしてるんですけど、
今までたぶん作ったオリジナルの家具って100点以上あると思うんですよ。
そういったものをちゃんとデザインパターンとして固めて、
それをいろいろなオランダの方とかいろいろなヨーロッパの方とかに知ってほしい。
別にそれは日本で作るから価値があるわけではないので、
日本で生まれたことに理由があっただけの話で、
そのデザインとかっていうものをもう一度ヨーロッパの方で誰かが作ってくれたらそれはそれでいいだろうし、
結果そこにデザインの肖像権とかあるじゃないですか。
あんなんとか別にどうでもいいしとか思ってるし。
インテレクチュアルプロパティーを商品にしようみたいな人もいるけど、そこは興味ないんですか?
興味ない。別にたくさん作れるし、新しいもの。
別にどんどん面白いところを真似してもらってそっちの方で作ってもらうっていうのも面白いですし。
なるほど。
そういうつながりみたいなのもありだよなみたいな。
すごい。前からモノジャパンにコンタクトしてくれているオランダ人の方で、
組子みたいなのを学ばれて自分で家具職人になるって言って頑張ってる人がいるんですよね。
モノメーカーズミートってオンラインプラットフォームにも参加してくださってるんですけど、
そういう日本に影響されて、こっちで職人になるみたいな感じで日本風な製法で作りたいっていう人も始めてるので、
興味がある人っていうのはどんどん増えていきそうです。
面白いと思うんですよ。実際僕がデザインしたものが、
いいよ、ちょっとこれそっちで作ってみたらって思うけど、
多分作り手ってそれを見て自分の感覚をちょっと入れて作るから、
全く同じものにならないから余計面白いんですよ。
それをデザインの自分の権利だとか、そんなこと主張し始めたら、
発展性がなくなるじゃないですか。
だからまたその子が作ってくれたものを僕がまた真似してもいいし、
そういうものの方がもっと楽しいのになと思うから。
きっとそういうやりとりとか素材のこととかいろいろ学びに、
多分オランダ人の作り手さんがゴーズンに行くっていうような交流が始まると思うんですよね。
今回アムステダムに木の家具の専門学校があるんですよね。
そういう方々とかも読んで。
ぜひ話してみたいですね。
ちょっと学校に見学行きたいぐらいです。
ちょっと連絡しておきますよ。
教育をすごく大事だなと思ってて、
日本って今だんだん経済も悪くなってくると、
10年この仕事を続けました。
その10年後、こんなことができるようになりましたっていうものが、
あんまり良いものが全ての職員さんに提供できなくなってきてるんで、
家に入った人たちは自分が与えてもらった以上のことを、
今の環境の中で与えてあげたいっていう思いが強くて、
ヨーロッパの方とかドイツもそうですけど、
教育ってすごく違った観点を持っているので、
ちょっと勉強したいですね。
それ以下でこの地域で育つ働く若い子の成長が、
どんどん変わっていくんじゃないかなと思ってるんで。
ある程度オランダって合理化された国なんで、
実際を見たら結構ガーンみたいな、
あんまり好きじゃないという部分も出てくるかと思うんですけど、
その辺りも現実なんで、ちょっと見てもらって。
ぜひすみさん、うちの町でフラワーデザインの授業をしてください、
うちの社員に。
今ね、やっぱり旅館やり始めたじゃないですか、ホテル。
ホテルの人に一番基礎技術として学んでほしいことっていうのは、
フラワーとか草とかも花もそうですけど、
まずそういう自分たちがお出迎えする環境のことをよく知って、
単純に行き着くところ、その環境にお招きしたときに、