そう。で、わざとそこで突っ込みだよね。入れてるんだけど、もうもはや何言ってるのかよくわからないんだけど、
でも途中であの明智光秀をボコボコに蹴ってる時に、サカボルキーとか言ってなかった?
言ってた。それはわからん。
なんか罵倒しながらボコボコに蹴りたくるシーンがあるんだけど、
あるね。
そこでなんかサカボルキックって言わなかった?今ってちょっと思っちゃったから。
なまりすぎてて、空振りなんじゃないかな。
そう、だからどさくさに紛れて、結構アドリブでやってるシーンが多いんじゃないかなって。
アドリブはもう、秀吉と秀永と黒田寛兵衛の3人のシーン、あれほとんどアドリブじゃない?ぐったぐただよね。
笑いこらえってね。
あのね、面白いとか人におすすめしたいとかではないんだけども、なんかあのぐだぐだが癖になるというか、楽しかった。
たけしのギャグとかコントとか面白いと思ったことないんだけど、あのぐだってる感じ、大変良かったね。
主演がビートたけしなのよ。
そうそう、俺も思った。
こっけいな橋場秀吉をビートたけしが演じてる。
ビートたけしのネタだよねっていうのを、セルフオマージュって言ったらあれだけど、
なんでバカ野郎?この野郎。
バカ野郎この野郎、俺だってダンカンじゃねえんだぞって思ったよね、相手が。
私、そのダンカン相手のバカ野郎この野郎、実際に見たことがないから、アウトレイジだっけ?なんか忘れたけど。
人物相関図の話を言ってる?
そう、ダンカンバカ野郎この野郎なのよっていう、シヘルアサードのやつでしか、あの情報知らなくて、アウトレイジの映画自体は見たことがないの。
僕もないんだけど。
全部の相関図の矢印にダンカンバカ野郎この野郎って書いてあって、どういう映画なんだろうこれはって思った。
まあそれはさておきなんだけど、だから普通にただのたけしなんだよね。
秀吉と秀永と黒田寛明の3人がやりとりしてるシーンは、演技も何もないただの須野たけしが。
だからあのところどころたけし軍団かなみたいな。
すっごいたけし軍団感がある。荒川よしよしが腹切るところとかさ、遠目鏡で眺めてさ、周りの人たちね、アティスカコルクとかさ、二羽長秀とかもいて、やりとりしてるところあれもう本当にたけし軍団が集まってるシーンだよね。
だからたけし城を見てて、城中で花神とたけしがやりとりするシーンみたいな、ぐだるシーンってあるじゃん。
そう、本当にそれなんだよね。
なんだこれよく見えねえなとか、そういうのね、ふふってなるのを見てる感じ。
だからまあおっさんが喜ぶシーンなんだよね。リアルタイムでたけし城を見てた人たちが。
花神とたけしが城中から見てるシーン、泥の中でぐちゃぐちゃになって争ってる人とか、あれ漁船じゃん、漁船っていうか坂を登っていくところとかさ、
あと水で矢倉でこう運ばれていくシーンとか、もうなんかたけし城を彷彿とさせるじゃない。
そうね、あの黒田勘兵衛やってたの、朝野忠信がガダルカナルタカリしか見えなかった。
そのまま東は居ないのかってなっちゃうね。
まあとにかくね、あのぐだぐだが面白かったから、それだけでまあ見てよかったなって感じなんだけど、
基本のストーリーラインってのはさ、本能寺の辺のさ、黒幕というかさ、まあ秀吉が暗躍して、
三井秀を動かして、で自分でさっさとその三井秀を仕留めに行くっていう自作自演説みたいなさ、話があって、それ自体は結構ありふれた話だよね。
そうなんだ、本当にわかんないのよ。
絵受物とかだとさ、秀吉が直接信長ズンバラリンしちゃってたりするしね。
芝居中でも言ってたけれども、その三井秀を撃つための手筈がさ、あまりにも早くさ、森攻めを片付けて、飛んで帰って三井秀を撃ったっていう事実から、まるでもともと知ってて、計画してたんじゃないかっていう説は昔からあると思うんだよ。
