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2023-07-14 24:14

#64「本屋、ひらく」を読んで

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本のレビュー回です。少し前に出版業界について触れたので、その流れで本屋さん側の話を聞きたいと思っていたところ、ちょうどよく「本屋、ひらく」を見つけたので、これを読んでの感想になります。執筆者も出版社も本屋もキツい、多分もうそれぞれが適切な運営で適切な利益を出す、というのが困難な状態で、本好き本屋好きは今後どう立ち向かっていけばよいのか、という点ですね、答えはないですが。できるところから、ということで可能な限り、Amznではなく、好きな本屋で本を買おう、かと思います。

サマリー

2023年5月に出版された『本屋、ひらく』は、各地の本屋のオーナーや店長による記事で、個性的で面白い内容とともにお金の話も盛り込まれています。『本屋、ひらく』を読むと、本屋の経営についての難しさや利益の少なさについて触れられています。

『本屋、ひらく』の紹介
こんにちは、シロクロの伊藤です。Podcast64回目、今回は、「本屋、ひらく」という本を読んでのレビューになります。
今日は2023年7月4日、金曜日です。よろしくお願いします。
はい、「本屋、ひらく」という本の紹介になります。
こちらは、本の雑誌社というところから、今年の5月ぐらいに出版された本になります。
内容的には、もうタイトル通りなんですけど、いろんな本屋さんの紹介で、書く取材とかではおそらくなくて、
そのお店のオーナーさんなのか店長さんなのかわからないですけど、それぞれ記事を書いているっていう内容で、
それぞれ個性があって面白くて、かつお金の話もだいぶ触れていて、そこが面白いなと思ったので話せればと思います。
ちょっと前に出版の話も取り上げていて、そっちの方で執筆側だったり出版側の話を触れていて、
本屋はちょっとまだあまりわかんないですねとか言ってて、その後たまたま本屋さんでこの本屋ひらくっていうのを見つけて、
ちょっと読んでみたっていうところですね。そうすると結構僕が知りたかった話がちょうど載っていたので話せればと思います。
主にお金の周りの話だったり、重いというかアティチュード的なね、そこら辺が結構載っている本かなと思います。
お金の話は後でするとして、僕が一番グッと来た、金銭に触れたというところでは、
結構後ろの方のページで、本屋を継続していくためにはみたいな話の中で一文があるんですけど、ちょっとそこを引用させてもらいます。
かつて本は特別なものでなく、また本屋もありきたりな街の風景の一つであった。
当たり前のように人は本を読み、当たり前のように本屋で本を買っていた。そこに意味など必要なかったし、また考えてもいなかった。
しかし今では本屋を考えるときに、存在意義や文化といった特別な理由を語らなければならなくなった。
しかしこの先も常に特別な理由が本屋を営む上で必要になるのだとしたら、果たして本屋は持続可能な飽きないと言えるのだろうか。
本屋を訪れる理由は何も特別なものでなく、生活の中で自然と訪れる場所であるような、そんな飽きないとあってほしいと一生思う。
という感じで非常に刺さる思いだったかなと思います。
確かにインターネット前、アマゾン前、例えば20年くらい前は本屋というのは本当にたくさんあって、
大きな本屋、例えば僕が地元の北九州、戸端区とかだと、
えーどこだ、天台寺に1、2、2軒くらいあった。
で戸端駅前にも1、2、あれあんまないか。いやもう1個あったか。
そこそこあって、今規制あんましてないからわかんないけど、たぶんほとんどなくなっていて、
本屋の減少と個性的な店舗
今日はごくごく普通の本屋さんっていうのがどんどんどんどん減ってきていると。
で、この本屋に取り上げられている本屋さんっていうのは割ときちんと個性がある、思いがあるようなお店ばかりなんですよね。
普通に流行りの本とか、ごくごく普通の本屋さんっていうのはあまり紹介されていなくて、
