メカニカル・アニマルズ特集、前回は4曲目ロック・イズ・デッドまで行ったので続きですが、
次が5曲目。ディスアソシエイティブ。
5曲目。ここでね。
ここでちょっとあれですかね。少しこう、さっきのロック・イズ・デッドで結構激しめに行って、
そこからのちょっとこう、落ち着いた感じの始まりですよね。
そうですね。ここはなんかまあ、だいぶ溜めたイントロにもなってるから、そういう意図はやっぱあるんだろうなみたいな。
曲調もそうだけど、そもそも。
まあね、散々ロックは死んだって叫び続けてるね。
ここで次はこういうことになりますね。
こういうのが来るとね。
ああ、死んだんだろう。グワーって思いますね。
そうだね。
なんだろう。結構これは、ちょっとビリー・コーガンにアドバイスを受けたっていう話をさっきありましたけど、
なんかちょっとこう、アドア感もね、なんか感じる。
そうだね。
イントロね。
イントロのところとか、なんか打ち込みっぽい感じの雰囲気のドラムとか。
そうだね。これそんな感じだもんね。
アドアっぽくない?
リズムの。
そうそう。
それでやっぱこのテンポ感でこの曲調と。
そうそう、テンポ感と曲調と。
なんかそうなるよね。
これビリー・コーガンアドバイスだ。
それをちょっと感じてしまう。
そこはどこまでどうなのかわかんないけど、まあ同時代性的なところも。
まあなんかね。
そうだね。
技術の進歩的なところとかも。
まあでもこれもかなりそのメカニカルアニマルズのアルバムの世界観をかなり作ってる曲というか。
うんうん。
これもかなりそのアルバムの世界観をかなり作ってる曲というか。
うんうん。
そうですね。
これはどっち目線なのかなちょっとわかんないけど。
アルファなのかオメガなのかっていうのはわかんないですけど。
これは、これはでもね、わかりやすい曲だと思うんだけど。
なんかね、このアルバムのアルバムの世界観のアルバムの世界観って言うのがね、
これは…これはでもね、分かりやすい?
これは何?どういう…歌ってる内容的には…どんな感じなんだこれ?
歌ってる内容は…あんま分かんないな。把握してないな。
え、これはタクの解釈的には…どっち目線的な曲なんですか?これは。
いや、その正解を一応知ってるんで。
あ、もう一応それは…出てるんですね、情報はやっぱり。
うん。手元にないけど、もう歌詞カードでなんか分かるようになってるらしい。
あ、そうなんだ。
うん。
えー、なんか…ページの色が違うとかなんか書いてあるマークがあるとかなんかそんな…何かしらの…
そうそう、何かしらの…
へー。
あ、そうなんだ。
これはまあそれで言うと、アルファサイド。
あー、なるほどねー。
アルファサイドがマリー・マンソン自身を投影したような。
あー、なるほどなるほど。じゃあどっちかって言うと自分の中に入り込んでいく系の話なんですね。
だから…そう。
ブライアン・ワーナー系の…
あー、中から見てる感じで、外からオメガっていうキャラを見てる客観的に…
まあでもなんか雰囲気的にすごい…なんか内向的な雰囲気を感じる曲ではありますからねー。
オメガサイドはもうわかりやすく、あのオメガっていうあのキャラクターはグラムロック好きなキャラクターみたいな感じだから。
まあここまでの曲だと、ドープショーとロック・イズ・デッドがオメガサイド。
あー、めちゃくちゃわかりやすいな。
わかりやすいでしょ。グレート・ビッグ・ホワイト・ワールドとメカニカル・アニマルズとこのディス・アソシエイティブがアルファサイド。
めちゃくちゃわかりやすい。
わかりやすいよね。
わかりやすいね。
あーもうわかったよ、その傾向が完全に。
傾向がね。
まあこれはアルファ側ですという感じですけど。
なるほどねー。
まだ順位来てるってことなんですね。
まあここまではね。
うん、アルファ・オメガ・アルファ・オメガっていう感じで。
エルゾーさん的にはどうですか、ディス・アソシエイティブ。
いやー、この曲が結構このアルバムのキャラクターを決定づけてるかなーって思うんですよね。
ディス・アソシエイティブ。
サウンド的にも、そこで歌ってるテーマ的にもすごいナイーズというか、
ブライアン・ワーナーの個人的なものが見えるというか、
マリリン・マーソンのコアが見えるというか、
なんかそういう感じがするので、
これと次のスピード・オブ・フェインとか、
ここでなんかすごい内緒的に行きますよねっていう。
そうですね。
