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2024-11-05 53:50

第94回『少女たちは傷つきながら夢を見るのか?』

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Netflixオリジナルドラマ『極悪女王』特集!ということで、作品本編の感想、批評から、テーマとなっている「全日本女子プロレス」、通称「全女」(68〜05)について。クラッシュ・ギャルズが大ブームを巻き起こした1985年。同年にアメリカで公開された《青春映画の神話》……ジョン・ヒューズ『ブレックファスト・クラブ』。そこからはじまるアメリカの青春映画群(『プリティ・イン・ピンク』、『フェリスはある朝突然に』……etc)。本作は同時代、遠くて近いアメリカで語られた《神話》のように、ここ日本で、リング上の「少女たちの戦い」を描いた素晴らしい作品であることは間違いありません。

ただ、『本当は、こんなもんじゃない!』。「押さえ込みルール」、「25歳定年制」、「松永兄弟」。はじめてのプロレス体験がお茶の間に飛び込んできた「全女」であった私が、思い入れ十分で語ります。


◇参考

Netflix 『極悪女王』(24)▶︎Netflix

めちゃ×2イケてるッ!『めちゃ日本女子プロレス』(99〜05)▶︎⁠⁠⁠FOD

柳澤健『1985年のクラッシュ・ギャルズ 』▶︎⁠⁠Web⁠⁠

吉田豪『吉田豪の"最狂"全女伝説 女子プロレスラー・インタビュー集』▶︎⁠Web⁠

柳澤健『1993年の女子プロレス』▶︎⁠⁠⁠Web⁠⁠⁠


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ほんとは「めちゃ日本女子プロレス」の話もしっかりしたかったんですが……。時間の関係で難しかったです。当時はめちゃイケで学校中が動いていた、みたいな、観てて当たり前、って感じだったので、同年代でもみんな知ってると思ってました(意外と伝わらない、というか憶えてない様子)。中学生の頃、あまり学校に行けていない友達の家にプリントとかを持っていってたんですが、たまに家にあげてもらうこともあって、その時は銀杏BOYZとか青春パンク、メロコアを聴いたりとか、一緒にギター弾いたりするんだけど、友達の父親(今思えば結構な格闘技・プロレス好きだったんだな)が所有していたK-1、PRIDE、全女や「キラー猪木」のビデオをじっと観る日も結構あったんですよ。「めちゃ日本女子」の録画を観た日もあった。ドリフや志村けんのビデオもあったし、今思えば自分の家では経験できないものを、あそこでたくさん観させてもらったんだと思います。

今回FODで「めちゃ日本女子」を見返してたら、そんなことも思い出して、なんだか泣いちゃったんですよね。

サマリー

第94回では、Netflixオリジナルドラマ「極悪女王」について取り上げられ、全日本女子プロレスやダンプ松本さんに関することが語られています。登場人物や制作背景、フィクションと現実の違いなど、多面的な視点から作品の魅力が探求されています。女子プロレスの世界におけるフィクションと現実の交錯が議論されており、特にキャラクター間の信頼関係やプロレスを描く際の脚本のセンスについての考察があります。また、クラッシュギャルズのファン文化や影響についても言及されています。「全女」の特殊なルールやその運営方法について語られており、選手たちが押さえ込みルールのもとで真剣勝負を行うことや、松永兄弟の人間関係が試合に与える影響が探求されています。さらに、レスラーたちの人生に迫り、彼女たちが直面した困難やトラウマについての話もされています。特にダンプ松本や長与千種の背景にある感情や家族の問題に焦点が当てられ、彼女たちの夢と闘いが描写されています。このエピソードでは、少女たちが夢を追いながらも傷つく様子や、彼女たちを取り巻く社会環境についての考察があります。

