うん、それで結局バービーランドに、結局バービーが復権した、権力を取り戻した場所で生き続けるやったらさ、
その行為が結局、まあ結論に運ぶための肯定的な、100%肯定的なことにしとられられちゃうけど、
バービーはそこから出て、自分自身がこう想像する側に回りたいっていう、
あくまでそのバービーランドを肯定してるわけじゃないっていう、まあやっぱそこは上手いですよね、作り方が。
まあここは、ちょっとあれだよねっていうところも分かって多分入れ込んでるからさ、
非常に意地悪とも言えるし、非常に投げかけてる何かだとも言えるし、非常に上手いとも言えるっていうね。
なんかまあこういう言い方になっちゃうっていう、例えばシーンだけ撮るとね。
っていうとこあって、まあただやっぱ僕はこの映画がなんかすごく感動するのは、まあ一つ、
あのバスのシーン、バス停でなんかあの老婆のお姉さんと話してバービーが泣くみたいなシーンがあるじゃないですか。
はいはいはい、現実世界に来てからね。
現実世界にバービーが来て、まあいろんな好奇の面をかけられるし、なんかこう、バービーっていうものが女の子をエンパワーメントしたと思ったらそうでもなかったみたいな現実とかを知ってしまってみたいなところで、
まあそのバス停で座ってるおばあさんに、「綺麗ね。」って言ったら、「I know。」みたいなこと言われるよね。
うんうん。
そうでしょみたいな。
なんかそこでこうバービーが泣くみたいなシーンがあって、なんかあそこはさ、一個の茶化しもないシーンだったりする、なんか。
そうですね、うん。
うん、なんか、ああいうマジが一個入ってるからさ、全部茶化しててフンって言うよりはさ、一個こうグッと捉えられるところがやっぱあって、
うん。
うん、なんかあそこはすごいいい映画だなって思える一つの要素になってるなって思ったんやけどね、感想としては。
そうですね、まあ確かに周りがそのコメディシーンばっかりだもん。ああいうものがきょうすって入ってくると、オッチって思う。
そうそうそう。先輩たち、戦ってきた女性たちと話すときは、ああいういいマジが入ってくるみたいな感じはいいよね。
うん、そうです。
あのバス停の人って、ハリウッドのアン・ロスっていう人で、衣装デザイナーなのって、ずっと有名な。オスカーとかも撮ってる。
へー、あ、そうなんや。
うんうん。
じゃあ本職女優さんじゃないってこと?
そうそうそう、裏方のハリウッドで、ずっと60年代とかからやってきててっていう人で、何かしろ多分それで、映画でやってきた人への大いなるリスペクトっていうところも多分あると思うし。
うーん、そうそうとか、あとね、たぶん日本の人は、あれを見たときに、逃げ恥の石田由里子さんとかそういうものを思い出したりとかもするんだろうなとか思っていて。
なんかまあ、日本の観客にとってはいろんなグッとくるポイントっていうのもあるだろうなーとか思ったりもしたんですけどね。
うん。
なるほどね。
うーん。
まあなんかでも、言ったら、そういうまあ女性同士の、そういった会話っていうもの、そのバービーを作った人自身、ちょっと名前飛んじゃいましたけどあのおばあちゃん。
うんうん。
はい、マテルシアのね。
うん。
話とか、なんかそういうところの距離感が僕結構絶妙やなーと思って、なんかその言ったらバービーの親友みたいな人がずっといるわけではあんまなかったかなーっていう。