のでそこらへんは新解釈みたいな新鮮さは感じなかったけれども。
ただまあ、役者の年齢がめちゃくちゃじゃないというところも見ても、ああいう暴力を働かせる役目をただ単にたけしがやりたかっただけなんだろうなと思った。
私はちょっと日本史本当全然ダメだからわかんないんだけど、こういう説って結構有名だよねっていうぐらいには、みんながわかりやすい話の組み立てが、ストーリーが1本あって、
皆様ご存知、本の字のあれですって言って、それを誰が信長をやってて、秀吉がビートたけしっておかしいかもしれませんが、わかるでしょって感じで、
だから日本人の人だったら、だいたい見たら、普通に何かそういう話なのねって言って、自然に見られる。なおかつ面白い。
皆様ご存知感がすごくてさ、だから武将とかも普通に名前が出てきちゃっててさ、その人がどういう人かっていう説明はほぼほぼないよね。
私がわかるのは、橋場秀吉と小田信長と明智光秀とか、本当に聞いたことある武将の人ぐらいしかわかんなくて、
なんだけど、普通に日本の戦国の武将とか詳しい人とかだったら、普通に見たらわかるストーリーなわけじゃん。
で、誰はどういうキャラだよねとかもだいたいわかるじゃん。
っていうのを、基本的な日本の歴史の素養がある上で、なおかつ日本のタレントとかお笑いとかのテレビ見てきて育った人とかが見たら、
普通に受け止められて、普通に笑える。
だから徹底的に日本人向けの映画なんだよね。
世界の北野さんだから海外の人も当然見るんだろうけれども、果たしてどう思うのか全然わかんないよね。
わかりやすいストーリーだと思うんだけどなぁ。
ストーリーはわかりやすいんだけどね、序盤は結構シーンがバツバツ飛んでね、しっちゃかめっちゃかだなって思った。
序盤はどんなのだったっけ?
まあ、戦のシーンに始まってさ、その秀吉の行列に加わろうとした農民、
誰だっけ、もきちかのシーンとか、
あとあれだわ、木村雄一の、なんだっけ、忍びの人ね。
さらり?
さらりだっけ?
さらりだっけ?
えっとね、そろりだ。
そろり?私なんつった?さらり?
そろり神材もだったりとか、
で、あと突然ほら、
民がさ、祭りでさ、踊り狂ってるシーンとか、ああいうのがガチャガチャ入ってきて、
序盤はね、これは何を見てるんだろうってなった、俺は。
あの、今回の首っていうので、特殊な感じがするのが、
織田信長と明智光秀と遠藤健一の三角関係だと思うんだけど、
まあ、そうね。荒木村重ね。
荒木村重?あれって茶窯で吹っ飛んだ人?
いや、違う。
えっと、また平気者で例えるけど、
あの人は命旗を全部抱えて、地下道で逃げてた。
じゃあ諸説ある感じなんだ。
諸説あるんだろうね。
だからね、結局その恋愛模様と天下取りという欲望、
だからすべての男が真面目腐った光秀に至るまで、
自分の欲だけで徹底して動いてるっていう。
だから最後木村雄一が、こいつらみんなアホかって言わせるんだけれども、
全員がアホでクズなんだよね。
っていうものを、ブラックジョークとして書いている映画なんだけども、
何だろう、そこに何か恋愛模様を絡める必要ってあったのかな?
私の思うところ話いいですか?
恋愛模様、性的な多様性が、
首はあれだよね、性だよね。性っていうか名誉とか、
そういう手前的な何かとか、
そういうのをひっくるめて、バーカって言ってる映画なんだろうなって思ったんだけど。
うまく言えないんだけどね、いろいろ…
全部ひっくるめてバーカって言ってる感じっていうのは本当にそうで、
僕がそれを持って、これは悪ふざけだねって思ったの。
ブラックユーモアって言っていいの?こういうのって。
いいんじゃない?
