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2023-12-15 11:51

第55回 「3社で勤務するパート社員」の社会保険加入

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【毎週金曜日/朝8時配信】
社会保険労務士の久野勝也が、混迷を極める「労務分野」について、経営者と労働者のどちらの立場にも立ち切り、どちらの立場にも囚われずに、フラットな視点でお届けする番組です。

●番組への質問はこちら
https://ck-production.com/kuno_q/

00:02
こんにちは、遠藤勝也です。久野勝也の労務の未来、久野先生、よろしくお願いいたします。
お願いします。
ということで、今日は質問いきましょうか。
はい。
これですね、結構面白い質問でして、アルバイトを複数駆け持ちしていらっしゃる方からの質問です。
はい。
いきますね。
アルバイトを複数駆け持ちしており、1社単位では社会保険加入などの条件には該当しておりませんが、
3社の労働時間を合計すると、相当働いている現状があります。
複数箇所でアルバイトを行っている場合の、社会保険加入の考え方について教えていただけないでしょうか。
ということです。
はい。
これ、リモート副業とかが当たり前になってくると、めちゃくちゃありそうですけどね。
ありますね。
うん。
考え方は、全くどこに変えて施行していくかわかんないですね。
社会保険自体はすごくシンプルでして、1社ごとで見ていきます。
原則、1社ごと。
2個ポイントがありまして、1つが個人の労働時間と、もう1つがその会社の規模ですよね。
これは何回もやってますけど、101人以上の会社に関しては、今、週20時間以上、月額88,000円以上、2ヶ月以上雇用されるような条件があったと思うので、
その1つの副業先が、まず会社の大きさを見ていただいて、101人以上で入ったら週20時間、88,000円以上を超えていれば、そこで社会保険加入になるんですけど、
逆に100人以下の中小の場合だと、労働時間の話になるんですね。
週30時間以上の契約でないと社会保険に入れないので、この観点で1個1個見ていくんです。
なるほど。2点なんですね。論点をまずチェックするポイントが。
例えばこの方が全部中小企業で働いているというので、そうすると週30時間以上超えないと社会保険に入れないので、
全ての会社が25時間、25時間、25時間みたいな感じで、理論上そんなに働いたらすでに合ってる気がしますけど、
だとすると社会保険にどこにも入れずに、自分で国民年金、国民健康保険、国民年金、国民健康保険というケースは普通にあるんじゃないかなと思うので、
質問の意図からすると多分入ってないんだと思うんですけど、考え方としてはそういうような形になりますね。
1社ごと、じゃあ1社30時間があって、全部中小で30時間以上のところが1社で、残りが例えば20時間以下とかだと、
その30時間超えたところで入るんですか?
入るって感じですね。で、もう一個複雑。
両方超えちゃってる場合はどうする?
両方超えてる場合は両方入ります。
両方で入って、保険料を安分するという形になる。
じゃあ3社で超えてたら3社で安分するんですか?
そうですね。ただ3社で超えてる時点で、1週間の労働時間が60時間以上超えてる。
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理論上なさそうってことか。
あるかもしれないけど、長時間労働が疑われるのと、
これ気をつけなきゃいけないのは、副業してる先もですね、労働時間の把握義務がありまして、
それぞれのところで。
ずっと前に過労死とかやったと思いますけど、
3社で働かせさせすぎてることを理解しながら、
放っておいて何か問題が起きればですね、
安全配慮義務で損害賠償を請求される可能性もあるので、
倉庫にちゃんと労働時間チェックしながらですね、
管理していかなきゃいけない。
なかなかでも現実見ると無理な話ですね。
相当きついと思いますけど、
今現状は3社契約してて、
多分全部20時間超えてるようなことはないかなと思います。
なるほど。
でもシンプルですね。
基本的にまず個人の労働時間。
どうなのかと。
会社規模に応じた種類の労働時間。
社会保険はそれなんですけど、
少し掘り下げちゃいますけど、
労災と雇用保険。
ここはちょっと複雑で、
労災の方は全社加入なんですね。
全て入れてくれてるんですけど、
実は法改正がありまして、
いつの法改正だったか少し忘れちゃったんですけど、
だいぶ前だったと思うんですけど、
以前はですね、
例えばA社に出社してる時に、
怪我しましたって言った時に、
労災保険って給与に応じて保証が決まるんで、
A社で怪我したんだから、
A社の給与に応じて保証がもらえてたんですけど、
それだと、
でも実際はB社もC社も働けなくなるわけじゃないですか。
だから少しルールが変わりまして、
A社で怪我したとしても、
A社とB社とC社の収入を合算して、
保証してくれるみたいなルールに変わったんですよ。
なので逆に言うと、
労災保険は全社にかかっている状態にありまして、
保険でいくと。
保証としては3社足した分の保証が得られるみたいなのが、
今のこの方の現状と。
あと雇用保険がね、これ最も複雑なんですけど、
雇用保険はね、1箇所でしか入れないんですよ。
雇用保険は1箇所?
1箇所。
3社あったら1社?
1社。
どうやって選ぶんですか?
まあ一番働いている箇所にはなるかなと思うんですけど、
労働時間が長い。
もしくは多分一番初めに入ったところ、働いてたと思う。
この観点かなと思うんですけど。
ただ失業給付は、私もあんまりここやったことないんですけど、
普通に考えても1社辞めたとしても失業状態にならないはずなので、
2社で働いているので。