「極悪女王」の背景
シャークくんです てらだです よろしくお願いします
Netflixオリジナルドラマ『極悪女王』特集ということで今日は喋っていきたいなと思っております 9月にね配信されたということでなんかでも最近サイクルが早すぎてさ、
はいはい、 今「極悪女王」を語るのもちょっと遅いかなぐらいの気持ちあんねんな
サイクル早くなってる気するね確かに そうそうそうそう ネットフリックス辞めてたんですけど地面師たちあたりから復帰しまして
復帰さすがにねちょっとすごい話題やったもんね地面師に関しては 地面師見て、で今タイムレスプロジェクトもやってますから
あそっかあれもネットフリックスなのか ネットフリックスねとかでちょっとやっぱりネットフリックスいいの出してるなという中で
ただ僕の大本命はやっぱり「極悪女王」が来るときに入るというのは思ってましたから 前からずっと話出てたわけですねじゃあ3年前とかちゃうかな
2021年とかに出てたと思うな そっかそんなにこう街に舞った作品やったとは思ってなかった
そうそうあのこれは全日本女子プロレスのダンプ松本さんっていう方が主人公に据えた作品になってるんですけど実際の人物を演じるっていう形でちょっと名前変えてるとかこの人がモデルみたいなじゃなくてもうまんま本人っていうのでやってるって言う
そうね、ゆりやんがやるっていう情報は先にすごい出ててあのダンプ松本さんがザヒール 極悪と呼ばれてっていう本を出したのね2021年に
でそれが企画の定文には絶対なってると思っててそれ読んですぐ企画書書いて通って やりだしたっていう感じだと思うんだよな
なるほど企画脚本プロデュースが鈴木おさむさんという最大の不安要素 そうですねそう
鈴木おさむさんなんや 監督が白石監督っていうのは知ってたけど
だから白石監督っぽい絵だし 絵としてのクオリティとかはもう大満足って感じでしたね
本当にっていう結果的にはすごい良かったし 本当にいい作品だなと先に言っておくと思ってるんだけど
脚本企画プロデュースが鈴木おさむ ゆりやんが1回痩せてまた体重増やしてこれ撮影に入ってんねんな
キャストと制作の不安
その撮影中の怪我で2週間入院したっていうのを文春が先に報道してたのよ
言ったら今映画作品制作の現場の過酷さとか そこで起こるハラスメントの問題とかやってる時期に
こんな事故もあったぞっていう流れで出してたんだけど 楽しみにしてたのに大丈夫かなみたいな
確かにねその撮影環境が良くなくて 中止とか後から告発とかがあったりしても
あったら嫌やなみたいな その時も監督は白石和彌って出て
でも白石和彌さんって『狐狼の血』とか昔の東映の映画みたいなすごいハードなね
昔の70年代東映とかのヤクザモンとかを今やってる人だけど すごくその辺のハラスメントとかにめちゃめちゃ敏感な人で
だから白石監督の現場でそんなの起きちゃってんのかみたいな不安みたいなのもあって
ただもうこれが配信されてその時のことなんかあんま話してる人いなかったなぁとか思ったんだけど
僕は結構それ不安だったんよね
そういう情報はずっと小出しにされてたんですね
唐田えりかさんが出てるっていうのもその時点で出てたんだよ
結構ね、スキャンダルがありましたからね
でねその辺もちょっとマスコミ的には絶対ビュー数稼げる話やんとかいうのもあって大丈夫かな
確かにねなんかこうストレートに喜べる情報じゃないのばっか出てくる
と思ってたんだけど実際も配信日に一気見ていいなと思いましたし
結構これをきっかけに…僕は「全女がすごい!」みたいなのは、活字から入ってんのね
柳澤健さんの本とか吉田豪さんの本を読んでこんな団体があったのかみたいな
それと幼少期に見てた全女の選手、めちゃイケの「めちゃ日本女子プロレス」っていう企画に出てたのよ全女の選手たちが
そうなんや
それこそクラッシュギャルズの再結成で出た回もあって
そんなに大々的にプロレスの人が出てたんですねテレビにね
そうそう。フジテレビでめちゃイケやってて全女もフジテレビっていうパイプもあって
それのパロディみたいな当時深夜で全女の放送もやってたのかな
なるほどね
だからそれでアジャコングとかW井上とか豊田真奈美さんとかっていうのは見ててすごいなみたいな
あー確かに
プロレスをテーマにしたフィクション作品って正直傑作ないのよ
そうなんや
例えばこないだのね『アイアンクロー』とかは素晴らしかったと思うけど
なかなかねやっぱプロレス自体がそもそもがフィクショナルの要素があって
そこをフィクション作品としてのまあでもスポーツはスポーツみたいな
ただでもスポ根とプロレスをフィクション作品にすることってすごい相性が悪いっていうか
なるほどまあアイアンクローとかもさ主題はそのプロレス最高ではなかったもんね別に
そうそうそう
やっぱこの「極悪女王」はまっすぐは割とそのプロレスの話をやってるやんか
プロレスのフィクションと現実
だからちょっとやっぱ質は違うよね
でもねアイアンクローと「極悪女王」は結構共通してるのがやっぱこう「父性」っていうのはやっぱある
父親
父性の呪いっていうのはすごいあって
確かにねそこは強かったな
そうそうそうなんかしかもそれで結構この「極悪女王」は少女たちの連帯みたいなところに落ちていくみたいな
うーんそうね
ある種それこそアメリカの青春映画みたいな感じのなんか連帯感みたいな
いろんな奴らがチアリーダーとかジョックスとかいろいろいるけど一緒に卒業するみたいな
そういうテイストを多分わざとやってるところがあってそれがまあ日本の80年代っていう景色で映り込んでるっていう
アメリカの80年代青春映画みたいなテイストもあるしみたいな
なんかその辺がすごい良かったフィクションとしてすごい良かったなと思って
まあ確かに青春映画っぽいよね
なんかやっぱその最後のあの引退試合の最後のシーンに持っていくたびにこの関係性の変化とかすれ違いとかをやっぱり丁寧に言いたいなっていうのはわかるよね確かに
うーんっていうのがあるかな
あともっと言うと僕が興味ある「全女」ってこの後なのよ
そうなんですか
はぁはぁ
クラッシュギャルズ時代があってダンプさんの横についてた気弱そうな女の子がいましたね途中で半刈りにされて、「お前ブルだ!」て言われる、ブル中野さんっていう
そうね
あの子がこの後革命をしていくんですよ
いやでもね確かにこれ見終わった後に…youtubeとかに動画上げてくれてるんですよ
試合とか見たら、結構やっぱその《ブル中野がやっぱすごいと思ってたけど、ダンプさんもすごい!》みたいまブル中野へのコメントが結構ついてて
やっぱブル中野すごいんやっていうのを情報としてだけ知ってたんですけど
そうそうダルイから今ブル中野、と言ってますけども本当は「ブル様」と言ってます
