でも、聞いてる人としてはどう受け止めてんだろうね。すごいこう、パーソナルな方向の話をされてるなっていう感覚が特に最近は多いなと思ってて。
そうだね。でもシャークちゃんが言う通り、洗いざり喋らないと辻褄が合わなくなってくるなっていう感じがあって。
まあ、そりゃそうだね。
それ話してて、いやでもこれ聞いてどう思うんだろうなーって、ちょっと不安になったりはするんだけど、案外、
いや、それ思ってましたとか、そうやって思ってる人自分以外にいないと思っていたんだけれどもっていう声が割とあって、
共感してくれる人いるんだったら、まあじゃあ丸裸になってもまあいいかって思って喋ってるよね。
なるほどね。
そっかそっか。
一つ喋りながら整理するみたいな感覚は、僕もホットキャストやっててあるんですけど、てらださんとかにちょっと投げてみてみたいな。
例えば自分で言葉を書き出したりとか、自分の中に潜るみたいなことって、
たぶん10代後半から20代前半のときにすごいやりすぎちゃって、もうそういうのはいいかなっていう時期なんですよね。
ここ5年ぐらいは特に。
なるほど。
いい意味でちょっとそういう繊細さを大事にしないように、たぶんしてきちゃってて。
だからまあそこまで深くはないんですけど、ただもやっとしてる、形のない、まあもやっすよね。
それをちょっと言葉の形にして、てらださんとか、まあこういうふうに今日だったらクラシさんとかに聞いてもらうみたいな形にして、
なんとなくちょっとそのもやもやの形は見つけるみたいな。
なるほど。
うん。っていう感じにはしてて。
でもそれがたぶん結構よくって、自分の中にどんどん入ってきちゃうと、どっかで引っかかったりとか、
そのもやもやが出た後もちょっとその後が残ってて気持ち悪いみたいなことってあるじゃないですか。
解決したけど、自分の中で解決してないことってあるじゃないですか。
そういうのがたぶんあんま得意じゃなかったから、
ポッドキャストを通してそういうことを外的にやるようになって、メンタル的にはすごい落ち着いてるみたいなとこあるかな。
なるほど。そういうことをてらだくんと話すことによって、いい意味での繊細さを大事にしないっていうことにつながるのかな。
そうね。だから、自分の中にまでもやというか、煙みたいなもんをあんま入れないようにしてるっていうか。
だからまあ、その心の砂地を「言葉の記憶装置」っていうふうに僕は名付けてるんですけど、ここに記憶させとけばいいかなみたいな。
なるほど。
うん。って感じ。自分の体をやっぱさ、痛めてなんぼみたいなとこってなんか正直あると思うんですよ。
すごい。生きてるって感じたいからね。
生きてるって感じだし。でもなんか多分落ち込む回数が多い人の方が優しい気もするとか、
汗かいてる人の方が…とかって、やっぱすごく献身的に人間ってなっちゃう感じがしてて。
僕はまあそういうふうにほっといたらなりがちっていうか、あんまり自分の体を大事にしないというか、そういう傷ついてるやつの方が人としていいみたいな感覚があるんだけど。
多分そういうことをあんまり、しすぎちゃって。10代とか20代の時に。
ほうほう。
うん。だから今はここに記憶させるみたいな。
なるほどね。
友人と言葉を交わしてここに記憶するってことで整理するってことをしてますね。
なるほど。でもその若い時にしすぎたっていうのは、もうそうせざるを得ない出来事とかがたくさんあっちゃったってことなんでしょ?