うーん、そうね。
まああるし、まあ当然あのかなり徹底して描いてましたけど、恋愛に落とすっていうこともなかった。
あくまで剣とはそういう関係ではないという、なんかこうタッグというかパートナーとかそういったところに帰結させるんじゃなくて、
私はっていう個人が最後完成して終わるっていうところが結構良かったなーって。
そうね、まあ最後その女性気を持つ人としてっていう風なオチに向かっていってっていう感じ。
だからすごく自分自身のアイデンティティの、アイデンティティの話だったからこそ、だからなんかこう結構そういう男女の話とかバービーとか現実の話っていうのを俯瞰で見てもいいのかなっていうふうには思うんですけどね。
そうね。
そうそう、だからなんかいろんな見方があって、なんか多分一つは本当に思春期の、10代の女性の視点みたいなのをこう伎画化した映画みたいな感じでも撮れるっていう。
なるほど。
そうそう、だから婦人化に行くようになるっていうところまで。
ああ、そういうことか。そういう身体的な変化も含めてね。
そうそうで、だからそれこそ人形遊びしてるとこから出ていったらさ、急になんかその後期の目に見られるようになったりとかみたいな、
なんかそういう映画としても見れるなーみたいな感じはちょっと思ってたんだけど。
それはめちゃくちゃ面白いですね、確かにね。
なんかでも日本人からするとさ、っていう話一つだけしとくとさ、なんかあのバービーランドのルックがさ、いいテレっぽいよね。
子供向け番組のセットとかに近いイメージはあるかもね、確かに。
で、たぶん、チャッチーけどお金はたぶんすげえかかってんじゃん、あれって。
でもなんかさ、見たことねえっていう画ではないっていうのは、ちょっと日本の僕らはそのいいテレとかでああいう感じの世界観めっちゃ見てるっていうのがあるだろうなと思って。
確かに。僕もその、犬たちが歌うとことかいいテレ感強いなーっていう。
ああ、確かに。いいテレでかかる音楽の表現っぽいは確かにあれ。
しかもさ、ダンスとかは意外とエクササイズっぽい感じやったりして、しかもいい俳優がすごい派手な衣装を着て踊ってくれてるみたいなとこもあるみたいな。
いいテレある。
言葉なんかあるよな。
うんうん、分かった分かった。分かるわー。
そうか、なんか騎士館それやったんや、あのシーン。
いや、たぶんそうよ。あんな見たことないねって言ってるやつ一人も聞いたことないもん。
そうやな。確かにな。
まあそういう面白い映画だったということで。
で、まあやっと私たちのもう一個の本題というか、まあ剣についての話っていうのが出てくると思うんですけどね。
僕は剣なんですけど。
僕は剣なんですけど、今回ね。
僕は剣なんですけど、僕の剣性みたいなのをちょっとまあわかりやすい表現されたところで言うと、
まあ一つは、ロッキーのミンクのコートを着てるっていう。
この人がそれやる意味があるっていう感じの。
多分そういうとこも意味があるんだろうなと思ってて。
で僕はそのこれはライアンゴスリングは多分そのブルーバレンタインに出てた男だからっていうところは絶対あると思ってるんだよね。
あー確かにね僕もあの後から見ましたけどすごくこう、
なんかケンのイメージとかなり重なる部分があるかなーと思いましたね。
ケンのイメージっていうかまあケンばっかりだからね。
まあ世の中がってこと?
