耳トレの開始
みなさん、こんにちは。小松正史です。
今日はですね、久しぶりに耳トレの話題をしようかなと思っております。
今、実は三条商店街のところにいるんですけど、そこから10分ぐらいで自宅に戻れるんですが、
その間の音の変化について共有させていただいて、他の場所でも十分お役に立つような、そんな話題にしてみたいなと思います。
この番組は、作曲家で大学教員の小松正史が音や音楽についての話題を色々とお伝えしております。
ということで、今ですね、このアプリから聞こえますでしょうか。
ちょっと屋根のあるところで、一応、屋外と屋内の間で、アーケード街ですかね。
それで、様々なですね、日本人のみならず聞こえますでしょうか。
色んな言語が聞こえてきますよね。
こういう場所でですね、ちょっと歩きながら音の変化を感じていくという耳トレでございますね。
これ結論なんですけれども、屋外で耳トレする場合はですね、一番面白いというか、一番効果のあるのは、音の変化のあるところを感じていくということなんですね。
変化のある、例えば音が急に静かになる、そして違う音が聞こえてくる、なんだか音の空気感が変わる、
層が変わるというところがあると思うんですけれども、そういうところに耳を傾けていくという、そんな感じでですね、数分間でございますが、
まさにライブのような、これ収録ですけどね、ライブのような感じでしていこうかなと思っています。
じゃあちょっと歩いていきましょうか。
ここ変わりましたね。分かります?
今ね、僕何したかというと、外国人の方がですね、カートをね、カートというかゴロゴロ動かしておられたんですけど、
それがだんだん遠くになって消えていって、その時に実はアーケードの上の方の屋根がですね、
なくなったというか、そういう感じで音の空気が変わっていったっていう、そういうサンプルをね、今聞いていただいた。
まさにリアルにね、なところをちょっと収録している状態ですけど、聞いていただいたということになりますね。
音の変化について
これ、どんなことかというと、音が消える音の音量が消えていた時に、急に静寂感を感じるってありませんかね。
そういう時にちょっと音が変化したなっていうところと、それとですね、周りの音の響き方です。
屋根があったり、建物が近かったりすると、割と音がこもった状態になるわけなんですけれども、
それがスーッと屋根がなくなったり、空間が広くなるとですね、残響の響き方も変わってきますし、
音がですね、エンプティというかね、少なくなったなっていう空間の変化の違いで音の変化も感じられるところがあると思うんですけども、
そんな感じどうだったでしょうかね、というような、そんなサンプル1をまずは体感していただきました。
という風に歩きながらですね、僕は山上のいつもの道を歩いたりしているわけなんですけど、
もうね、夕方でほとんど太陽が西に沈んだんですけれども、街の間というか、周りは建物なんですけど、遠くを見るとですね、西の山がチロッと見えるという、これがまさしく京都っぽい感じでございますね。
それでどうでしょう、もうちょっと、今ちょっとね、喋らないでおこうと思うんですけど、音の変化、あった時にちょっとね、お伝えしてみたいと思います。
はい、今この瞬間ですね。これ何かというと、僕は音を聞こうかなって言った時に、ちょっとね、京都は、間違いですね、辻になってるんですね。
5番の目になっておりますので、交差点がめちゃくちゃ多いんですよ。それで交差点が多いってことは、車が止まったりとか、待ったりとかってするタイミングが多いっていうことになりますよね。
で、今ちょうど僕が静かにした時にですね、車がタクシーと普通の直用車がですね、ちょっとどうしようかなって迷っている状態で音を聞き始めたんですけども、
すると、お互いね、こう待ってあげて、タクシーが最初に走ったわけなんですけども、その時にですね、それが動いてエンジンが聞こえて、それが小さくなった時にまた別の車がエンジンが大きくなってまた消えるというね、これ音量の差ですね。
音量の差によってですね、エンジン音が少なくなった時に周りの音が立ち上ってくる。静かなったっていう感じなんだけれども、そこに大きな変化をね、感じていただけたかと思うんですね。
ここでちょっと音響心理の話で言うとですね、音に対して人が注意を向けるっていうのは、大きな音が突然聞こえたから、大きな音についてかなり刺激というかね、が強いので反応するんじゃないかっていうふうに一般的には考えられがちなんですけども、実はそれだけじゃないんですね。
音がだんだん小さくなっていく。その過程において、あれ、なんか音に変化があるなと。そうした時に音に対する注意力が増してくるということがあります。つまり音の大小とか大きいものに対してだけじゃなくて、変化に対してですね、人の心理は注意を向けていくという意識は注意がね、向けられるということなんですね。
なので、ここでよく言われているのは、音の大きさだけじゃなくて音の変化ですね。小さくなった瞬間も強く音を意識するということになるので、これは音楽的な話で言うとですね、常に人の気を聞かせるようなJ-POPとか、そういう類の曲っていうのは常に音の変化をつけていくっていう、そういうところにつながりますね。
楽器を変えるとか、音に大小をつけるとか、静寂をもたらすとかですね。あるいはバンド形式ですとですね、ベースの音をちょっと止めていくっていうね、ベースの音が消えたぞっていうのもね、その無音の表現と言いますか、消えたことによって音に変化が与えられるわけですから、そこに対してリスナーは耳を傾けてしまうっていうような、そういうことになると思うんですね。
そういう普段の日常生活の中から、音楽とか音の作り方っていうところに変わっていくというか、そこにも参考になるというところがあるので、特に音楽を作られる方はこの番組見ておられると、見てというか聞いておられると思うんですけれども、そういう場合はですね、やっぱり普段の街歩きの中から、あれこれ音変化したぞとか、あれこれ普段聞かないような響きを見つけたときに、
見つけたぞとかね、そういうときにはやっぱり注意深く観察するっていうことが大事なわけですよね。そんな感じで日頃のね、散歩の中に音のその観点を入れていく。それによって自分自身の音楽創作の極みもね、出てくるんじゃないかなというふうに思って、僕もね、結構そのことは意識をしてまして、何もこう仕事がね、ちょっとないときの瞬間があるんですが、
音楽創作のヒント
そういうときにちょっと歩いていくというか、街歩きをしていくという、耳をね、そのときは本当にもう大きくして周りの音を聞いているような、そんなことをよくしたりしてますね。特に夕方とかは面白いですね。人の行き来がもちろん多いんですけれども、どんどんと活動の音が減ってきたりすることもあるので、
その音の変化っていうのがよりすごく、より良く聞こえてくると思います。ちょっとチロチロチロって今、水の音が聞こえた感じしませんか。これですね、モニュメントがあって水がですね、三角形のところから上から下へ落ちていっているような、そんな感じのね、ちょっと普段の日常生活の中でですね、あれこれは水の音が聞こえたとか、いろいろこう、あれっていうときが今あったわけなんですけど、
そこにも耳を傾けると。一体何なのかっていうような、そういう感じで好奇心を補正にしてですね、街歩き、街歩きのみならず田舎の散歩道でもいいと思います。音を聞きながら歩くことによって、クリエイト力がね、爆増するんじゃないかなということで、今日はですね、耳トレの現場体験のそんなお話をしてみました。
今日ね、ここまで聞いていただきましてありがとうございます。もしよろしかったらですね、こちらの番組、毎日音や音楽についてのお話、特に最近は音楽制作とかですね、音の作り方みたいなこともちょっと加味しながら、専門性の高い番組作りにね、努めるようになりましたので、よろしかったらですね、いいねとかですね、気に入ったらフォローいただきまして、日々聞いていただけますと幸いでございます。それでは今日も音の良い一日をお過ごしください。