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2024-07-22 25:20

#56 推し作家の奥にある、あなたの話を聞かせてよ

なっしーを「三体」に紹介したでぃぎーさんからのおたより!/そらやんもなっしーも推し作家を言うのはちょっとだけ抵抗がある/人生の変化とともに推し作家って変わるよね/推し作家の推す理由の裏にある熱い長い話を聞きたい/そらやんの不動の推しは…!


▼今日紹介した本

博士の愛した数式

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00:01
スピーカー 2
カランコローン、いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、本好きな人たちがフラッと集まり、みんなが友達になれる喫茶店をコンセプトに、店員3人組がゆるーく話してまいります。
7月22日、第56回の配信です。
今日は先週に引き続き、そらやんとなっしーでやっていきたいなと思っております。
前回の配信と今回の配信、一気に収録してるんですけど、すごい収録久しぶりだなって思って、私。
スピーカー 1
そうか、そうだね。
スピーカー 2
このマイク出したの久しぶりだなみたいな。
スピーカー 1
みんなにマイク見えないけどね。
スピーカー 2
そうそう、リアルちょっと忙しくて、収録スケジュールがなかなか合わせられずにね、2人にお願いしちゃってて、大変ありがとうっていう感じなんですけど。
では今日は、今日もお便り回ということで、お便りをね、早速読ませていただきたいなと思っております。
はい。
ラジオネームリギーさん。
リギー。
いつも楽しく聞いています。なっしーに3体を紹介したものです。
おー。
スピーカー 1
そうですそうです。
スピーカー 2
なっしー以外は顔どころか声しか知らないのに本が好きというだけで、他のお二人とも友達のような親近感が湧きます。
ありがとうございます。友達ですよ。
この間の3人の本と共に歩んだ自己紹介の回。
4月にやったやつですね。
それぞれの本との出会い方、そして付き合い方が多様で、とても楽しく聞けました。
自分にはある時期大いにハマった作家さんが何人か。
筒井靖孝、ゆめまくらばく、大沢有雅などなどいるのですが、皆さんには推しの作家さんはいますか?
今自分は本好きの下告状にドハマリしてますが、何せ全36巻なので、おすすめするならこの間読んだ、聞いた。
この方はオーディオブックで楽しんでくださってるみたいです。
アンディ・ウィアー著プロジェクトヘイルメアリーを激推しいたします。
小学校の理科の教師だったはずの自分が、なぜか高速移動中の宇宙船でたった一人で目覚める。
宇宙船には他の船員の二人の遺体、そして進路は太陽にも似た恒星。
何が起きているのか?なぜ自分が?といった感じで始まります。
サンタイはそれはもう死ぬほど面白いんですが、ドラマも見たいですね。
こちらも感動しました。
良ければ読んでみてください。今後の配信も楽しみにしています。とのことです。
ナッシーにサンタイを勧めた方。
読まれている本も、今までお便りを紹介してきた方々とはまた違う雰囲気の作品を出してきてくださって、いいですね。
スピーカー 1
そうですよ。リギーはいつも面白い本を知っている。
ここについにリギーが登場したって言って、私は一人お便りを読んでテンションが上がって、
03:06
スピーカー 1
ウーって言ってたよ、リギー。
スピーカー 2
推し本友達なんだ。
推し本友達。
スピーカー 1
あの読書会のメンバーの人。
スピーカー 2
なるほどね、なるほどね。
スピーカー 1
本当に嬉しいよ。だけどリギー、プロジェクトヘイルメアリーは長いよ。長かった。
スピーカー 2
サンタイもね、長かったけどさ。
海外SFはね。
スピーカー 1
まだ読み終われないので。
スピーカー 2
というわけで、プロジェクトヘイルメアリーの感想会は7月収録の8月配信予定なんですけど、もう宣言しとくね。
今日はリギーさんが話してくれてた推し作家をテーマにゆるっと話せたらなっていう風に思っていて、
っていうのは、私は推し作家誰ですかっていう話を向けられると、
すぐ話を濁してしまいがちなんだよねっていう。
ナッシーはどうですか?ナッシーは推し作家いますか?