一旦ここで内緒的に行くのがやっぱりこのアルバムの個性というか、
それが多分、マリリン・マーソン、ブライアン・ワーナー個人として一番表現したかった部分が
ここの辺なんじゃないですかねっていうのは、僕は思うかな。
ディス・アソシエイティブとスピード・オブ・フェインあたり。
そうですね。次の曲のスピード・オブ・フェインも。
まさにすごい内緒的に入っていく、内的宇宙に入っていく曲だと思うんで。
で、それ以降は割となんか弾けるというか、
音楽的なバラエティ豊かさと、聴いてる人のエンターテイメント部分、
エンターテイニングしてくれよっていう部分みたいな方に、
それ以降割と振り切れるんで。
そこの直前のディス・アソシエイティブとスピード・オブ・フェインっていうのは、
ブライアン・ワーナー、お前が一番やりたかった部分なんだろうっていうのが見える曲じゃないかなって思うんですよね。
ここって一番グラムロック的でいうか、ゼギエスター・ダスト的でしょみたいな。
やりたかったんでしょうねっていうのが見えるっていうかね。
一旦ルーツを表現しないとどこにも行けないじゃないですかみたいな部分をやったのかなって思うんですけどね。
マリリン・マンソンが。
ここはたてつぶけにそういうのを持ってきてるわけですね。
そうだよね。
スピード・オブ・フェインもかなり壮大な曲ですよね、これは。
そうだね。
結構後半の方とかも、本当に壮大っていう感じですよね。
後半の方はある程度割り切れると思うんですけど、やっぱりこの中盤の部分でブライアン・ワーナー少年が。
ここでゼギエスター・ダストなりスペースオーディティーなりみたいな、そういうモチーフというか。
あとはやっぱりピンクフロイドのThe WallとかDark Side of the Moonとか。
割とコンセプチャルな部分というか、自分の物語を見せたかったんだろうっていうのは思うんですよ。
そこをちゃんと見せたからこそ、これ以降はエンターテイメントに寄れるというか。
寄っていけると。
やっぱりこのアルバムのこの中盤の部分で、マリリン・マーソンの個人的なすごい、
俺はこれがやりたくてロックやってんだっていうのが見えるというか、
そういう感じは個人的にはするんですよね。
メカニアカル・アニマルズ、ロック・イズ・デッド、ディスアソシエイティブ、スピード・オーペインあたりで、
これがお前が好きなロックなんだろうっていうのが表現してるんじゃないですか、この辺で。
ちょっとじゃあここでスピード・オーペインでその辺の転換点というか、
ちょっとここで一回やり尽くしてというか。
やりたかったことやってんでしょうみたいな。
スピード・オーペインのライブの表現とか見ても、
もうデビッド・ボーイやりたかっただけじゃねえかみたいなのも思うし。
でもマリリン・マーソンがやりたかったことっていうのはここですごい表現されてるんじゃないかなと思うんですよね。
なんかこのサビっぽいところっていうかなんか、
あの辺とかもなかなかあんまりこれまでなかった感じの表現だなっていう気がしますね。
アンティクライスとスーパースターの頃にはそんなのなかったんじゃないかなっていう。
本当このアルバムはこれまでのマリリン・マーソンにはなかったなっていう表現が満載ですよね。
そうですね。そうだと思いますね。
それだけ多分あの人の中ですごい幅が広がってるんだと思うし、
幅が広がったからこそトレント・レズナーから離反したんだろうなって思うんですよ。
それを自分の中で広がった表現をちゃんと表そうと思ったらトレント・レズナーではないよなっていうふうに言ったんだろうなっていう。
トレントはやっぱあの人はすごい個性があるから、
あの人の表現になっちゃうよねっていう。あの人についてたら。
トレントの色にやっぱ染まりますからね。絶対。
めちゃくちゃ色濃いからね、トレント・レズナー。
やっぱアンチ・クライス・スーパースターっていうアルバムはやっぱトレント・レズナーの音に半分染まってるし。
染まってますね。
やっぱほぼ9インチネイルズの音なんですよ。
もう感じますからね。
この辺はもうその影響っていうか、それだなっていう感じは。
アンチ・クライス・スーパースター聴いた時点で、
9インチネイルズじゃねえかというか、
トレントの音だなっていうのを感じだったし、
ただそっから脱却したかったんだろうね、前に回すのは。
俺はもっといろいろできるよっていうのを。
ジガーをね。
喧嘩別れ的な感じじゃないですか?
