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  2. #62 お盆の準備の仕方
2024-08-13 16:57

#62 お盆の準備の仕方

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「新盆に飾る白提灯を忘れてしまった」
https://hasunoha.jp/questions/71957

🏮 お盆の準備と心得:新盆の疑問にお答えします

本日8月13日、お盆の入りの日にお届けする特別回です。新盆を迎える方からの質問に答えながら、お盆の準備の仕方を詳しく解説します。精霊棚の設置から、お供え物、提灯の選び方まで、具体的なアドバイスをお伝えします。また、お盆の意味や心構えについても触れ、大切な人を偲ぶ心温まる時間の過ごし方を提案します。お盆を前に、ぜひご家族でお聴きください。

#お盆 #新盆 #日本の伝統 #供養
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サマリー

本日は8月13日ということで、お盆の入りの日であり、お盆の準備の仕方について話しています。具体的な過ごし方ではなく、具体的な準備の仕方に焦点を当てています。ご先祖様への思いを込めた飾り付けや供物の準備、注意点などが述べられています。

00:05
おはようございます、コウブンです。
風をしたり、酢を育てたり、野菜を作ったり、最近ではアートギャラリーの企画をしたりしています。
さて、本日はですね、8月13日ということで、お盆の入りの日ですね。
本の最初の日なんです。先日、お盆についてのお話をさせていただきましたけれども、今日はですね、お盆のですね、具体的な過ごし方じゃなくて、具体的な準備の仕方ですね、その準備の仕方についてのお話をしたいと思います。
で、それはですね、まずお悩み相談、いつも私が答えているお悩み相談、そちらに届いていたものに答えながらの答え、皆さんにお盆の準備の仕方の説明をさせていただきたいと思います。
はい、ではですね、お悩み相談の方を読んでいきたいと思います。
新盆に忘れた白提灯
30代女性の方よりのお悩み相談です。タイトルが、新盆に飾る白提灯を忘れてしまったという場合になっております。
はい、新盆というのはですね、ここ1年以内にですね、身内等が亡くなって、そして新しくお盆を迎える、その亡くなった方が新しくお盆を迎える、それを新盆と呼んでおります。
周波によっては2盆と呼んだり、地域とか周波によっては2盆と呼んだりもしますね。ともかく1年以内に亡くなった人ですので、去年の8月の、8月上旬から7月の終わりぐらいからでしょうかね、7月の終わりぐらいから今年の同じように7月の終わりぐらいまでの方は新盆にあたるというわけでございます。
はい、では質問文の方に行きたいと思います。
はじめまして。去年の今日、母を病で見取りました。我が家は毎年7月にお盆をやるのですが、いつも母が率先して準備などを行っていました。
新盆なので、昨年のことを思い出しながら一生懸命に準備をし、無事にお迎えも済み、料理なども簡易的ではありますが、準備をして初日を迎えました。
我が家には仏壇があり、祖父と祖母、また母の兄弟姉妹も一緒に帰ってくるので、お盆に帰る際に迷子にならないと思ったのですが、新盆には白提灯が必要と気づき、用意するのを忘れてしまったことに、ほぼ2日目に気がつきました。
迎えの提灯はいつも使っている白地に黒い文字の入ったものを使っていました。また、仏壇の横には真っ白ではなく、白地に草花の絵が描いてあるものを使用しています。
祖父が亡くなったのが20年以上前でしたので、あまり記憶がなく白提灯を使っていたかもわからないのですが、迎えは終わっているけれども、白提灯を急いでお盆の送りまで届かないかと注文したところ、ご先祖様を失った後に届き、使用せずに終わってしまいました。
この提灯は白提灯以外に通年で使える提灯も付いていたので、母専用で来年は通年用の方を出そうと思ってはいるのですが、お盆に白提灯を出し忘れたことをとても悔やんでいます。
明日から世の中的にはお盆ですが、お盆の期間だけ白提灯を飾るだけでもしようかなと考えていたのですが、既に我が家ではお盆供養自体は終わっているため、また、本日一周祈祷用だったため意味がないのか、提灯を出したことによりこっちに帰れなくなってしまわないかなど不安で迷っています。
