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おはようございます、小松正史でございます。
新しい週間になりましたけど、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日はですね、作曲するのにですね、メロディーかコード、和音かね、どちらが大切なのかという、ちょっと作曲法についての話をしてみたいと思います。
この番組では作曲家で大学教員の小松正史が、いろいろなTips、音についての話をね、やっております。
もしよかったら、チャンネルフォローよろしくお願いいたします。
それでね、作曲するって結構高尚な作業というか表現ということで、あまり訓練してない人がそんなのできるのかとかですね、
あとはめちゃくちゃ敷居が高くて、できるのかなっていうことをよく聞いたりとかするんですけども、
結論的にはそれは、いろいろレベルの違いはあるけど、できるんじゃないかなっていうのが僕の結論ですね。
そこでメロディーとコードの話を少ししたいと思うんですけど、これメロディーとコードの違いってお分かりになりますでしょうかね。
メロディーっていうのは垂直構造と水平構造みたいな、ちょっと抽象度の高い話をしますけど、メロディーは水平構造なんですよね。
水平っていうのはお分かりのようにX軸っていうふうにちょっと思ったらいいと思うんですけど、
時間の変化に応じてですね、メロディーというか音符が出てきまして、それで曲が出てくるというか、
これはJ-POPもでしょうし、昔習ったような文部小の小歌とかでもそうですけど、横に並んでいくというようなものですね。
その一方で和音とかコードっていう、これ和音もコードも同じ意味と思っていただいたらいいんですけど、
これは垂直構造ですね。垂直構造。同じタイミングで2つ以上の音が鳴り響いているっていうのを和音あるいはコードと言うんですけども、
いろいろコードって和音の進行っていうのはすごくパターンがあるんですよね。
これもうめちゃくちゃたくさんありすぎて一言では伝えづらいところがあったり、あと理論書とか音楽書ではパターンの典型的な例を、
これクリシェって呼ばれるんですけど、そういうのを提示しておりますが、いろんなパターンがあるという。
これ代表的なのが例えばパッヘルベルノカノンとかありますけど、ちょっとあえて今日は弾きませんけどね。
そういうのがあって、和音というのは全体的な空気感というか、空間を作るというようなものですね。
その一方でメロディっていうのは、今僕喋っているようにですね、喋ってますよね、言葉を使って。
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主体的に意識的に聞こえてくる音ですし、何かの主張を持っている、そういう音の要素っていうのがメロディなんですね。
メロディっていうのはどっちが作るのが難しいか、和音を作るのが難しいのか、それともメロディを作るのが難しいのか、さあどっちでしょうっていうことなんですけど、
これね、メロディ作るのが難しいんですよ。すごくメロディって鼻歌的にできるんだから結構簡単じゃないかとか、そういう話もあるし、
本当に人に心から伝わっていくようなメロディっていうのは、作るのは本当に至難の技ですね。
本当にメロディ作るのはね、作る、これ意図的に作れないんですよ。パターン的には音が上がったり下がったりとかするっていうのがあるんですけど、難しいんですよね。
メロディは意図的に作ろうと思ったら作れるけど、なんかAIに、今生成AIでたくさんメロディ作るようなプラットフォームはありますけど、あんな感じになっちゃうんですよね。
まあまあ聞こえる、聞けるけど、キャラクターとかググッとくるね。なんかヒリヒリする感覚ってあるじゃないですか。
もう素晴らしい作品とか音楽とか映画とか見たり聞いたりした時にググッと心が持っていかれるような感じのところってありますよね。
そういうメロディっていうのが作れないんですよね、AI。先日それちょっとしゃべったので、4日ぐらい前のボイス聞いていただけたら良いんですけれども。
なんかググッとくるようなものとか、人の心をググッとえぐり取るというかね、揺さぶるみたいなものが、なかなかそのパターンを深掘りして作るっていうことがAIではなかなかまだまだ難しいという。
