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スピーカー 2
カランコローン
スピーカー 1
いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
スピーカー 2
いよいよ週も後半。
ちょっと疲れたなぁ。今週もなんだかバタバタしていたなぁ。
そんな気持ちが膨らんでくる頃ではないでしょうか。
そんな時こそ一休み。
ここでのんびりしていきませんか?
喫茶クロスロードでは、毎週木曜日、月ごとのテーマに沿ったエッセイ朗読をお届けしています。
今月のテーマは、スイート&ビター
お菓子作りにまつわる沢ちゃんの甘いエッセイを、私、池茶がお届けします。
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それではどうぞ。
心はずむ私のお菓子作り
甘いエッセイの思い出
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沢ちゃん、小学校高学年の頃、私は毎日のようにお菓子作りをしていた。
手作りの良さは、甘さを自分好みにできること。
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ケーキ屋さんのケーキは甘さが強くて、当時の私はあまり好きではなかった。
私の家では、市販のお菓子をあまり多く買う習慣がなかった。
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でも、手作りのお菓子は自由に作ってよく、そしていくらでも食べてもよかった。
なので、家に帰って宿題が終わったら、お菓子を作るのが日常だった。
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クッキー、パウンドケーキ、マドレーヌ、マフィン、プリン、アップルパイ、ガトーショコラ
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焼き菓子を中心に、お菓子のレシピ本を眺めては、まだ作ってないお菓子を作っていくのが楽しかった。
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うまくいかなかったら、分量や混ぜ方、温度を変えて再挑戦することもやりがいだったし、
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レシピからアレンジして、自分なりのベストな甘さや食感に仕上げるのも楽しみだった。
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売ってるのより美味しいね、と母がうまく褒めてくれることに気をよくして、
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兄弟と食べる分をせっせと作っていた。
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大人になってからは、お菓子作りをすることは減ったけれど、
実家に帰るとリクエストされて作るのが定番となった。
我が家のリクエストナンバーワンはシフォンケーキ。
シフォンケーキだけは売り物にも負けないふわふわ食感に自信があります。
シフォンケーキを作るときは手早く卵をしっかり泡立てた生地を作るのがポイント。
シフォンケーキの作り方
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まずは卵を卵黄と卵白に分けて、それぞれボウルに入れる。
スピーカー 1
卵白のボウルは必ず水気をしっかり拭き取って、
卵白をハンドミキサーでしっかり泡立てて固めのメレンゲを作る。
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砂糖を2、3回に分けて入れてツヤのあるメレンゲに仕上げる。
これがうまくいけばしめたもの。
ボウルいっぱいに膨らんだメレンゲは白くてもこもこで、
ミキサーで混ぜるとまるで雲のような筋ができて、見ているとうっとりしてしまう。
筋が消えないしっかりとしたメレンゲができたらOK。
次に卵黄と砂糖をハンドミキサーで白っぽくなるまでよく混ぜる。
こちらもしっかり泡立てるのが大切。
砂糖の粒が見えてザラザラしていたのがマヨネーズのようにとろっとすると、
卵黄と砂糖だけなのになぜこんなにも形状が変わるんだろうと卵の不思議を見ているよ。
卵黄がよく混ざったらサラダ油と水を順に混ぜ入れ、
薄力粉を一気に入れてダマにならないようさっと。
けれど粉がなくなるまでしっかり混ぜる。
最後に卵白のメレンゲを泡が消えないように混ぜ合わせて生地は完成。
ドーナツ状のシフォンケーキ用の型に流し込む。
この瞬間が一番好き。
とろとろっと生地が型に流れ込み、そのなめらかさで今回の出来栄えが見えてくる。
粉やメレンゲの混ぜ残しがないか、均一に黄色い生地になっているか、生地がしぼんでいないか。
空気が入らないように一気に流し込んだら型をトントンと落として気泡を抜いて後はオーブンで焼き上げる。
しっかりと膨らんでくれますように。
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今年のお正月には大人子供合わせて20人分を準備するためシフォンケーキのホールを2本分焼きました。
みんなにおいしい売り物みたいだねと言ってペロリと食べてもらえると嬉しくなりました。
そして上機嫌になってまたケーキを焼きたくなるのでした。
スピーカー 2
いかがでしたか?
スピーカー 1
さて名残惜しいですが閉店のお時間です。
今後も喫茶クロスロードはあなたがほっこりした時間を過ごせるよう毎週月曜日と木曜日夜9時よりゆるゆる営業していきます。
スピーカー 2
それでは本日はお越しいただきありがとうございました。
またお待ちしております。