多分そうっすよ。だからすごく田舎のミニマルな世界で育ったから、19、20歳とかの時に一気に都会に出て、吸ったものの量とか人間の関わるキャパシティみたいなのの器がちっちゃかったんで。
多分そういうのってだんだん大きくするもんなんだけど。18くらいまでキュッとした感じで来ちゃったから。それを頑張ろうとしてやりすぎちゃったところはあったと思うんですね。
なるほどね。今のシャークちゃんの自分の番組で話して、繊細さに寄り添いすぎないみたいな捉えて、多分聞いてる方としても内省しすぎなくって多分聞けるんだろうなって僕は思ったんだよね。
そうそうっすね。
僕もよく聞くんだけど、心の砂地はね。
ありがとうございます。
内省してるじゃないですか、シャークちゃんも。
してはいますね。
してるけど、「いや、そうなんだよな」って自分にあんまり反響しすぎてこない感じがあって、聞きやすいのは多分そういうことなんだろうなって今。
そうですね。なんかね、そこはすごいハードコミュニケーションするのって多分、人気になろうと思ったり、人をグッと掴もうと思ったら多分それやった方がいいんですよ、本当は。
そうかもね。
本当はね。
いや、その方がキャッチーだもんね。
だから「今聞いてるお前だよ」っていうさ、あなたのことだよっていう方が本当はアウトプットするものとしては今は多分魅力的だと思うし、そういうものを人が求めてる感覚はするんですよね。
ポッドキャストという、まだYouTubeとかそういうものに比べて少ない人数、キュッとしたね、ポッドキャストが好きだっていうところに一つ価値がある時代だから。
でもなんか、僕が求めてる理想の距離はやっぱそこじゃないっていうか、影響を与えすぎちゃうのが良い関係じゃないなって思っちゃうんですよ。
あー、なんかちょっと、なるほどなー。
クラシさんはある種、生活を出してる人じゃないですか。
だから影響を受ける人もいると思うけど、そのクラシさんのポッドキャスト自体を俺は聞けるのは多分、年上だからというか。
一世代上で悩んでることそんな変わらんけどちょっと年上の人でもこんな感じなんだみたいなことをやってる人って少ないから。
共感する部分とちょうどいい距離感とみたいなのがあるから、良い距離感で僕は聞けるから。
ありがとう。たぶん仲良くしてくれてるリスナーさんとかポッドキャスターさんは、やっぱりそれだけ年が離れてるから付き合えるっていうのは僕も最近そう思ったね。
そうねー。全部が歳とか何かに回収されるのもどうかなっていうのも同時に思うんですけど、
ワンクッションというかあるかもしれないなぁとかね、そんなことも思いながら聞いたり、僕もやったりしてるわけなんですけど。
スタンスの話みたいなの先にしたんで、ちょっとテーマというか、クラシさんとどんな話をしようかなって考えた時にちょっと聞いてみたいなっていうのと、
それこそ僕が一つ、というか、ここ5年とかテーマというか、ずっとそれでも僕の中に残ってるなんかモヤっとしてる感じみたいなっていうのって、
「自分が男である」みたいな、男っていうカッコつきのものについてっていうことを、すごく25歳とか6歳の時までって自分が男である、
「男が男であること」についてって考えたことなかったから。でも多分女の人って、自分が女である、女が女であることって多分めちゃめちゃ考えてるんですよね。話を聞くと。
それはもう普通に中学生とか、自分が女であるっていう自覚があったりとか、それがそういう視線を向けられるっていうことも多分あるし、
違いが出てくるしみたいなところがあって、多分それを強烈にやっぱみんな意識してるんだけど、僕は自分が男であるっていうことを20何年間意識したことあんまなかったんですよ。
そうなんだ。
あんまりなくて、男だからとか、こうあるべきみたいなプレッシャーとかの中で育ってはいるから、ある種あるっちゃあるんだけど、
そこに対して、自問というか、自分が男であることに違和感とか、それでどういう状況なのかっていうことについてはあんまり考えてなかった。
でも、それですごく得してることがあるとか、自分がやってしまったことがあるみたいなことみたいなことに、ふと気づいたときに、
おおおおい、みたいな。
そりゃあ考えてなかった分やらなあかんやろうみたいな感じで、コツコツ、おりに触れては考えたり、ポッドキャストで喋ったりとかもしてるんですけど、
一世代上のクラシさんにも、男が男である、自分が男であるみたいな、カッコつきの男についての話を聞いてみたいなって思ってて、って感じなんですよ。
そっかー、それこそ、僕たちの世代だと、今よりも、男が男であるべきっていう空気感って相当強かった時代だったんだよね、きっと。
一世代違うけど、十何個ぐらい違うかな、ぐらいだけど、たぶんここでも結構差があると思いますね。
上の世代の人とかと話すと、かまし合う感じのコミュニケーションっていうのがデフォルトみたいな感じが、そんなやらなくていいのになって。
僕らの世代も全然いるんですけど、たぶんそれってそれこそ、わかんないけどダウンタウンとか、そういうものの影響下にあるっていうところもたぶんあると思うんですけど。
それがコミュニケーションだという感じで周りの人がいっぱいいたのと、たぶん僕世代だと、その数がちょっと減ってるから、僕はそんなあんまりやりたかないけどな、みたいな。
でもやっちゃってるとこもあるけどな、みたいな。でもさらに下の世代の子らだと、あんまりその感じなかったりとか。