この世はもうケンだらけなんで。
だいたい重なってるか。
そうそうそうそう。なんであれなんですけど。
えっとブルーバレンタインという2010年のデレクーシアンフランス館とかの映画があるんですけど。
はい。
これまあ寺谷さんも見ていただいたんですけどね。
うん。
僕が多分本当に映画見出した時に一番ショックを覚えたというか。
うん。
の一つですね。
そうですよね。なんか結構そういう心に来る映画みたいなんで名前動きよく上がってるのは僕も聞いてたんですけど。
うん。花束みたいな恋をしたってブルーバレンタインみたいなもの作ろうと思ったみたいなこと言ってんのよ坂本勇人が初めは。
あーそうね。
ブルーバレンタイン以降のもんっていうのをちゃんと多分ワクチンとして打っているので。
今ブルーバレンタイン本願が来ても多分それなりにこうスウェーできるっていうのが多分ある。
うんうん。それは感じます。
でまあブルーバレンタインっていうのはその言ったら一番恋愛でいい瞬間と完全に終わる瞬間っていうのが描かれていくっていう怖すぎる映画なんですよね。
交互にね同時進行していく。
そうそう。で本当に衝撃的なラストを迎えるんですけど。これは是非見ていない人は見ていただきたいんですけど。
一つ言えるのはこれ言ってもまあ大丈夫と思うんですけど花火が上がるんですよ。
僕はあんなにどうしようもない花火を初めて見たっていう。
いやそうね確かにね。
うん。
あのエンディングの絵面考えたのがちょっとすごすぎるな。
いややばいよなある程度。
でやっぱそのブルーバレンタインっていうのを見てライアンゴスリングが2010年の段階でやっぱ言ったら有害な男性性というかトキシックマスキュリンティっていうののメジャーリーガーみたいな。
そういう感じがめちゃめちゃ感じられる映画なんだよね。
まあそうだよな。
そこがやっぱ僕初めて見た時からすごい衝撃で。
ライアンゴスリング見るたびにあ、こいつはちょっとなんかいい感じにしてるけどめっちゃやばい奴だぞっていうのが擦り込まれるぐらいショックを受けたのよ。
あーそうなんや。
うん。
だからなんか多分そういうタイプキャストっていうかでライアンゴスリングを使ってるとこが多分バービーにもあるんだろうなっていう風に僕は解釈してるんだけど。
まあでも確かにそれはあるかもしれないですね。
みんながそのライアンゴスリングに抱いてるイメージっていうのをそのままこう映画に載せた上で見れるからね。
うんまあもちろんすごいセクシーだしいろんなまあそれこそドライブもそうだしまあララランドもすごい映画ばっか出てますよライアンゴスリングって。
そんな1個ブレイブバレンタイン1個でパンって出される人ではないと思うんだけどなんか多分ライアンゴスリングが持ってるそのかっこいい男であるけどもその情けなさみたいなのを抱えてる人っていうのが結構多くって。
うーん。
いい男だからこそ許されてるみたいな感じのものを背負ってる人でもあるなと思っていて僕は。
うーんそうだな。
なんかその辺がすごくうーんあれだなと思いましたね。
なるほどねー。
やっぱその剣のああいうキザな感じハワイゲとして撮れるのって情けなさがあるから。
うーん。
あるしねなんかあれをほんまに直球でまあライアンゴスリングってまあマッチだけどちょっと線細い感じじゃないですか。
こう切なそうな顔すんねんな。
うーんそうそうそうあれを本当にこうニカッと笑うゴリゴリのマッチだったとしたらまたちょっとねなんか違うかなーって感じはするよね。
そのデュエインジョンソンとかそういうんじゃないもんね。
俺はかなり極端に振ってるけどまあまあまあそういうことよ。
マッチョな男性の象徴としたらさ。
デュエインジョンソンなんや。
デュエインジョンソン。
まあまあまあ確かに。
そういうんではないやんかそういうアメリカの象徴ではないやんかセクシーな男優だけど。
でブラットピットとかディカブリオみたいな感じでもないじゃないの。
そういう存在感でもないやんか。
