1. オランダ発 MONO 語り
  2. #017 MONO JAPANブランドを作..
2023-07-05 39:00

#017 MONO JAPANブランドを作った男・武田昌也が語るMONO JAPAN始まりと現在・未来 【後編】

武田さんがある取材で伝統工芸の地を訪れたとき、日本のクラフト作品や文化が次世代に受け継がれるためには、需要の増加が必要だと強く感じます。そのためには、海外での販路拡大が重要だと考えていた時に中條さんと意気投合、、、とMONO JAPANの立ち上げの時の話をしてくださいました。

ビジュアルをいかに作り込んでいくか、またMONOJAPANの成長や今後の展開について、など多岐にわたる話題はざっくばらんで且つシャープ。屋台骨としてしっかりMONO JAPAN を支えてきてくれた武田さんの感性と優しさが端々に感じられる対談、是非お聴きください。

 

モノジャパンブランドを作った男 ビジュアルとロゴ

デザイン的な能力が必要な共感

オランダと日本の美意識の違い

コンテンポラリーなアートと新しいものへの期待

谷崎純一郎の《陰影来参》の影響

日本の妖怪チックな世界観・撮影秘話

モノジャパンのアップデートと成長 主催者と出展者の関係性の近さ

オランダ人アートディレクターの存在

今後のモノジャパンの展開

アーティストインレジデンスの取り組み

日本とオランダのクラフトメーカーのコラボレーション

新しいスタッフとの対面の重要性 需要の増加と若手職人の育成 モノジャパン立ち上げの話

エンちゃん

ママからのリクエスト

【MONO JAPAN 公式ウェブサイト】 https://monojapan.nl/

【武田昌也公式サイト】 https://www.masayatakeda.com/ 

【出展者様などお問い合わせはこちら】 info@monojapan.nl

【この番組に関するご感想やご意見はこちらへどうぞ】 monojapanradio@gmail.com

サマリー

武田昌也さんは、ブランドを作りました。彼はMONO JAPANのビジュアルやアートカバーの制作について話しています。今回のエピソードでは、武田昌也氏がMONO JAPANの創設者であることを話しています。彼はイベントの過去と未来について語っています。武田昌也はモノジャパンの始まりと現在・未来について語っています。