そうね、そういう感じるね。
それこそこの褒めっていうところにも転じるんだけど、今20歳の前半とかのこと喋るとか、なんかすごい褒めるのが、やっぱ上手いんですよね。
いいねって感じが伝えるのがすごい上手いっていうか、その上の世代のクラシさんぐらいになると、そういう人がお互いに褒め合ってるの見たことないみたいな。
そうだね、だからそれこそさっきシャークちゃんが言ってたみたいないじりとかからかいみたいなのってどういう場面で発生するかっていうと、コミュニティの中でのちょっと違う部分みたいなところが出ちゃったとき、
お前なんでそういう感じなんだよ、なんでそれに興味があるんだよ、なんでそれが好きなんだよっていうマイノリティなこととかに関して、いじりが発生するみたいなこと結構多かったんだよね。
で、いじられた人も男で、でもたくましさがある人はそれでもそれを楽しくやってのけちゃったりするんだけど、俺はその自分が大事にしてることが、少数派だったとしても自分が大事にしてることだから、そういう構われ方するのはすごく俺は嫌だったんだよね。
うんうん。
なんかすごく窮屈に思っていたし、非常に傷ついていた。
で、そういう僕に対しては、なんかあいついちいち機嫌悪くなるよなとか、いちいち怒るんだよなって言って鬱陶しがられるっていう。だから友達はいなかったしね。
そういう意味ではね。
でも、最初はね、自分がいいなって思ったこととか好きなことを共感したいから言うんだよね。
例えば、僕もう一個やってる番組の方で、私がおじさんになったよっていう番組やってるんだけど、それ40代の同世代の友達とやってるんだけどさ、なんとなく趣味が似通っていて、少年時代とかはジャンプ読んだり、マガジン読んだりするのがなんとなくレギュラーだけど、僕はオリーブっていう女性雑誌を読んでいたりとか、少女漫画を読んでいたりとか、
あとは、みんながバンドを聴いてる時に僕は渡辺美里を聴いていたりとか、ドリガンも聴いていたりとかっていうところで、なんだあいつ少数派だなっていう目で向けられていたんだよね。
で、それをもうすごい具体的にお前メメシイなとか女っぽいなって言われていたし。
僕以外にそういう人がいたかもしれないけど、周りに言ってる人はまずいなくて。
だから浮いてたし、だけど、今の最近の若い子って自分が自分の好きなことを大事にして、相手の大事にしてるものに対しても、それいいよね、それ大事に思ってるんだもんねっていう算数の関係性がすごくフラットというか、ニューアンになってきたのかっていうのはちょっと感じるけど。
そうっすよね。たぶんもちろん今の子たちの中でも、そういうこと言うやつもたぶんいると思うし、昔のようなことを言ったりとか、なんだあれっていう子もたぶん全然ゼロではないと思うんだけど、たぶんそこの数は全然違うだろうし、あとは人間の数も全然違うんだよね。同じ世代のいる数がみたいな。
そうか。
だから、そういうプレッシャーみたいなのは、僕ら世代、特にもっと上の、さらに上のクラシさんの世代とかよりは少なくはたぶんなってるけど、ゼロではないけど、みたいなところは思ったりはするよね。
すごく僕たちの世代で困ってることっていうのは、そういう割とハードなコミュニティで育ってきたんだけれども、それを嫌だなって思ってる人たちはたぶんいる気がしてて、僕たちの世代にも。
で、そういう違いを受け入れていこうかっていうふうになってきた世代っていうのは、僕たちからすると、今の36、7、8の子たちが入ってきたときに、その社会に、なんかちょっと僕たちと違うなっていう感じがしたのよ。
割と挟まれてるっていうか、そういうのが主流だった上の世代と、でもそれを嫌だなと思ってる僕たちの世代の感覚と、下の世代のその、なんか狭間にいるっていうか。
うーん、なるほどなるほど。そうっすよね。ただでも、下の世代の子に全部乗れるかって言われると、そのやり方一からやろうとするのって、年取ってる分、勇気がいるし、変えていかないといけない部分が、自分の思ってもないところから違ったりするから、大変っすよね。
そうねー。
心の砂地。
こうあるべきみたいな肩、歳を取るごとに、勝手にそういうもんだと思ってやっちゃうことって多いじゃないですか。
肩みたいなものを学んで右習いでやっちゃうみたいなのが、たぶん男の形勢にはめちゃめちゃあって。
だからそれを、そのルールに従ってないやつは、「いやお前、それルール違うからって、切れたくなっちゃうみたいな。」
やだー。
っていうのって、たぶんあるんですよね。
そうだね。
だから、「なんでオリーブ読んでんだよ。」っていう。
僕これ趣味で、年上の人って、僕ら世代って雑誌カルチャー終わり頃だから、愛読してる雑誌がある子が少数派。みんなが何かを読んでる。まあ漫画雑誌とかはまた別だけど、みたいな。
ファッション誌、全くチェックしてない子もいるし、お世話の中は見てるみたいな世代だから。
でも、上の世代の人って、何読んでましたって聞くと、結構嬉しそうに絶対雑誌の話ってしてくれるんですよ。
それがすごい好きで、そういう雑誌文化が好きだから。
なるほどね。
だから上の世代の人に、何読んでましたかって聞くのすごい趣味なんですけど。
で、クラシさんに聞いた時に、オリーブ読んでたっていうのが、すごい良かったんですよね。めっちゃ面白えと思って。
そこに共感してくれたので、嬉しいな。
クラシさんは長野でしたっけ?
