大山さんの群像の連載にこのラジオで話した天伏図の話(第14回)が載りました
ので座二郎は宣伝させてください
4・29日から下北沢でMOJI−OKOSHI展を開催します。
今回は全部新作で、街にある、店舗や企業名のサインの一文字を取り出して絵を重ねる試み。(座二郎)
(絵をみせる)
カッコイイ。抽象画っぽい感じになったね。(大山)
そうですね。ただ単に抽象画ってわけでもなくて、ギリギリ立体の文字にも見えるようにしている。街にあった文字を取り出して、文字からインスパイアした文字を描いている。Cだからシーと書いてあり。(座二郎)
全部看板ということは、広告ということで、重要なサイン。一番重要情報から切り離されることによって、もとのブランドはなんだったろうとか考えてしまう。文字は本来2次元にしたものなのに、街にでた瞬間塊になって2次元のふりをしている。やむなく、三次元になっている単純な形になっているんだね。2.5次元みたいな感じ。奥行きとはなにか、立体とはなにか。2次元と3次元の間っていろいろある。(大山)
それはそうと会場の下北沢の再開発はいいよね。ここ数年で商業のオンライン化とかいろいろ変わるなか「モールの想像力」展示の会期が始まってからいろいろ考え直さなきゃいけないなと思っていて、そのわかりやすい例が下北沢なのかもと思った。(大山)
東浩紀に最初に興味をもったのは、、
ピーポーピーポー(救急車の音)
ポッドキャスト聞いていると、よくこういう音して臨場感あるよね。(大山)
窓閉めてるのにすごい音しますね。マンションってサッシの遮音等級決めるんですよ。T-3とかT-4とか。(座二郎)
東浩紀の話にもどると「東京から考える」の中で、当時下北沢再開発の反対運動などがあるなかで東浩紀は「ベビーカーが入れないじゃん」と反対派を一刀両断した。例えば車椅子が必要な母とはモールしか行けない。もともとの下北沢みたいな段差があるような街、これが魅力的な街がわけがないっていうわけですよ。下北沢できてみたら、反対派も賛成派もなっとくしたんじゃない?(大山)
最近の事例では一番成功していると思います。渋谷との対比がすごいですね。(座二郎)
再開発反対に署名してほしいと言われることがあるけど、難しい。(大山)
再開発やめろっていってる人たちって、多分日本橋の首都高をとれっていっている人たちとかなりかぶると思いますよ。(座二郎)
団地のときに思ったけど、いざ壊されるとなってから「もったいない」とか言うけど、「遅いよ!」って思う。彼女に「別れよう」っていわれちゃったら、もうその時点で遅いでしょう。(大山)
この貸し会議室で使われているような昔の投資用ワンルームもよく面白さを考えて方がいいかもしれないですね。(座二郎)
都市としを歩いても見えないってのがね。かつては団地や工場もそうだった(大山)
こういうワンルームのスペースみたいのでアーティストがインスタレーションやったらいいと思う。人生で一番印象にのこっているインスタレーションは、現代アートグループの「目」がやっていた資生堂ギャラリーでやっていた「この世界の不確かさ」。あれを経験すると街明かりのひとつひとつを誰も確認してないと思える。(座二郎)
その展示はインスタレーションの本来の意味から離れているよね。都市の中にインストールされている。(大山)
渋谷が好きなデザイナーと話したけど、「渋谷は一度も正しかったことがないのがいいところだ」と言っていて、彼にとっては今のうまく行っていない再開発が良いのかもしれない。最近、駅前広場にいったら屋外モニターの数が凄まじくて、本当にブレードランナーみたいになってた。(座二郎)
再開発の問題はみんながどうせつまらないものができるんだろうと思っているところ。なんで再開発するとろくなもんができないと我々は思うのかよく考えたほうがよい。どんどん開発して前よりいいものを作る方向になぜエネルギーをさけないのか。(大山)
再開発について蕎麦屋さんが「等価交換を断りました。」という話でバズっているのをみてつぶやいたんですけど、実際は地元の地権者の人が再開発やりたいんですよ。殆どは普通のビルで建て替えをしたい人たちなんですよね。(座二郎)
その普通のつまらないビルって誰が決めたんだよって僕は思っちゃうけどね。(大山)
仕事で再開発の面白いコンセプトイメージ考えてくれみたいな話があって、こういう仕事が一番したかったなあとおもって。(座二郎)
ザハとかジャーディのファーストスケッチってすごいよね。ああいうの描く仕事っていいよね。座二郎はTBSラジオに出たいけど、そういう武器がないって話してたけど、座二郎はそういう再開発ファーストスケッチする作家っていうのやればいいんじゃない?(大山)
そういうの大事ですよね。日本橋の上に古い橋を描けばって思って描いたけど、山口晃が先にもっといい絵を描いてて恥ずかしかった。(座二郎)