ブル様って言わなあかんねや
ブル様アジャ様と言われてます
アジャコングそうねなんかでも僕もそこら辺の世代の名前を聞く機会の方が多いかな
知ってるやろバラエティとかね出てるし
そうそう、でもやっぱブル中野さんの試合とかはすごい……。ちょっとこうロックっぽい不良のかっこよさみたいなのと
あとまあやってたことの異常性。
より、過激にやってる感じなんですか?
そうそうだからこうダンプ松本が開いたヒールの線っていうのが、ヒールの人達がメインだよっていうシーンになりだすの
なるほどねそっかそっか
そうそうで北斗晶という人が出てきてその多団体も含めて対抗戦というところになるっていうところまでが僕の一番熱いところ
へーじゃあもうこれはホントそのヒールの序章に過ぎないという感じなんですか
そうそうだから僕的にはシーズン1ダンプ松本シーズン2ブル中野シーズン3北斗晶でやってほしい
いやでも全然これくらい人気やったらね見たいけどね
うーんまあでもこの予算がまた組んでみたいのはどうなんかなと思うんやけど
ぜひやってほしいでもホントは俺はこのパート2からが見たいんだみたいな思いもあるっていうのもあってみたいな
でもさ確かにこの「極悪女王」だけでも、かつて凄かった人、的な「ビューティーペア」とかジャガー横田とかもさ
そんなメインには出てきてなかったかもしれへんけどやっぱすごい人っていうポジションやったよね
そうですよ
だからメインでは描かれてないけどこの人主人公にしてもいいぐらいのストーリーが各キャラクターにあるんやろうなっていうのがあったから
そうねただそこは本当にあの言ったらメインのダンプ松本:ゆりやん、長与千種:唐田えりか
ライオネスア飛鳥:剛力彩芽っていうこの3人はみんな知ってるっていう感じやけど
他のキャストさんのプロレスラーの方は言ったらみんな無名の方ばっかりなんだよね
そうそうだから多分オーディションで選ばれてみたいな感じなんだけどみんなすごい良いんよね
その群像劇として立つ感じというかしっかりやっぱお金かけて綺麗にしっかり映してるから
「うわ、デビル雅美めっちゃいいな……」とか
そうだから僕も結構その俳優さんの名前で検索しちゃったよね今回あれこれ有名の人かみたいな感じ
なんかすごい雰囲気あるからいいなって思うよね
あのジャッキー佐藤の役の人、鴨志田さんっていう人すごい雰囲気あるなと思って
すごい雰囲気あったね
有名な女優さんかなと思って、有名じゃなくて…ってのは失礼やけど、見覚えあったかなーと思ったけど別にそういう感じではなかった
いやでも、ビューティーペアの時代とかって一応映像とか残ってるし、音楽とか歌番組でやられてるやつは見たことあるんだよな
それはあのプロレス文脈じゃなくてその昭和音楽ネタ文脈として
すごい売れてる音楽だったし、そうすると和物のDJのイベントとかでかかったりするから
そこで知ってたりそれに合わせて映像とか見てくれてああこれビューティーペアかみたいなとかで
でもそのジャッキー佐藤さんがすごい人気だったみたいなんてもう全然ピンときてなかったんよね、本とか読んだりとか
いろいろ持ってますけど、昔のその「デラックスプロレス」っていう雑誌とかに載ってるグラビアとか見てて
まあ綺麗な人やけど…ってそんなみたいな感じだったんだけど
その「極悪女王」を見てこの宝塚の男役みたいなのかっこよさみたいな感じの魅力があったんだっていうことを理解した
確かにねそっか
っていうねでまあこの後ジャッキーさんちょっと出てるけど大変な目にも会うみたいなのも知ってるから
ここに出てる人みんな大変な目に会いますこの後本当は
まあでも先にそんな言っちゃうとあれなんですけど
《ジングル》
てらださん的にはどんな印象を持った、みたいな話聞きたいんですけど……。
そうですね俺ダンプ松本さんっていう人に焦点を当ててるわけやからさ
まあ例えば家族の話やったりとか極悪ヒールになっていく過程みたいなそういうストーリーの本筋はめちゃめちゃ面白いんですけど
その一方で結構やっぱそのプロレスってフィクション。まあ「ブック」っていうのが……
いやもうそれなんよなぁ……
出てくるじゃないですか、だから「どこまでがマジで、マジじゃないのか」みたいなこれ言うこと自体が、多分言うべきじゃないのかもしれないんですけど
いやまあでも仕方ないから
そこを結構全面に出してたから、「何が本気の感情で、どっからがそうじゃないのか」みたいなのを考えてしまったら、意外とちょっと掴みどころがないような気もする
なるほど。いや、正直僕も引っかかってるのは最大はそこです
(本作は)ダンプさんの本が底本になってるけど、他の群像劇とかについては、その辺の資料を、絶対に柳澤健さんの「1985年のクラッシュギャルズ」、
吉田豪さんの「最狂 全女伝説」とかを参考に作ってるところがあるのね
でもまずブックっていう言葉は現場で一切使われてない言葉なんですよ
ああそうなんですね業界用語ですらないっていう感じですか
ないのよ
言ったらネットスラングみたいなもんでプロレスのライターの人が使い出した言葉でそれがちょっとずつ浸透していって「ブック破り」って言葉があったりとかね
まあでもそれはプオタ(プロレスオタク)用語。
ああそうなんや、ファン側がどっちかっていうと使ってる
女子プロレスのフィクションと現実
なんか勝手に言ってるだけで現場でブックって言葉を使ってるのはマジでない
で今回の配信に際してジャガー横田さんもそんな聞いたことないって言ってるんやけど
ほんまにバカなライターとかがそれもプロレスの幻想として守ろうとして言ってるっぽいような書き方してる人とかもいて
バカなんかこいつらはみたいなちゃんと調べろみたいなところはあるんだけど
まあでも「極悪女王」を入りでそういうブックっていうのがあるんだって知った人も多分いると思うから
ちょっとそこに冷水かけるようなことはしたくないんだけど実際はそういうことは使われないです
なるほどねそっかそっか、じゃあそこはでも…根幹になってくるところじゃないですか
それを破っていくっていう方向に進んでいくわけだからさ
それがそのものの概念がないってなると結構…
そうそう、だから少女たちが守りたかったものみたいな
あとまあ実力でのし上がってくる、みたいな
等身大の自分と実力でのし上がっていくみたいな
まあそういう構造にしたかったからゆえ、ちょっと間違っちゃってる。方向が。だからその「真剣の方向」が違うのよね
だからその…(本作は)誰が脚本書いたかってこれ僕は知らないんですけど
その脚本書いた人は本当にセンスがないなと、プロレスの
じゃあやっぱあの人に集約されてしまうんですね
脚本書いた人がプロレスのセンスが本当にない
でもっと言うとなんかいらんプロレス小ネタめっちゃ入ってて
