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ごきげんよう、マルジナリア書店の小林えみです。 今日のおすすめの本は、考古学者が発掘調査をしていたら怖い目にあった話。
大城道則さん、柴田光一郎さん、角堂亮介さんのお三方による本で、ポプラ社から刊行されています。
発掘に集中しすぎていて、夢にミイラが登場というふうに、帯にも一コマ漫画が載っているんですけれども、
これはですね、帯の後ろ、標4って言うんですけども、側にその3コマ漫画が続いていて、
うっすらその夜、三体の人骨らしき夢を見たというふうに起き上がるんですけど、普通だったらもうそこで、
怖いなというふうになると思うんですけれども、ここでせっかくだ、もうちょっとはっきり見ようというふうに、
眼鏡をかけ直すという、落ちのついた3コマ漫画になっているんですね。
そういうふうに、普通だったら怖いなとかっていうふうに終わってしまうところが、考古学者の方たちは、あえてそこが知りたい、
そういう好奇心に基づいて、いろいろな調査をされているわけです。
ただ、そんな好奇心がまず優先される方たちでも、怖い目にあったということで、いろいろなエピソードが載っているんですけれども、
じゃあ、読んでオカルト的に怖い話が出てくるかというと、そういうことではなくて、
ちょっとヒヤッとした話だったりですとか、なんかジョーク混じりの話であったりとか、いずれにしても、ちょっと面白そうなエピソードが揃っています。
私の世代だと、インディー・ジョーンズなんかが子供の頃に流行った世代なので、ちょっと今の若い方はあまり見たことがないかもしれないんですけれども、
あまり知られていない土地に行って、大冒険をするというようなイメージですね。
さすがにあそこまでの冒険はないとは思うんですけれども、この柴田光一郎さんの冒頭の、
私がこの道を志した直接のきっかけは、というエピソードのところでも、後に恩師となる考古学者の講演会に行って、
雷に打たれたような衝撃を受けたからである、わかりやすく説明された研究内容が抜群に面白かったというのもあるが、
ユーモアたっぷりに語られたペルーの田舎での調査生活が、大小様々な冒険に満ちていて、それにすっかり引き込まれてしまったと書かれています。
やっぱり普段慣れている生活と違うところで、また現地の人たちにしてみても慣れないような、
他所の人たちが来て何か作業をしているというような異文化がぶつかるようなところもおそらくあるんだと思うんですね。
そうした中で、いろんな体験をされていることとかをまとめておられてまして、改めて考古学、やっぱり知らないことを知ることの面白さであるだとか、
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そういったふうに様々な文化に触れることの面白さについて触れられる一冊です。
今日のおすすめ本は、考古学者が発掘調査をしていたら怖い目にあった話。大城道則さん、柴田光一郎さん、角堂亮介さんによる書籍でした。
これを読んで、また考古学者を目指す子供とかが増えたら面白いなと思います。