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どうも、コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で福住職をしております。
今日のテーマは、現代に生きる戒律シリーズの第5回目、最終回になります。
そして、今日の内容は、現代版・五戒の解釈となります。
聞いたことのない言葉ですよね、おそらく。
五戒についてちょっと説明をいたしますけども、この五戒というのは、五つの言わし目というふうに書きます。
これは仏教の基本的な教えということで、生き方の指針というね、人生を穏やかに生きるための指針、心得というように言えるのかなと思います。
でもね、この昔の教えだから、現代には関係ないのかななんて思う人とか、
あとは、仏教徒じゃないから関係ないかなって思う人もいるかもしれませんが、実はそうではないというところ。
それはね、現代の私たちの生活にもしっかりと当てはまる部分というのがあるというところをね、
今日は五戒を現代風に解釈して、どんなふうに日常で実践できるかというところをお伝えしていきたいというふうに思っております。
ではですね、五戒というものをね、一つずつ見ていきたいと思います。
まず一つ目、不摂生戒ですね。これは命を奪わないということですね。命を奪わない。
当たり前のことですよね。簡単に無闇な摂生をしてはいけないでしょう。
何でかというと、自分が無闇に命を奪われたら、たまたまじゃないですよね。だからですね、シンプルですよね、理由は。
すべての命を尊重しようという教え、これが不摂生戒なんですけども、
これはもう少しね、現代風に、現代に置き換えるとどうなるかというところで言うと、
人を傷つける言葉、あるいは態度、これも命を奪う行為というところに入ってくるのかなと思います。
例えばネット上での誹謗中傷、あとは身近な人へのちょっとした意地悪な言葉、
そういったことを避けることで、優しい世の中になっていくかなと思います。
あとは環境を守る意識、これも含まれてくるのかなと思います。
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プラスチックゴミを減らしたりとかね、あとは動物福祉ですよね、動物愛護とか、そこもね、関心を持つことも命を大切にする行為ですよね。
ちょっと私の個人的な意見としては、もしかしたらこれを聞いている方、反対の方がいるかもしれませんがね、
ペットショップとかのワンちゃん、ネコちゃん、やっぱりかわいいかわいくないで売れる売れないっていうのはあると思うんですけども、
そこで並んでいていつまでも売れ残っちゃうワンちゃんとか、やっぱりちょっと命を粗末にしているのかなという印象をどうしても受けてしまうところがあるので、
できるだけ私はいかないようにしているんですが、そういったところを考えてみるっていうのもね、命を大事にする行為なのかなと思います。
では2つ目、不中等解ですね。これは盗まない、人のものを盗まないという意味ですね。
これはもう大昔から大事なことですよね。
自分のものを盗まれたら嫌ですよね。だから人のものを盗まない。シンプルですこれもね。
現代で言うとね、時間やアイデア、著作権、著作物か、形のないものまでも含んでくる、それを盗まないことっていうのが重要なのかなと思います。
例えば友達の時間を無駄にしたり、ネットで他人の作品を無断で使ったりということですね。
友達の時間を無駄にするというのは、分かりやすい例で言うと、もう約束の時間を守らない。
これも10分遅れ、癖になっている人がいっぱいいると思うんですけども、単純にこれは相手の時間を奪ってやるわけですから。
やっぱりそこを大事にするというのはね、大事にするというか、人の時間を盗んでいるんだという意識を持った方がいいですよね。
他にもね、他人の作品を使うこと。
多いのはやっぱり、有名な作品、アニメの作品ね。
今パッとは出てこないんですけど、例えば、ジャンプの作品で言うとドラゴンボールとか、ワンピースとか、
そういった人の作品のアイコンにしちゃったりとかね、自分のアイコン。
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わざわざそれを言ってくるとは思いませんけども、会社の方もね、収益者ですかね、言ってこないとは思いますけども、厳密に言うとこれは盗んでいることになっちゃうんでね。
なので、そういったことはやめましょうということですよね。
