そこでやったんだけど、珍しいよ、商業施設のショッピングモールの。
もともと何か店が入ってたところで撮影するって珍しいんだけど、
なんかお互いにこれ何かちょっと残してお客さんに見せたらいいんじゃない?みたいな感じ。
なんかね。
事前のPRとしてめちゃくちゃいいよなみたいな。
立てなさないですよ、活用できるし。
普通はすぐ撤収されるんですよね、撮影が終わったら。
普通はね、やっぱ置いとくだけお金がかかるわけじゃない、普通は。
そういう意味でも鳥居康山さんの協力もあってとか、もともと福屋さんの実話をベースにお話を作ったりっていうので。
つまり鳥居さんもそうなんですけど、もう10年やってきてるから、
みんなありがたいことに明太ピリリのことを知ってるし好きだし、
スポンサーも本当に大小いろいろあるんですけど、すごいたくさんの方が協力してくれたっていうのは、
俺の中では明太ピリリはちょっと映画作ってる感覚っていうよりも活動なんだよね、これ。
明太ピリリという活動。
ずっと思ってたことがあって、沖縄ってさ、沖縄の音楽とか、沖縄の映画とか、
古いものと同時に今の沖縄をちゃんと表現する、そういう作品がどんどん出てきてるじゃないですか。
福岡ももちろんね、山傘があったりとか、なんかいろんなおいしいお店とかがいっぱいあったりしてっていうのはあるんだけど、
じゃあ音楽で、例えばじゃあ明太ロックって昔あったけど、明太ロックって別に博多のことを歌ってるわけでもなんでもないじゃないですか。
例えばね、わかりやすい例で言うと、美銀みたいな、そういう博多をテーマにしたのがいないじゃないですか。
なんかね、そういうものがやりたかったし、
で、もう今は、そしてそれを続けることにめちゃくちゃ意味があるなと思ってて、
その一発目のドラマからするとさ、まあビッグコンテンツとまでは言えないですけど、
まあまあな分量になって、やっぱボリューム感のある、ボリューム感によるエネルギーみたいなのができてきたなっていうふうに思ってるんですけどね。
今回、一足先にパンジーの花を見せていただいたんですけど、これネタバレにならない話ですけど。
全然バレても大丈夫です。
さっきトリアス・ヒサヤマのセットの話とかありましたけど、
ウォーリーを探せぐらいの感じで、いろんな企業の看板が紛れてたりとかして、
なんか絵が面白いなみたいな。
多分福岡に住んでる人ならみんなニヤニヤするだろうなみたいな。
ただね、それで言うと別にネタバラしてもいいと思うけど、今回から現代劇なんですよね。
一気に変わりましたよね。
時代背景というか、昭和の匂いはあるんですけど、すごい同じ空気な感じがする。
もうまさにおっしゃる通りで、同じ空気を残したまま現代劇にするっていうのは今回一個大きな変化でもありテーマだったんですけど、
それによって、これも変な苦労話ですけど、もはや福岡とその周辺で、
近代的な設備が映り込まない場所を探すのが限界なんですよ。
今までずいぶんそういうとこ探してやってきたけど、
そこにめちゃくちゃ労力取られてたんで、無駄な労力を排除して、
本当に面白いっていうか、本当に明太ピリリにとって大切なことは何だったんだろうっていうのを、
ちゃんと一回棚下ろしした結果、
昔から変わらない香りさえ残れば、もう現代劇にしちゃった方が、
どこでも撮影できるわけ。
さっき言ってた看板もさ、今だったら普通にどこでも企業の名前って生活してたら見えるわけだから、
そういうのも入れられる。
そうするとスポンサーさんも嬉しいみたいな、みんなハッピーかなって思って。
でも大きな決断でした。現代劇にするのは。
私何も知らずに先に見せてもらったんで、
え、これありな?みたいな。
ってちょっと思いました。
いきなりコードレスオンが出てきて、スマホが出てくるから、
今までのシリーズを見るためにとしては、あ、こういうことになったんだって。
でも香りは残ってるでしょ。
みんなに説明するときはさざえさんとかちびんまる子ちゃんって言ってたんですけどね。
私がパンジーの花を見て率直に思ったことなんですけど、
割とほのぼのしたホームコメディドラマとはいえ、
博多の定宿感覚というか、内弁系な旦那と、
それをしょうがないなって言って世話をする奥さんみたいな感じの、
結構ステレオタイプな夫婦のシリーズではあるよなというふうにちょっと思ってて、
そのステレオタイプな夫婦のコメディを、
なんで今さらって思う人とかもいるんじゃないのかなと思ってたところがあるんですよ。
それは何か狙いというか、意図みたいなものとかってあるんですか?