いそうやんライアンゴスリングは。
たぶんすごい綺麗だし全然違うと思うけどちゃんと実在してる感があるやん。
そうやんなーなんかこう色気のあるおっちゃんって感じの要素があるもんね。
あるある。
だからティモシーシャラメでもダメなわけよこれはもちろん。
だって美少年感はないもんねなんか。
そうそうそうそう。
おじさんやもんなやっぱ。
かっこいいおじさんなのよ。
確かになー。
だからそう考えるとやっぱライアンゴスリングしかいないんですよ。
まあだからもしくはジェイクギレンホールしかいないんですよ。
そうだなーまあそういうネームバリュー的にもでもライアンゴスリングかっていうのも結構日本の反応だしね。
これ以上のキャストはないなという感じはやっぱしてくるんだけど。
まあだから一つの剣映画として僕は見てるんやけど、剣映画として見る男たちとしての大きな良さはやっぱライアンゴスリングを何か表してる何かっていうのはめっちゃあるなーと思ってて。
あとはやっぱり次は監督・脚本のグレタ・ガーウィグ・ノア・バーンバックコンビですよね。
この名前だけ出してるんですけど監督のグレタ・ガーウィグっていうのと脚本のノア・バーンバックっていうのは孔子共にパートナーなんですよ。
そうですね。
これは確かグレタにマーゴット・ロビーからオファーが行ってんのかな。
先にグレタにオファーが行って、ノア・バーンバックと脚本やるんだったらっていうアレで受けたらしい。
1時間ずっと喧嘩してるっていう映画なんですね。これは地獄夫婦ものの傑作2みたいな感じなんですけど。
離婚するっていう流れの一連のね、描ききってる映画ですけど。
もちろん座組も違うし、人も違うけど、やっぱブルー・バレンタインから10年ぐらい経つと、ここまで来たんだっていうぐらい、もっと生々しいよね。
そうですね。離婚朝廷とか裁判とか、本当に現実の話を延々とやり続けますからね。
でもそう考えたら、アダム・ドライバーがケンっていうのもちょっとナードっぽい感じすぎるんかな。
ちょっとね、ルッキズムじゃないですけど、顔がやっぱりもうちょっとこうね。
でもカイロ・レンだよ。逆にカイロ・レンだからっていうところもあるか。
カイロ・レンのイメージだってさ、やっぱちょっと情けないイメージあるもん。
そうだね。
いやー、そうね。僕マリッジ・ストーリーは本当にここ最近見た映画の中でもぶっちぎりで良かったですね。
マジで?
本当に僕はめちゃくちゃ良かったです。
俺大好きな映画なんだけど、マリッジ・ストーリーの話ちょっとするんやけど、一番好きなシーンみたいなのある?マリッジ・ストーリーで。
あ、マリッジ・ストーリーで。難しいな、一番好きなシーンか。
うん。
あー、いや、でも僕はあの、手切っちゃって床でうずくまってるシーン。
まあまあまあ、そこやんな。あそこもまあ最高なんやけど、離婚調停のところで見に来るお姉さんがいるんやんな。
こんな感じですって報告するための調査員みたいな人が家に来るんやんな。息子といるところに。
で、まあそのお姉ちゃんがなんかちょっと抜けててもろいみたいな、絶妙な、マジでノアワンバックにしかかけへんだろっていうような面白さを出してるとこなんだけど、
そこで息子がちょっとナイフのやつやってやみたいな、そんなの知らんみたいな。
多分持ってるちっちゃいナイフで歯を出して、切るフリをしてみたいなしょうもないギャグをやってるんよね。
そうそうそう。
でも多分そんなやってたら危ない、教育に良くないってことで、フリにさせられるかもしれないと思ってやらんへんかったんやけど、
でも隠しちゃったから帰る前に、いや実はこういうんで、こういうことやってるんですわみたいな感じで、最後言うと歯出したままでガーンって切っちゃうっていう。
そうそうそうっていうシーンがあって。
血出るんだけど、そこで普通の映画監督だったら痛ってみたいな感じで止めるとこまでで多分シーン切るんだけど、