私はね、こういうのが見たかったんだって思って。
人間の醜さとか、戦の馬鹿らしさとか、
やらんやってること、本当にみんなアホだろって。
誰の首だって、それっぽい格好してる人の首持ってったら、
最後本当にさ、この首汚ねえなとか言って、
首とかどうでもいいんだよ、本当にそういうことでさ。
最後の汚い首ってあれ?光秀だったのかな?
そうなんだ。
汚いからちょっと区別がつかなかった。
光秀かどうか、首がどうとかどうでもいいんだよって、
俺にとっては光秀が死んでいるかどうかっていうのが、
わかることが大切なんであって、
首がね、あるとかないとか、そんなのどうでもいいんだよっていうね。
そんなものをみんな目の色を変えて奪い合ってるっていうね。
モキチだっけ?モスケだっけ?中村指導が、
味方の首をいいこと思いついたって言って、切り取って退職日だとかね。
ああいうところでも、すでに首そのものの馬鹿馬鹿しさは示されてたわけなんだけど、
最後のオチでパーンって蹴っ飛ばして、終わりと。
あっけないけど、キレのいい終わりとも言えるのかな?あれは。
あと、もっかいあらかわよしよしの切腹のシーンの話になるとき。
面白かったなあ。
なんだよあれは?とかさ、武士ってそういうもんなんですよ。
俺百姓出身だからわかんねえよ。とかさ、あれもアドリブかな?
で、戻ってきて、まだやってんのかよ?とかさ。
竹次条ってさ、自己主張の強い人が、コスプレみたいなのしてきたりとか、
夜キャラのあれかぶってきたりとか、なんかパフォーマンスやってみたりとかいう人とか、
それについてさ、人中からのコメントって映るじゃん?
映るね。
何あいつみたいなとか、あれ何やってんだよ?とか、そういうのを思い出すよね。
ねえ、本当にツッコミ方がただの竹次だんだよ。時代劇やる気がない。振る舞いが。
だから、切腹に対していちいちおさほがあるっていうことも、バカじゃねえの?って飛ばしてるんだよね。バーンってね。
だから、まあ全体的に冷笑的な態度ではあるんだけれども、ずっと半笑いで見れちゃう。
半笑いね。
何なんだろうね、ギャグとして面白かったとは全く思わないんだけど、面白くないのが面白いというか、
コメディっていうジャンルではないと思うんだけど、
だから、基本的に普通に笑おうと思わないで映画を見に来てるんだけど、思わず笑っちゃうシーンがあるっていう。
明智光秀のクソさについて、小田信長のことが憎い。切りたいとか、乱丸のことを打ちたいって思うんだけれども、
直接言って切りつけるっていうことができなくて、仮装させた別の人に練習台になってもらうっていう。
口では一丁前のことを言って、なんかちょっと正義感の強いかっこよさげなキャラになるのかなって思ったら、やってることがだいぶクズっていう、そこは素晴らしかったなって思った。
結局は天下が目の前にぶら下がった途端に、荒木村茂、遠藤圭一を裏切るっていう形になるわけなんだけど、箱に詰められたときにさ、ちい川を思い出しちゃった。
で、木村由一は演技がうまいんだが下手なんだが、よくわかんねえなと思って。
プロだかんべえ?