僕が思っていることは、
やっぱりなんか、すごいベタですけど、
普遍性のあるものを作りたかった。
それも最初からそうで、
ベタってやっぱりやるのって、
作り手としてはめちゃくちゃ勇気がいるんですよね。
で、めちゃくちゃ簡単に言っちゃうと、
要はトラさんみたいなのが作りたいなって思ってたわけですよ。
でもさ、それってなかなか言えなくない?普通で考える。
お前何言ってんだと。トラさんに失礼じゃないかって。
しかも時代感的にはさ、やっぱりあれを今やる意味ってあんの?って。
多分東京でやろうと思うと、誰も賛成しなかったと思う。
やろうってならなかったと思う。
これが福岡だからこそ、
変な話だけど、
福岡のトラさん作ろうぜっていう旗印が
挙げられるわけですよ。
で、そういう旗印のもとにやっていきながら、
俺はなんか、心のどこかにずっとあんのが、
表面上はすごい温かくてほのぼのした笑いと涙の人情劇なんだけど、
実はパンクなんですよ、これめちゃくちゃ。
そうなんですか。
世の中の流れに完全に反抗してるっていう。
それはわかる気がする。
パンクな気持ちで人情劇をやっているっていう。
それが俺にとってのメンタイピリーなんだよね。
でね、今ほらイーフラ化したいってやってるじゃないですか。
あの中に元パンクロッカーで小学校の先生やって、
やめてみたいな人がいて、
その人がいきなりメンタイピリーはパンクっすねって。
うざなんしたことなかった。
え、そうですか。
でも彼の解釈はパンクっていうのは、
優しさを伝える作業らしいんですよ、パンクって。
つまり、いろんな社会的に弱い方の立場の人たちの代弁者っていうことだと思うんだけどね。
メンタイピリーもそうっすよね、だからね。
決してお金持ちの話じゃないし。
福谷さんはね、結果成功はしてますけど。
でもやっぱりそういう意味で、俺の中ではパンクだな。
知らなかったですね。
周りの景色は現代だけど、その辺は変わらないっすよね、ずっと。
とにかく今のいろんな流れに反抗してる。
なんかほら、今ね、IT長者だったし、
IT長者だったり、勝ち組、負け組だったり、
なんか勝ち負けの価値観がめちゃくちゃドライじゃないですか。
なんかそういうものにちょっと歯向かってみたいなっていう。
なんかその、そういう現代の価値観を覆すみたいな、
ある意味下告状みたいなのって、今までの江口さんの作品でもたくさんあったと思うんですけど、
例えばその映画のガチ星とかは、もうまさにどん底の男が這い上がる話だったりとかしたじゃないですか。
今回ゴールデンウィークに公開されたサンクチュアリーとかも、
その系譜を受け継いでいる作品だなとかは。
なんか、まずサンクチュアリーに関しては、
もう俺の中で一番思っているのは、
めちゃくちゃお金をかけてガチ星作り直した。
ガチ星でやったことをまんまやってるシーンとかもあるし、
個人的な印象としてはそれなんですけど、
ただそのガチ星とかサンクチュアリーに関して、
俺そんなになんていうか、
何て言ったっけさっき。
下告状みたいな。
あんまりそんな風には思ってなくて、
実はなんだろうな。
例えばガチ星の浜島が下告状できたかっていうと、
全然できてないし、
成り上がってはない。
サンクチュアリーもそんなに別に、
彼が最後横綱になったかっていうと、
これからどうするのっていうところで終わっているし、
あの2つに関して、
特にサンクチュアリー8話あるんで、
いろんなことを入れてるんですよ。
いろんな要素を入れてて、
いろんなキャラクターが登場して、
それぞれの人生の中で、
彼らが一体どういう風に考えて、
何をやるのかなみたいなことが、
それぞれで考えてて面白くなってるんだけど、
主人公に関して言うと、
ガチ星の浜島とサンクチュアリーの円を
交通するのは、
とにかく何かに気づく。
何かに気づき、
そして何か物事に対して、
ある何か謙虚な気持ちとか、
尊敬の気持ちみたいなのに気づいた時に、
人は大きく成長できるんじゃないかな、
ぐらいな話なんですよね。
それだけなんだよね、実は。
成功してない。
それがやれたのは、
めちゃくちゃ俺は楽しかったっすかね。
まあ多分それを、
何にでもそうだけど、
3くちゃり見て、
相撲の、本当の相撲はそんなんじゃねーやって言われるとは思うんだけど、
円翔親方が言ってた、
エンターテイメントの相撲をやりたいんだよっていうのは、