喧嘩別れですよ。
もう喧嘩別れって感じじゃないですか?
お互いなんか、いがみ合ったような感じの別れ方で。
まあ必然というかもうそうなるような。
いやそれはもうね、マリリン・マンソンがやっぱジガーに目覚めたんだよ。
そうですね、育ってきて。
俺がこれがやりたいと。
で、それ、俺がやりたいことをやる上では、
トレントレスターお前は障害になるっていう。
なっちゃったんだよ多分。
もうそうなっちゃった。
もうそうですね。
アンチ・クライスの時点では一致してるというか、
お互いが楽しんでたと思うんですけど、
マリリン・マンソンがそこでは物足りないと。
俺はもっと表現したいものがあるっていう方に行ったのが、
メカニカル・アルマジだと思いますよね。
そこにおいてはトレントレスターっていうものすごい個性の強いアーティストは邪魔になっちゃったんだろうな。
もうそれはだから本当必然ですね。
もうしょうがないというか、
なんていうんですか、当然そうなってくるっていう。
それは僕もう全然いい悪いじゃなくて、
マリリン・マンソンが行く上では必然だと。
そこで決別するのが正しいんですよ。
お互いそのほうが多分いいんでしょうね。
やっぱどのアーティストもそうですよね。
自分がこのアーティストを、
自分のアーティスト的なものを表現しようと思ったら、
一人立ちしなきゃダメなんだよねっていうところ。
それがマリリン・マンソンでこのアルバムだったんじゃないですかね。
これね、マリリン・マンソンのアルバムで、
たぶん構成一番上手いと思うよ、これ。
分かる分かる。
自分の表現したい部分と、聴いてる人に楽しんでいただきたい部分と、
その辺のバランスが一番上手いのがこのアルバムなんだよな。
それは売れるよね、みたいなところも。
そうですね。全体としての完成度でいけばやっぱ高いですよね。
トータルの最後までの曲順の構成とか。
やっぱり聴いてても飽きがこないというか、
そういうところで、このアルバムが一番上手いよなって思うんですよね。
結構そうですね。5曲目、6曲目と、割とヘビーな感じの、精神的にヘビーな感じのところできて。
サウンド的にもそういう感じできての、ここでちゃんと盛り上げて。
これはかっこいいですね。ポストヒューマン。
すごいかっこいいよね。
サウンド的にも軽快な感じだし、
ポストヒューマンっていうね、人類が次に来るものみたいな。
これもやっぱりアルバムのテーマに沿ってるというか、宇宙人的なみたいなね。
そうですね。
スペースなんたら的な、SF的な。
ちゃんとその世界観と結構マッチしてますからね。
サウンド的にも歌詞的にもというか、世界観的にもっていう。
いやー、ほんと宇宙人感ですね。
マリリンマンスはなんかいろんな角度からの恐怖を、
いろんな角度からの恐怖を提示してきてるんだなっていうのがなんか。
宇宙人って怖いじゃないですか、我々的には結構。
その宇宙人の怖さみたいなの、このアルバムでは結構表現。
そこら辺のキャラクター付けの上手さというか、
アンチクラエストスーパースターではすごい反宗教、反キリスト的な。
そういう宗教的な怖さとかグロテスクさとか、そういうその辺の怖さみたいな。
それ以前はB級ホラーじゃないですか。
そうですね、B級ホラーっていう。
B級ホラーのなんかその逆にこう、何ですかね、
こいつ何しでかすかわかんねえぞっていう怖さみたいななんか。
いろんな角度からの恐怖を、怖さをなんか常に出してんだなって感じありますよね。
すでにそのキャラクター付けの上手さだよね、マリリー・マンソンって。
キャラクター付け、そうですね。
アンチクラエスト以前はB級ホラー的なキャラクターだし、
アンチクラエストではトレント・レズナーの力を借りて、
ものすごいシリアスな、ガッツリA級ホラーとして。
ガッツリA級ホラー。
A級ホラーになるでしょ。
で、それ以降のメカニカルアニマルズではそのホラーから出して、SFのほうに行くんですよね。
SFのほうに。
宇宙人の怖さっていう、もうね。
宇宙人怖いもん、めっちゃ。
その怖さをね、なんかちゃんと表現してくれてるな。
Xワイル的な怖さっていう。
そこでなんかはっきり多分、自分が表現したいものが見えてるんでしょうね。