スピーカー 1
意外とソラヤもそうだったんだってことにちょっと私はびっくりしたんだけど、
実は私も推し作家は昔はこの辺りかなーみたいな言い方すること多いんだよね。
スピーカー 2
そうなんだね。それ聞いて、ナッシーもそうなんだっていう風に嬉しくて、
意外と気がついて。
私もある時期に異常なほどドハマリして、
リギーさんもそうみたいなんだけど、ある時期にその作家しか読まないみたいな。
でもそれが通り過ぎて、また別の何かが来るみたいな感じで、
自分の変化とともに推し作家変わってるなーみたいなところもあったりして、
ちなみにナッシーは昔はこの辺りかなーみたいな感じで話すときの、いわゆる推し作家返力はどんな感じなんですか?
どんどん突っ込んじゃう。
スピーカー 1
いい?一応ね、怒涛のようにお伝えしておきますと、
小中学校でハリポタを1年に1回の楽しみに待ちながら、
スピーカー 2
わかる。
スピーカー 1
アーサーのあつこさんのバッテリーとか、ナンバーシックスあたり、
スピーカー 2
わかる。
スピーカー 1
あと早いめにやったカオルさんのパスワードシリーズってみなさん知ってます?
すごいさ、これもさ、めっちゃ文庫版めっちゃあるんだけど、パスワードは秘密っていうやつが、
最初のパスワードシリーズは結構読み漁ってました。
で、高校生のときは、赤川二郎にはまってて、
とたんちょうのこもりうたっていう本があるんだけど、
この本の一説が、一説ってか一章か、教科書に載ってて、
これっておもしろいなって思って、それから、
スピーカー 2
そうなるよね。
スピーカー 1
あるの、ミステリー好きになります。
で、この頃から宮部みゆきを読んだり、東の敬語を読んだり、みたいな感じで、
でも結構そのあたりは、たぶん、宮部みゆきとか東の敬語はそのまま作家をさ、
それこそさ、激推し時期みたいな感じで、そのあたりばっかり読んじゃって。
06:04
スピーカー 2
そうだよね。本当にすごかったもんね。
スピーカー 1
そう。で、めっちゃそのね、最後が予想できないけど読んでっちゃうみたいなさ、
そういう展開に今思うと、はまってたんだなって思ってるんですけど。
スピーカー 2
へー、その時期にさ、なんでこんなにも私は狂ったようにこれを読んでたんだろうみたいな、
理由とか覚えてたりする?
スピーカー 1
いや、それね、この質問できて、すごいパッて思いついたのが、
やっぱバッテリーを読んでた時期のことで、なんとなくその記憶に残ってて、
小学校から中学校にあがったタイミングってさ、環境の変化もすごいからさ、
いろんなもやもやした気持ちを私自身抱えていて、
で、なんかバッテリーも結構そういう本なんだよね。
スピーカー 2
そうだね、うん。
スピーカー 1
自分とか友達とか部活とか、あと生活とかみたいなそういうのを、
自分のちょっとね、暗い部分とかもね、
あ、この本すごい表現してくれてるって思って、
なんかちょっと本当に、この本に書いてあること、自分の気持ちだみたいな感覚で読んでたな、
スピーカー 2
だからすごいあの時バッテリーにはまってたんだなっていうのが、すごい覚えてて、
スピーカー 1
なんかその自分の気持ちを本を読むことによって証拠してたのかなみたいな、
スピーカー 2
私は朝野敦彦さんに、あの時異常にはまってたのはそういう理由だろうなっていうのは思う。
いや、そうなんだよね、なんか、推し作家と自分の変化とか、
当時の自分の心境みたいなのが、結構すごいリンクしてるというか、
でも自分も変化していくから、なんだろう、なんかその面白さあるよね。
あの時なんであんなにはまってたんだろうって思うと、
そこには、単純にその作品が面白かったということに加えて、かつ、
自分の中に何かがあるんだよね、その時期、特別というかね。
激ハマりする時期は多分それがあるよね、確実にというか。
だから、私はそういう、そうか、そのバッテリーに、自分の暗い部分に寄り添ってもらっていたなみたいな時間があったってことだもんね。
そうだね。
すごいわかるな、そういう。
スピーカー 1
それはそうだなって思う。今読んだら、なんかちょっと恥ずかしくなった。
スピーカー 2
なんかこう、ああ、みたいな、こういうこと書いてあったなって思って、図書館でパラパラって見てみたら。
