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2024-08-17 10:21

書籍「抜擢される人の人脈力」を解説します

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どうも、マルセロ🌈事業プロデューサーです。今回は、書籍「抜擢される人の人脈力」について解説します。
本書は、私がこれまでの実体験を通じて感じてきたことが、見事に言語化されていると感動した一冊となります。
著者の岡島恵子さんは、三菱商事、マッキンゼ、グロービス等でキャリアを積み、現在は株式会社プロノバという経営人材紹介コンサルティング会社の代表をされています。
本書には、著者がハーバード大学留学時に人脈の重要性に気づいた現体験から、名だたる企業の最前線で実績を出してきた経験及び、その過程で出会った様々な成功者からの学びが言語化・体系化されています。
著者によると、人脈力につながる重要な資質は、抜擢される力、その機会を喪失する力。成功を収めた人によく聞いてみると、自分でもよくわからないが、なぜか抜擢をされるチャンスが到来し、そこで実績を作れたおかげで、次のチャンスに恵まれたという人がほとんどです。
これは単なる偶然ではなく、きちんと理由があると、著者は言います。抜擢される人には、抜擢される理由があるのです。そこには、抜擢されるための能力開発と人脈構築を、戦略的に行ってきている、という共通の要素があるのです。
その結果、ビジネスにおいても、抜擢された人は、結果を出す機会に恵まれ、次の活躍の機会を獲得しやすくなっていきます。しかも、抜擢を呼び込む良い循環のできた人には、どんどん活躍の機会が舞い込むようになっていきます。
こうして、はじめは同じくらいの能力と意欲であったとしても、抜擢された人とされない人の間には、実績という名の大きな開きができていくのです。
今までブラックボックスとなっていた、こういった抜擢される人の水面下での取り組み、人脈構築の努力の共通項を抽出し、それを誰もが再現可能なプロセスへ落とし込むことを目的に、本書を執筆したとのことです。
本書では、これを人脈スパイラルモデルと呼び、5つのステップに体系化されています。
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3つのステップを試し合い、お互いに切磋琢磨して、次のステップを競争する。
4、自分情報を流通させる。何かの時に自分のことを思い出してもらうよう、種をまく。
5、チャンスを積極的に取りに行く。実力以上のことに挑戦して、人脈レイヤーを上げる。
あなたと話をした人が、思わず他人に話したくなるようなキーワード、タグを考え、そのキーワードを立証するような実績事例、コンテンツを作り、
仲間という人脈の中で、そのタグやコンテンツに伝わりやすさを検証し、仲間以外の人に向けてもタグやコンテンツを流通させ、抜擢の機会を呼び込むというプロセス。
著者が人脈スパイラルモデルを構築するに至ったには、ハーバード大学留学時の現体験が大きく影響しています。
MBAでは、ケーススタディを中心に授業が進められます。ケーススタディは、グループ単位が基本。
世界中から優秀な学生たちが集まり、一緒に学ぶ仲間を相互に厳選しながら選んでいきます。
コミットは大、貢献せよ、さもなければされ、という厳しい世界。
グループメンバー同士が同レベルの貢献をしているのか、フリーライダーはいないのか、といったことを真剣に話し合います。
この人は何ができるのか、どれだけグループに貢献する気があるのか、どんな可能性を秘めているのか、
これらを互いにシビアに観察するため、自身のポジションを明確にしながら、
自分のユニークさを提示し、グループへの貢献度をメンバーに上手にアピールしていく必要があります。
同質性が強い日本では直面することが少ない、貴重かつハードな体験。
著者は、ここで強烈な洗礼を受けたことで、人脈構築の重要性を痛感したそうです。
私は、日本には機械が与えられればもっと活躍できると思われる、ポテンシャルの高い人材がたくさんいると思っています。
しかしながら、残念なことに、機械の掴み方、人脈の作り方といったことを自分で考えたり、
理論的に説明されたりするチャンスに一度も出会ったことがないという人も多いようです。
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著者は、さらに後継症をならします。
これからの時代、人脈構築力は飛躍的に重要性を増すということです。
少し刺激的な言い方ではありますが、これからの時代、人脈構築の努力をしていない人は淘汰される時代になっていくのです。
今後、ビジネスシーンでは、以下の4つのパラダイムシフトが予見され、各個人はこれに備えていく必要があると、著者は指摘します。
1. 企業の組織寿命が短命化し、個人のビジネス寿命の方が長くなる。
2. 組織は定常型組織からプロジェクト型組織へと移行する。
3. 人はクリティカルワーカーとルーティン・ワーカーに二極化し、ルーティン・ワーカーの仕事はグローバルな労働力に代替される。
4. レファレンス文化が普及し、所属組織名での評価から個人の実績や仕事ぶり重視へと評価の質が変化する。
言い換えると、社外でも通用する再現性のある実績づくりと、それを生かす人脈づくり、この2点が今後のパラダイムシフトを生き抜く鍵となります。
さらに、あなたの名前と経歴が抜的候補者リストに上がっただけでは不十分。3種類の自分の理解者を獲得していくことが必要と著者は言います。
1. 早期者。抜的の機会の出現時にタグを思い出し、自分を早期してくれる人。
2. ストーリーテラー。あなたのポテンシャルを信じ、意欲や現在の能力を適切に理解し、推薦理由のストーリーをあなたのコンテンツを交えて意思決定者に説明してくれる人。
3. 後援者。あなたのコンテンツ事例などを提示し、リファレンス情報で意思決定者を後押ししてくれる人。
加えて、著者はビジネスの心配機能の重要性を説きます。
これ以上やるのは精神的にも肉体的にも辛いけれど、もう一頑張りしようという気持ちを下支えするのがビジネスの心配機能です。
誰もが抜擢したくなるような優れたコンテンツを持っている人は、必ずこの心配機能が発達しています。
では、どうやればビジネスの心配機能は鍛えられるのでしょうか。
著者は以下の3点を挙げています。
脳に汗をかいて自分の名前で責任を負い、修羅場を経験してビジネス心配機能を鍛えることで、社外でも再現性のある実績づくりを重ねていく。
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同時に人材スパイラルモデルに従い、戦略的に人脈を構築していく。成功者への道なりは平坦ではないですね。
本書ではタグの付け方、コンテンツの作り方、その上手なアピールの仕方等も具体的に解説されています。
例えばブログの活用法、今ならSNS全般に応用可能な考え方と思います。
1、手軽により多くの人を対象に自分の存在をリマインドできる。
2、自分が何者かを示すレジュメ代わりに使える。
3、自らのコンテンツへの反応を図るテストマーケティングの場として活用できる。
いかがでしたでしょうか。興味を持った方には概要欄にノート記事を掲載しておきます。
その中に書籍のAmazonリンクも記載しておりますので、ぜひ購入をお願いします。
お聞きくださりありがとうございました。
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