長野。
当時長野に居ながらも、クラシさんはクラシさんであったんだなっていう感じが、俺は結構最高やと思いましたね。
本当嬉しい。そういうカルチャーって本当に田舎ってなかなかないでしょ?
ないないない。
だから、多分発行日からちょっと遅れてやってくるオリーブっていう雑誌と、地元の松本にある松本パルコ。
当時のパルコって本当に今よりもカルチャーがんがん発信してるコンテンツみたいな感じだったから、
パルコから月一で送られてくる広告の表紙とかもすごくオシャレで、そういうのを月一楽しみにしていた中学生男子だったのね。
いやでもオシャレだよ。松本居て、すごいオシャレだったんだと思いますけどね。
それを共感してほしかったけど周りの人にとっては、やっぱり言えなかったよね。
まあまあそうっすよね。
だって僕男だしって。
同じくすごくマッチョなカルチャーも、もう流行ってるとこは流行ってるから。
そうっすよね。だから、周りがその、あ、そうっすよね。渡辺美里じゃなくて尾崎とか、BOØWYとか。
そう、BOØWY。
BOØWY聞いてたねみんな。
そういうことでしょ?
そういうこと。
カバンにBOØWYってシール貼ったりとか書いたりとかしてたね。
何がいいんだよって思いながら見てましたけど。
乗れなかった。
だからそれこそ、少女漫画好きだった人とかに聞くと、紡木たく出てきたときに、
『ホットロード』。
そう、すごいいいなと思ったけど、ヤンキー寄りじゃないですか、カルチャーが。
そうだね。
紡木たくの漫画自体はめっちゃ面白いし、すごい衝撃だったけど、
その読んでる層とかが、みんなヤンキー、まあ今で言うとギャルみたいな。
そうだね。
寄りの子が好きだったから、高速で別マを読んでたみたいな。
本当はじっくり読みたいけど、紡木たくのページ、読んでるのを見られたくないから、
もうパパパってめくって、家帰ってからはゆっくり読んでたみたいなことを言ってるお姉さんの話を聞いたことがあって。
それとかって僕らに伝われへんから、最高だなとか思いながら。
あれ紡木たくのホットロードで別冊マーガレットだっけ?
別マですね。
別マ、そうだよね。やっぱりちょっと異色だったもんね。
俺も妹が買ってた別冊マーガレット読んで、いや紡木たくのホットロード異色だなと思いつつ、こっそり読んで、オキシドールで髪の毛茶色にしたもんね。
影響受けてるじゃん。
そう、影響受けちゃった。
それこそ女の子のカルチャーの中にもヤンキーっぽいものがあって、バカ売れしてるみたいなね。
それこそ紡木たくのマンガとか読んでてもさ、ココスナでも評論したことあるんですけど、なんかめっちゃ有害なこと言うんですよね。
なんかブタとか言うし、彼女に向かって。
で、暴走族のこと、本気でかっこいいって書いてるから、そこはすごいいい話だなと思うけど、え、こいつのこと好きになれんくね?みたいな。
結構本気で思っちゃうみたいな。
そうね。
だから、かっこいいとされてたもんのルールも違うし、男こうあるべきみたいなプレッシャーっていうのは全然違うなっていうのをめちゃめちゃ感じるんですよね、上の人とか。
まあそれは仕事してても、上の人たちと交流しててもね、今すごくそこが違うよねっていう話に急速になってってるから、みんなすごく悩みながら、いろいろこう自分をどうしようかなってされてるとは思うんですけど。
そうなんだよな。
よく思うのが、そのハードコミュニケーションみたいな、男、男と男みたいな。で、その男であることをこうぶつけ合うみたいな。
で、なんかもうしんどいじゃないですか、絶対。
いやしんどいよ。
それを背負い切ったことが僕もあんまないから、なんかその擬態はできたんですよ。
あーわかる、その擬態、そうだね。
例えばそれこそ、僕中学生ぐらいからブスとか言うのめっちゃ嫌だったんですよ。
はい。
でも一回も言ったことないんですよ。でもなんか周りの子たちはそれ言う方がいいと思ってるから、あいつの顔どうとか体がどうみたいなのめっちゃ言ってて。
でも僕はもうそれを言うのは、なんかないだろうと思ってて、一回も言わんかったから、そこに対して全然反省することないんですけど。
でもなんでそれをコミュニケーションとして言っちゃって、それを言い合うことが本当にいいんだろうって思うのが、なんかちょっとわかりきれてないところも僕はあって。
なんかそういうことを言ってて、同じ場所にいたり、笑ってる感じで話を合わせたりしたけど、俺の口からは絶対言わないみたいな。