そのマスク外した時に「お前〇〇だろ!」とか
「〇〇なら何をやってもいいのか!」みたいなセリフが出てくるんだけど
まあこれって、男子のプロレス、新日本とかの猪木さん周りとかで使われてた言葉なのね
プロレスファンにちょっとたぶんニヤッとさせるために入れてるセリフなんだけど
それが全部寒くて
通にはわかりまっしゃろ、みたいな感じで入れちゃってるけどむしろ寒いっていう感じの
うわーみたいなやっぱりーみたいな
感情がなんかあのダンプさんの家が壊れて
こうバーンって壁がぶち抜かれてそのダンプカーの上に落ちるとかもううわーって思った
いやーあのシーン急にコント感があるというか
面白いでしょってなんかちょくちょくそういう感じのがあって
これは脚本に問題があるなとは正直思ったその辺の部分は
完成度が高い上になんかすごいやすごいぬるいコント見させられてる気分になるみたいな瞬間がちょくちょくあって
信頼関係の重要性
その辺は堅定なんですけど僕の中では全然なかったことになってるその辺は
なかったことにもう削除されてる
ネットフリックスのなんかサーバーエラーみたいなんでなんか見えちゃってるみたいなだけで
映像が乱れて映ってしまった
そうそう映像が乱れてなんかそんな感じになったみたいな感じの解釈をしてるんだけど
そう
例えばまあダンプ松本がさ
うん
狂気とか使い出すわけじゃないですか
はいはいはい
なんかああいうこととかが本人らの中でどれぐらいまあまあそれはそういうもんやからっていう受け入れを受容されてるのかっていうのが全然わからなかったんですよ僕の中では
ああだから実力っていうのと純スポーツ的なところとプロレスで許されてるフィクションみたいなところのそこの境目がようわからんってなるってことやんな
そう
実力で勝ってみろみたいなところがあるのに狂気で血を流すみたいなもんでのし上がっていくのがストーリーとして血が吐くじゃないってことってことやんね
うーんそうねだからしかもさこう狂気NOみたいなこうNOみたいなさこうやめろって言われるけどまあやる
まあそれは全然ヒールとして
まあプロレスとしてのね
そうそうそうプロレスとしてのってのはわかんないけど例えばフォークで刺すとかさどこまでいったらどこまでが許されてるんやろうなっていうどこまでが合意なんやろうなっていうか
なんかそっかがやっぱ難しくてで最後あの4人のシーンであこれってすごい信頼関係のことになり立ってたんやなっていうのがわかんないけど
それって見てる側ってずっとやっぱハラハラしてる
言ったらねすごくいい視点のことを言っててちょっと一言で返すとそこが面白いんですよっていうプロレスっていうのは
そうなんやねやっぱり
だから逆に俺はその回収されすぎて嫌やったん最後
あーそういうこともうこれまでのが全部そうだったんですよみたいな感じになっちゃってた
で今回の話実際の試合とフィクションもこういろいろ飛び交うんでちょっとややこしいんですけど実際の試合も言ったらあれはあったことなのね
僕も引退試合はねあんなことあると思ってさすがにyoutubeで見たら本当にやってるんですよね敵だけじゃ終われねえんだよ
そうそうそうでしかもあれは長与さんとダンプの間でしか知らされてなかったっていう
飛鳥、大森は知らんかった
そうなんや
そうだからえーってなってその場で対応してるっていうでも対応してできるっていうすごさ
なるほどな
でダンプさんがそのずっとチコちゃんいじめててごめんなさいみたいな言うっていうねその辺も含めてあったことで
あのそれはいいんだけどもしもうクライマックスに持ってくるならここしかないからもう素晴らしいなと思ってるんやけど演出力も
ただちょっとそんな単純なもんじゃないっていうのが俺の中ですごいあって
そうよなーなんかもっとそれぞれやりきれなさとか屈折とかまあ本場はやっぱり苛立ちみたいなのがあったんじゃないかな
そうそうそうもっとあってでこの作品ではちょいちょいあるけどその飛鳥・千種間ももっとややこしくなってんのよ本当は
クラッシュギャルズとファン文化
あーそうなんや多少こうすれ違って言ってる感じは描かれてはいたけどね
そうそう途中クラッシュギャルズやりませんって言って長与千種が一人で歌ってる時期とかあるわけよ本当は
あーそうなんやもう完全に一人
そうそうそう一人ででまた戻ってきてみたいなっていうところとかもあったり
そうライオネス飛鳥さんの方がもう本当フィジカルエリートって感じの人なのね
だからまあすごい実際実力としても強いっていう感じなんだけどでもやっぱりその見せる長与千種の方が力があるから
見せる方としっかり実力がある方っていうのでこうすれ違っていくみたいな
まあそういう2人だからこそすごくいいペアなんだけど本当にそこがすれ違っていってみたいな
っていうのもあったけどちょっとその辺も見えにくいっていうか多分それやっちゃうとダンプ・長与がちょっとぼやけちゃうから
っていうのはもちろんある5話で収めるだったら10話あったらやっていいと思うんだけど
そうね
もちろんこの作品でプロレス興味出ました、全女のあの時代に興味出ましたって人もめっちゃウェルカムだし
いいねっていうちょっといろいろ話そうぜみたいな気分になるからあれなんだけど
まず「極悪女王」を見てその後いい本がいっぱい出てるので
なるほど
そこまで行ってほしくてで俺のおすすめルートとしては極悪情報を見る
次に柳澤健さんの「1985年のクラッシュギャルズ」を読む
でその後吉田豪さんのインタビュー集、「最狂 全女伝説」を読むという流れまで行くとなんかすごく見えてくる
でその後に「1993年の女子プロレス」っていう本を柳澤健さんが出してて、
これは柳澤健さんのインタビューをまとめた本ではあるんだけど
このたけし、豪、たけしの順で行くとかなりいい感じに見える
「1985年のクラッシュギャルズ」っていう本はこれアイドル好きな人とかにもぜひ読んでほしくて
今回そんなフォーカスされてないけどあの親衛隊みたいな、長与を、クラッシュギャルズファンみたいな
ほら、いたやんギャーって言ってる
で実際の映像見たと思うけどすごいやん歓声
そうねすごかった
で今もライターされてる伊藤雅奈子さんっていうライターさんがいるんだけど
その人が(主人公として)その親衛隊の人の章、長与の章、飛鳥の章、親衛隊の人の章みたいな感じで
3人目のクラッシュギャルズとして親衛隊のこの一人の章を
なるほどね3人目をファンだと
そうそうだからそのクラッシュギャルズっていうのはそのファンカルチャーの中でも出来上がってきた幻想のもんだっていうのがあって
これはもうすごい本で
なんか僕はほんと今アイドルが好きな人とかいわゆる推しみたいなものを持ってる人が持つような感情とかもすごく描いてたりとかすると思うので