失業金がもらえる可能性が極めて少ないかなと思うんで、
あんまりどこっていう風に考える必要もないのかなと思ったりもしてたりとか。
いつもわからなくなるんですが、
会社負担と本人負担で両方あるのはどれでしたっけ?
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健康保険、厚生年金の社会保険の方は労使接班。
社会保険は労使接班ですよね?
労災保険の方は全額会社負担です。
全部会社ですよね。
雇用保険の方は労使で負担が違うんですけど、
正直そんなに負担が大きくないよってことですね。
だから禁止される方がほとんどいないってことですけど、
会社も負担してますし、個人も負担してるってことです。
普段は労使負担してる?
そうですね。
どう思うとさっきの雇用保険で、
労働時間が一番長いところが加入してるっていうのは、
なんとなく企業側からすると、なんでうちなんだよ?
保険料自体は微々たるものなので、
あんまり気にするところはないかなと思うんですけど、
ただ、どこがメインの働き先かみたいなところなのかなとは思いますけどね。
この辺りは若干かなり曖昧ですね。
借り入れのメインバンクどこですみたいな曖昧な話ですね。
かつて言って途中で入れ替えることもやらないので、
始めに入っているところずっと継続的にやっていくっていうのがイメージになるかなと。
なるほど、いうことですか。
そうすると、もうこれで大枠は説明していただいた上で、
今回のご質問、
複数箇所でのアルバイトを行っている場合の社会保険管理の考え方を
おもろにお話しいただきましたかね。
そうですね。
なので、なかなかこの辺りは国も難しいところかなと思うんですけど、
保証を増やしていくっていう観点でいくと、
社会保険に入っていくのが前回のポーズキャストでも勧めたと思うので、
福岡県を3から2に減らすのはなかなか難しいかもしれないんですけど、
一箇所のところでメインで働くところを決めて、
そこで社会保険の保険料をちょっと払って、
社会保障を手安くしていくっていうのも戦略としてはありかなと思ったりします。
なるほど。逆に前々回から始まった2回やりましたけど、
社会保険管理メリットっていうことを考えていくと、
変にやるよりも、どこでちゃんと社会保険管理するかっていう目線で
働くっていう方がいいかもしれないってことですね。
そうですね。
クム先生の観点からすると。
そういうのもありかなと思っています。
うまいこと分散して入らないようにするのではなくて。
3よりは多分、副業とかで割とメインになってきたのは
普通の時代になってきていると思うんですけど、
多分2箇所ぐらいが一番適切かなと思っていまして、
仕事も半々に分けるというよりは、
7、3ぐらいとか8、2ぐらいな感じで、
7、8割働いているところで社会保険かけて、
老後の資金とかを増やしつつ、
3のところでキャッシュをとって稼いでいくみたいな、
すごいうまい社会保険切り口からのポートフォリオの
組み方だとそうなるんですね。
そうですね。
そういうことを私は考えて、
普段お客様とは接しています。
でも本当に障害設計をどういう風にしていくかの目線で
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設計していかないと、
社会保険加入した方がいいかどうかっていうのは、
その瞬間瞬間では考えられないですよね。
そうなんですよ。
私はいろんな人に会って、
社会保険のことをひたすら否定していて、
10年ぐらい前は入らなくても許してくれた時代があるんですけど、
本当に今になって60歳過ぎて、
もうちょっと入っておけばよかったとかですね。
その当時にめちゃくちゃ無理矢理入れさせた人たちが、
意外と今になって入っておいてよかったねみたいな話を
してるのを見てですね。
それってどこで言うことが一番多いんですか、
支援としては。
正直なところ、
実は個人事業のお客さんが多くて、
個人事業でまあまあ稼いでる人が一番危ないんですよ。
個人事業でまあまあ稼いでてですね、
60、65になった時に、
急に仕事ってそんなに増えていくわけじゃないじゃないですか。
その時に国民年金しかもらえなくなるんですよ。
労力と年金しか。
ある程度稼いでて若い時に、
労働に行った時にちょっと減った時に、
手厚さがない状態になっちゃってると。
お金の使い方だけはですね、
割と安くて、
本当にお金なくなっちゃうんですね。
めちゃくちゃリアルな話ですね。
めちゃくちゃキャッシュが悪化するんで、
だから絶対に、
特にお金使いの荒い人とかは、
良い暮らしを覚えちゃった人、
個人事業の人が一番僕は危ないと思いますね。
リーダーの個人事業主の方が、
だから前回言ったね、
なるべく法人化して厚生年金に介入した方が、
社会保険に入った方がいいよという、
それを結構説得したことがあるんですよ。
だからとにかく法人化して、
自分も入っておいた方がいいよと。
そしたら10年後は今、
ちょうど年金をもらうタイミングにも
来てる人がいまして。
感謝されていると。
いや、すごいですね。
10年かけないと、
エビデンス出せない話が今出ましたので、
ぜひ近辺にいらっしゃる個人事業主の方とかに、
大切な方にはぜひ教えていただいたりしながら、
この回とかも聞いていただきたいですね。
社会保険は、
自分の人生設計する上での
キャッシュフローも考えた上で
考えていかないとならんと、
受け止めでよろしいでしょうか。
はい、お願いします。
ということで終わりましょう。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
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本当にありがとうございました。
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