言いたくないことは黙るみたいな方法をとってたんですけど。
だってなんでそういうことをやろうとするんですかね。
なんなんだろうね。今はもうないよね、さすがに。
今はマジで、周りでもそんなことやってるやつあんまりいないかな。
いないね。
まあそういう場に行かなくてよくなっちゃってるからね。
そのブスっていうのは異性に対してだよね。
うん、とか。まあまあ、男の子とかに対して言う感じもあったけど。
うん。
なんだろうね、なんかやっぱりその、今と昔の男の強さみたいなもののイメージもきっと違うのかなって思うんだけど。
まあすごい安っぽいイメージだけどね。
なんかそういう悪態をついたりとか、わりとパワフルなコミュニケーションを取る人っていうのが、男の中では男として確立しやすいっていう感じもちょっとあったのかなって思うんだよね。
だから、たぶん擬態をしていた僕はだと思うんだけど。
僕はブスって言った覚えはないけど、でも平気な顔をしてその場にいたりとかはしていたが。
でも今ってなんかそういうことを強さとは思わないじゃない、なんとなく。
そうですね。
なんかその強さ、強さ像みたいなものがちょっと昔と今ではまた変わってきてるんじゃないかなとは思うんだけどな。
ああ、そうっすよね。
それもその、やっぱり型とか憧れの存在みたいなのがあって、そこに寄せていくじゃないですか。
はいはい。
だからなんか、最近なんかキムタクとかってめっちゃしんどそうやなってめっちゃ思うんですよ。
なるほど。
しんどいししんどそうなんすよ。
本人もご本人も。
本人はそう育っちゃったことに違和感を感じてるのかはわかんないんですけど、もうプロだからそこまでもう生身が出てこないから。
もう出来上がったキムタクの皮が厚すぎても、でもなんかしんどそうに見えるんすよね。
なんかでもキムタク、幻想の型の男に作られたキムタクみたいな感じありますよね。
あるね。
ドラマの中でもキムタクだもんね、だって。
そうそうそう。だしなんかキムタクが演じる男像って言葉少なかったりとか、高圧的なこと多いじゃないですか。
ああ確かに、そうだね。
キムタクが体現してるかっこいいってめっちゃかっこつきの「男」なんすよね。
そうね、それは同性に対しても異性に対してもそうだよね。
そうそうそうそう。
だけどあれが、あの振る舞いに憧れた人たちもいっぱいいるわけじゃないですか。
確かに。
キムタクに次の一歩をちょっと欲しいっすよね。
あれ間違ってたってやってほしいんですけどね。
ちなみに、今の時代のモデルになりそうな俳優さんってシャークちゃんからしたらどの辺りなの?
なんかでもその辺の、言ったらもうモデル不在みたいなところはあるんですよね。
今、現在は。
うん、多分、現在は確実に不在だと思うんですよね。
それぞれ、たぶん小さい推しとか、ちっちゃい、それぞれの大事な人みたいなのもあると思うんですけど、
みんながかっこつきで追っかけるような方みたいなんて結構不在で、
みんな違うよねがデフォルトだからコミュニケーションしやすいんですよね。
それで違う、俺がめっちゃ間違ったことしちゃうと恥ずかしいからちゃんと距離感が保ててるみたいな。
みんな、キムタクの方向になんとなく向かってたら、それはノットキムタクだからダメだみたいなことが起きるじゃないですか。
そういうのもあると思うんですけどね。
なるほど。
僕がもう中学生ぐらいの時は、それこそ邦楽ロックのバンドマンみたいな、バンプの富士君とか、
ひまっちょな前髪長い細い男で、なんか二次元っぽいっていうか、そういうのがかっこいいみたいなのがあったから、
そもそもかっこつきの男自体ももう弱かったっすね。
なるほどね。
なんかさ、社会の風潮的にそういうひまっちょみたいな男性が主流になってきてる。
それも社会の流れでそうなってきたとしてですよ。
でもそうじゃなくて、本能的にはどこかでキムタクを求めていたりするんじゃないかって僕思ったりするのよ。
あー、そっか。
それは男も女も。結局そこなのか?って。
結局強くて引っ張ってくれる人、悪態つくけどでも本当はこっそり優しくてみたいな、
なんかそういう人が求められてるのかって思っちゃうこともなんかしばしばあって、
だからなんか弱さを出さずに強く生きていくキムタクみたいな像があって、
でも弱さを露呈することも強さなんだみたいなことを主張したとしてですよ。