やっぱノアワンバックはすごいのは水でシャーって血を洗い流して、ぐるぐる巻きにして、止めてみたいなシーンを延々と映すのよ。
片手切れてるからさ、キッチンペーパーみたいでめっちゃ取りずらって。
そうそうそう取りずらって、ぐるぐる巻きになって、そうしてたら息子が来てみたいなさ。あれマジで最高だよ。
倒れてるとこ普通に素通りしていくみたいな感じの。
あれすごいシーン。あれもすごい象徴的っていうか、自分のナイフでフリをして切ってしまって血を止めて止めるのも全部自分っていう。
この離婚してしまう状況みたいなのを自分で作ったみたいな象徴的なシーンとかも撮れるし、すごい面白いシーンでもあるしっていうすごいシーンなんだけど。
僕が好きなのは、スカーレットヨハンスさんとアダムドライバーとそれぞれの弁護人と話してるときに、時間経ってご飯を食べようってなるのよ。
はいはいはい。
ご飯を食べようってなるんだけど、メニュー、それぞれこれで、俺BLTサンドでどんどん飲んだって。アダムドライバーにメニューは伝わるよね。
そんなんパンって言わなあかんねんけど、アダムドライバーは多分決められへんねん。食べられるご飯っていうのが。
ずっと見てじっとしてて、それはその、二婚調停中の話し合いなのにスカーレットヨハンスさんがメニューパッて取って、これって言って頼んであげるっていうシーンがあるんだけど。
今までそういう描写がないわけよ。一緒にご飯行ったりするシーンとかなくて、アダムドライバーが決められへんっていうのはずっと描かれてこないんだけども。
そのワンシーンで多分、アダムドライバーはこういう感じでメニュー決められなくて、全部このスカーレットヨハンスさんが決めてたんだっていうことが一瞬でわかるっていう。
すごい時間の計画もあるし、アダムドライバーの剣の感じっていうか、ダメな感じ。
彼は真剣なんだろうけど、もうすごい剣の感じっていうのが出てて。
でもこういうところも大変だったんだろうなっていうのがすごいわかるっていう、名シーンがあるんですよね。
そうだね。そのシーンに蓄積されたものが描かれてない蓄積が一瞬で伝わってくるっていう。
そうそう、わかる。あれマジ天才やな、あのワンバックあれは。
僕が好きっていうか、一番マリッジストーリーでゾッとしたシーンっていうのは、スカレットヨハンソンが最近お酒飲んじゃうのよねみたいなことを言って、
わかるよみたいな感じでさ、ちょっと全然夫婦としてはよくある会話、愚痴じゃないけどさ、そういうお互いの情報共有みたいなやつが裁判になると、
いやこの人お酒飲んでます、子供がいるのにみたいなさ、こういうのが武器になってしまうみたいなさ、
夫婦という二人だけの関係性、信頼関係だったものが、法律とか裁判とか現実が入ってくると急に武器に変わってしまう。
なんかどんどんそれによってこいつのこと嫌いってなってまうっていうのがすごかった。
なんか僕の中では、あーすごいな、ってかなんか法律ってエグいなって思ってしまった。
うーん、私二人ともそれはまあ、その言われてる時は望んでるんだけど、もうそういうことが望んでるわけではないみたいなね。
そうそうそう、離婚は、まあ特にスカレットヨハンソンの離婚は望んでるけどその過程でこれは望んでないみたいな。
望んでないみたいな。
でもやっぱ覚悟を決めてるから徹底的にやる。
そうそうそうみたいな。
いやー、最高の映画やな。
いやそうですね。
うーん。
でもその確かに、さっきほどシャークさんが言ってたみたいに、マリッジストーリーのアダムドライバーっていうのはめちゃくちゃこう、賢性を感じる。
そう、かなりアイムケンだよね。
だからバーディー見た後にもうちょっとケン感じたくなる人は、ネットフリックス入っていただいてマリッジストーリーを見るっていうのがかなりおすすめですね。
ブルーバレンタインと違って、子供が父親に懐いてないっていう。
あ、そうそう。
うん。
ブルーバレンタインのややこしいとこは、子供はめちゃめちゃライアンゴゾリングに懐いてるっていうとこがすごく低いんじゃない?