どのようにするのがベストなのか、何かアドバイスがあれば教えていただけたらと思います。お忙しいとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
といったお悩み相談文でございました。
白提灯を出さなかったことの対処法
はい、いきなり結論を言いますと、白提灯を飾れなかったことはとても残念ですが、せっかく準備したのであれば来年に出していただいてもいいんじゃないでしょうかというのが私の答えです。
というのはですね、せっかく準備をしたという心遣い、その時点でも供養というものはですね、完成しているんですよね。
確かにそういった昔ながらの慣習、そういったお作法というのはとても大事なものではあるんですけども、
それは、それもこれも全ては供養、個人様のことを思いしのんで個人様のために何かをするという行為を完成させるための一つにしか過ぎないんですよね。
ですので、そういった気持ちがあった上で、そういった準備をしようという行為をした時点でもすでに完成しているとも言えるのかなと私は考えます。
せっかく準備した白提灯、使わないのはやはりね、もったいないと思ってしまうのが心情ですから。
心情、人情ですから。
ですのでね、来年は語っていただいていいと思います。
岡田さんちょっと去年間に合わなかったから今年は準備したからこれでよろしくねっていうふうに言えばね、それで済む話です。
自分がもし逆の立場でですね、お迎えに来てくれた人が一生懸命準備したんだけど、ついゆっかり忘れてしまって準備をしたんだがちょっと間に合わなかったっていうのを聞いてですね、
怒る人はいませんよ、私は少なくても怒りませんね。
ありがたいなって、こんなに思ってくれてありがとうっていうふうに思う方ですので。
しかもですよ、亡くなった方はおとけさまになっているわけですから、おとけさまがそんな狭い心のわけがありませんよね。
そういった私たちのちょっとしたミス、寛容に受け入れてくれるはずですので、来年はせっかくですので出してあげて、去年は忘れちゃってごめんねって言えば済む話です。
そのような形で、そういう心持ちで来年もぜひお盆の準備をしていただければというふうに思います。
お悩み相談の方は以上なんですけども、ついでと言ってはなんですが、せっかくですので、このお盆の準備の仕方のお話をして、今日の放送を終わりたいと思います。
お盆の準備の仕方なんですけども、資料を準備したのですが、どこかにしまい込んでしまったので、失礼いたしました。
お盆に準備するものは主に省令棚、省令棚と言いますね。そういったものを準備していただくんですけども、ご先祖様をご自宅に迎え入れる際ですね。
お盆の準備の仕方
省令棚というのは何なのかというと、一般的なお仏壇よりも少し華やかにするために設置する臨時の棚ですね。
臨時のご先祖様をお迎えする場所と言ったらいいでしょうかね。お仏壇でもいいんですけども、お仏壇だと帯を着きれないですので、お仏壇の前に机を並べて、そこにいろんなね、
お仏壇の前にお仏壇が高い位置にあって、棚とお仏壇の高さが全然違うとかね、あとはちょっと近くがスペースがありませんよという場合は、やや広めの位置で、お仏壇の前じゃなければならないという決まりはありませんので、設置する場所はちょっと広めの場所がよろしいかなと思います。
具体的にどんなものが奨励壇なのかと言いますと、まずですね、机を用意していただいて、できればですね、勉強机というか、高さは一般的な、座って正座してちょうどいいくらいの高さ。
それで棚を作っていただいて、そこに白い布、あるいはマモコの敷物みたいなものをね、乗せていただくのがいいかなと思います。
マモコの敷物というのは何かと言いますと、何でしょうね、御座のちっちゃい板みたいなものですね。
マモコという素材で作られた編み物、マモコを編み込んだ編み物、それを四肢繮っていうことですね。
これは必ずなければならないわけではありません。地域性にもよりますけれども、そういったものがあればよりお盆らしく棚を飾り立てることができるのかなと思います。
もしあれば準備していただくと。