でも弱さを露呈したときに結局みんな、「あ、こいつ弱いんだな。」って言って強い人の方に行くじゃんって。
なんかそういうのを感じたりすることもあるよねっていう話をこの間友達としてて。
そうだね。
まあそんなことないかな。
そうだね。
仕事もだってそうだもんね。
ちょっと弱いところを露呈しちゃうと、
いやこの人に仕事頼んで大丈夫かなって思われる心配も。
なっちゃうんだよな。
それはそれで感覚的に思っちゃうことに抗いたいみたいな。
そうだね。
とは思うけど、でもいろんな損したくないとか、
いろいろ計算してなんかねってなっちゃうのは、
ほっとくとそういうふうにやられちゃうよなみたいな。
そうね。
僕も今33かなっていう感じになってきて、
中年と言っていいのかなぐらいに差し掛かってくるんですけど、
なんかそれこそ向かっていく方向みたいな。
言ったらそのおじさん、理想のおじさん像みたいなのはマジでなさすぎるなと思ってて。
あ、シャークちゃんからして。
急になんか選択肢というか。
概念とかはあるけど、理想のおじさんみたいな話すると、
どうしてもやっぱそれこそ「かわいいおじさん」になるしかないっていう。
なんかそれはもちろん、嫌なおじさんよりはかわいいおじさんのほうがいいと思うんですよ。
で、かっこいいおじさんって難しいから。
だからやろうと思ったらかわいいおじさんしかないのはわかってるんですよね。
体のフォルムとかも、お腹が出てるかわいいとか。
かわいいにめちゃめちゃ近づいてくるんですよね、どうしても。
それだけじゃないのを提示してくれないですか?みたいな。
いや、本当にそう思うね。
それってシャークちゃん、今30代前半のシャークちゃんが、
理想のおじさんの選択肢がないって言ってたじゃないですか。
それ、俺たちからしても同じなんだよね。
ああ、そうですよね。
俺たちおじさんが抱いてるおじさんのいい選択肢って本当になくって、
なんていうのかな、俺たちが接してきたおじさんたちのほとんどが良くない印象だったから見当たらないのよ。
いや、本当そうなんだ。
それこそ本当に男尊女卑するとか、上下関係厳しすぎるとか、根性論しか言わないとか。
あと、仕事にまみれてプライベートが充実してないだろう。
あと、もうチョイスするもののセンスがおしゃれじゃないとか。
もう、そして社会から煙たがられて、もう老兵と呼ばれるようになってしまうみたいな、そういうイメージしかない。
でも、それにはなりたくない。
けど、かっこいいおじさんは本当にシャークちゃんが言う通り難しいし。
だからその辺をもう言いあぐねて可愛いって言ってるのね、俺たちも。
いや、そうですよね。
可愛いおじさん目指すしかない。
私も、クラシさんはもう、僕からしたらもう可愛いおじさんですよ。
それはもうディスでもなんでもなくて、その枠の中でめっちゃ頑張ってる人っていうことで。
偉そうなんですけど、と思って言ってるところもあるんですけど。
でも、「いや、そうやな。」ってめっちゃ思うんですよ。
ああ、それはそうやな。
じゃあ、そっちに進むしかないよなっていうね。
そうなるよねっていう。
クラシさんはそこで頑張ってるからすごいなと思うし。
で、実際その可愛いおじさん枠として、僕らみたいな激盛んなポッドキャスターたちにもこう、めちゃめちゃやられても、その可愛いおじさん枠としてやってるところがあるじゃないですか。
はいはい。
で、そのクラシさん自身を否定してるわけではなくて、まあそうなるよなみたいな。
でもなんか、「なんかないっすか?」みたいな。
なんかハローワークみたいな感じなんですけど。
中年のハローワークみたいな。
なんかないっすかね?みたいな。
確かにね。
いや、そうなんだよ。ないんだよ。
私なんかジムとか行って、たぶん40代とかの人で、ちょっとかっこいいおじさんとかいるじゃないですか。
めっちゃ頑張ってる。
はい。
でも、逆にめっちゃしんどそうなんですよ。
いや、痛いって思っちゃわない?
これ、まじさっきのキムタクがしんどそうに完全につながるんですけど。
確かに確かに。
その年齢にそぐわない若々しさみたいな、その異様に肌の張りが良いっていう、すごいスキンケアとかやってて、めっちゃ素晴らしいことじゃないですか、それって。
そうだね。
なのになんか、なんか嫌になるんすよ。
いや、わかる。だから、例えばさ、雑誌で言ってもさ、10代、20代、まあなんなら30代前半までだと、メンズの雑誌の種類っていっぱいあるじゃない?