その人の個性とかが出ているような運営形式だったり本の取り扱いだったり、
特別な理由があるんですね、ここに取り上げられている本屋っていうのは。
で、例えば今僕が住んでいる駒米っていうところだと、
ちょっと前は駅の中に1つと、駅出てすぐに中規模の本屋さんが1つ、
あと商店街に小さな本屋さんが1つ。
もうちょっと広げればもうちょっとありそうだけど、
パッと思いつく限り3店舗があったんですけど、
今はもうその商店街の中の小さな本屋さん1店舗しか残っていなくて、
どんどん減ってきているんですね。
全国的に見てもそんな感じになっているのかなと思っていて。
やっぱり買う側からすると、
Amazon、しっかりネットで本を買うというのは非常に簡単だし早いし、すぐに届くし。
やっぱり本屋さんで本を買うのも楽しいけど、
予約も簡単だしね。
パチッと押してたらいつの間にか届いているっていう。
本屋で本を買うっていうのが確かに理由が必要になったりとか、
なかなか本屋で本を買うっていうのが優先順位的にちょっと下がってしまったっていうのはやっぱりあって、
これは多分大半の人がネットに慣れている人ほどそういう風になっているかなと思っていて、
特別な理由が本屋さんに必要っていうのはどうなのかっていう話ですよね。
でもまあ、いわゆる普通に本を買うっていう今まで普通だった行動がネットにとって変わられたので、
そこは多少致し方はない気もするし、
昔、何歳くらいだっけ。
リレッジバンガードができたときは結構、できたときっていうか初めて行ったときは結構衝撃で、
こんな本屋さんがあるんだと思って。
今ではああいう形式の本屋さんってそんなに珍しくなかったりするんですけど、
そういう特別な理由が今後の本屋さんには必要になってきて、
それは持続可能な明けないと言えるんだろうかっていうところですよね。
でも普通ってのはどんどん変わっていくんでね。
それは別に個人的にはいいかなと思うんですけどね。
ちょっとそこが非常に気になったところですね。
本屋の利益と持続可能性
あともう一つはお金の話ですね。
前に一冊の本が出たときの執筆者、出版社、本屋さん、取り次ぎの取り分の話をしたと思うんですけど、
本屋さんとしては大体、
原価率でいくと20%前後。
出版社だったり形式によるというところなんですけど、
要は1000円の本が売れたときに200円ぐらいが利益になると。
ちょっと以下も引用していきたいんですけど、
引用というか大体都合数と取り扱い数で、
大体どのぐらい本が売れるか回転するかっていうのも読めるらしくて、
例えば月80都合以下の書店だと回転数が雑誌が約8回転、
コミックが約4回転、書籍では一定1回転からどんなに行くとも2回転である。
本の分類全体の平均でも商品回転率2回転ほどのため、
在庫500万円で始めた本屋は年間に在庫が2回売れて年賞は約1000万円、
月賞にして約83万円、日賞約27,600円という売り上げがこの時点で予測できると。
終わります。
というふうにある程度どの規模で、
どの在庫数で始めるとどのぐらいの売り上げが予測するかっていうのも大体出てるらしいんですね。
ちなみに今挙げた数字っていうのは相当売れているっていう楽観した予測らしいですね。
80坪以下で、初期在庫数にもよるけど年賞約1000万円、月にして約83万円、
その83万円をさっきの減価率で計算すると、その2割、166,000円がリアラリーになると。
そこから月々の家賃、人件費、放熱費、その他処刑費、
さらには仕入れ代金ってなってくるっていうと、どうやって食べていくんだっていう数値ですよね。
確かに80坪だったらそこそこ大きいけど、
家の本屋さんって結構狭くて。
それで、さっきの月83万円で1日にすると27,000円。
もちろん土日とか平日にもよるけど、1日27,000円ってまあまあ、
たぶん平日、規模によるけど、僕がイメージしてる近所の狭い本屋さんだと、
1日27,000円ってなかなか難しい数値な気がする。
土日は行くだろうけど、行くというか行きそうな雰囲気があるけど、相当難しい数値。