その祭壇に、その棚の上に、その前にですね、棚の四隅にですね、青竹、笹みたいなもの、そんなに大きくなくていいんですけれども、笹を立ててですね、その間をね、締め縄みたいなもので結んでいただく。
そこの縄にですね、宝月を吊るす。いわゆる結界ってやつですね、その結界を作る。この結界はですね、邪気を払うという、そこが神聖な場所であるということをね、きちんと明確に決めるような意味合いですね。
要はご先祖様とかお父さんお母さんとかが帰ってくる場所としてふさわしい場所という位置を明確にするためのもの、ぜひ思っていただければと思います。
これはですね、結構地域によってあったりなかったり、私の経験上ですけれども、ないならないで別にいいと思います。
ご自宅で招いている時点でね、そこはもう帰ってくる場所として成立はしていますので、ないならないでいいんですけれども、あるとよりね、さっきも言ったように飾りたりとしてはよろしいのかなと思います。
そしてお供え物ですね、その棚の上に乗せる供物ですね。
よくね、きゅうりとかなすで作った馬とか牛ですね、野菜に直接割り箸みたいなものを刺して、そういった馬や牛に似たもの。
これはね、どこかで皆さんも見たことがあるかなと思いますけれども、ご先祖様が早く帰ってこられますようにとかね、ゆっくりしてもらうためにみたいな似合いがあります。
そういったものでね、ちょっと飾る。
そのきゅうりとかなすはですね、ご先祖様が送った後、16日まで飾っていただくんですが、それまでにですね、よっぽど傷んでなければ、できれば皆さんで食べていただくっていうのが一番いいかなと思います。
調理をしてね、うまいこと。夏ですのでね、傷む可能性が十分にあります。髪とかね。
なのでそこだけ十分注意していただいて、もし問題がなければ調理をしてね、味噌汁の具とかにしていただいていただくというのがよろしいのかなと思います。
それとお花ですね。お花はね、これは夏のお花であれば何でもいいかなと思います。
特に菊とかそういったものにこだわらず、ご先祖様、お父さん、お母さんが好きだったお花で結構かなと思います。
ただし、よく言われるんですけど、トゲのある花は食べましょうという風に言われております。
理由は何でかというと、おそらく単純に危ないからだと思います。
お花と蝶珍の選び方
触った時に痛ってなっちゃってね、なんとなく気分が落ち込んじゃいますよね。
そうなってくると結局供養というものに対してきちんと目を向けることができなくなってしまう可能性がありますので、
やっぱりできればないほうがいい。絶対じゃないですけどね、これもね。
バラが好きだった人にバラをあげないというのもなんだかなと思いますよね。
あげてもいいと思うんですけども、その際は十分気をつけていただくということでお願いいたします。
はい、お願いいたします。
はい、あとは最後に蝶珍ですね。
先祖が帰ってくるための目印という風に言われると思います。
いろんなデザインが今はありますので、好きなデザインでよろしいかなと思います。
白いものでもいいですし、カラフルなものでも、金が入っているものでもいいと思います。
とにかくね、これも全て蝶珍と言いまして、迎えるにあたって飾り立てる。
飾り立てる理由は何かというと、お客様を迎えるに家をきれいにする。
それと同じような感覚ですね。
気持ちよく迎え入れたいという気持ちを表現するために飾り立てる。
そういった形でしっかり飾り立てて、気持ちよく迎えていただくというような形で準備をするのがいいかなと思います。
そんなようなところでしょうかね。
そういった準備をしていただいて、今日は8月13日ですのでお盆の初日、迎え盆土でございます。
どうぞね、準備をしっかりしてお先祖様を迎えていただいて素敵なお盆になってくださいますよう、私も願っております。
では本日の話は以上となります。
今日の放送を聞いてですね、ご意見ご感想等あればぜひともコメント欄の方へよろしくお願いいたします。
またですね、お悩み相談があればスタンドFMのレター機能を使ってですね、ぜひとも私の方まで直接連絡をいただければ、この放送を通じてお答えすることも可能ですので、どうぞそちらもご検討ください。
では、天上院副住職の幸文でした。
ではではまたねー。
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