こういうデジタル時代のマナーを守るということもね、現代の不中等界につながるかなというところです。
そして3つ目、不者委員会。
これは伝統的には男女関係の誠実さ、つまり浮気をしないということなんですけども、
現代ではもっと広い意味で全ての関係性に誠実であること、ということが大切だという教えですよね。
家族や友達、恋人、そこに感情的になること、感情を軽く扱ったりとかね、相手を軽視するようなことをついしちゃいがちの部分はあるかと思います、皆さんもね。
だけども身近だからこそ、身近な人だからこそ大事にするんだというところですね。
誠実さと尊重を心がけることで、相手も自分も幸せな関係を築いていけるところですよね。
これが不者委員会でございます。
4つ目、不毛誤解。
これは嘘をつかないという意味ですよね。
わかりやすいですよね、これはね。
SNSでね、やっぱり多いのは盛りすぎるという部分ですよね。
偽りの自分を作るとも言えるかもしれませんね。
盛りすぎる。
つい写真、例えば何でしょうね。
私がこの盛りすぎるって言うとね、思いつくのは、きらきらな生活。
例えば、おいしいスイーツを食べてきました。
かっこいい、おいしそうなスイーツの写真をバンとアップしたんだけど、実はね、自分は食べてない。
誰かの写真を投稿したり、あるいは、友達が食べてるのをただ写しただけだったりとか。
食べきれないのに、どうせ残すのに、食べておいしかった、また来ますみたいなコメントしたりとか。
そういうことはね、これは嘘ですよね、完全にね。
そういったこと。
これはね、やっぱりその場でいいねをもらうには、もしかしたら有効かもしれませんけども、
長い軸で見たら、いつも嘘をつかなくちゃならない自分であったりとか、
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そういう偽った上での得られる評価というものに虚しさを感じたりとか、結局のところ、人生において良くないですよね。
そういったところを今、占めるのが不謀誤解、嘘をつかないというところでございます。
そして5つ目、最後、不穏受解。
これはね、酔っ払わないという意味なんですけども、
つまり、自分の心を乱さないようにするという教えですよね。
現代で言うのであれば、デジタル中毒というのが入ってくるのかなと思います。
SNSとかね、あとはゲーム。
ついつい夢中になっちゃうと思うんですよね。
気がついたら夜遅くまでやったり、課金をしてしまったりとかね、あるかなと思います。
生活のリズムを乱したり、あとはそういうね、お金、思わぬ出費をしてしまったりとか。
そうやって生活を乱すこともね、これはやっぱり心を乱すうちに入ってくるのかな。
つまり不穏受解に入ってくるのかなと思います。
なので、デジタルデトックスをするとかね、そういった工夫をしながら心を乱さないようにする。
これがね、不穏受解の教えということでございます。
はい、いかがでしたでしょうか、この5回というのね。
いろいろとね、やってみたいということがあったかなと思います。
ちょっとね、おさらいしますね。
一つ目が不摂生か命を奪わないということ。
命を奪わないというのは、全ての命を奪わないということですけども、
誹謗中傷とかね、身近な人、自分の家族だったりとか友達を大切にするというところですよね。
で、二つ目が不中等解、盗まないということ。
人のアイデアを盗まないということですよね。
人の時間を盗まないということも入ってきますよね。
で、三つ目、不在因果、誠実であるということ。
これはね、さっきもちょっと入ってきましたけども、家族、友達を大事にするということですよね。
四つ目、不毛誤解、嘘をつかないということ。
SNSでちょっと盛りすぎた投稿しないとか、偽った自分を見栄を張らないというところですよね。
五つ目、不穏受解、心を乱さないということ。
ゲームやSNSに夢中になりすぎず、デジタルデトックスをしてみたりするということですよね。
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そういった誤解の教え、これは自分でもやれるかなというものがあれば、ぜひとも皆さんチャレンジしてみてください。
もし実践してよかったなということがあれば、どうぞコメントいただければと思います。
では、今日でこのシリーズは終了したいと思います。
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どうぞよろしくお願いいたします。
では、連常院副住職の幸文でした。
ではまたね。