さらにそこから人件費っていう感じだから、相当厳しい業種なんですね。
この本に書かれてるほとんどの人が、皆さんが名産こんな風に数値を出してないんですけど、
なかなか儲からないという話をしていて、
大半の人が書かれてるんですけど、本屋で利益を出すのではなくて、
文房具だったり雑貨とか、もしくはカフェとか、そういったものと複合的にやることで利益を得ていると。
もしくはスポーツ事務学習塾に貸し出す本屋も増え、売上の一部を人流収入に変えていってるところもある。
次の一文が面白いんですけど、しかし利益を出そうと考えると、本業の本から離れていってしまい、
本屋を始めるということの意味すらなくなってしまう。
昨今、本屋で利益を出すことを考えるなら、本を売ることをやめればいいというパラドクスが現れ始めている。
そうなりますよね。
もうそもそも、20%というところがかなり厳しいですよね。
100万円を出てもあらり20万円だったら、なかなかね。
本を返却できるタイプの契約だとそのぐらいで、買取だったら30%とかそのぐらい。
出版社とかありによって違うと思うんですけど、ぐらいが目安になると。
でも買取だから在庫になったらなかなかあれだし、
本屋は再販なんとか制度で勝手に値下げしてセールとかできない類のものだから、
在庫が余ったからといって割引して販売することすらできない。
商売として非常に難しいものかなと思います。
他が気になったので、ざっと調べてみたんですけど、
さっき今書いてた通り、文房具とかあの辺は大体4割とか確率側ですね。
製造業で80%。
百貨店、デパート、雑貨店で5、60%。
逆化すると本屋が80%で考えたら。
アパレル、いわゆる洋服とかだと5、60%ですね。
アパレルだと6掛けとか聞いたりたまにしますけど、
いわゆる1万円の洋服が売れたら6割。
6千円で仕入れて1万円で売って4千円があらり。
40%ならだいぶ見えてくる。
アパレルだとお客さん単価が本屋さんとは全然桁違いだと思うので、
要は1人のお客さんが来て1度の買い物で2、3万円とか普通に買っていくし、
もちろんそのお客さんは何ヶ月に1回しか来なかったりとかね。
でも本屋さんって非常に微妙です。
スーパーとかだったらほとんど毎日とか週に何回とか行くってそこそこ買い物するから、
現価率というか可決化が高くても大幅利売で成立しそうですけど、
本屋さんって毎日行くことはないし、
かといって服屋ほどバツンとお金1回の買い物で何万円とか買う人って、
多分なかなかいないだろうし、
非常に言ってはなんだけれどもバランスが悪い業種な気がしています。
その上でいわゆる現価率、その1冊の本を作るっていうところももうカツカツじゃないですか。
出版社も全然利益にならないし、
執筆側としても基本初版だけだったら多分余裕で赤字みたいな。
出版社もそうだろうし、
本屋の経営の難しさ
取り継ぎもそんなに儲けられる数字じゃないだろうし、
本屋さんとしてもカツカツと。
誰もプラスになってない。
めちゃくちゃ売れない限りは博打ですよね。
出版業界自体がそもそも。
それでようやく成り立つ。
一定ライン売れることで、
執筆者も出版社も本屋さんもようやくトントンじゃないけど、
っていう数値になると。
あとなんだっけ。
スーパーじゃないか。
駄菓子?駄菓子の現価率も相当高いらしくて、
現価率じゃない、確率。
9割ぐらいらしいですね。
なので100円のお菓子が売れて、
10円ぐらいパラリが。
そんな、そんな。
どう考えても利益にはならない。
個人的に駄菓子屋やりたいけど、
だから他の、
僕はウェブ製作会社兼駄菓子屋やりたいんですけど、
やりたいけど、
だから駄菓子で儲からなくていいんだけど、
経理が絶対面倒そうで、
だし常にお店番やらなきゃいけないし、
っていうところで、
なかなか踏ん切りがつかず。
そこで儲ける必要もないんだけど、
なんかねっていう。
だから本屋も頭にうっすら考えてたけど、
だからもうみんな好きでやるしかないですよね。
それで稼ごうっていう、
稼ぐための職種ではない。
職種ではないっていう言い方変だね。
言い方は悪いですね、今のは。
向いてない。
お金を稼ごうとする仕事としては、