今はもう少なくなったけど、まだあります。
だけど、40後半になってくると、もうないわけ。メンズクラブかレオンかみたいな感じになってくるっていうか、選択肢がない。
迷うよね。だからなんか俺もさ、割となんか肌が弱い方だから、ちゃんと水分補給しとかないとブツブツできちゃったりするんだけど。
でもなんかこう、まあいつまでも若々しくありたいしと思って、なんか化粧水とかぺちゃぺちゃ毎日やったりとかたまーにパックしたりするとなんか、結構虚しくなるんだよね。なんかどこを目指してる?
いや、わかるわー。
肌のツヤツヤしてるおじさんが素敵って、ちょっと安っぽくないかい?って思ったりとか。
うーん。僕もスキンケアとか頑張ってやってるんですけど、そっちの方が今は気分がいいから。
うんうんうん。
っていうので、たぶんその30代はいける気がするんですよ。
うん。
でもたぶんそれが、それこそクラシさんぐらい、40なってとかなったぐらいの時に、はて?ってなる気持ちは絶対あるだろうなっていうのは、今から見据えてて。
いや、そうだね。
そうそうそう。
なるよ。
うーん。困ってるんですよ。
ん?
ははははは。
そっか、それは助けてあげられない。なぜなら僕たちも困っているから。
なかなか困っている状態。いや、そう、解決は別に全然しなくていいんだけど。
女性の方とかって、そのこそ芸能人だったりする人が、ちょっとそっち側に、ケア側とか、こういう風な感じの理想像みたいなことを頑張って出してくれてる人とかが、ちょくちょくいるじゃないですか。
わかんないけど、今の女性でいう田中みなみとかMEGUMIみたいなポジションの人、男性に存在してない。
そうだね。いないね。
こう、チアアップしてくれる感じみたいなの多分あるじゃないですか。
いいな、かわいいな、有益な情報をくれるな、プラス一緒にやっていこうなっていうコミュニケーションというか、そういうのが多分、を感じてフォローしたりとか、その情報も見たりとかする感じだと思うんだけど、なんか全然ないんですよね、そういうの。
あー、確かにね。だから、なんかモデルになるおじさん像を早く見つけたいですよね。誰か。
見つけたいし、でもなんか見つけて、見つけてって言って、多分40になるんですよ。
そうだね。
多分出てこないんですよ。
そうだね。
だから、それはある程度、自分でやっていくしかないから。
うんうん。
うーん。
とにかく、自分たちが抱いている嫌なおじさん像から抗いたくて頑張ってる感じはするわ。
そう、そうっすよね。でもまあ、本当にその、そういう負の遺産を全部解消するみたいな。そういう感覚ですね、僕はね。
なるほどね。
その、下には残さないみたいな。
あー、いや、ほんとそうだね。そうだね。
されて嫌だったことはしたくないし。
そうそうそう、しかないのかなっていうのは、すごく低い。まあでも最低限そこは守りたいなと思うし。
でまあ、プラス、もし、お、これいいんじゃないみたいな。
とか、なんかこうできることがあるんだったら、その恥ずかしがらずに積極的にやっていこうぜみたいな。
そうだね。なんか難しいんだよね、ポジションも。なんかさ、威張らずに、でも頼りになる人ではありたいな。
うんうんうん、なるほどね。
だけど、まだまだ若い人たちには負けたくないから、自己主張を嫌味じゃなくしていきたい。存在意義を感じたいみたいな。
そうねー。
葛藤するよね。
うーん。
だってまだまだ元気なんだもんだって。
そうそうね。
うん。
でもやっぱな、寂しいとか、そこってまあ、だから根源的な評価してほしいみたいなのがめっちゃあるんだろうな、みんな。
あー、そうだねー、確かにね。
し、なんかお互い褒めあったりとか、なんかよく言うその、ガールズたちのその、まあ今はメンズでもね、やってる人多いけど、その、爪とかやってこう、お互いいいねみたいな、ああいうのがやっぱすごい下手じゃないですか、メンズかっこつきの男たちは。
せやなー、そうだね。
なんかそういう一個一個の積み重ねなんだろうけどなー。
確かに、まあなんか一方でなんかおじさん、まあモデルになるおじさん像は見つかっていないけど、なんかおじさんになって、ああ楽になったなと思うこと結構あって、例えば、そうだな、いわゆる世の中的に恋愛の対象になりそうな年齢じゃもうないから、なんかそういう話になった時に、そもそも対象外だから楽なんだよね、わかります?