MONO JAPANのビジュアル
はい、MONO JAPANポッドキャスト オランダ初物語、今回は前回から引き続き武田昌也さんをお招きしてのゲスト回になっております。
続いて本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
で、そうなんです。いろいろと、昌也さんご自身のお話を聞かせていただいてきたんですが、ぜひね、知りたかったことがありまして、というのも、
昌也さんには、MONO JAPANを作った男っていう枕言葉があるのをご存知でしたか?
知らないです。
その由来をね、ぜひ私は知りたいなと思っておりますので、
あの、昌也さんでも中条さんでも結構ですので、何かこれに関してお話しいただけますでしょうか?
はい、えっと、このMONO JAPANを作ったかどうかわからないんですが、
ビジュアルはずっと担当させていただいてて、
先ほど、あの前回か、スニさんおっしゃってた2016年17年の、
ここがシルエットになっているメインビジュアルっていうのは、やっぱり
MONO JAPANの方向性を定めていく上で結構重要なビジュアルになったかなと思ってまして、
で、やっぱりその、MONO JAPANっていうぐらいなので、
やっぱりそのモノを見せていきたいっていうのがまずあったんですけど、
ただ、モノはモノなんで、そのモノをちゃんとはっきりきれいに見せちゃうと、
もうすべてがあからさまっていうか、こう、わかりすぎちゃうから、
逆にあえて見せない方が会場に来てもらえるんじゃないかなっていう風に思ったんですね。
それで、シルエットの構成にしてみたらどうかなっていうので、
中嶋さんと相談して、こういうモノを使ったシルエットの構成っていうのを考えてみました。
ただ、そのシルエットだけだと、やっぱりちょっと地味というか、面白みがないから、
その中にちょっと変な感じっていうか、不思議な感じを入れたいなと思って、
よく見ると重力がないというか、変なバランスでモノが置かれている植木鉢みたいな。
すべてが浮いているみたいでしたよね。
明らかに割れ物なんだけど、これどうなっているのみたいなものとかがあるのが、
ちょっとフックになるんじゃないかなと思って、
これは実はすごい大きいアクリル板の上にモノを置いて、真上から取っているので、
もちろんモノが落ちているわけじゃないんですけど。
今まで知らなかった、それ。
そうなんだ。アクリル板の下からライトを当てているからシルエットになっている。
かっこよかったですよね。
あれは結構、あのビジュアルとこのロゴがあるから、モノジャパンは人気が出たと思います。正直。
確かに。
結構センセーショナルでしたもんね、デビューが。
かっこいい。
ポッドキャストのアートカバー
実はね、このポッドキャストを始める時にも、ポッドキャストのアートカバーみたいなやつあるじゃないですか。
あれをどうするどうするって駐場さんと言ってた時に、私がそのやっぱりポスター、ポスターじゃないわ、その印刷物、フライヤーがすごい好きだったから、
それをね、検索してね、自宅にも上に行ったらあるんですけど、こういう感じのやつをこれアウトカバーに使いましょうよ、かっこいいし、
ってシルエットが浮かんでるやつを駐場さんに送ったんですよ。
そうしたら、これはダメなのよ、写真家の許可がないとダメなのよ、って言っていいのかな。
デザイン物に負担というものがありましてですね、申し訳ないんですが。
ありがとうございます。
でもね、モノジャパンを生み出す時にね、
オランダってやっぱりグラフィックデザインが強い国なので、その中でどういうふうに出していったらすごい素敵とか、
あと私たちが見せたい世界観っていうのを伝えれるかっていう話を共感してもらえて、
実際デザイン的に能力がある人じゃないとダメなんでしょ。
モノジャパンが存在する前は、同じ美意識とか目指している世界観をわかってもらえるオランダ人はいなかったんですよ。
だから、まさやくんはそういうお仕事とか背景してたし、まさやくんのデザインが私すごく好きだったので、
お話をして、まさやくんにも面白そうじゃないですか、みたいな感じで共感してもらえて、
ロゴも作っていただいて、ロゴがかっこよくて感激して、
かっこいい、ロゴ。
