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2025-03-03 10:55

FarmesVoices🍊vol.70「F2F撤回とみどりの食料システム戦略」

FarmesVoices🍊vol.70


今回のテーマは「EUのF2F撤回とみどりの食料システム戦略」



みどりの食料システム戦略はEUのF2Fを参考にして策定されたとされています。

しかし、近年、その実施が撤回され、新たなアプローチに移行しています。2025年2月、欧州委員会は「Vision for Agriculture and Food」という新たな農業・食料政策を発表し、F2F戦略のような環境規制の強化よりも、農業の競争力向上や農家の保護に重点を置く方向へと方針を転換しました。

みどりの食料システム戦略にも影響がでるのではと思います。

https://www.euronews.com/my-europe/2025/02/19/eu-commission-sets-green-deal-aside-in-new-agri-food-vision

https://www.foodnavigator.com/Article/2025/02/20/eu-agrifood-strategy-revealed

#有機農業 #農業 #農家
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サマリー

このエピソードで、EUのF2F撤回とそれに関連する日本の緑の食料システム戦略について議論されています。日本がEUの政策から受ける影響や、農家の懸念が新しい方針へと繋がる可能性について言及されています。

EUのF2F撤回
この放送は、農業の常識を超越する、メタグリをキーワードに活動する、メタグリ研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
みなさん、こんにちは。月曜担当の富山みかんです。
FarmersVoices🍊2巻、第70回目の放送になります。よろしくお願いします。
3月に入りましたが、天気予報の長期予報とか見てみると、やっぱり昨年の方が暖かかったかなという印象があります。
昨年の3月が非常に暖かくて、3月の下旬だったか4月の上旬、その辺りですね、その辺りに一度気温が下がってまた暖かくなったということで、
柑橘も目が動き出したところで寒さが来たなというのを覚えているんですけれど、
目が出て2ミリぐらい伸びたタイミングで、爽化病という病気の膨張をするんですけれど、
タイミングがこのまま暖かければよかったんですけど、一回寒くなったことで成長が止まって、
ベストなタイミングで膨張できなかったという記憶があります。
それがこの柑橘だけじゃなくて、いろんな果樹に影響して、
それが生育の初期段階でそういったトラブルといいますかね、順調にいかなかったことが大引いて、
果物全般、昨年は値段が高かったということがあります。
特にサクランボかな。サクランボは結構大きなオソジモの影響で、大きな生産量が下がってしまったということがありますね。
今年もそういったことが、今年も今年だけじゃないですね、これから先もそういったことがあるので、
気温注意して、今年は爽化病の膨張はベストなタイミングで行いたいなと思っています。
ところでですね、私SNSというか、Xでは、Xに限らずなんですけど、
SNSでは農家さんばかりフォローしていたり、フォロワーさんも農家さんばかりなんですけど、
その中で農業のデマが結構流れてきていて、
その中でやっぱり、ヨーロッパでEU関係のものが流れてくるんですよね。
ものが流れてくるというか、日本と比較してEUは農薬の使用量が少ないよというところで、
ちょっと日本はそういった規制がゆるいんじゃないかみたいな声がよく聞こえてくるんですけれど、
そこらへんが国によって気候が違って、特に日本は高温多湿なので病害虫が発生しやすいというところもあって、
その中でヨーロッパはヨーロッパなりにいろいろ問題があるんですよね。
僕もそんなにめちゃくちゃ詳しいわけじゃないので、あまり深くは言えない、
しっかり調べてるわけじゃないので深くは言えないんですけれど、
その中でちょっと気になったことがあったので、少し調べてみて、
そのことをちょっと今回はお話したいなと思います。
今回のテーマはEUのF2F撤回と緑の食糧システム戦略というテーマでお送りしたいと思います。
まず日本の緑の食糧戦略システムという政策がありまして、
これはEUのF2Fというものを模倣しているというか、
丸パクリというわけじゃないんですけど、かなり参考にしてできた政策です。
なんですけれど、このEUはこのF2Fを撤回しました。
まずこのF2Fというのは何かというと、概要をちょっと読み上げます。
持続可能で公平な食糧システムを構築することを目指した政策で、
2020年に欧州委員会が発表しました。
この戦略はEUの欧州グリーンリールの一環として、農業から消費までのフードシステム全体を対象とし、
環境保護、健康的な食生活の促進、公平性の確保を目指しています。
主に有機農業の拡大、2030年までにEU全農地の25%を有機農業に転換、
農薬使用量の削減、2030年までに殺虫剤の使用量を50%削減、
化学肥料使用量の削減、2030年までに化学肥料使用量を20%削減、
抗菌剤使用量の削減、畜産及び水産養殖での抗菌剤使用量を50%削減、
食品量数削減、食品廃棄物を抑制し持続可能な消費を促進ということです。
これが達成の可能性が極めて低いという評価がされていて、
EUの各国でも実施状況がかなり異なっているということで、かなり問題になっています。
これが撤回されました。
日本の緑の食料システム戦略
新たに2025年2月、先月、
欧州委員会がビジョン・フォー・アグリカルチャー&フードという新たな農業食料政策を発表し、
F2F政策のような環境規制の強化よりも農業の競争力向上や農家の保護に重点を置く方へとの方針を撤回しました。
まずこのF2F撤回の背景としましては、農家からの反発、F2F戦略を挙げた目標は実現困難であり、農家に過度な負担を与えるとして批判されました。
規制の複雑性、規制を複雑すぎることで農業従事者にとって魅力的ではなくなり、若い世代が農業を経営する要因となっていました。
競争力への懸念、環境規制強化がEUの競争力を低下させるとの懸念が広まりました。
新たな方針のVision for Agriculture and Foodという方向性としましては、消費するリソースに対する生産性の最大化が重視されています。
規制の簡素化、規制を現実的かつ柔軟にし農家の負担を軽減、競争力と持続可能性の両立、
気候目標達成を目指しつつも農家が経済的に持続可能であることを重視、
資源管理への注力、EU全体で資源消費削減と効率的利用を進めるために新たな枠組みや目標設定が求められています。
日本の緑の食糧システム戦略は、F2Fをかなり参考にした点があって、
日本の場合も目標達成が困難ではないかなと思います。
EUが方針を変えてきたということで、多分日本も方針を変えるんじゃないかなと思います。
この緑の食糧システム戦略は、かなり批判的な意見も多くて、
ヨーロッパで日本食がブームになって、ヨーロッパに向けて日本の農作物を輸出するためにこういった政策が問われているんじゃないかという声も多く上がっていた。
多分そうなんじゃないかなと個人的には思っているんですけれど、
ところもあるので、ヨーロッパ側の方が方針を撤回したことによってまたその流れも変わってくるんじゃないかなと思っています。
今回は以上になります。
今日もメタグリボーシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。
みんな、みかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバーイ。
10:55

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