はいはい
超おすすめいきなりなんか謎の女子高生がこうプロレスを好きになるみたいな文章から始まるから
あれみたいな
へーそうなんや
そうそうそう小説みたいな文体で始め始まるからすごい面白いしスルスル読めると思うからめっちゃおすすめ
なるほどちょっと面白そうやね
うん
で吉田豪さんの余計なことしか聞いてないインタビュー集みたいな
あのダンプさんが誰々にいじめられたとかいうのをあの実名でめちゃめちゃ言ってんだよ
先輩の名前出して誰々と誰々にいじめられたってめっちゃ言ってて
でその次の章とか行ったらその人のインタビュー言ってんだよ
でめっちゃいい人なんだよ
あれそうなんや
あれはいじめたんじゃなくてあいつらが練習しないからそういうことをちょっと言っただけでみたいな
じゅじゅつなぎでみんな言ってることがいるの
えっでもこの人まともっぽくない?みたいな
すごいやっぱ吉田豪はすごいなって思うけどその辺のね
で意味わからんくなって、またその次の時代の対抗戦時代の柳澤さんの本を読んで…
でそれ読んでいくとその松永ファミリーってやっぱヤバいなみたいな
そういうプロレスラーの仁義みたいなもんもあるけど
えっなんか松永ファミリーヤバくない?みたいな感じですぐ落ちていくっていう体験ができるんだよね
なるほどね
斎藤工とかのあの兄弟のことですよね今回
俊国さんね
いやまあ確かに今回も黒幕感結構あったもんねやっぱり
松永兄弟だよねあれ
3人兄弟で村上淳さんがやってる、いつも焼きそば売ってる人が会長の高司さん
クラッシュ側についてる、レフリーやってる黒田大輔さんがやってる役は国松さん
で斎藤工さんがやってるのが俊国さんね
で本当は次男の健司さんっていう人も経営に入ってるんだけど
「極悪女王」には出てないです
あーそうなんすご
あれをファミリーでやってるってどういう戦なんやって感じするけどね
えっとちょっと深く行きすぎるとすごい長い話になるのと
言ったら工業というものが戦後どういう立場にあったかっていうところから考えてほしいんやけど
だから女子プロレス自体は前住の前はいろんな団体細かくあったんよ
でも例えば何か工業ここでイベントやりますとか戦後のわちゃわちゃしてる時にやるときに
その場所を使ったり人を集めたりそこの土地の権利みたいなのをどういう人が仕切ってたかってなると
なんとなくどういう人が仕切ってたかっていうのは見えてくると思うんや
なるほどね
それは昔の男子のプロレスもそうだし芸人の世界とかもみんなそうなの
〇〇興業、とかついてるのってそういうとこからスタートしてんのよね
プロダクションだったりとかも大体
でそういう人らがやってたんだけどちょっとプロレスは松永お前らに任すわってことになって
全女が立ち上がってやりだすっていう
だからそういう人らともまともにやり合える人たちなんですよ
なるほどね
松永兄弟っていうのはもともとみんな、柔拳っていう競技の選手なんですよ
柔拳。
柔道の柔に拳って書いて柔拳なんですけど
そんなスポーツあるんや
言ったら今でいう総合格闘技みたいな…ボクサーと柔道選手がやり合うみたいな
それこそ戦後の興業の中でやっててそういうとこやっててだからそれはガチンコの選手だった人らなのよ
全女プロレスの特異性
そうなんやじゃあもうやっぱフィジカル的にもみんなガチガチな
そういう中で育ってるから
前住ってすごい異常な団体で
これも吉田豪さんが言ってるのを引用すると
「世界で唯一、賭けが成立するプロレス団体」
賭け?
だからどっちが勝つかっていうのに賭けてんのよ
しかも関係者も
本作に斎藤工さんと黒田大輔さん、俊国さん国松さんが
《「どっちに賭ける?」「長与に三万」》みたいな言ってるシーンがあったけど
あれはその辺の話をいい感じにフィクションとして落としてて
実際はもっとガンガン賭けてるわけやん日常的に
多分そんな額じゃない
額的にもね
あれはたまたま流れで数万賭けたみたいになってたけど全然そんな感じではないんや
そんなんじゃなくてそういうやるためにガチンコやらすのよ
なるほどそうなってくるとよりブックっていう概念が全然ギャグが
だからあの全女でそれをやるのはおかしいんだって言うのでみんなちょっと怒ってる
そういうことなるほどね
だって実際はそういうことが起きてんだからそれを描けばえ?ってなるだけなのに
いらないフィクションを足してるから、みんなちょっと複雑になってて
でこのガチンコ、いわゆる真剣勝負って言ったらわかるかな
プロレスっていうのは結末が決まっている勝負なんですね
どっちが勝つかっていうのは決まっていて
そういうとじゃあこの技が来てこうなってこうこうでこうして
この段取りでこれで何分で終わりみたいなのが決まってるっていう
ガチガチに決まってるっていうのはそういうこともあるんだけど少なくって
そういうことやっちゃうとなんか演技っぽくなっちゃうみたいな
サーカスみたいになっちゃうことが起きるから勝つ方だけ決めてたり
でもうこの技が来たらみたいなのはお互いどう見せ合うかっていうのは
もうその人のセンスっていうのがプロレスだと
でだから受けるのが上手いとかいうのはその辺のセンスがあるっていうことだね
だから結構ジャズとかに例えられることが多いのはそういうことだね
スケールとか、キーとか決まってたりするけど
言ったらそのセッション、その時にどう出すかみたいなっていうのがプロレス
基本やっぱアドリブの才能が必要になってくる
そこだったらその長与千種、唐田えりかさんがやってる長与さんっていうのは
全女の中で「受け」っていうのがめちゃめちゃ上手くて
そこの才能が飛び抜けてるっていうことでとんでもない人気を得た
っていう人っていうねだからガチンコでは
そこまで勝てなくてもその見せ方がすごいみたいなのを天才
だからプロレスの天才なんですよ、っていうところがあるんだけど
で真剣勝負って言った時にこれレスラーの人とか
現場の人とかは「ピストル」もしくは「シュート」って言われることが多いんだけど
言ったらプロレスの中に真剣勝負が入るっていうことね
男子のシュート、ピストルと
全女でのシュート、ピストルってちょっと意味合いが違って
で男子のシュート、ピストルっていうのは
基本試合としては成り立たないんですよ
そうなんや、やっぱ本気でやっちゃうともうグダグダって
例えば前田日明とアンドレ・ザ・ジャイアントの不穏試合とかって
なんかこうお互いグルグル回ってうわーって潰して
蹴ってみたいなだからえ?なんか明らかに普通のプロレスとは違う
試合としては成り立たないっていうことが起きるのね
でそういうのをシュート、ピストルとか、「不穏試合」って言ったりしますけど
そういうことになるんだけど全女のピストルとかシュートっていうのは