タイムレスですよね、このロゴって。
そうですよね。
このロゴ生まれた後で、数々のコピーが出たんですよ。
そうなんです。
本当に。
そうなんだ。
でもね、私たちはオリジナルが凄い出来が良くて、コピーのやつは全然かっこよくなかったから、無視しようって訴えたりはしてないんですけども。
まさやくんにお話しする時も、2016年とか15年の日本のクラフトとかね、紹介される時って、
日本国内では、凄いオシャレな奥様が、ナチュラルなライフスタイルの中で、
木とか、そういうナチュラルな素材感のものを、自然光の中使うとか、もしくは使いたいっていうような世界観の画像が凄く多かったんですよ。
もちろんそれは素敵なんだけど、オランダでそれは共感されない画像だなと思ったんですね。
で、日本から出てくれる出展者さんにも、そのままの感じじゃなくて、
わ、なんか新しいって思って欲しかったので、もっとコンテンポラリーで、もっとアーティスティックで、エッチの立った、何か凄い新しいものを作りたかったんですよ。
っていう風な無茶ぶりを、まさやくんにし、まさやくんは6倍ぐらいのリザルトで返してきたっていう。
本当そうですね、すごいですね、アクリル板の上での撮影になったということですね、そのお話がね。
1個面白い話があって、ここ2016年のビジュアルに、出展者からプロダクトをお借りしてるんですけど、
刀が1つ入ってまして、この撮影に際してプロダクトを、遠方の出展者もいたので、
基本的には送っていただいて、スタジオに送っていただいて、それで撮影するっていう段取りになってたんですけど、
刀は重当法があるので、取扱いできる方じゃないと、この刀を運べないということで、
わざわざこの出展者の方に刀をお持ちいただいて、撮影が終わった後も取りに来ていただいて、返却するっていう。
あったよね、そういうドラマが。
ありました、面白いな。
数々のドラマが、すごい。
今回もね、前田さんの彫刻物で結構苦労があったりとかね、いろいろあるよね。
ありますね。
そうなんですね、そっか、面白いですね。
モノジャパン2023のメインビジュアル
今回の、この間公開されたばっかりのモノジャパン2023のメインビジュアル。
今ね、中条さんの後ろの画像になってるんですけど、
ズームの背景画像にさせていただいてるんですけど、すごいかっこいいですよね。
これもかっこいいですよね。
めっちゃかっこいいですよね。
なんて言ったらいいの?
なんか結構、今までのメインビジュアルを見ていくと、割と変化球が多いというか、
ビジュアルとしてのパンチはあるんだけど、
そういえばあんまり直球的なことをしてきてないなっていうところにちょっと気がついて、
同時にちょっとコロナ禍で少し開催ができない年もあったりとかして、
なんか元気な感じ、エネルギーがあるような感じで、
なおかつ直球勝負みたいなことをしてみたいななんて思ってたときに、
今回中条さんとお話ししている中で、
最近日本のプロダクトだとかカルチャーがだいぶヨーロッパでも浸透してきてて、
ワビサビだとか、そういうような感覚っていうのも結構理解してくれる人が増えてきたんだよねみたいな話を伺ってて、
それはちょっと面白そうだなと思って、
ワビサビの感覚ってうまく表現できないかなと思って、
いろいろイメージしてた中で、
僕の中では谷崎純一郎のインエライサンっていう本がありますね。
あの中の世界観っていうか、少し欧米みたいにパリッと明るい雰囲気で、
薄暗い中に障子の薄明かりだったりだとか、
そういう薄暗い中に静かにたずんでいるものみたいなイメージがパッと出てきて、
これはいいんじゃないのかなと思って、
そういうイメージを元に今回考えてみました。
まさに私陰影って言いたかったんですよね。
すごく炎暗いけどぽっと明るい、
ちょっとだけ妖怪チックな感じのところもあって、
ものすごく日本っぽい、独特な日本感がある。
なんか日本っぽいんだけど、
例えばオランダって雲の間から光が差し込んで、
そこだけすごくホットライトが当たったりする綺麗な瞬間ってあるじゃないですか、
そういうちょっとダッチライト的な感じの光も感じたりして、
でも本当おっしゃる通りなんかちょっと妖怪っぽいっていうか、
なんか普通じゃない奥行きを感じる画像ですごいかっこいいと思ってます。