今も浅野敦子さんすごい素晴らしい作家だし、バッテリーは素晴らしい作品だと思っているけど、
今の年齢の自分から出すみたいなところは、ちょっとまだ違うんだよね。
小中学校の時の、そっちなんだよね。
スピーカー 1
だから本当に、まあ多分バッテリー自体も自動車のくくりになってしまうと思うから。
09:05
スピーカー 2
一応ね。
スピーカー 1
今じゃあ、浅野敦子のバッテリーおすすめだよって、すすめられるかって言うと、それもちょっと難しいし、
でもなんか、自分の子供の指針記とかには、ちょっとそっと渡すんじゃないかなって、私は思うけど。
スピーカー 2
そうね、うんうんうん。
スピーカー 1
あとやっぱさ、東野圭吾さんとかはさ、今でも新作出してる、それこそ売れっ子作家さんだけどさ、
ちょっとあの時はめっちゃはまって読んでたけど、最近の読んでないとかさ、そうなるとなんか、
スピーカー 2
そういうのもあるよね。
スピーカー 1
そうなると、私それって推し作家って言っていいのかなみたいなところもあってさ、やっぱ。
スピーカー 2
そうそうそう、わかるわかる。あれだよね、最新作もちゃんとチェックしてみたいな。
スピーカー 1
そうそうそうそう。推すなら全部読んでましょうとかさ、推すならこの人気のやつは抑えてましょうみたいなのがさ。
スピーカー 2
っていうところまではたどり着いてないなみたいなさ。
スピーカー 1
だっていろんなタイプの本読みたいじゃんとかね。
スピーカー 2
今はね、今で面白いと思ってる他の作品があったり作家があったりするから、
でも別に愛が冷めてるわけじゃないんだよみたいな。
スピーカー 1
そうそうそう。もちろん好きだよ、昔読んだあの本とかもすごい好きなんだけど。
スピーカー 2
すごい好きなんだけど、
スピーカー 1
って感じかな。
スピーカー 2
なんて言ったらいいんだろうな、当時の自分の推し方で今の自分は推せないみたいな、
なんかそういうすごい微妙な感じがまずあるよね。
あるよね。
スピーカー 1
過去の自分の推し具合と今の自分の推し具合は違うみたいな話?
スピーカー 2
そうそうそうそう。やっぱ感じてるものが違うし、
それは間違いない。
当時悩んでたことを今は悩んではなかったりするし、
逆に当時全然悩んでなかったことを今は悩んでたりするから、
それはそうだ。
違うんだよねっていうのがある。
っていうそういうなんか私結構自分の変化みたいなところがあるし、
推しですって何個かこう挙げると、
この人ってこういう性格でこういう雰囲気の作家さん好きなのかな、
こういう感じの人なのかなって多分、
ジャッジされそうだなって思っちゃうから、
昔好きだったやつを今出すのはちょっと違うなって気持ちになっちゃうというか、
ちょっと抵抗があるっていうか。
自分の好きなやつを並べるのもやっぱりちょっとそれなりに抵抗があってっていうのは、
そもそもなんか趣味思考とかで自分の性格をジャッジされるのが、
私はすごい抵抗があるっていうか、そもそも性格診断とかもあんま好きじゃないしとか、
兄弟構成で性格を押し量られるとか、力分系とかでこういう感じみたいに性格カテゴライズされるのとかが、
私はちょっと抵抗があるっていうか便利だなって思ってるけど、
その中で好きな作家って結構心の際際にあるものだから、
どういう人か押し量る材料にはなりやすい反面、
それで私のことを判断しないでほしいみたいな。
12:02
スピーカー 1
過去の私の確かに一部分は構成してるかもしれないけれど、
スピーカー 2
それだけではないし、それだけでは量れないよみたいなね。
そうそうそうそう。本当私ひねくれてるからさ、
ソラヤンってこういう人だよねみたいに言われると、いやいやそんなことないよって。
それはあなたが知ってるソラヤンで、他にもいろんな側面ありますよって言いたくなっちゃうみたいな。
スピーカー 1
すげえひねくれてるよね。
でもね、だって人は全てをさらけ出すことはどうやったってできないしね。
スピーカー 2
できないできない。
スピーカー 1
でもなんかあるよね、そういう。
その問題があるから押し作家っていうのはゴニョゴニョゴニョとなってしまう。
ソラヤン、え、これじゃあリギーさんへの、リギーさんへのとか言っちゃったよ。
リギーへのお返事にならなくない?ちょっとダメじゃない?
