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ごきげんよう、マルジナリア書店の小林えみです。
今日は、入学式の小学校や中学校が多いのか、街にピカピカの制服を着た子どもたち、
あと、お父さんお母さんに手を引かれたピカピカのランドセルの子たち、たくさん見かけました。
ご入学おめでとうございます。これから楽しい学校生活を送れるといいなと思っています。
今日ご紹介する本は、ちょっと今の入学式ネタとは全然重ならないんですけれども、
絶滅危惧個人商店井上立子さんの本で、ちくま文庫です。
名店建材なりというふうに帯がついているんですけれども、今、コンビニエンスストアですとか、ドラッグストア、チェーン系のお店が周りに増えています。
とても便利で私もよく使うんですけれども、一方でそれぞれの専門性ある個人商店のスキルの高さであるとか、
そこでの買い物の面白さというものがあって、私も個人商店大好きです。
まず、このマルジナリア書店自体も、書店のチェーン系などではなく、個人商店なんですね。
絶滅危惧っていうふうにあるように、やっぱり維持などもすごく大変で、どのお店もなくなりそうなところっていうのはあるんですね。
書店もよく出版業界の危機として、書店数が減っているっていうことを言われているんですけれども、
それよりおそらくお魚屋さんであるだとか、豆腐屋さんであるだとか、そういったところって確かにもっと難しいのかなというように勝手に思っています。
そうしたお豆腐屋さん、お魚屋さん、あるいは製菓店さん、佃煮屋さんなどを、著者の井上律子さんが丁寧に取材して、
そこで働く人たちの姿ですとか、あるいはお店の良さみたいなものをとっても鮮やかに伝えてくださっています。
すごく井上さんの視点があったかくて、私は文章が好きで、会話文もよく挟まっているんですね。
その言葉遣いを、載せ方が、ただそのままその人の言葉を載せたっていうだけではなくて、ピックアップを当然されているわけで、
そのピックアップの仕方みたいなものがとてもお上手だなっていうふうに思っています。
もちろんそれに対して井上さんなりの応答ですとか、視点のまとめがありまして、こういったものを見ていると、またこういう個人商店行ってみたくなるなと思います。
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ここに載っているお店も行けるところは、ちょっと覗いてみたいなと思いました。
今日ご紹介した本は、絶滅危惧個人商店井上律子さんで、ちくま文庫です。