パッと見てアイキャッチもされるんですけど、
その後二度見三度見したくなるんですね。
面白いなと思って。
見ていただくとより面白いかなと思って。
今回出展者さんのプロダクトを、
最初に何をお借りするかっていうのをリサーチしていく中で、
結構超重技術画の橋置きがあったりだとか、
もちろん前田さんの彫刻の作品だったりとか、
あと狐のお面があったりとか、
なんかこうちょっと日本のおとぎ話じゃないけど、
日本昔話とか、
ああいうなんかちょっと不思議な世界観みたいなのが作れそうだと思って。
なおかつそういう薄暗い部屋の中で、
床の間でなんかおばあちゃん家の床の間に昔から置いてある、
よくわからないものみたいな人気が出せたら面白いんじゃないのかなと思って。
で、最初はフォトグラファーの井上さん、
井上さんというフォトグラファーに撮っていただいたんですけども、
井上さんのスタジオで撮ろうかっていうお話をしてたんですけど、
どうもなんかただそれをスタジオで撮るだけじゃなくて、
もしかしたら本当に床の間で撮ったら、
よりその空気感が出るんじゃないのかなと思って。
僕のうちの葉山の近くに、
友人が小民家でお店をやっていまして、
その方にちょっとお願いして、
お店を貸していただいて、
そこのところまで撮影をさせていただいたら、
もちろんその光はライトで作ってるんで、
自然光ではないんですけど、
建物とかが持ってる空気とかが、
なんとなくそういう雰囲気を醸し出してるんじゃないかなっていう、
そこはもう本当に非常に感覚的な世界になったんですけど、
そういうのもあって、
すごくうまく全てはまったなっていう気がします。
納得。
その奥行きはやっぱり、
小民家の持つ空間の強さというか。
面白いですね。
オランダでは存在しない画像が生まれたと思ってるんですよね。
明らかに異物。
そうですよね。
だからすごい目立つんじゃないかなと思って、
今からでもポスターとかどんどん吸いたいなとかね、
いろんな感想が止まらない感じなんですけど。
すごいですね。
でもなんていうのはやっぱり、
世界観を作り上げていくときの、
源となるいろんなインスピレーションがあるじゃないですか。
それを政谷さんご自身の中から、
いろんなところから引っ張ってこられると思うんですけど、
それが内在されてるってことはやっぱりかなり、
映画をよく見られてたりとか、
本をたくさん読まれてたりとか、
自然の中に長くいたりとか、
すごいいろんな体験、経験、
それらが政谷さんの中にあるから、
そういう世界観にどんぴしゃと、
作っていけることができるんだなというふうに、
今聞きながら感じました。
いいですね。
そうですね。
でもやっぱりそういう部分を、
なんていうんだろう、
理解、中条さんはすごく理解してくれるので、
やりやすいなっていうのはありますね。
なかなかそこを理解してくれない場合もあるので、
こっちがいくらこういうストーリーでこうだって言っても、
いやいやいや、私が求めてるのはこうだっていう風になる場合もある。
割と中条さんとはそこら辺のフィーリングはありますね。
なんかこう、全然違うんだけどみたいなことはあんまないですよね。
ないです。
相性がいいんですね。
なんかすごい信頼してます。
いいですね。
何やったっけ、なんかちょっと今、
ちょっとジーンと。
どこまでやったっけ。
どこまでやったっけ、あ、そうそう、ですから、
モノジャパンの成長
だから今もずっとそのものジャパンには、
そういうアートディレクション的なビジュアルのディレクションということで
関わってくださっているわけなんですけど、
実際今もうお住まいは日本にあるわけで、
オランダから日本に戻られて、戻られた立場で
ものジャパンっていうものを見たときに、
なんかオランダにいらしたときと違って見えるとか、
何か心境の変化とかそういうものってありますか。
そうですよね。
私の言ってる意味わかります?
わかります。
やっぱり皆さん多分思ってると思うんですけど、
1回目から2回目、2回目から3回目って
どんどんアップデートしていってるのがすごいなと思って、
僕はもう1回目のときの前に日本に帰国してたので、
1回目からこうイベントに行くっていう立場だったので、
そのイベントごとにオランダに行って、