押さえ込みルールっていうルールでやられるのよ
押さえ込み
前半は普通にプロレスをやります、お互い技出し合ったり
普通にみんなが見てるようなプロレスをやるんだけど15分経過とか
そういうコールの後にいきなりそれまで普通にやってたプロレスなんだけど
言ったら本当に「フォール」、カウントが入るワンツースリーと
カウントが入る、言ったら肩を地につけた状態で
本当にスリーカウント取った方が勝ちっていうルールに移行すんのよ
なるほどね
それはもうみんな分かってるんやそれは
誰が分かってるって話かな
お客さんはもちろん知らない
あくまでそういう流れでやる側の認識の話ね
普通プロレスとかって2.8とか2.5で返すのが面白さやん
バン、バン、うわー だけど
1のところで返しちゃったりするの
そこの押さえ込みはガチだから
なるほどね別にギリギリまで見せる必要ないんや
返せるならすぐ返す
それがプロレスの団体とかでも新人同士の練習とかそういうことやるし
男子のプロレスでもね
UWFとかの人たちはそういうことがやりたかったから
同士が勝手にそういうことやったりとかいうことが起きるんだけど
それはすごく特殊な例で全女はもう若手選手は基本
ハナから押さえ込みルールでやらせるのよガチンコで
で勝っていくやつが本当に上に上がれるっていう
だから全女の上の選手ってみんなそこに勝ってきた人しかいない
じゃあガチンコに強い人らが押し上がってるわけですね
本当に強い人じゃないと無理なのよっていうめっちゃ特殊な団体
なるほどな、じゃあもうどこよりも結構マジなことを全女がやってた
松永兄弟の運営スタイル
いや本当にそうで、その辺はみんな
なんかおかしいな?とか、本当1カウントとかで「うわー!」とか
「この野郎!」って返してるからさっきまで綺麗に技決まってたのに急にガチャガチャって
押さえ込み合うからなんかおかしいなって思ってたんだけど
後々そういうインタビューとかで分かったのよ
そういうことがまだ新人の登龍門としてやるみたいな
なんかちょっとまだわかるやんか、ありそうやんそういうことは
上がらせるためにそういう通過儀礼をやらせるみたいなのは、ありそうだけど
全女のもっと異常なところはそれを普通にタイトルマッチでもやるっていう
それはなんかヒヤヒヤするな
そうそう、だからチャンピオンベルトがかかるような試合でも押さえ込みで決着させるんだよ
だからガチンコでベルトが移動する
もう普通に見たいなそれ試合見たいないっぱい
そうそうそうなるんやけどだからビューティーピアノ2人が
マキ上田さんとジャッキー佐藤さんが試合してマキさんが取られてないのに
パンパンって打って負けた方が引退ってなったみたいな
が初めにあるじゃないですかだからあれはガチンコなんですよ
あーそうなんやプロレスと真逆って言ったらおかしいかもしれんけど
プロレスの中にそういうプロレスのガチンコが
真剣勝負が入ってるっていうすごい団体
前半はプロレスをやるわけやもんね
平気でそういう結末を決めないでそのガチンコをなぜプロレスがしないかっていうのは
そういうことをすると選手も壊れるし
メリットがないからなんですよガチャガチャってなっちゃうし見せないプロレスにもなっちゃう
そうそうそうでこいつを織り出したいっていうのに
そこでポンポンって負けちゃうとさそれが成り立たへんくなったりするやん
それだったらちゃんと段階踏んで負けさせていった方がいいからそういう流れを作っていくんやけど
松永ファミリー、兄弟たちの異常性
別になんも考えてないからやらせちまえよ
多分自分たちも賭けたいから
そう考えると残酷な感じするな
それこそ今回斎藤工さんとか、村上淳さんとかやってるからかっこいいやん
「人なんだぞ」とか「選手のこと考えろよ」とかセリフであるけど
そんな人たちじゃない、人間だとは思ってない
めっちゃ嫌な言い方やけど競馬とかそういうもんと同じレベルでの扱いって感じ
そうそうそうそう
だからそのビューティーペアが片方を引退させたのもすごい稼いだけど
まあ年取ってきて、あと全女の中には「25歳定年制」っていうのもある
多くの選手がそれこそ長与さんとか
あの辺の世代みんなそうですけど、中卒で入んねんな高校1年とか中退して入ったりとか
15歳16歳とかで入ってくる大体
社会を知らん状態で入ってくるから娑婆っ気を抜いて
ここでやるしかないぞ、って言ったら洗脳だよね
それでやるしかないんだぞっていう状態で育てていくっていう感じなのよ
ただ25くらいになってくると知恵がついてきて
待遇どうだとかお金こうしたいとか
この試合やりたくないとか言うようになるから面倒くさいしお金もかかるから
引退して?っていうのを25歳定年制っていうので作ってるわけ
いやー怖、普通になんか
搾取のシステムやん
押さえ込みで負けさせるっていうのもビューティーペア2人ギャラ高いな
でも人気落ちてきてんなやめさせるか
っていうのでじゃあ押さえ込みで負けた方引退っていう試合にさせてんよね
はーなるほどなー
そうなるとやっぱこの女性の
連帯みたいなものの意味がより出てくるなって感じ
そこに焦点当てたのはめっちゃ多くて
松永兄弟のエグさみたいなのが伝わんないじゃん
そうやなだから最後その予定調和ってものを破って
ああいう連帯が生まれるみたいな感じではあったけどそんなに
松永兄弟側とバーサスになってるかって言うと別にそういう感じではなかった
そうそうそう
今回オミットされてるところで言うとやっぱそこが不満で
ダンプと長与がもうどっちも落ちこぼれで入ったところは
現在のプロレス事情
仲良かったけど極悪とクラッシュというのは別れて
本当に関係性としてやり合う関係になるみたいな
ただまあ続いていくみたいな感じなんだけど
そんなマジ単純なもんじゃないのよね落ちこぼれで2人
みんなが遠征行ってる時に事務所残されて2人で喋ったりとかいうのは
本当に仲は元々仲良かったらしいんだけど
松永兄弟って「極悪女王」でもそこはされてるんだけど
俊国派、国松派って分かれてんのね
ダンプにこうしろって言ってんのいつも斎藤工だった
長与の方に言ってんのいつも国松さんだった
だからあれって派閥があるんよねそれぞれ可愛がってる方みたいな
兄弟の中でもバチバチしてるからそれぞれ
育てる方を分けるみたいなしかもそこで
掛け合うみたいなそういう楽しみも多分あって
言ったら、斎藤工がやってた
俊国さんとかが「あいつこんなこと言ってたぞ」って言ってないのに
吹っ掛けるのよ だからでもそういうのってさ
あいつ何々言ってたよって本音に確認せえへんやん
陰口的なことが多いしね
仲悪くさせてそこシングルマッチでやるかってして組むのよ
えぐすぎるって普通に
詐欺とかのやつやん感情を逆立ててさ
