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皆さんこんにちは、小松正史です。今日はですね、話し上手の背景には聞き上手がいる、みたいなそんな話をね、してみたいと思います。
この放送はですね、作曲家で大学教員の小松正史が、日々の音や音楽についてのお話などをぼちぼちとね、やっておりますので、毎日聞いていただけますと嬉しいです。
話し上手の背景には聞き上手がいるっていうことなんですけども、僕自身のですね、経験ちょっと見てみますとですね、
僕は結構昔から多分このボイシーをね、喋ってるあのノリもね、あるように結構ね、喋り好きというか、人前で結構ね、特に家族かな、家族とか周りの人に対して結構ね、そこで喋ったりしてて、
で、肯定してくださるというか、認めてくれるというかね、要は話を聞いてくれる大人が結構たくさんいたんですよ。
その状態っていうのがありがたいことに、いろんなとこ行っても話を聞いてくれたりとか、そういうところがあったので、結果、僕は決して話が上手いっていうね、自負はないですけども、
人前に出て、何とかこう、自分の言いたいことのね、半分ぐらいは喋れているのかなーっていうような感じで、今いるわけなんですね。
で、その話上手はもちろんね、自分の努力である程度はできるわけなんですけど、何せですね、会話っていうのはコミュニケーションじゃないですか、
言葉のキャッチボールをね、やっていく。しかも円滑にやればやるほど、この話は話したくなってきますし、聞いてはですね、絶妙なタイミングで合図しとかですね、そういうのを打ってくれるわけなんですね。
で、これ技術論みたいな話をね、今してるかもしれないですけれども、実はですね、技術的なものじゃなくて、これメンタルな話なんじゃないかなというふうに思うんですよね。
というのは、心の底からですね、対面している人の話を受け止めるっていうのは、これかなり体力もいりますし、包容力もいるっていうことで、難易度が高いところだとは思うんですよね。
それっていうのは、技術でね、合図を早く打つとか、それとか、はきはきとね、返事をするとかね、そういう表面的なものじゃないんですよね。
どっちかというと、あまり表面では、この技術とか、そういう技法では浮かび上がってこないような、この心の持ち方というかね、喋っている人に対するある種のリスペクトというか、大げさな話ではないんですけど、そういうものがね、あることによって、話してはですね、安心して話そうとするっていう、そういうところになってくるんですね。
で、そういう環境が多ければ多いほど、喋る方はですね、話す発信者側ですけれども、すごく安心して、どんどんどんどん、自分の言いたいことをですね、シームレスにと言いますか、それで喋っていけるっていうところがあるような気がするんですね。
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で、僕なんかの、いろいろ、大学でですね、かなり学生相談をすることが非常に多いんですね。これ、数で言いますと、1ヶ月の間で、多分30人、1日1人ぐらいは話をするというかね、聞くということをね、やってます。この話の内容としましてはですね、学術的な研究の内容をしっかり受け止めて、アドバイスするっていうことだけじゃなくてですね、
時として、やっぱり専任教員はですね、学生のメンタル面とか生活の部分にかなり深く入り込んでですね、そこの部分を共有することがあります。例えばその家庭の問題、そしてどうしても何かの引っかかりがある場合に、その引っかかりは何なんだろうかっていうのをですね、聞いたりですね、ほぐしたりするっていうような、これはもう精神科医であるとかですね、
かなり専門家ですよね。そういうところのね、強い職業と言いますか、そういうことも結構ね、頻度高いですね。これも20数年やってはいるんですけど、最近はどんどん増えてはいってるところなんですね。そんな時にやっぱりね、どういうふうに人の話を聞くかといえば、とにかく対面して、否定も肯定もなくですね、寄り添うっていうことを結構することが多いんですね。
そうすることによって、何かのタイミングで、これ技術とかテクニックの問題じゃないんですよ。何かね、ある瞬間にその心が解けて、何かいろいろ喋ってくるということがね、あると思いますし、その喋った内容についても、些細なことでもね、何か引っかかりがあったら、やっぱりそこから次の何かの打開策がね、見えてくるような、そういうところがあるんですね。
このね、傾聴と呼ばれるね、傾いて聞くっていうのを傾聴と言いますけれども、それっていうのは今今日喋ってるね、話上手の背景には、聞き上手がいるっていうところに繋がるんですけれども、そういう大人とかですね、周りの人がいれば、本人はですね、喋ろうというところに対して結構、肯定的にと言いますか、スムーズにいろんなことをね、
話していくっていうことが結構あると思いますね。で、これは個人の1対1の話だけじゃなくて、1対10とかですね、1対50、これいわゆるプレゼンテーションという場になりますけれども、そういう場でもですね、結構あるんですよね。何かその会場がざわついている、例えば授業の中で何か志望が多かったり、落ち着きがないなっていうようなね、そういう状態になりますと、やっぱり喋るその本人、
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まあ僕は僕の話になりますけど、ちょっとどうしようかなとかね、喋るのどうして伝わっているかなという不安になるわけなんですね。なので、やっぱり喋る前には環境を整えるっていうことを僕は結構やってますね。で、それで聞き手というかね、学生の集中力がある程度高まったりしたり落ち着いたりした時にですね、本題に入っていくっていうことをやっていくんですね。
そうすると、喋り手である僕も喋りやすいですし、聞き手である学生さんもですね、聞けるっていうそういういい感じのキャッチボールをできるようなね、そういう環境になってくると思うんですね。なのでね、やっぱりそれも含めて会話にしてもですね、もっと拡大会食をするとですね、音楽演奏するのもそうですよね。
自分で弾くっていう時と周りに配信であっても、生でもあって、生とか対面であってもいいと思うんですけども、演奏する時にはですね、やっぱり全然違うわけですよね。人が、誰かが聞いている、誰かが何かを受け止めようとしているっていうそういう波動をね、感じることによって、自分のこの良くも悪くもですけど、演奏の技術がですね、上がったり表現力がですね、
飛び抜けて変化するっていうことが結構あったりするわけなんですよね。そんな風にしてですね、やっぱりキャッチボールということもあるので、ちまたでよくあるハウツー本、この話し方のコツとかですね、いろんな本出ているじゃないですか。それはやっぱり一面的なんだよねと思うんですよ。
実際のリアルな現場で、バーチャルでもいいですけど、聞いてくださる人がいて、ちょっと喋ってみようかなとかね、そういう肯定的な経験を積み重ねることによって、おそらく話す能力も上がってくるんじゃないか。場合によっては短時間で爆上がりするんじゃないかなっていうことで、そんな感じで今日は話し上手な背景には聞き上手がいるみたいな、そんなお話をしてみました。
ということで、このね、こまつのこの番組、毎日ですね、朝10分程度喋っておりますので、よろしかったらですね、継続して聞いていただけますように、フォローとかね、いいねいただけましたら大変励みになります。
それでは今日もここまで聞いていただきましてありがとうございました。今日はですね、実は歩きながら、自宅からちょっと、あの、ヤマハさんの方にね、十字屋さんかな、行く途中で喋ってるというような、
夕方5時で結構寒いんですけどね、春の日差しが感じられるので、ちょっと花粉きつい方もいらっしゃると思うんですが、僕もそうなんですが、この時期ね、春が来たなということで、できるだけ肯定的に過ごしていきたいものですよね。
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それでは今日も聞いていただきありがとうございました。今日も良い音の一日をお過ごしください。