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2024-11-07 19:22

#128 副住職の本音トーク:私たちのお寺はこれからどうなる?

▼ペスハムさんのスタエフはコチラ!
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小さなお寺の経営の実態と、これからのチャレンジをお話しします。

全国に7万4000以上あるお寺。そのうち、お寺単体で経営が成り立っているのはわずか2割という厳しい現実。私の所属する蓮城院も、その厳しい状況の中にあります。

コーチングを受ける中で、より正直に自分の思いを伝えていこうと決意しました。お寺の経営状況、課題、そして未来への展望を、飾らずにお話しします。

生まれ育った蓮城院を存続させたい—。これは私個人の思いであり、仏教を絶やさないため、お檀家さんのため、そして多くの人のためでもあります。超低空飛行の現状から、どのように上昇気流を見つけていくのか。その挑戦の第一歩をお聞きください。

#お寺 #住職 #寺院経営 #仏教 #承継 #経営 #地域 #過疎化 #檀家寺 #コーチング
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サマリー

副住職は、蓮城院の運営や現状について率直に話しています。お寺の収入源や日本のお寺の種類について詳しく説明し、自身の経験を基に厳しい現状を伝えています。副住職は、現在の蓮城院の経済的状況やお寺の未来について言及し、過疎化や団子さんの減少が深刻な問題であることを説明しています。この問題を解決し、お寺を持続可能にするための強い願いを示しています。