スピーカー 2
いやそういうことじゃない。そういうことじゃなくて、そういう感じじゃなく押し作家の話をしたいんだよね。
なるほどね。
ジャッジするとかそうじゃなくて、もうこの話何度するんだって話になるんだけどさ、
ダイエット幻想でさ、我々はこう点で人と関わり合うんじゃなくて、
線で人と関わり合っていきましょうっていう考え方に行き着いたじゃないですか。
はい、聞きました。
どういうことかっていうと、そうそうだから、今の押し作家をこう、
押し作家だけでソラヤンってこういう人だよねっていうふうに判断するんじゃなくて、
このポッドキャストを長く聞いていただいて、ソラヤンとはこういう人物像なんだっていうのを各配信会を点、
点になってる配信会を線でつないで、ソラヤンという人物像を作り上げていただいて、
そういう人たちとそういう関わり方をしていきましょうみたいな、ざっくり言うとね。
スピーカー 1
そういう配信をさせていただきました。
スピーカー 2
そうそう、そういう感じで押し作家の話していきたいみたいなのがある。
その押し作家にまつわるあれこれについて、
押し作家これとこれとこれですじゃなくて、
私の押し作家はこれとこれなんだけど、こういう歴史もあって、ああいう歴史もあってっていう感じで。
押し作家これですバーンじゃなくて、だからみたいな。
長い話をしていきたいよねっていう、押し作家に関しては。
スピーカー 1
確かにね。自分の押し作家だから似てるようなものを紹介されるっていうのよりは、
そうじゃない角度から来たクリティカルヒットのやつとかは、やっぱフッてなるよね。
スピーカー 2
そう、それなの。それもあるの。
押し作家ですって言って紹介すると、この辺が好きなんだなみたいな。
この辺は多分ちょっと守備範囲外だろうなみたいになって、紹介される本制限されるのも悔しいじゃん。
スピーカー 1
悔しい。
スピーカー 2
私ここ聞きたいのにみたいな。
全然自分の視界に入ってなかった本をパッて聞かれて、うわーってなりたい。
なりたいよね。
スピーカー 1
そのクリティカルボール来たときね、私こういう一面が新たな私を見つけてくれたみたいなね。
でもそういう本も来てほしいから、押し作家を言いたくないっていう気持ちもあるのかな。
15:02
スピーカー 2
ちょっとゴニョゴニョしたいって。
押し作家にとらわれないでほしいみたいな。
でさ、でもチャブダイひっくり返すんだけど。
スピーカー 1
え?
スピーカー 2
チャブダイひっくり返すんだけど、私実は不動の押しがいます。
うそー!この話今まで何だったんだよ。
マジでこれは不動の押しがいる。
なんだよ。
チャブダイひっくり返した。
でこれはもう脊髄みたいな存在だから、もうジャッジされるとかそういう事件じゃなくって、
私の不動の押しは小川陽子さんっていう作家さんなんですけど、その話最後にしていい?