そのときの変化っていうのを見てたんですけど、
毎回アップデートしていってるっていうところが
一番すごいなと思って、
しかもアップデートっていうのが
来場者にとっての目線だったり、
出展者にとっての目線だったりっていうところで、
やっぱり1回目だからいろんな失敗もあったり、
うまくいかないこともあったりしたんですけど、
そこを確実に2回目よくしていってるんですよ。
去年こういうことがあったから、
今回はここはこういうふうにしようとか、
お客さんのこういう意見があったから
ここはこういうふうにしようとかっていうのを
毎回ちゃんとアップデートしていってるから、
1回1回規模が大きくなるし、
来てくれる人と出展者との信頼関係を
ちゃんと1個ずつ積み上げてるなっていうのが
感じられるので、
前のフォトキャストの回でも
そういうことをおっしゃってたかもしれないですけど、
やっぱりいきなり大きくなったわけじゃなくて、
そういうちょっとずつそういう改善点を見つけては
アップデートしてるっていうプロセスを
僕は見てたんで、
なんかすごく納得すると。
泣けますよね。
本当にそうだなと思って。
ありがとうございます。
すごいなぁ。
出展者と主催者の関係性
そうでしょうね、出展者の方との関係性をずっと長く
きっちり作っていかれてるっていうのは
そうなんだろうなというふうに、
私まだ本当にほんの少ししか
フォトキャストを通して、
中条さんと関係がある方々のお話を
聞いてきた中で思うことなんですけれども、
すごいお互い信頼関係があるから
このようなお話がなされるんだな
っていうのを感じることがありますよね。
実際ね。
あとはやっぱりオランダに
日本から出展者の人が来てくれてるっていうのもあるんですけど、
やっぱりイベントの間に
どんどん主催者と出展者の距離がどんどん縮まっていって、
いろんなイベントが終わった後、
いろんなお話したりとか、
一緒にいろんなところに行ってみたりとかっていう中で、
ものすごく出展者と主催者の距離が近いイベントだなっていうのが
すごく思いますね。
やっぱり日本で、僕もリサーチ兼ねて
他の展示会とか見に行くんですけど、
やっぱりもうちょっとビジネスライクっていうか、
出展者は出展者、主催者は主催者っていうその距離感っていうのは結構あるんですけど、
モノジャパンに関してはそこはすごく近いっていうか、
お互い信頼関係がちゃんとあるんだなっていうことがすごく特徴だなって思います。
まあね、規模も小っちゃいし、
規模の大きい、例えばね、
メゾンとかそういうところに行ったらもっとビジネスライクにできるんでしょうけど、
そういうとこに行きたくなくて、もうちょっとこういろいろサポートしてよっていうね、
ちょっと不安感を覚える方もやっぱり私たちを選んでくれるわけだし、
私もやっぱり飛び込み営業するやつなんで、
結局そのブランドさんに来てほしいから声かけてるから、
やっぱりね、ちょっとなんか距離感近い感じですよね。
仲間でしょみたいな感じで一緒にやってもらっていいですね。
モノジャパンの将来展望
お風呂入ってますもんね、一緒に。
そうなんですよ。過去のお風呂写真がいっぱいありますからね。
そうですね。
ロイドホテルが名物なアートディレクターのスザン・オクセナーさんっていうね、
オランダ人で有名な方がいて、
その方がモノジャパンでいろいろな出展者さん、わざわざ日本から来ていただく、
しかも寒い時期にわざわざオランダみたいな寒いところに来ていただくんで、
露天風呂を用意しよう。日本人はお風呂でゆっくり入りたいでしょうって言って、
で、ホテルの横にお風呂を用意してくれて2つ抱きしめるみたいな。
え、それどういうこと?
そうなんですね。
すごい。
で、みんなお風呂に入りたい方は水着持ってきてくださいねって言って、
みんなでお風呂入るみたいな。
なかなかないですよ、たぶん。
ないよね。
こうやって言ったらエロい感じに聞こえるんですけど、そんなことなくて、
みんなうわーっていう感じで勢いよく入って、
今日も疲れたねーなんて言いながら、
すごい楽しかったですよね。
あのロイドホテルの隣で、あそこで。
面白すぎる。そうなんですね。
みんなでね、お酒飲んで入って乾杯したりとか。
最高じゃないですか。