木村由一はそろり。
ああ、漫談誌をしてますって。
そうそう。あれも普通に芸人さんに漫才やらせたかっただけかね。漫才というか漫談。
普通に木村由一がお気に入りなのかなって思ったね。
ほとんど、狂言回し役とまではないけどさ、この話の言いたかったところのお前らアホかっていうセリフももらってるわけじゃん。
かなり気に入られてると思うんだよね。
で、こう、秀吉のところに出てきて、このリキューなんかよりもあなたに使いたいんですっていうような話をするところが棒読みなんだよ。
で、これがなんかこう偉い人に話すのが慣れてないから、丁寧な言葉を使おうとして棒読みになってるのかなって。
ああ、なるほどそういう芝居かって思いながら見てたら、そうじゃないとこでも棒読みだったりするのね。
かと思ったら、すんごい自然な普段の関西弁みたいなしゃべり方もしてて、この人芝居が上手いんだが下手なのかよくわかんないなと思いながら見てました。
別の忍者のなんとか忍さんに助けてもらったりした時に、恩に来ますとか言った時は下手くそだった。
標準語をしゃべろうとすると棒になるっていう設定なのかな。
日常会話だとすごい上手なんだけども。
慣れない江戸言葉で何か言おうとすると、丁寧で堅苦しくて棒になっちゃうっていうことなのかな。
なんとか忍さんにまで棒でしゃべらなくてもいいのになって思ったけど。
でも、織田信と明智光秀と遠藤健一がね、遠藤健一だっけ。遠藤健一になっちゃうのがどうかと思うんだよね。
荒木村重っていう名前がピンと来ないっていうのはあるんだけども、役柄的にもね、ただの遠藤健一で。
遠藤健一なんだよ。
普通の現代のおっさんがしゃべってるみたいでさ。
おっさんとしても微妙に冴えないおっさんが似合う、明媒プレイヤーって感じの人じゃん。
片山秀俊ってもう体もムキムキでした。
なんか今をときめくイケメン俳優さんって感じじゃん。
が、こう田舎っていう設定で、なんか結構びっくりするじゃん。
インパクトがあって。
すごいいろいろびっくりして、ただそういうのもひっくり返って最後バーがつって、お前らほかってやってくれるから。
なんかね、いいな。私は本当に好きなんだけどな、俺ら。
悪ふざけっていうか、悪ふざけも徹底してやってほしいっていうのをね、いうふうに思ってるんだけど、
これをね、やってくれてね、いい。
その修道の要素も面白みの一つになってるってことね。
わざと悪趣味っていうか、それも趣味の悪いユーモアみたいな感じで、わざとやってるんだと思う。キャスティングをね。
ソロリが上から、忍びが二人で患者を二人送ったときに、あれ?ってやってるときに、
なんかさんざんちちっくりあった終盤で二人がちんで寝てるところに、上からすごいまたいで覗き込んでて、
最初から最後まで全部見てたんだ、この人って思って。
そうね。
ちょっとね、面白かった。
戦国の天下取りの話つったら、家康がさ、外せないわけだけど、家康も結構いいお年の方がやられてて、やっぱりわけわかんなくなるよね。
で、影武者がどんどんおかわりで、これで終わりですってなるのちょっと面白かったし、
本人でやられて影武者がおかわりっていうのをやってた後と、
あと旅してるときにも、影武者がさ、襲われて倒されて、次の影武者に変わって、で、襲ってきた相手がさ、本物はどいつだっていうところが面白かった。
あれはもう天丼だよね、影武者おかわりっていうシーンを二回やるっていうの。
あれしかないじゃん。
家康のひょうひょうとした感じというか、あれはなんとなく歴史的な、泣くまで待とう感が出ててよかったな。
あんまり狸っぽくはなかったけど。
腹黒さでいう意味の狸だよね。
狸親父の狸だね。
で、それに対して、天下半分でいいんでお願いしますって土下座するたけしもよかった。
私に先に天下とらせてください。半分でいいんですって。
半分ってなんだよって。
あ、そこらへんもアドリブなのかもしれないね。
そんなあとの、なんで狸に頭下げなきゃいけないんだよ、みたいな反応で、ひでながにバチギレしてるところとかは、あれは完全にアドリブだろうね。
なんかね、もう、ひでながもかんべんもさ、困ってたもん。
どういうのりで付き合えばいいんだろう、みたいな。
なんかね、残忍コントのシーンはね、ひでながもかんべんも対応に困ってる感じがよかった。
ちょっと斜め後ろから見る感じの後ろ姿だから、わかりづらいんだけど、ちょっと笑いかけて我慢してる感じのところとかがあって、
これ笑わないで真面目な顔でね、演技し続けなきゃいけないって、笑っちゃいけない戦国時代みたいな感じになっちゃってるじゃん。
コント、首、みたいな感じ。