普通の男子のプロレスって「アングル」っていうのねこういう関係性とか
どことどこが揉めてとかここがライバルやとか
ってアングルってあくまでギミックで人を盛り上げるために
そういう関係性を作っていくのね
意識的に作られた相関図みたいな
なんだけど反対なのよ、関係性先で試合後でやる
新人とかであいつとあいつ仲悪いっぽいとからあいつとあいつが揉めてました
って話を聞くと次の試合そこシングルでやるか
でやらすとか
本気で仲悪くさせた方が盛り上がるって本気で思ってる
いやもう怖いね聞けば聞こうで怖いな
サイコパスやな普通に
そういう時代の人たちだから
これ当時吉田豪さんが2017年とかに出したときに
でも今総選挙とか言って女の子同士競わせて
やってる人いますよねみたいな
現代の松永兄弟は
〇〇○なんじゃないかみたいな
そう落ちていってて素晴らしい特集だったんですけど
ラジオで、そういうのも思ったし
女子プロレスの挑戦
このシステムの中で争わせるみたいなのってやっぱさ
でも最後のダンプさんの引退試合っていうのは
松永兄弟が作ったんじゃなくて長与千種がこれをやりましょうって言った
試合っていうのがあってそこはガチで
ある種本当にそこから抜け出すみたいな
その動機でなんかやるみたいなの本当に素晴らしい形みたいな
そう聞いたらめっちゃいいやん
別の角度からめっちゃいいシーンやんあれやっぱり
そうそうあるしねただなんか俺はそのドロッとしたものがあるっていうのがないから
ちょっと待ってくれみたいなまだ前段があるはずだろみたいな
そうねなんかこうこれは当然
大衆向けというかさより広い方向に見せるように作ったんやろうけど
そうそうだからだってダンプさんはほんまに
クラッシュとの抗争の中で包丁持ち込もうとして止められたっていう
リングに包丁ドスンって突き刺して殺してやるって言おうと思ったけど
さすがにってなって止められたってでも本気で
持っていこうと思ってたみたいな話をしてて
ドラマの中でもあったけどめちゃめちゃ嫌われてたらしいね
実家にサインしてくれって持ってきたやつとかも全部破ったりとかしてて
でもお母さんはそのギミックわかれへんから
色紙破った相手に、一升瓶持って謝りに一人ずつ行ってたりしてた
現実の方がもっとえぐいっていう
ヒールに徹することの地獄みたいなもの
本当ある
選手の人たちは年間300試合してたって言ってるんやけど
本当は多分250ぐらいやってて年間
それでも寝てないしいつもバスで
移動してみたいな極限状態は既に極限状態
そういうふっかけもあり外からの圧力もあり
っていう中でやってるからすごい異常なものができる
何がマジか本人だもん
わからないよね
こんなもんじゃない話をもうちょっとしたい
長与・ダンプの家庭っていうのが結構テーマになってるよね
そうですね長与の方も親戚の方に預けられたっていう
話になってますね
ダンプさんの家も親父が放蕩の限りを尽くして…みたいなんだけど
こんなもんじゃないぐらいもっとえぐいっていうのがある
誇張してるじゃなくて逆にもっとえぐい
すごい創作っぽいダンプ松本さんの出て行ったお父さんが
どっか愛人の家にいてそこにお母さんと一緒に
どっかの家にいるらしいって言って行ったら愛人と一緒にいて子供もいるみたいな
で子供の名前がカオルっていう
いやあれえぐいよね同じ名前
あれはフィクションであってほしいけど本当
どういう感情なんやろ
前半ヤバすぎてさ後半の父親がさ
やったけどみたいな全然許せてない
そんなことやったやつに
ザヒールっていうダンプさんが出した本の中にお母さんが当時病んじゃってて
その時の日記のスキャンがバンと載ってるんやけど
本当にもう言葉を失う
明らかに精神を病んでいて
もうこれ以上言われへんねんけどっていうぐらい見たら落ち込むぐらい
レスラーたちの過去
すごい状態だったんだろうなっていうのもあるし
あと長与さんも本当に
公開に際して長与さんってスーパーバイザーとかに入ってるから結構いろんなとこで喋られたりしてて
親とここまで仲悪くはなかったみたいな
本人はおっしゃられてるんやけど
でも事業の失敗で11歳ぐらいから全女入るまで
家族とは一緒に住んでないよねある日家帰ったら
友の家の殻みたいになってて地元で
どっか兵庫の方に親は仕事で行ってて
親戚をたらい回しにされて、みたいな感じで本当に居場所がなかったんだけど
結構これも「1985年のクラッシュギャルズ」読んで
俺は衝撃を受けたんやけど
長与千種って名前ってすごい特徴的じゃない?女の人なのに千種って
そうね、あんま聞かない名前ですよね
俺ってお父さんが競艇の選手なのよ
競艇のシーン映るなーと思ってたんですよ
元々お父さん競艇の選手で怪我かなんかで辞めちゃうんだけど
競艇好きで男の子じゃないといらんって言われてて
男の子だっていうことでギリギリになってやっぱり女の子ってお母さんが言った
絶対おろせって言われるから
守ってみたいな感じで生まれたのが千種さんなんだけど
千種って名前っていうのは千円の船券の種になる子
っていう意味なのよ
だから競艇選手になって
当時の最高額の千円船券の種になるっていうので千種
えぐいな
そんな強制する?
こんなもんじゃないのよ
そう考えたらドラマやったらたまたま借金大手持って仕方なかったんやみたいな感じだったけど
よくある連帯保証人にもなってて
えぐい借金抱えてみたいな感じだった
しゃばっけを抜かれる松永兄弟という
4人の強烈な不正の下に入ってしまう
そこの中で生き抜く
精神力とかフィジカルってやっぱ半端ないやろうな
普通の人だったら絶対無理で
僕も試合ドラマじゃない方の試合の映像とか見て思ったけど
やっぱめちゃくちゃかっこいい
いやかっこいいよね
なんか綺麗やなって感じ
したし
あんまり女性のプロレスラーは見たことがなかったんですけど
ドラマやったら特にですけど結構細身で
なおかつこういう水着みたいなの着てるじゃないですか
テラッとした感じ
そういう姿で戦ってるっていうのが男の子から見ると結構
ウルトラマンとかそういうものを想起させるなっていうか
男性のプロレスラーの方って結構みんなゴツいし上は裸が多い
パンツ一丁だよね
細い人がこうやって戦ってるの見るのって結構普通に懐かしい気持ちになる
素直にかっこいいなって思える
ウルトラマンに何かしらちょっとしたフェティッシュな魅力を感じる
同じようなものを女子プロレスに対して感じるっていうのは多分あって
そういうことね
俺もめちゃ日本女子とか見てたんやけど極楽トンボとかが
大抵でやってたプロレスね見てた時って極楽トンボが
極悪同盟のパロディで極楽同盟っていうのやってるんやけど
水着なのよ全身のなんかそれにすごい魅力があったんよね