スピーカー 1
していいよ。
ちなみに小川陽子さん、きっとみんなが知っているだろう名作は博士の愛した数式。
そらやんは前に猫を抱いて象と泳ぐを紹介してくれました。
以上解説でした。
スピーカー 2
はい、そうですね。小川陽子さんの作品を読んだことがない人に魅力を伝えるとすると、
本当に唯一無二の世界観を作り出している作家さんで、ものすごい海外からの評価が高いんだよね。
あんまりね、舞台設定がどこみたいな、その博士の愛した数式は日本なんだろうな、みたいな感じで、
結構わかりやすくなってるんだけど、他の作品って別に国とかも結構ぼやかしてるし、
どこの国の話なんだろう、みたいな感じの雰囲気なんだよね。
だからすごくこう、自分の国として感じることもできるし、遠い国の話として感じることもできるから、
世界的に評価の高い作家さんになってるのかなっていうふうに思うんだけど、
本にも語ってたんだけど、
喪失、失ったものとか欠けていることとか足りないものっていうものの美しさについてずっと作品を書いている人で、
ってなると結構なんだろうな、テーマとしては割と重たいものを結構引っ張ってくるものが多いんだけど、
例えばその登場人物がとある重い病気にかかっているとか、猫を抱いて象と泳ぐ主人公は一生背が伸びないっていう、
人間としてちょっと欠損してる部分があるとか、あとはね、最果てアーケードって私の好きな作品があるんだけど、
それとかもほぼほぼ錆びれたアーケードが舞台になってるとかっていうので、ちょっとこう物悲しい、
欠損しているっていうところの、でもそれの美しさみたいなことを書いているっていう作家さんで、
それを大事にしてるから、もうとにかく全部の描写が繊細で、うるさいとこで読めない、なんか電車の中とかで読めない、
ノイズが多すぎて、こんなに繊細な本は読めないみたいな感じになってしまうぐらい、
18:02
スピーカー 2
ものすごい文章が繊細なんだよね。
で、その中で人間同士の関わりみたいなところをすごい素晴らしく描いてるんだけど、
その人と人の瞬間瞬間の関わりの尊さみたいなところを描いてくれているっていうところもまたすごい素敵で、
なんか博士の愛した数式の話をすると、すごいちょっと有名な話だから、ざっくりあらすじは伝えてしまうんだけど、
記憶がね、あんまり長くもたない、80分しか記憶が持たない博士のところに、
シングルマザーのお母さんが家政婦と仕事に行って、
息子がいて、その息子と家政婦の主人公と博士の3人の心の通わせみたいな話なんだけど、
3人がこの3人でギュッて過ごした時間っていうのは、すごい実は短くて、
でもそれがその3人の人生にその後ものすごい影響を与えていくっていう話になってるんだよね。
そのすごい短い期間がもうどれだけ素敵だったんだっていう、
この瞬間瞬間の尊さみたいなのをどの作品でも描いてるっていうところもまたすごい素敵で、
っていう感じなんだけど、
なんでこんなに私抵抗なく小川陽子さんはもう推し作家ですって言い切れるのかっていうと、
なんかそういう今の挙げてたような話って、
私の中で、たぶん私の中で一番なくしたくない感性に響いてるものなんだよね。
っていう、これを美しい、この作品小川陽子さんの文章を美しいと思ったりとか、
小川陽子さんの描いてる描写を美しい、好きだなって思ってる自分を、
どんなことがあっても忘れたくないっていう気持ち。
さっき言ったとおり、小川陽子さんの方ってものすごい繊細だから、
もう電車の中とかで読みたくないから通勤時間とか読めないわけ。
そうなると日常忙しいとどんどん小川陽子さんが私から離れていってしまう。
でもそんなの絶対に嫌だってずっと思ってるっていうか、
小川陽子さんの作品を読める自分でありたい。
スピーカー 1
へー。
スピーカー 2
思ってるから、っていうなんかね、なんだろうね、社会への抵抗なのかな。
だからこの本も好きな自分が好きなんだよね、たぶん。
それはたぶんずっと変わってないんだろうね。
ずっと変わってないし、ここまできたらたぶんずっと変わらないだろうなとも思ってて。
スピーカー 1
まさに不動の押しだね。
スピーカー 2
そう、不動の押しだから、何の話をしたいのかっていうと、
押し作家って自分の心境の変化みたいな、
とか自分のこの経験の変化みたいなところを感じられる題材にもなるし、
もう自分が絶対に譲りたくないものを表してる何かなのかもしれないっていうことを、
21:07
スピーカー 2
今日伝えたいんだよね。
うまく言えてるのかな?