怖さもあるだろうし、そういう怖さ、ショッキング的なもので、
人々にインパクトを与えたいっていう。
それもあるだろうし、でもなんかそこに含まれる、
宇宙人の内緒的な弱さとか、天才的な部分を表現したいっていうのもあるだろうし、
それがメカニカルアニマルズってこのアルバムでは割と強く出てるんですよ。
これ以前ではもっと打ってやろうとかさ、もっとバカバカって中指立てる強さが強いんですけど、
それでちゃんと売れたんですよ。
アンチクライスとスーパーステージ、前編初登場2位とか、そういうちゃんとチャートアクションがあったから、
じゃあメカニカルアニマルズでもうちょっと自分のコアな部分を出していいんじゃないかっていう。
そうですね。
それがなんか、どの曲にもやっぱり現れてるかなというか。
やっぱり一回ちゃんとしっかり売れた後だから、その辺の少し余裕も出てきてるというか、
自分の出したいところも入れていける余裕ができてきたのかなと。
それもあるだろうね。
一回ちゃんと売れてるっていうところが。
曲続いていくわけですけど、
次の曲が、ここ7曲目のポストヒューマンの終わりに、
少し歓声みたいなのが入ってて、そっから続いていく感じに曲間になってるんですけど、
8曲目がI Want To Disappearですね。
そっか、ちょっとなんかそうなんだよね。
微妙にね。
なんか、歓声っぽいの入ってるね。確かに。
細かいところでなんかそういうのちゃんとね、
アルバムのちゃんと世界観というか、
意図的にそういうことを入れてくるっていう。
このI Want To Disappearは、
なんかちょっとニルバーナっぽいなってすごいいつも聞いて思っちゃうんですよね、個人的になんか。
ニルバーナっぽいね。確かに。
なんか、
すごいステイアウェイっぽいなっていう。
すごいなんか、だからなんだっていう話があるんですけど。
なんかね、すごい似てるなと思って。
なんかオマージュとかそういう関係性あんのかなぐらいな風に。
そこを高してんじゃないですか。
そう、なんかそういう感じなのかなと思って。
で、I Want To Disappearってタイトルもそうじゃないですか。
カートコーバーンじゃないですか、これって。
てめえ消えたかったんだろうっていう。
なるほどなるほど。確かにそうですね。
そこを茶化してんですよ、たぶん。
やっぱその辺ちょっと狙ってるんですかね。
なんかこれすごい似てるっていう感じがもう。
なるほど。
音的にもグランジだし。
グランジですよね。
I Want To Disappearってさ、カートコーバーン的なトムヨー的なテーマじゃないですか。
そこを茶化してる。
それはあえて歌う。
ロックスターではマリリー・マンソンが歌う。
そこが茶化してんだよ。
これはそうかもしれないですね。
確かにタイトルもそうですね。
それこそが本音かもしれない、マリリー・マンソンっていう、ブライアン・ワーナーの。
どっちかわかんないですけど。
でもこれは割と確信犯的にやってるよねっていうのは。
ちょっとそこを意識してってか狙っていってる感じが。
本当にニルバーナ的な。
これめっちゃそうですよね。
めっちゃ似てるなっていう。
このアルバムのこの辺ってその辺の茶化しと、
本気なのか茶化しなのかわかんないみたいな部分が面白いんですよ。
そうっすね。
グランジを茶化してるのか、でもてめえの本音なのかみたいなのもわかんないし。
この曲もやっぱりそういうタイプなんですよね。
ハードロック、グラムロック的なフォーマットがあり、
メタ的に見ると批評的な意見があるっていう。
確かにフォーマット的にはあるフォーマットを使いつつ、
それを皮肉ってるんじゃないかみたいな、マリリー・マンソンの姿勢から見ると。
メタ的に皮肉ってません?みたいなのが見える。
この辺の曲のラインナップは割とそんな感じしますよね。
そこが面白いところなんですよ。
いろんなフォーマットを使いながらマンソン的な皮肉を。
すごいシニカルなんですよ。ツール的なんですよね。
あえてそういうフォーマットというか、いろんな曲のフォーマットを用いることで。
用いることで皮肉的に見せるというかね。