副住職の自己紹介と目的
おはようございます、コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で副住職をしております。
今日は、もしかしたらこれを聞いている人にはほとんど役に立たないお話かもしれませんが、
私のこれからお寺をどういうふうに運営していくか、みたいなお話をしていきたい。
心の内をさらけ出したいと言ったらいいのかな。あまりカッコつけないで、なるべく正直にお話をしたいなと思っております。
なぜそんなお話をしようかと思ったかというと、実は私は今、ペスハムさんという方のコーチングを受けているんですよね。
自分のいろいろな心の中で、くすぶっているものというか、もやもやとした部分を明確化してくれる、手助けをしてくれる、みたいな感じなんですけど。
具体的なお寺の運営方法のアドバイスとかそういうんじゃなくて、自分はどのようなことをやりたいのか、お坊さんとしてどういうふうにやりたいのか、お寺をどのように運営していきたいのかというところを、
自分の中でなんとなくぼんやりとしていた部分を掘り起こしてくれて、言語化して、はっきりさせるという、新たに自分がどういうふうに歩んでいくべきかということを、ともに探ってくれるという、それがペスハムさんのコーチングなんですけど。
そのコーチングのアドバイスで、いろいろアドバイスは受けているんですが、その中の一つ、このスタンドFMの放送の中で、もう少し正直にと言いますか、自分をしっかりと出すようなお話をした方がいいですよというようなアドバイスを受けました。
確かに私がいろんな方のスタンドFMだったり、ボーイシーだったり、そういうのを聞いているときに面白いなと思うのは、その人の素の部分、心の内というんでしょうか、カクをつけていないで正直なところをさらけ出すところが一番面白いなって感じるんですよ。
なのに、自分がいざ、こうやって日々収録していると、まるで自分が成功者じゃどまりはいかないにしても、お坊さんとして偉そうにやっているみたいな雰囲気で、何でも答えますよと。
上から目線まではいかないにしても、なんかちょっと遠い人、距離のある人というふうに思われている部分があったのかなと。自分がリスナーの立場であったら、果たしてこの人の放送をずっと聞き続けるのかなというふうに思いました。
なので、これからどういうふうに放送していくかまではそこまでは考えておりませんが、ただリアルなお寺の運営の部分、特に私のお寺のところをどうやっていくかというところをしっかりと言葉にして正直にやっていきたいなというふうに思っております。
もしこれを聞いている方で、お寺をやっている方が聞いている方は少ないと思うんですけども、そうじゃなくて自分のビジネス、何か商売であったりとか個人経営であったりとか、いろんな形でやっている方がいらっしゃると思います。
またサラリーマンの方もいらっしゃると思いますけども、何かしらのヒントみたいなものであったりなったら嬉しいなという思いでお話をしていきたいと思います。
日本のお寺の運営形態
今日は私のお寺の実情の部分でしょうかね、そういったところをお話ししていきたいと思います。
まずお寺、お寺ってどういうふうな形になっているのかというと、大きく分けると2種類のお寺がありますね。
日本の場合ですね、海外じゃなくて日本のお寺の場合。
一つは皆さんの地域のすぐ近くにあるようなお寺さん、これはですね、いわゆる団家寺といわれるところですね。
つまり法事、御葬式とか御法事ですね、年会供養とか、そういったお寺を支えるお団家さんの相手をメインにした経営スタイルですね。
そういった方々からのお伏せによってお寺の運営ができているというようなお寺。
これは団家寺と俗称ですけど、そのようにお呼びいたします。
他にもう一つ、観光寺というふうに言われるものがありますね。
その名の通り観光がメインのお寺です。
主に有名なところで言うと京都のお寺なんていうのはね、結構観光寺が多いですよね。
そういったところを大きく分けると2種類ですね。
観光寺と団家寺。
私のお寺は観光寺ではなく団家寺ですよね。
田舎の小さなお寺というふうに言っておりますけども、本当にその通りなんですよ。
坊主丸儲けという言葉ありますけども、
丸儲けの部分って何かなって、皆さんご存知でしょうか。
答えはですね、宗教法人として宗教行為をしたものに限って税金がかからないということなんですよね。
今ね、記憶の私が覚えている限りで言っているので、もしかしたら部分的に間違っているところはあるかもしれませんけども、大まかそれであっております。
つまり宗教法人が宗教法人という形態でね、運営しているところがですね、
宗教行為によって得られた収入であれば、それは税金がかかりませんよということなんです。
蓮城院の現状と経営課題
なので、いわゆるお葬式であったり、あとはご供養であったり、そういったところのお伏せの収入ですね。
あとはお寺の支援かな。
お寺にはお団家さんと言われる方々がいまして、お団家さんというのは何かというと、わかりやすく言えばスポンサーです。
スポンサーがおります。各家庭のね。
そのスポンサーの方々から年間にね、お墓の管理費であったりとか、あとはご慈悲。
ご慈悲というのはお寺の維持管理費のことですね。そういったものをいただいて、お寺というのは経営している、運営が成り立っているというわけなんですね。
なので、当然ながらお寺の収入というのはお団家さんの数に比例するというわけなんです。
うちのお寺の前に大体の全国のお寺さん、まずどれくらいあるかと言いますと、約7万4千家事あるというふうに調べたところ出てきました。
大体コンビニエンスストアが5万5千店舗ぐらいらしいので、コンビニより多い数がお寺の数ということにはなっているんですが、
しかしところが、お寺単体で経営している、お寺の経済が成り立っているという、一つのお寺でね、というところは実は2割しかないんですね。
実に8割近くのお寺が、そのお寺一本だけでは食べられなくて、他に兼業しているというパターンであったり、あるいは兼務住職といって、大きいお寺のお寺さんが別のお寺の住職も兼ねていると、いくつもお寺を抱えているという状態ですね。