そうなんですよ。
うん。
娘はめっちゃ好きやねんよな、お父さん。
そうそうそうそう。
で、あれがマジでね、ほんまダメなとこっていうか。
やっぱ子供のそういう無邪気なもん、人が好きみたいな感じのところに甘えてるっていう感じもすごい嫌なんだけど。
まあ、確かに確かに。
そうそうそう。
子供からしたら面白いお父さん好きやもんな。
そうそうそう。
でもまあ、マルチストーリーは多分、面白いお父さんである部分もあるんだけど、そこしか評価されてなくて、あんまりこう、響ききってない感じがいいよね。
そうやな。しかもスカレット・ヨハンソンの方も普通に面白いお母さんやしな。
そうそうそうそう。
歌ったりとか。
だから多分その辺がちょっとな、さらに成熟してるよね、その辺の描写が。
っていうまあね、そういう要素。
グレタガー・ウィグのアバンバック要素っていうのも多分補助線としてバービーにもあって。
最後にちょっと言ったんですけど、マーゴット・ロビー主演のね。
はいはい。
が、プロデューサーもやってるんですよ。
これ全然知らなかったですね。
今回のバービーも。
マーゴット・ロビーってやっぱりすごくて、
アイトーニャ史上最大のスキャンダルっていう、これはスケート選手でほんまにこう、
ヤバい旦那と付き合っててみたいな、
相手選手の足折っちゃったっていう、襲ってトップ選手がね。
これ実際の事件なんだけど。
すごくいい作品をプロデュースどんどんどんどんやっていて、
自分も出ていろんな人と絡んで、次はプロデュースでやってもらってみたいな。
そういう映画を作る人であり、出演する人でもあるっていう、
やっぱりスーサイド・スクワットのあのキャラクターは何でしたっけ?
ハーリー・クイーンですか?
ハーリー・クイーンの多分アイコニックなすごいセクシーな金髪のお姉さんっていうイメージが僕はあったんだけど、
こんなにキレてプロデューサーであり演者なんだっていうことで、
すごいマーゴット・ロビーのことはリスペクトしてるんですよ僕はね。
で、今回テラスさんにマストで見てくれって言ったのは、始まったプロミシング・ヤングーマンっていう作品で、
マーゴット・ロビーがプロデュースで入ってる作品ですね。
プロミシング・ヤングーマンの方っていうのは…
強烈なパンチですよね。
そうですね。どういう言葉を使ったらいいかなっていう。
なんかホラーとかスリラーっていうには、なんかもっとメッセージ性が…
ちょっとその言葉で言っちゃっていいのかなって本当に思っちゃうね。
だってある人には現実だから当たり前。ある人っていうかもう女性にとってはね。
それからハラスメントとかそういった性的な加害を受けてる人とかにとっては現実の話だから。
だからそういう言葉で片付けていい問題では当然ないんやけど、
なんかその一方でプロミシング・ヤングーマンは悲しすぎるよな、でも考えたらっていうのもある。
そうね。僕は結構プロミシング・ヤングーマンとバービーってほんま対みたいなもんなんかなと思ってて。
うん、って言ってもいいぐらいですね。
どこまでも全部伎画化して笑いみたいなに変えていくっていうのがバービーで、
プロミシング・ヤングーマンって全部この現実のきつい現状っていうものに引っ張っていくのよ。
本当の映画の終わりの最後まで。
そうですね。
これ見たやつ全員返さへんからな、実際そういうメッセージが出てくるんだけど。
ずっと見てるからな、私たちはっていう映画なんですよ。
いやそうですよね。
ずっとみんな呪われた状態で見終わるというか。
本当にデビッド・フィンチャーの映画みたいなさ。
ゴンガールとか結構参照してるとこはあると思うんだけど、プロミシング・ヤングーマンは。
そうね。
なんかその感じとキレッキレの表現と、めちゃめちゃ美しい恋愛映画としての瞬間もあるっていうのがプロミシング・ヤングーマンのすごいところであり怖いところであるっていう。
