1. 小松正史『耳の保養』
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2024-10-23 05:39

【文献講読】古典に勝る情報なし。

典の書物は、現代に至るまでずっと残り続けてきた、先人たちの知恵であり、経験の集積です。最新文献や書物と合わせて読むことによって、人生に彩りを与えるでしょう。
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皆さんこんにちは、小松正史です。今日はですね、ホットトピックということで5分程度の喋り、古典の授業は必要かというそんな話でお伝えしていきたいと思います。
この番組では、作曲家で大学教員の小松正史が、山あり谷にありの人生を攻略するためのティップスを探り、リスナーの皆さんに音のエールを送る番組となっております。
もしよかったら、チャンネルのフォローよろしくお願いいたします。
それで古典の授業は必要か、結論は必要と一択なんですけど、どうして必要かということなんですよね。
この古典というのが、国語の、昔書かれた文章とかそういうところの解釈かもしれないですけど、僕はですね、大学で様々な音とか文化論みたいな話をね、教えたりしている中でですね、
古典といえば、過去の学者さんとかですね、評論家が書いた文章、本ですよね。
そのあたりで結構ね、紹介したりとか、いろいろ学生に臨読させたりしているわけなんですね。
そこでやっぱ思うのはですね、やっぱ人間って普遍的な考えとか行いっていうのが絶対あるなっていうことなんですよね。
普遍的なものっていうのは、5年とか10年とかね、50年とかではもうなかなかそこらへんはすたれない。
もう100年、200年、いや場合によってはね、1000年単位で変わらないものっていうのがあるんですよ。
で、まあ僕の曲でね、曲の話になっちゃって悪いんですけども、変わるもの、変わらないものっていう曲があるんですね。
変わるものと変わらないもの、変わらないものというそういう曲があって、それってね、変わらないものっていうのがやっぱりね、あるっていう。
これが普遍的な感じ方とかですね、集積されたものっていうね。
で、結局新しい本にしても何にしてもですね、その辺りを美味しいとこ取りして、もちろん今の現代の現象とかですね、様々な最新の情報をね、散りばめて本って作られることがね、最近の本ではありますけど、
それでもですね、やっぱり原点となっているものっていうのは、やっぱり過去の様々な方がですね、考えてきた発想とかですね、アイディアをそれを合わせて作っているっていうことがね、基本だと思うんですよね。
で、合わせたハイブリッド化された考えとか思想とかありますよね。それを吸収してももちろんいいんだけども、
それってですね、人間のコアな部分の一番濃度の高いところをかなり薄めてね、希釈して本って書かれてるところがあるから、じゃあだったらね、原石の方をちょっと読むだけでも全然違うじゃないかっていうことなんですよね。
それがですね、古典に存在してるっていうことですね。
古典でもね、まあこれ、古典で僕思い出すのはこうね、ツレゼグサとか枕草子とか結構ね、あの受験の時苦労しましたけども、まあそこでこう人の普遍的なその心情とか思いとか、そういうので共感するところっていうのがあるから、例えば1000年ね、1200年前の平安京の時代に思ったこの悲しさとかですね、人生の虚しさとか喜びみたいなものは今と共通してるっていうところが確かにあるとは思いますけれども、
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それに近いところが専門書のね、ところにやっぱり存在してるわけなんですよね。
専門書でも例えばですね、音の文化の専門家ではあるんですけれども、僕がね一番バイブルとしているのはですね、まあ音風景、サウンドスケープという発想を作ったマリーシェーファーっていう方がね、書いた世界の調律っていう本があるんですけど、これ僕のバイブルなんですよね。
で、今読むとちょっとアレっていうところとか、もうちょっとここ違うやないっていうところはあるんだけど、やっぱり最初にしてね、音をね、感じる時にやっぱりこのランドスケープからね、派生してサウンドスケープっていうね、その言葉を作ってですよ、それで書物にしたというね、荒削りではあるけれども書物にしてそれを打ち立ててるっていうね、その本はですね、やっぱり僕にとっては古典、バイブルですね。
学生にもそれね、読んでいただいたりしてるんですけど、やっぱり読むたびにですね、600ページぐらいあるんだけど発想がね、パッと出てくるんですね。あ、これって今行き詰まってるな、音のことでめっちゃこれなんかノイズになってるな、でもこれどういうあの根源的なものがあるんだろうって言った時に、サウンドスケープのね、あの発想ね、世界の調律を見るとですね、これすごいこんなことだったのかっていうのがわかるわけですよね。
なので、結局新しい本を100冊読むよりもですね、古典1冊読んだ方が良かったりする時もあるわけですよ。まあ、その古典って今までにね、あるっていうのはね、やっぱりいろいろな時のヤスリにね、こう晒されながらでも磨かれながら残ってきたものなので、是非ともね、そういうものをね、ある領域の分野を今から知りたいって思ったら、それの原点、原著となるものって結構ね、数冊あると思うので、それも何冊か読みつつ、現代の、
最新の書物も読みつつという、比較対象をしないと、深みが出ない、奥行きが出ないっていうところがあるので、是非ともですね、古典の授業、古典は必要なんだっていうことで今日結論ね、お伝えして、ホットトピック終わりたいと思います。もしよかったらですね、小松のこの番組ね、毎日やっておりますのでね、フォローいただきますとありがたいです。それでは今日も音の良い1日をお過ごしください。
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