絶妙なところですよね。茶化してるのか茶化してないのかっていう。
それだけ余裕があったんだと思うんですよ。
茶化してるんだと思うんですけど、その茶化す余裕があったんだろうっていう。
今それできねえだろお前みたいな。
いろいろ追い詰められて、今はやれないでしょみたいな。
ここではやっぱそれだけ余裕あったんだろうなっていうのは、
メカニカルアニマルズ見てると思うし。
メカニカルアニマルズしかその余裕は見えない。
このタイミングだからこそっていう。
アンチクライストで一躍スターになってっていう。
アンチクライストはもっと切羽詰まってるじゃないですか。
俺はもっとトレスラーの力を用いて乗せかけてやるぞみたいなさ。
そうですよね。
ここでダメだったらもう後がねえみたいな。
ちゃんとそこで乗し上がったからこそできることだと思うし。
これより後になるとホーリーウッドはコロンバイン事件のあれですごい追い詰められちゃってるから、
こんなに余裕ないよねみたいな。
余裕のなさは確かに。
ギリギリここだよね。メカニカルアニマルズで少々の余裕あったんだろうなとか。
それは確かに。
だからその辺が感じられるこの辺の後半曲っていうか、なかなかそこは結構そういう意味で言うと貴重な。
増幅ですよね、この辺のところは。
だからたぶんここら辺でロックをすごい楽しんでると思うんですよ、マリリンマンソンって。
そこが本人が楽しんでるから僕も楽しいみたいな、聴いてる人も楽しいみたいなのが割とこの辺で感じられるかなっていう。
結構ここまで軽やかなロック鳴らしてる時代ってないんだよね、マリリンマンソン。
そうですね。
でもそれですごい余裕がありながら、この曲数というか2枚組みにしなかったのは、
他のこの時代のバンドとはやっぱりちょっと違うインテリジェンスがあるなっていうのは感じますね。
2枚組みにしたら売れないじゃないですか。
そうですね、それを分かってたんですよね。
絶対そこ考えてるよ、こいつ。
フラジャイルはこれ後だと思うんですけど、2枚組みとかにしちゃうとダメだよっていうのは売れないよねって。
だからそこのバランス感覚がマリリンマンソンなんだと思うんですよ。
あとすごい思ったのは、やっぱりマリリンマンソン自身が作曲をしてるわけじゃないっていうところもあるかもしれないですね。
そうなんですよね。
マリリンマンソン自身が作曲をしてるわけじゃないっていうところもあるかもしれないですね。
あとすごい思ったのは、やっぱりマリリンマンソン自身が作曲をしてるわけじゃないっていうところもあるかもしれないですね。
メイン人物が作曲をして、他のはみんなそうじゃないですか、ビリー・コーガンが曲が溢れてみたいな。
そうではなくて、作詞主体というか、描きたい世界主体があるからそこに収まる曲数でいいんだみたいな。
確かにそこはちゃんと自制作が働きそうな気がするね。
そういうアプローチの違いはあるかもしれないね。
作曲者ってなってるとね。
溢れてきたんだったらもうそれを入れないわけにはいかないみたいな。
全部いいんだし、これはもう入れないとってなる。
その辺も関係してるかもなってね。
そこがこの人の小賢しいところじゃないですか。
そうですね。
ビリー・コーガンとかトレント・レスナーは自分の材料で、自分が全部作ってるからここまでやるとかここまでやらないとかできるけど、
マリリン・マンソーって、てめえは作ってねえじゃねえかみたいな。
でもお前が材料をするのかいみたいなところが、そこがなんかイラッとする。
絶妙ですよね。
絶妙なんだよ。だからあの人はやっぱり頭いいところだと思うんだけど、そこがなんかイラッとするんだよな。
お前が作ってねえだろみたいな。
そうですね。
トレントとかビリー・コーガンはてめえで作ってるから、いくらでもやっぱり材料していいと思うよねって思うんだけど、
マリリン・マンソーはてめえで作ってねえのを何をてめえが材料してるんだって思っちゃう。
大したもんじゃないですか。
そこが大したもんなんですよ。
お前作ってねえのにどんだけ偉そうにやってんだみたいな。
やっぱりそこがすごいよね。それだけ。
自分の責任を置いてやってるわけだし。