スピーカー 1
なんかでも、そらやんの小川陽子さんを読むときの、
忙しいときとか、ノイズがある状況で小川陽子さんを読むと、
その大事な部分が感じ取れないんだよね、きっと。
そう。
だから、それをちゃんと感じ取れる自分でいるってことがわかる本なんだよね。
スピーカー 2
そうなの。
スピーカー 1
それってなんかすごいね、すごい本っていうか、
ある意味、一つのバロメーターというか、これを今感じ取れるから、
あ、大丈夫、私元に戻ってこれたっていうふうに感じられる本っていうの。
なるほど。
スピーカー 2
そう、なんかね、けっこう悲しい話とかもあるから、
てか重たい話とかもあるから、
スピーカー 1
そうね。
スピーカー 2
読んだ後すぐに仕事戻ったりできないタイプの本、けっこうたくさんあるんだけど、
でもそれを読める自分でありたい、それを美しいと思える自分であり続けたいって、
ずっと思ってる感じ。
スピーカー 1
なんかいいなぁ。
スピーカー 2
いいでしょ、いいでしょ、いいでしょ。
ちょっと。
そう。
だから、そういう話はしたいんだよね。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
おしたっか、誰ですか?
あ、ここら辺が好きなんですね。
の先にある、先にある君の話を聞かせてくれよ、長い話を聞かせてくれよっていう感じなんだよなっていうことを、
だいたいだからさ、ディギーさんはさ、SF好きなのかなって勝手に思っちゃったけど、
そのSF好きになっているディギーさんのその奥にあるディギーさんの話を聞きたいっていう。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
ねえって。
だってディギー。
そう、そこにはまった時何があったんですかとか。
そう。
スピーカー 1
そうね。
スピーカー 2
おしさっかを通じて人をジャッジするんじゃなくて、その人の人間としての複雑な部分に切り込みたい、切り込ませていただきたい。
スピーカー 1
このね、大事な本があったとして、その大事な部分とその人の大事な部分がどうつながっているのかとか、ちょっと聞いてみたいとか、そういう話だよね。
スピーカー 2
そうそうそう。あんな本も好きで、こんな本も好きで、その点と点はどういうふうにつながっているの?みたいなさ、そういう話がしたい。
スピーカー 1
これでジャッジギーがどんな返事をくるのかとか、お返事がくるかはわからないけど、他の方がみんなの、
スピーカー 2
もっと聞かせてって。
スピーカー 1
みんなの大事な部分はどんな部分ですか?みたいなところは聞いてみたいなっていう話ですよね。
スピーカー 2
そうそうそうそうそう。
まあそんな感じ。じゃあ今日はこの辺にしとく?
そうね。ちょっとね。
この辺にしとこうか。
24:01
スピーカー 2
というわけで、過去の推し、今の推し、推し作家に惹かれる理由って、実はね、自分のすごく大事な部分に気づくきっかけになるかもしれないので、
すごく大事にしてほしいなって、ちょっと考えてみてほしいなって。
考えがまとまったりしたら、ぜひお便りでお話を聞かせてくれたら嬉しいなっていうふうに思っています。
みなさんも、ぜひいい推し作家ライフを送っていただけますと、まことり幸いです。
最後笑わない。
すみません。次回はなんだっけ?
スピーカー 1
次回はゆうこりんが、エンジニアの仕事術っていう本を紹介してくれるらしいですよ。
スピーカー 2
いいですね。
スピーカー 1
お楽しみに。
スピーカー 2
ここまででトークテーマは終了ですが、きさくろではいつでもお便りを大募集しています。
トークのご感想や本にまつわるお悩みなどをぜひご投稿ください。
ポッドキャスターノートにお便り投稿フォームのリンクをご用意しておりますので、そちらからご投函いただけると嬉しいです。
今後も喫茶クロスロードは、毎週月曜日夜21時よりゆるゆる営業していきます。
本日もお越しいただきありがとうございました。またお待ちしております。
バイバイ。
25:20

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