スザンヌさん最高やね。
スザンヌさん最高でした。
そう。
このぐらい出展者と主催者の距離が近いっていう。
物理的にも近い。
裸で。
物理的に近かったよね。
裸と裸の付き合い的な。
ほんまや。
でもね、ロイドじゃなくてそういうのはできなくなったんでね、
それはちょっと残念なんですけどね。
そうですね。
そういうちょっとね、
弾けた経営者が少なくなるっていうのは寂しいことですよね。
そうですね。
なるほどね。
そっか。
マサヤさんからすると、
今後のモノジャパンってどんな風になっていくかな、
というかこう発展していったらいいなとか、
そういうのって何かありますか。
いやもう実は結構もう既に取り組まれてるんですけど、
例えばアーティストインレジデンスの取り組みとか、
NN生命さんとの協業とか、
日本のクラフトメーカーとオランダ人のデザイナーとか、
その逆でもいいんですけど、
そういう単純に日本から販路拡大で、
日本のプロダクトをヨーロッパで広めるっていう段階ももちろんあるんですけど、
そこから一個踏み込んで、
じゃあそういう風に日本のクラフトメーカーとオランダのクリエイターが
コラボレーションして、
新しい別のプロダクトができるみたいな方向性っていうのは、
すごく僕はいいなと思ってて、
もう既に進行してたり形になってるプロジェクトもあると思うんですけど、
これが多分今後もっと加速していくんじゃないのかな、
っていう気がしてるのと、
あと同時にヨーロッパで日本のプロダクトだとか、
日本のカルチャーっていうのに理解が深まっていくと、
多分日本の方に行ってもインバウンドとして、
今まで例えば日本に遊びに行ったら、
まずは東京、大阪っていうところから、
多分どんどん興味が地方のクラフトメーカーだとか、
地方の産業っていう方に興味が向いてきて、
東京はもう前回行ったから今回はなしで、
例えば今回はどこそこのクラフトメーカーに会いに行こう、
みたいな流れができてくるんじゃないのかなっていう気がしてて、
そうなると本当に日本のクラフトメーカーにとっては、
すごくいい状況っていうか、
ちゃんと自分たちがやってる仕事を見に来てくれる。
今まではオランダに自分たちの作ったものを見せに行く、
売りに行くっていう流れだったのが、
それが向こうでヨーロッパで理解が深まることで、
今度はヨーロッパの人たちが自分たちに会いに来てくれるっていう風になるのが、
一番理想だなっていうふうに思います。
そうですよね。
地方の行政の方もね、
そういうクラフトツーリズム的なのをサポートするとか、
そういう風な流れになって、
ちゃんと現場を見せつつ、
ツアーの際の時間もちゃんとペイされて、
人とかお金とかがちゃんとそういうところまで行き渡る、
みたいなことができたらいいですよね。
やっぱりやっていきたいですよね。
なんかそんな可能性しか感じないですね。
本場に単純やから、本当そうだわと思いながら聞いてましたけど。
できたらいいわね。頑張ります。
長谷川さん今年も、ごめんなさい。
毎日新聞さんがサーキュラーな展示っていうのを言ってて、
たぶん今僕が言ってたことも、
そういう大きい意味ではサーキュラーっていうか、
物を返して循環していくみたいな、
それこそ本当にモノジャパンが描いてる、
一番大きいビジョンかなっていう気がします。
すごいちゃんと言語化されたその言葉を聞くと、
すごいピチッと頭の中にピチッと入る感じがしますよね。
長谷さん洗脳されてますね。
ですよね。
いい感じに洗脳されてきてますね。よろしくお願いします。
洗脳って何?
そうなの?だから長谷さん今年の9月もじゃあいらっしゃるんですか?
行きたいなって思ってるんですけど、
なかなかギリギリになるまでスケジュールが決められなくて、
行くとは断言できないんですが、
行きたい、かなり行きたいですっていうことだけお伝えします。
ぜひ来てください。
来てほしい。
本当コロナで2,3人行けてないから、
おそらく状況も変わってるだろうし、
新しいスタッフの方々と直接お会いしたことのない人もいるので、
一回ちょっと見たいなと思ってます。
今年もいいチームですよ。
ぜひぜひ。
結構AMS変わったよ。
来ないと。
行きたいな。
一応ですね、私からの質問はこれくらいかなって感じなんですけれども、