なのでその小さなお寺1個だけでは経済的には回らない状態ですので、何らかの他の力を借りて、なんとか細々とやっているというのが実に8割近く。
そして2割のお寺さんだけが、きちんとね、お残家さんとのやりとりであったりとか、あとはお寺で経営する何かしらの施設、駐車場であったり、場所によってビルとかを持っていたりするところもありますね、都会のね。
そういった何か別のものであったりとか、そういったもので経済を成り立たせている、運営を成り立たせているというのがあります。
まあともかくですね、その残り8割は厳しい状況というところで、私のところのお寺ももちろんその厳しい状況の方のお寺に入っております。
要するに、お残家さんから得られる支援、プラス御葬儀とか御供養とか、そういったものだけでは経営が成り立たないということなんですよね。
だいたい、一応お寺の業界の中で言われているのは、お残家さんが約300件あれば何とか経営が成り立つと。
ただし、ただしですよ、お寺が住職が1人で家族も奥さんとお子さんがいるぐらいのレベルの状況でですね、たくさんいるともちろん難しいです。
家族が多いと難しい。しかしながら、少人数であれば300件あれば何とか暮らせるという風に言われております。
それに対して、私のところのお寺、蓮城院というお寺はですね、残家さんが約70件ですね。
年間御葬儀はおおよそ3件、4件ぐらい。
御供養も、御供養は倍ぐらいですので、10件とか15件とか、それぐらいですね。
つまり、お寺だけで食べていく。お寺だけでお寺の経済というのが回っていない状態。
なので私は、どうしているのかと言いますと、他のお寺さんのお手伝いをして収入を得ているという状況ですね。
蓮城院の方に関してはボランティアです。
蓮城院の経済状況
蓮城院に副住職としていろいろ活動はしておりますけれども、お給料はいただいておりません。基本的には。
少しぐらいの手当等はあるんですが、基本的にはいただいていない。
というわけで、私の個人の経済的な収入というのは、他のお寺さんのお手伝いをして、それと謝礼金をもって食いつないでいるという状況ですね。
実際、私は住んでいるところは栃木県なんですけれども、栃木県の中だとちょっと難しいんですが、
少し足を伸ばして埼玉県とか千葉県とか、そちらの方まで行くとですね、
今はそういうお寺さんにお世話になっていない方々、いわゆる母大事がない家庭というのがたくさんおります。
だけども、その人たちもいざお亡くなり、家族の誰かが亡くなった時に、やっぱり誰かにお祓いでもらいたい、やっぱりお墓に入れたいというのがあって、
だけども、どこかのお寺にお世話になっているわけじゃないので、どうしたらいいかなという時に、そういう時に呼ばれたりするんですね。
いわゆる派遣されるという状態ですね。その派遣されている状態で、お手伝いをしたという謝礼金でなんとか食いつないでいるというわけです。私個人はね。
一方で、燃状院の方は本当にカツカツの状態ですね。
ギリギリなんとか、人件費がほぼほぼかかっておりませんので、そうなってくると、なんとかわずかな収入で、なんとか超低空飛行で運営しているというような状況でございます。
で、この状況はおそらくね、おそらくじゃないね、健全ではありませんよね。運営方針としては。
なんとかムチを叩いてね、ギリギリで運営しているわけですから、これ将来のことを考えると、長い将来を考えるとね、お手伝いはやってられなくなってしまうということですよね。
なぜかというと、お団子さんというのはね、減少傾向なんですよね。
一つは、現代は田舎の地域というか、過疎化しているというところがありますよね。
で、私の住んでいるエリアもね、そんなに激しくはないとは思うんですけど、それでも過疎化が進んできている。
つまり、お年寄りばっかりのエリアなんですよね。
で、なってくると、若い人がいなくなってくるわけですから、だんだんとね、お寺の支えてくれるお団子さんというのもいなくなってしまうんですよね。
そうなってくると、どう考えても、今は超低空飛行なのに、だんだん下がっていって、そのうち地面に追突してしまいますよね。
そういう未来が待っているわけです。
なので、これはね、やっぱりどうにかしなくちゃならないんですよね。
仏教がいくらすごく良いことを言っていても、誰かのためになることだとしても、お寺をきちんと慶を成り立たせないと、途絶えちゃうんですよね。
私個人で言えば、私がね、何らかの力をつけて、別のお寺に移って生きながらえるというのは確かに可能です。
そういう手法もあります。そういうことをやる人もおります。
しかしながら、私が生まれたお寺、蓮城院ですので、この蓮城院、やはりね、私が生きている限りはね、何とか生き延びてほしいという切なる願いがあるわけですよね。
なので、私としては、この蓮城院をどうにかしたいんですよね。
これは私個人の思いでもあり、仏教というものを絶やさないためでもあり、またお団子さんのためでもあるし、いろんな人のためでもある。
一番はね、やっぱり私の思いが強いかなというところがありますよね。
やっぱり私がお寺を大事にしたいという思いがあるから、頑張りたいんだなというところがあります。
ですので、これからですね、お寺というものをね、どうやって今この超低空飛行の状態から少しでも上昇して、上昇気流をどこかで見つけて上がっていくのかという部分というのをね、この放送を通じて皆さんにもお伝えして、そしてどこかで共感していただければね、いいかなというふうに思います。
はい、今日はですね、私の思いの丈をただただ話すだけでなってしまいましたけども、これを聞いている方で少しでもちょっと応援したいなという気持ちがあったのであれば、いいねを押していただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
はい、では今日の放送はここで終わりたいと思います。
蓮城院副住職の幸文でした。ではではまたね。
19:22

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