あー。
そこに乗っかんなくていい、選ばれたいとも思わない。
わかる、でも、やっぱまだ30代で結婚もしてなければっていう自分だから、いくら友達でなんかあっても、なんかちょっと居心地悪い感じになるときやっぱある。
まあそうだよね。
うん。
そうねー、確かになー、それはあるかもしんないね。
20代30代の友達と一緒にわちゃわちゃしてて、なんとか君がのことかっこいいって言ってたよみたいな話になったときに、もし自分が同世代だったら、わ、いいなあいつモテてって思うけど、もう純粋に、あ、よかったねーとか、そこの土俵にもう乗らないから、ああ楽だな、すがすがしいなーって思ってる、おじさんってすがすがしいなーって思ってる。
それ確かに、やっぱちょっとまだ、えー褒められてーみたいな、言われてみたら多分出ると思うわ。
いやそうだよね。
うん、そうね。
おじさんの楽さ、要素一つ。
ちょっとやっていってくださいよ、その、おじさんのいいとこみたいな、まあやってると思うんですけど、もっと言ったほうがいいっすよ、中年男性のメリットみたいな。
あーなるほど、わかりやすいな、そうそうか、そういうタイトルでね、そうだね、なるほど、えーちょっと今メモっとこう、中年男性のいいとこ。
それ多分絶対いいですよ、聞きたい人めっちゃいると思うんですよ。
そうだね、ちょっとメモるわ、中年男性のメリットいいところね、OK、すいません。
いやまあでも、なんかいろいろ話した感じはしましたわ。
何に自分が引っかかってんのかみたいなのは、ちょっとつかめたかもしんない。
あーほんと?
うん、だから不安なんだと思う、つまりは。
その、どこに向かっていくのかっていうことに対しての。
そうだね、理想がないだけにね、結局、そのさっき言ってた、ベストな理想のおじさん像みたいなものが見当たらないって話になったじゃん。
でもさ、シャークちゃんはさ、自分が好きなカードいっぱい持ってるじゃん?
多分それをずっと楽しんでたら、きっと機嫌のいいおじさんだなーにはなると思うの。
だけど、その理想って、結局自分の理想なのか、他者が思う理想なのか、どっちなんだろうかね。
あーでもそうですよね、それは多分、社会的にそれで認められるかどうかみたいなことを、多分僕も気にしてる部分がすごくあるんでしょうね。
そうだね、だから僕も、私がおじさんになったよっていうおじさん3人でやってる番組でさ、
いや、一体理想なおじさんって何なんだろうか?っていう話をよくするんだけど、でも、そんな理想を見つけなくても十分みんな楽しんでるわけ、十分に。
でもきっとその話するのって、他者が介入しての観点なんだろうなーって、やっぱり思うな。
いやー、そうっすよね。だから、それこそ体型がいくら崩れようが、シェイプがね、変わろうが、別にその自分の機嫌というか、
もうそれがあればもうそれだけでいいじゃないって本当に思うけど、でもやっぱ社会からいいよねっていう形に思われたいみたいな、多分欲求みたいなのが僕の片隅にもあって。
で、それはここですってせめて言ってくれへんかなと思う、まで思っちゃうっていう。
あー、なるほどね。
実質、基準はこの辺ですよ、みたいなのがふわっとあるとね。
そうそうそう。うわー、やっぱすごい、こういうプレッシャーの中でできちゃってる、まあ確かにそう言われてみたら実体のない不安なのかもしれないですよね。
うん、そうだね。シャークちゃんがその不安を抱いているっていうのは意外だったわ。
いや、やっぱでもあると思いますよ。だからその、僕が好きなものが、俺自身がそのうつろな存在すぎて、それでいいと思ってないんですよ。
そんな好きなことだけ考えとって、生きとっていいってことないだろうって多分思ってる真面目な僕もいて。
あー、なるほどね。
だからこう、バランスをちゃんと取ったところに立ちたいけど、どう立ってはいいんですかっていうの。
そこに立ったふりをして、僕は好きなことやりたいんですけど、みたいな感じかな。
なんかそうやってこう、若い人たちっていうか、まあ僕たちからしたらシャークちゃんの年代だってまだ若い人たちだけれども、
なんかその人たちが理想のおじさんとか見つかっていないに加えて、おじさんたちってすごいネガティブキャンペーンするじゃん。
いやもうなんか、この年になるとこういうとこが痛くなるんだよとかさ、思い出話したりとか、もうそういうのやっちゃダメ、おじさんたちは。
もう、若い人たちの希望を積んでしまうから、こういう風になっていってしまうんだろうかって。
あ、でもほんと言うよなー。
あ、よくないのよね。
聞いてない、聞いてないのに今日、熱っぽいとか、なんか、聞いてねえからなー。
いやほんとだよね、いやもう楽しい話だけしてたほうがいいよ、おじさんはほんとに。
うーん、それで休むんだったら休んだらええかなみたいな感じだけど、ほんまに。
いえいえ、じゃあ今日はそんなとこで、いろいろお話ができてよかったです。