永遠にできないんじゃないかなって僕は思うんですけどね。そんなところがあるんですね。
それと比べると先ほど伝えた和音っていうのは、もう様々なパターンとかやり方。
これある程度音楽理論で進行のあたり、5とか1とか2、3、4とかいろいろ数字がついているところがあるんですけれども、和音ね。
それを当てはめていったりとか、あとコードで言うとテンションとかメジャーマイナーとかセブンスとかナインスとかいろいろ出てきますけどね。
それもある程度パターン化して作ることはできるんですよね。
しかも人が気持ちいいな、これ落ち着くなっていうコード進行は結構できちゃうんですよね。
これ僕の楽曲の話になりますけど、曲作りで僕の曲すごくパターン化になってるんですよね。
あれこれ同じコード進行だなっていう曲が400曲ぐらい僕作曲してますけど、結構な確率で出てるんですよ。
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あれこれどっかで聞いたような和音だな、音楽の展開だなっていうのをね、ディープに聞いていただいているリスナーさんの中には
あの曲とあの曲が似てるとかっていうのがあると思うんですけど、そういう曲っていうのがね、僕結構あります。
ただその似てる和音の曲があったとしても、全然空気感というか、展開というか、訴えかけるキャラクターというか性質というか個性っていうのは全く違うんですよね。
すごくそれ僕思うんですよね。僕がこのメロディーを出すというか、メロディーが浮かんでくる瞬間っていうのは、意識してない時に出てくることが結構あるんですね。
これ何気なくね、即興演奏をよくするんですけど、練習がてら、配信しながら即興演奏してるんですけどね。
そうした時に、突発的にあれ、ここの窓を開けた、ここのポイントを開けちゃったなみたいな、そこで自分自身がそれ弾いてて、おーっていう発見なんですよね。
これ感性という問題なんですけど、おーっていう発見の指の使い方とか音符の使い方をした瞬間に、あ、これメロディーとして面白いなっていう瞬間が出てくるんですよね。
自分で作るっていうよりも、迎え入れるっていう言い方の方がいいかな。何か出会ってしまったっていうか、探りに探りに探り当てて作っていったっていう、鉱山でいうとね、鉱物ね、金とか銀とか掘っていくでしょ。
イクノ銀山とか岩見銀山とかね、ああいうふうに掘っていく感じじゃないんですよね。何かこう散歩してる感じでメロディーが出てくる時っていうのがあって、その時にあれって思った時の無意識の音の響きっていうのをですね、何度も何度も反数して忘れ、そういう音って結構忘れますから。
それをどんどんどんどん反数したり、あれここ次どう行くんだろうっていうのを自分なりに何か探していくんで探すというかね、手繰り寄せるって感じかな。自分で作るというよりも引っ張るって感じだよね。芋ずるというか。それをやっていくと、だんだんだんだん形ができてくるっていうのがメロディーなんですね。
で、これはですね、努力するとか、何かいいメロディーをインプットしまくるとかっていうのもそういうことで出てくるかもしれないですけど、いやそれだけではできないんですよね。インプットだけでできたら、たくさん曲聴いてきたリスナーが曲作れるっていうことになるじゃないですか。もうそんなことないですよね。
聴く専門とかね、趣味で聴いていらっしゃるっていう方は本当にごまんといらっしゃいますけど、やっぱ曲作れないんですよね。そこはね、何かしらの自分の心の動きがあって、そこを出していくっていうような変換がめちゃくちゃ必要なんですよね。変換。この変換ね、僕コツ結構ね、何個かあるんですけど、これちょっとね、いつかのプレミアムで語っていきたいなと思うんですが、コツがいくつかあるんですよ。
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変換するための。そこをね、うまくくぐっていくと、やっぱり曲が出てくるんじゃないかなっていう風なところがあります。なのでね、結論的には和音は楽、楽ではないけど、メロディーと比べると作りやすいかなっていう感じ。で、その上でメロディーを乗っけていったり、好きな和音ができたらメロディーをそこに乗っけていって曲が生まれてくるっていうのもあると思うし、それは人それぞれなんですよね。
ということで、今日ちょっとね、作曲の話をしているわけなんですけども、ちょっと最後次のシャプターでまとめていきます。