非常に向いていない気がするので、
本業で、本業もしくは別の仕事で、
自分の食い口、利益を出して、
それで好きな仕事をやる、
という非常に2段階必要な仕事ですよね。
実際この本に書かれている大半の人が、
他で利益を得ていたり、
トントンすらままならない、
みたいなことを書いていたり、
でも前回の出版社の方の話とも同じだったんですけどね。
本業っていうか利益を得るのは別にあるみたいな。
もちろんそれでもやりたいっていう人がたくさんいるから、
小さな本屋さんがたくさん生まれたり、
出版社もたくさん出てきたり、
本もたくさん生まれたりしているし、
それで当人たちがいいって言うならいい気がするけど、
個人的にはあまり気持ちが良くない状態。
かといって、じゃあどうすればいいかっていうと、
全然アイデアも発想もない。
もちろん本を高くすれば、
その分割合が増えるからね。
さっきの2割しか利益ないって言っても、
本が1冊5000円とか文庫本で5000円とかするんであれば全然いいけど、
それだったらみんな買わないし。
買わないんじゃなくて、
どんどんじわじわ高くしていって、
それが文庫本で3000円とか、
技術書であれば5、6000円とか、
週刊誌で1,000円、2,000円とかになっていけば、
それで今と同レベルで買ってくれれば、
出版社も本屋も出品社も、
ちょっとは良くなるような気がするけど、
どうなるんだろうね。
みんながみんなワンピースを、
関係持ってるわけじゃないから難しい。
難しいけど、本屋やりたいという人の気持ちも分かるし、
出版社作りたいという人の気持ちも分かるし、
別に今回落ちというか、
本屋の利益と個性
じゃあどうしたほうがいいよねみたいな、
間もなんもなく話し始めてるけど、
でもそういう人たちがいるから、
街の本屋さんっていうのが、
なんとか頑張って成立してるわけだし、
だからできるだけ近所の本屋さんで買おうと、
最近非常に思っていて、
そこそこ仕事で読む本だったりとかを、
やっぱり今Amazonだったり、
本屋さん、ネットで買っているので、
それを多少手間でも本屋さん、
近所の僕が好きな本屋さんで買うようにすれば、
いいんじゃないかな。
でもネットで買うと便利だしね。
でもそういうふうに、
いろんな人が少しでも本屋さんで買えば、
特にこういう小さな独立系書店とかで、
利益になるんじゃないかなっていう気がした限りです。
だってどこ行っても結局本は本で、
同じ本、その本屋にしかない本とかって、
実出版だったり、
フリーペーパーじゃないけど、
ちっちゃいやつとかだったら別だけど、
どこでも買えるからね、同じ本ってのはやっぱり。
そこで個性を出すのはなかなかですよね、よく考えたら。
でもやっぱり本自体も面白いし、
それを取り巻く環境ってのは非常に面白いので、
だから僕は本屋さんで買うし、
なんかこういう話題を少しでもすれば、
なんかちょっとでも、
例えばその独立出版の本だったり、
今回の本屋開くの本も、
多分やっぱりみんな本とか本屋が好きだし、
だからそういう本自体を出して、
いろんな人が本に触れてほしいっていうところが、
根っこがあってこそのものだから、
僕がそれにちょっと触れるっていうのは、
合ってる話だと思うので、
取り上げてよかったんじゃないかなと思います。
はい、こっちはアイですけど。
本屋か。
そう、一回本屋、
なんかタイプグラフィー周りの本を集めた本屋って、
そこそこあるんですけど、
それをその小さな本屋兼ウェブ製作会社、
あと駄菓子もちょっと置けば。
誰が来るんだって話だけど。
あとは物件がないね、商店街で。
まあ開かないし。
あとまあアイテム、
そこそこ大きい店舗だとお金ないから払えないので、
小さな小ぶりなちょうどいい店舗が開くかっていうと、
なかなか開かないので。
難しいですね。
ごめん、全然変な話だった。
なので、そんな回でした。
はい、以上です。
またこれで終わります。
ありがとうございました。
さようなら。
24:14

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