バンド名じゃないもんね。マリリン・マンソーってさ、名前だけ見たら自分ソロぐらいの勢いで全責任を負って俺がやる、俺がジャッジするっていうことだと思うんですよ。マリリン・マンソーっていう名前って。
そうですね。
そこがやっぱすごいと思うし、面白いですよね。トレントレスナーとナインセンスの関係は真逆だよねっていう。
真逆ですね。
面白い。
アルバム続いて9曲目が、I Don't Like The Drugs But The Drugs Like Me。
いいタイトルですね。
これがセカンドシングルなのかな?これのアルバムの中で行くと。これもPVありますもんね。
こういう系をやっぱりシングルにしがちなんですね。ドープショーだったりとか。
それと系統で行くと近いよね、そのアルバムの中の系統で行くと。
こういう方がウケるんだろうね、たぶん。
アメリカ人はこういうのが好きなんですかね。
そうそうそうそう。
アメリカ人はこういうのがウケるんだっていう。
その辺の感覚は日本人の傾向とはちょっと違うのかなって感じはありますよね。
でも向こうってやっぱヒップホップとかそういう。
すごいパッと聞いてキャッチーなものというか。
そういうところに反応するのかなっていう。
そうですね。
向こうのシングルってやっぱりそういうことなんですね。そういうのをシングルとして出すっていう。
あとは全体的な曲を見たときにやっぱりこの辺の方が切り出しやすそうだなっていうのもありますよね。
いい意味で浮いてるというか。
そうだね。
さほどテーマ的に重いものも背負ってないだろうし。
そうそうそうそう。
そういうものをシングルカットした方がやっぱウケるでしょみたいな。
確かに。
取っつきやすいでしょっていう。
そこは確かにありますね。
その辺の都合がいいんでしょうね、いろんな意味で。
シングル向きだよなって思うもんね。音的にもテーマ的にも。
I don't like the drugs, but the drugs like meっていうさ。
そうですね。
皮肉的な感じというか。
そこもやっぱキャッチーだなっていう感じしますし。
タイトル的にも引きがありますもんね、インパクトというか。
でもなんかやっぱ違うんでしょうね。
なんていうか根本的な好きになる感覚みたいなところっていうか。
なんかナインチネーズとかのクローサーとかがすごいめっちゃ売れてるんですよね。
だからああいう感覚でしょ。
ああいう感じじゃないですか。
だからその感覚って個人的にはクローサーがそんなめっちゃ向こうではこれがあるから大丈夫だみたいな感じの位置づけの曲になってるじゃないですか。
そこを自分的には他にもっと結構あるけど。
わかるわかるわかる。クローサー似てるね。
クローサーはいいしかなり好きではあるんですけど、日本人的な感じから言うとこれがリードシングルにはなんないよなみたいな感覚があって。
それにこれ近いなっていう。
めちゃくちゃわかる。めちゃくちゃわかる。
ポピュラリティと感じ方の違いなのかなとか。
そうなんですよね。国民全体的な感性の違い分けその辺が全然。
それはわかんないですね。国民的な違いなのか個人的な違いなのかっていう。
秀樹くんがマニアックに寄り過ぎてるのかもしれないし。
一般的な感覚で言うとクローサーはやっぱり。
やっぱりだってさ、クローサーにしてもI Don't Like The Drugsこの曲にしてもやっぱりすごいサビの部分で歌えるというか合唱できるじゃないですか。
合唱できますね。確かに。
結構海外の人はそこのグルーヴ感というか。歌えるよねみたいなところに共感するというか。
そうですね。
それがゆえにシングルになり得るというか。
でも僕とかね、秀樹くんとかは、俺ってどうでもいいじゃねえかみたいなさ、もっとさ、Mr. Self Destructのさ、March Of The Pigsとかさ、オラァみたいな。
なんかそっちの方に。
その感覚はなんかわかんないですよね。個人的なものなのか国民的なものなのかっていうのはそこがわかんないから何とも言えないですけど。
でも多分国民的なものなんだよね。
クローサーとかI Don't Like The Drugsがやっぱり一般的に受けるという方が一般的な感覚なんだよねっていう。