もしまさやさんの方から何かお伝えしておきたいこととか、
もしあればおっしゃってください。
多分後半モノジャパンの話ができたのでよかったなと思う。
前半自分の話しちゃったんで恥ずかしいから、
もうちょっとモノジャパンの話をしておきたい。
何で、自分にしたんじゃない?
奥ゆかしい方なんですね、まさやさん。
そもそも僕が何でモノジャパンを探ることになったかっていうお話で、
ありがとうございます。
中将さんとの最初の出会いが、
共通の友人で小山田正明くんっていうアーティストがいて、
彼がアムステイダムでオープンステップジャパンっていうイベントに関わってるっていうお話を聞いて、
面白そうだなと思って遊びに行ったんですね。
それを主催してたのが中将さんで、
そこでそれが初めての出会いで、
ただその時はクラフトの話だとかは別にしてなくて、
お互い存在は知ってるけど、
特に一緒に何かやるみたいなことではなかったんですけど、
ちょうどその時僕が別の仕事で、
京都の共有禅の取材に行ったんですね。
共有禅がどうやって作られてるのかっていうのをずっと見て、
職人さんのお話とかを聞いてた時に、
共有禅って全部工程が30日間あって、
それを一個一個専門の職人の人がやって、
どんどんバトンタッチしていくっていう、
かなりの工房を回るんですけど、
その時に工房行く工房が、
全て恒例の職人さんしかいないんです。
ある工房で一番若手の職人さん、
俺が一番若手だよって言ってた人が70歳なんですよ。
その方はキャリア40年で、
工房に住んでるみたいな生活を40年続けてる方が一番若手っていうようで、
これはこのままだと産業として、
もういつか終わってしまうんじゃないか。
いつかっていうかもう本当に、
モノジャパンの始まり
その方がいなくなったらどうなるんだろうっていうような、
もちろん職人さんたちもそれは分かってて、
なんとかしなきゃっていう思いもすごく感じるんですけど、
じゃあ具体的にどうしたらいいんだかっていうところで、
やっぱり需要を増やしていくしか方法はない。
若い職人さんもいるらしいんです。
いるにはいるんだけども、
やっぱり需要が少ないから、
若い職人さんのところまで仕事が回ってこないっていうような状況もあるみたいで、
需要を増やしていかないと、
そういう後継者が育っていかないっていうところで、
当時僕もオランダに住んでたんで、
やっぱりこれは海外での販路拡大っていうのが、
一番解決策なんじゃないのかなっていうことを漠然と考えてた時期に、
中条さんからそんなモノジャパン、
いや当時はモノジャパンっていう名前じゃなかった。
なんかそういう日本のクラフトを紹介するイベントをやりたいんだよねっていう。
名前自体決まってなくて、
いろいろ候補があってみたいな話だったよね。
じゃあ2人とも同時に同じようなことをそれぞれ考えておられたってことですよね。
そうですね。
なるほど。
すごいな。
それもだから本当に縁っていうか、
実は僕もそういうこと考えててっていう話でも、
トンビョー氏で、
じゃあまずイベントの名前どうしようかみたいなところで、
最初何だっけ?
モノフェアとかありましたよね。
そんなあったっけ?
モノフェアとか、
いやでもね、モノはついてたはず。
モノサロン、サロンだっけな。
モノサロン、モノフェアで、モノジャパンかな。
分かりやすいし、ジャパンでしょっていう感じで。
そうね。
えんちゃんもいて、
えんとゆさかさんっていうね、
空間とかを作る方がいて、
その人たちとね、
まさや君と3人とかで結構そういう話とかしてましたよね。
いましたね。
僕覚えてるのは、
アムステルステーション、
メトロのアムステルステーションの近くの、
コーヒーカンパニーのテラスの席で、
お話ししたのをすげえ覚えてる。
なぜか川見ながら、
日本の風景について話した記憶があるんです。
懐かしい。
そっか、それが、かれこれ、
2010年とか3年とか。
15とかじゃん。
15の春とか夏とかそのくらいじゃないですかね。
すごい。そっか。
じゃあ本当にそもそもお二人で、
そうやってこのアイデアを固めて、
モノジャパンっていうイベント名まで、
その時考え始めて、
作り出したってことですよね。
遠藤豊さん、えんちゃんがいて、