そうなやっぱ俳優かっこってそういう
くすぐる部分があるのかもしれないですね
そこで豊田真奈美さんとかがすごいから
その人らマジやもんね
素人やけど男
なんかそういうのにびんびんあったから俺の中ですごい幼少期の
かつ少ないプロレス体験みたいな
その前情っていうのはあってこのダンプさんの時代とかって全然
リアルタイムじゃないけど僕の中ではすごい感じる懐かしさと
かっこよさみたいなのがあったね
感じてる人って結構多いと思う
いくらでも言えるんやけどね
みんな語ってるんですかこれはやっぱりシャークさん周りのプロレス好きな人
やっとねどうなんかな
吉田剛さんとか柳澤健さんの本が好きだから出た時から
めっちゃおもろいとか思ってそれこそ僕はブル中野さんが
当時それこそ中野でバーをやられてた時に行ってますから
上京してすぐに会いに行った人の一人ですからね
あったことある僕ここ出てる人だいたい見たことあるよ
ダンプさんも見たことあるし
長与さんも見たことあるし飛鳥さんはちょっと見たことないかな
この辺の人たちってやっぱレジェンドだから
今の女子プロの試合とかでもなんか出てきたりするんだよ
一応先輩ポジションとして
団体はもうこの後全女ってそんなんなんで
すごいエグい借金減って潰れちゃうから
その後継の団体とかができてるんだけどそれぞれ選手が中心になって
できた団体とかあるからそこに言ったら
新たな団体の誕生
出てきたりとかそういうので見たりとかしてますね
店やってる人も結構多いから
そういうとこに行けばお会いできるんですか
今youtubeとかみんなやってたりとかもう何十年経ってるからみんな
結構仲良くなってて
youtubeで検索したらそういう動画がいっぱい出てくる
あと神取忍さんとかも結構名前聞くけど
神取さんって本当は入ってるはずなんだけど
出てきてないのよ全女じゃないの神取さんって
途中ジャッキー佐藤さんが新しい団体
行きますって言って試合してバコーンで殴られてるところが
ちょっと映っててうわーみたいななってるところがあったけど殴ってるのが神取さんです
そうよね確か名前出てきなかったの出てきてたかな
出てきてたような気はするね
この後ダンプさんが引退した後にやる相手がいなくなっちゃうわけよ
それで神取とやりたいっていうのを企画するんだけども
っていうのがこれからのストーリー
こっからが面白いな
長与さんはいろいろ時を経て自分の団体作るんだけど
自分の団体がどのようなものになったかとかもまた
すごいブルースなんですよ
ほぼ宗教施設みたいな長与さんが神として君臨した
天才すぎて
全女と反対のことやるみたいな
すごい選手がすごいコーチかっていうとまた違うやんか
そうそうとかもあって
長与さんの元にあるファームで育った子たちみたいな
すごい団体を作っちゃう
みたいなところまでいくんですけど
それはまた別のところで聞きたいですけど
そうか北斗晶はどの時代というかどういう感じなんですか
ブルーさんとかのちょっと後とか
最後のダンプさんの引退ぐらいの時にはいるはずなんだけど
北斗さんは初めからすごい押さえ込みでも勝ったし
すごいプロ意識がある人で初めての試合から
お客さんが全然盛り上げられなくてすいませんでしたっていうのが
北斗晶さんその時宇野久子っていう名前だけど
すごすぎるから先輩にロープから
雪崩式のパイルドライバー食らって首の骨折って死にかけます
そうかなるほど
最後最高なんだけど綺麗すぎるみたいなのも感じちゃうのよ
その辺のエグい面をミットしててその後知ってるからね
その後のみんなの運命も知ってるから
なるほどねそうか
うまく育てていくというか見せるっていう感じにしてる
大事に本当に扱うような時代になってるっていうのはすごいいいこと
ではあるけどその当時のこんなもんじゃなかったっていうのが
こんなもんじゃなかった時のなくなってるっていうのは確かに
そうそう昭和のね違和感あるとこなんでしょうね
でもあの空気感とかをだからそれってそういうのが
めっちゃ再現されてるからね空気感とかその辺のいい部分が
めちゃめちゃあるからもっとって思っちゃうっていう
そこはやっぱフィクションとしてすごい作品なんだと思うね
いやもうちょっと次のね
ブル中野編みたいよね
「極悪女王」っていうのはもうこれはダンプさんだけのもの
ダンプさんの話だからちょっとね
別のタイトルでやるしかないか
デンジャラスクイーンって名前があるからそこはもうデンジャラスクイーンでいいよね
3章目は
なんか今の話聞いてたらねこの後の時代のやつを
いややった方がいいだろ
いやしもう言ったらさUWFみたいでしょっていうのがあるよね
いやそこら辺こそ映像化すんのめっちゃ緊張感あるんじゃないですか
あのこれ以上関わってる人が多すぎるのとややこしすぎる
まだみんな元気でみんな
だからさやまさんのね
UWFのね
でも前田日明の名前だけ出てきましたよね「極悪女王」
それこそ長与千草さんが憧れた選手は前田日明だし
北斗晶のあきらも前田日明からだよ
そんなにやっぱすごい人なんですね
少女たちの夢と傷
でも前田さんとか佐山さんタイガーマスクとかを目指したプロレスのガチンコ化っていうのをやろうとして
みんなダメかってなって諦めるのよ
でも全女では普通にやってんのよ
同じ時代なのに
すごさですよ
そう考えるとより試合の映像とか見たくなってきたな
なんか落ちてたりするからネットにね
調べてみていただければと思いますよ
この後の長与さんやそして飛鳥がどうなったかっていうのをね
ぜひ1985年のクラッシュギャルズ読んでください
おすすめのルートでぜひね
絶対面白いからそれが
だって映像である程度インプットされた後で見たら絶対面白いから
確かに映像のイメージは沸きやすいやろうしね
この後の話1985年のクラッシュギャルズっていうタイトルだけど
2000年くらいまでいくから
そんな近いんだ
長与さんのこれからその後っていうのもあるし
飛鳥さんのこれからもあるから
ぜひともと思います
というわけで心の砂地は引き続きお便りをお待ちしております
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星づけもぜひよろしくお願いします
各種SNSでの投稿は
ハッシュタグKOKOSNAです
現在心の砂地のディスコードをやっております
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ぜひとも参加してみてください
ということで今回も聞いていただきまして
ありがとうございました
それでは皆様
ごきげんよう
53:50

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