そりゃわかんないんだけどなーみたいな。
あーえーみたいな。
わかんないんだけどな〜みたいな。
これシングルなんだみたいなね。いいですけどね。
わかんないんだけどわかるっていうか。
まあまあまあまあ、そうなんだろうなみたいな。
わかんないんだけどわかる。 normal night
まあそうなんだろうなとね。そうなんですよ。まさに。
僕の好みで言うとメカニカルアニマルズをシングルにしたほうがいいんじゃないの?みたいな、そうじゃん、みたいな。
まさにそうっすね。
ありますよね。
そこはね、すごいあるんすよ。
なんかその辺アメリカ、アメリカなのか、アメリカ、そうですね。
多分文化的なものなんじゃないかな。
曲の中身的にはどうっすかね。
これね、中身的にはね、まあでもなんだかんだ言って結構好きっすね。
あの、曲の中身的にも。
大作曲じゃねえだろうと思いつつ。
これがシングルとは思いつつもなんですけど。
BVのそのビジュアル的な見せ方というか見え方と合わせるとやっぱり面白い表現してるよなと思いますし。
これもね、白系の衣装というか髪の毛白くて。
そうそうそう。
ね、これは。
アルファ的な、アルファ的な感じっすね。
これは、あの、デイブナバロがなんか参加してるらしいっすね。
あ、そうなんだ。
あ、これなの?
えー。
もっとあるだろう、デイブナバロ。
これ、こういうのデイブナバロ。
あー。
まあなんかそう言われると、なんかそういうギターのサウンドのあの子もっていう気はしてくるな。
なんか、骨太なファンキーなサウンドのようにも聞こえてくるね。
あーでも、骨太なファンキーなっていうのはまさにそうだなと思うんだよね。
なんかちょっとそんな感じありますよね。骨太なファンキー。
そこがやっぱアメリカにはウケるんじゃないですか?骨太なファンキーっていうのは。
なるほどー。
いやー、いいなー。この曲いいっすねー。
じゃあ次が10曲目。
ニューモデルナンバー15。
いやー、これ良くないっすかー?
これもいいっすねー。
これもいいなー。
この辺のね、この辺の曲もいいっすねほんと。これいいっすよ。
最高じゃん。
この曲はもう、かっこいいですよ。 これはかっこいいよね。サビとかも。
にゃー!にゃー!にゃー!まだー!まだー!
かっこいいね。
やっぱりこの軽快なグルーヴ感っていうのが、トレントレズナーから離れたからこそ表現し得たグルーヴ感だと思うんですよ。
トレントレズナーの支配下にあったらもう閉塞感満載で、ドグドグドグドグドグ、息苦しいみたいな音じゃないですか。
やっぱりアンチクライススーパースターていうと。曲も閉塞感満載だし息苦しいんだけど。
やっぱこのニューモデルナンバー5とか、すごい軽快だし、これっていうのがマリリン・マンソン、ブライアン・ワーナーがもともと好んでた、ピスとかアリス・クーパーとか、多分そういうところのロック、パーティーロック的な部分、そこをここで表現したかったんだろうっていう。
バラエティの豊かさの一環として、俺はこういうこともできますよと。
っていうところでやってる曲だと思うし、それがすごい聴いてる方にも楽しく聞こえるし、アルバムとしての音楽性の豊かさにもつながってると思うんですよね。
だからこの曲すごい好感度が高いというか、やっぱ楽しいじゃん。
マリリン・マンソンってこういうのもできるんだっていうか。
陰鬱なだけじゃないじゃないかみたいな。楽しいロックもできるでしょ。
それを聴かせてくれてるというか。
ニューニューモデル!
めちゃくちゃグラムロックじゃないですか。あのコーラス具合みたいな。
ニューニューモデル!モデル!モデル!
あのコミカルさというのがやっぱり、軽快さですよね、このアルバムと。
コミカルさありますね。
そこが楽しいよねっていう。
それをダサくなくできてるっていうのすごいですよね。
やっぱセンスだと思うし。
結構ニューモデルNo.5は、No.15はあんまりマリリン・マンソンに詳しくないとか、
本当にロックに詳しくない人に聴かせてみたいなというか。
これ良くない?みたいな。
いいでしょ!いいって言うでしょ!みたいな。
安心を持って聴かせてみたいなっていう。
これなんか、安心して聴かせられますよね。