えんちゃんにも空間作りとか、
私専門じゃないから手伝って、
えんちゃんもすごい男気のある方なんで、
えんちゃんいいね、やろうよみたいな感じで。
ちょっと似てた。
モノマネ。
スザンのオクセナーさんのところに相談に行って、
ここに会いたいから、
モノジャパンの現在・未来
ロイドホテル、私はもう、
場所は絶対ロイドホテルがいいなと思ってたから、
コンセプトがあってプレゼンしに行ったら、
いいじゃん、やろうよみたいな感じで、
走り出したっていう。
すごい。
そのえんちゃんは今どこにいらっしゃるんですか?
えんちゃんはいつも世界中飛び回ってるんで、
日本でもね、たくさんいろいろ展示も行われたり。
この間、年末ぐらいに池袋で会いました。
本当?
そうか、去年のモノジャパンにえんちゃん来てくれたの。
みたいですね。
そう、向山さんと一緒に、向山さん、向山智子さんってね、
オランダの有名なピアニストの方なんですけど、
本当にきれいにお着物を着て、来場していただき、
えんちゃんも見に来てくれて、
えんちゃん、新しい会場になったんで、いいじゃん。
いつでも入ります。
おめでとうって言って、
もう私の頭の中でえんちゃんがはっきりしてきました、
その輪郭がね。
えんちゃんは、私のモノマネの想像を絶する男ですよ。
すごいロケでね、1000人みたいなすごいカリスマなんですけど、
ああ、そうなんですね。
一番最初の立ち上げは本当にね、
まさやくんとえんちゃんいなかったらできてないから、
あとスザンヌね。
ここが集まんなかったらもう成り立ってないので、
重要人物なんですよ。
嬉しい。すごいお話聞けちゃったわ。
嬉しいです。ありがとうございます。
それから8年経って今がこうやってるんですよね、
今年がクラウドサイトの2020年。
すごいよね。
でも会としては6回なんですけどね、
コロナがあったからね。
でもやっぱりそのコロナの期間も、
プラットフォーム、オンラインのプラットフォームを開発したりとか、
動きを止めなかったことがすごく僕はいいなと思ってて、
実は去年のイベントもやるかやらないかみたいな、
最初悩んでましたよね。
でもやっぱり規模が変わったり、
小さくても少しずつでも動いた方が絶対いいと思いますって僕は言ってて、
そうだよねっていうところで、
本当にやってよかったなって思いますね。
本当にこのコロナに入ってからは、
存続の危機を毎年迎えてるみたいな感じでしたけど、
でもおかげさまで、
オランダ大使館、東京のオランダの女性機関とか、
サポートをいただき続けてるので、
新しいことにも挑戦できてて、本当に恵まれてますよね。
でもそれもね、こういうまさや君のような支えてくださるようなね、
新しい戦い、皆さんのおかげなんで。
いやー、今日は本当にでも貴重なお話を聞けました。
ありがとうございます。
楽しかったです。
ぜひやっぱり9月お目にかかりたいんで、
出してくださいませ。
お目にかかりたいんで。
ママからのリクエスト。
ちょっと凄みがありましたよね、今の。
ノーと言えない感じ。
ノーと言えない感じです。
お待ちしております。
お待ちしております。
ではですね、長時間にわたって楽しいお話、
ちょっと聞けて嬉しいお話をたくさん聞かせていただいたんですけれども、
そろそろ終わりにしたいと思います。
武田雅也さんのウェブサイトは、
こちら、ポッドキャストの概要欄の方に貼っておきますので、
ご興味のある方はぜひご覧になってみてくださいませ。
また、モノジャパンのウェブサイトも記載しております。
出展など、モノマツジャパンへのお問い合わせは、
info-monojapan.nlまでお願いいたします。
番組の感想だとか、質問なども大変送ってくださると嬉しいです。
モノジャパンラジオ、atmarkgmail.comまでお気軽にお寄せください。
それでは雅也さん、本日は長時間にわたり、
なんかジリンと心温まるお話をしていただきまして、
本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
9月をお待ちしております。
ありがとうございます。
39:00

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