そうな、本当にあれラスト何十分かまではさ、こういうふうに丸く収まっていく、いやそんなわけないと思うけどみたいな。
ないよなっていう。
揺られながらこう見る感じがあるよね。
で、音楽とかもブリトニー・スピアーズのトキシックっていう曲ね。
僕らの世代のヒットした曲であるけども。
あとパリス・ヒルトンの曲、ラバーズ・ロックみたいなレゲエの曲でさ、スーパーマーケットで踊るっていうすごいいいシーンがあるんだけど。
なんかでもそこってその、いわゆるお騒がせセレブみたいな感じで。
僕らとかってやっぱ目覚ましテレビとかで、ブリトニーがめっちゃ太ったとか。
パリス・ヒルトンってセックステープが流出してみたいな夢の事件があるんだけど。
そういうのとかもサンデー・ジャポンとかでデイブ・スペクターとかが紹介しててみたいな。
結構楽しんでたわけよ。
そういうのしたのは俺らだし。
BGMでもそういった、ちょっとそう聞かせるようなことが。
強烈なね、作品で。
俺はね、是非ね、プロミシング・ヤングーマンも思ったより日本で届いてないと思ってて。
こんなにすごい作品なのに。
バービー見た人は是非見てほしいなって思ってるんだけどね。
並べることで見えてくるのがすごいあるから。
そうですね。
陰と陽っていうぐらい本当に強いなってる作品かもな。
思っててね。
そう考えるとバービーって、さっき意地悪やけど優しくもある。
そうそうそうそう。
でも時系列としてはプロミシング・ヤングーマンをやった後にマーク・オブ・トロビーがやった仕事だからさ。
なんかいろいろ思うことあったんだろうなとは思うんだよね。
なるほどな。
僕はバービーもそうやし、ここら辺のプロミシング・ヤングーマンとかスキャンダルとかいろんな映画見てて思ったこと。
最近そういうフェミニズムに関連する映画見てても特に思うことなんですけど。
有害な男性性っていうのを気づかせてくれる映画っていうのって増えてると思う一方で。
そういうフェミニズム映画に求めるっていうことより男性が作っていかなあかんってことだと思うんだけど。
こういう男性やったら素敵やんみたいなものがあんまり出てない感じがしてて。
こういうのダメだよねっていうのも当然大事なんだけど。
そういうことを、例えば最後のバービーのシーンとかで、ケンっていうのはやっぱり自分を許してもらえるっていうこととか、自分を受け入れてくれるってことと恋愛っていうのが一緒になっちゃってるわけやんか。
そういうちゃんと切り分けられてる男性キャラクターみたいなのがちゃんと出てくる映画とかっていうのがより出てくると面白いなって思いましたけどね。
たぶん可能性があるとしたら今回やるアランっていう存在がいて、アランのことが俺は全然わからへんねんけど、バービー。いろいろ考えたんやけど。
なんかこうちょっと、ケンダムにもバービーランドにも馴染めないちょっと中立的な立場のキャラクターですよね。
このバービーの世界は技学化されてるのでクイアな存在って出てこないんですよね。
誰も生殖機がないっていうのもあるしね。
ないし、男と女っていうふうに分けられてるからこうなってますっていうんだから、たぶんそこはわざとなくしてるんだと思うんだけど。
要素としてはアランは女性の方に連体するような感じ?連体するって言ってもアランは別になんもやってなくてなんか踊ってたりするだけやから。
人はガンガン殴ったりするっていう。その暴力装置として使われてるところがあって、そんなのちょっとよくわからへんのよ。
俺はアランをどういうもんと捉えたらいいかわからんのやけど。
なんかその一個思うのは、決してその弱いからそういう立場に立ってるわけではないっていうこととしての暴力シーンやったんかなっていう。
そうそう、たぶんそういうとこもあると思ってて。
ただなんかそういうちょっと違うセクシーな男性じゃないところみたいなとこから出てくるみたいな感じの可能性なのかなっていうふうには思ってるんだよね。