実は俺の意見ですね。
俺の気持ちですね。
昔は本当にザブトンが待ってたもんね。
今はダメなんですけどね。
あ、そうなんだ。
見た見た昔。
そこのシーンはあれですね。
昔の相撲を好きなファンからしたら、
これ今見れないやつみたいな。
そうそうそう。あったなーって感じだと思う。
そういうファンさもあるんですね。
そうそうそう。
うって変わって、どことなくなんとなくは、
静かな、静かな、哲学的な話じゃないですか。
嬉しいな、そういう風な感想。
あれ音楽ないんですかね。
ない。ないですね。
ないのか。
どことなくなんとなくも、
この収録時点ではまだ放送されてないんですけど、
ちょっと一足先に収録メンバーで拝見させていただきまして、
なんか緊張感がすごくて、
やっぱりあの哲学的なテーマでもあるし、
音楽がないっていうことを感じませんでした、全然。
感じなかった。気づかなかった。
その話も含めて言うと、
あの話が来た時に、
まず藤子藤男、今は藤子Fですけど、
俺小学校の時にコロコロコミックが創刊されたんですよ。
へー、そうなんですね。
マジっすか。
遥か昔みたいな。
昨秋の話。
小学校も好きだけど今。
創刊されてさ、小学校の時。
小学校の時。
本当に毎月ブワーって走って買いに行って、
むさぼるようにまずドラえもん読んでみたいな。
だから本当にあのNHKの番組のブログみたいなのにも書いたけど、
本当に俺タイムマシンに乗って、
お前マジで大人になったら藤子藤男の短編ドラマ作るぞって言ってあげたいぐらい、
すごいドラえもんに飢えてた時代があったから受けたんですよやっぱり。
本当はちょっとあんまり忙しくて、
これ入れるときついなーって思ってたんだけど、
これやっぱりやっとかないとなーって思ってやりました。
で、短編やる時もう俺自分で決めてることがあって、
短編ってやっぱりなんかこう、
一番いい実験の場所だなって思ってて、
ずっと短編に関してはそういう気持ちでやってきたんですけど、
今回の実験は何かっていうとまさに音楽なしで行こうかなって思って。
長編、言うとファブルの時とかサンクチャリとかでも、
オフラインやった時に音楽入れてない時が俺一番好きなのよ、実は。
音楽作ってる人には申し訳ないですけど、
音楽入れると音楽によって気持ちをグーッとそっち側に持っていかれちゃう。
勢いのつく音楽をつけちゃうと、
ここは勢いのあるシーンですよっていう説明になっちゃうから、
本当はない時が一番俺素敵だなーって思ってるわけ。
でもなんで入れるかっていうとやっぱりプロデュース側からは、
いやもう音楽ないなんてちょっとやっぱり無理ですよ江口さん。
それはーって言われちゃうんで、まあまあ入れましょうかって思って。
音楽が入ったら入ったんでそれは面白いんだけど、
なんていうかその見る人の解釈をちょっと狭めちゃうよねとは思うよね。
自由にもっと見てもらう。
音楽なしっていうのはやっぱりずっとやりたくて、
今回ちょっとだから久々に短編やるんで、
音楽ないのやってみようかなーっていうのはずっとあった。
まあ迷ってたけどね、入れようかもしれない。
途中まではどっちにしようかなーって思ったんだけど、
やっぱり繋いでみると、これ音楽なしいいなーって。
それ変わらずヒヤヒヤしたんじゃないですか。
音楽の発注あるのにみたいな。
でも音楽の発注のタイミングが決まってたんで、
そこはお伝えしてて、
でもまあ確かに音楽ない可能性もあるかなーっていうのはなんとなく。
言われてないのに気づいてたの?
いや気づいたっていうか、全然音楽なくてもオフラインの時に見れてたんで、
これどういう音楽入れたらハマるのかなーってなった時に、
音楽なしっていうのは確かになっていうところは。
そういう物語のやつはあらかじめ予算取ってあるとかじゃなくて、
オフラインしてからそういうの決めるんですか?
でも予算は取るじゃなくて、
音楽屋さんもすでにお伝えしたりするんで、
発注するタイミングとか準備はできてると思うんですよね。
その時にどんな音楽を発注するかは、
その時のタイミングも違うんで。
オフラインに繋いでみないと。
曲本のタイミングとかで、
テーマ曲みたいなものは先に作って、
こういうのでいきましょうみたいなところもあると思うんで、
発注のタイミングはいろいろだと思うんですけども、
今回はオリジナルにはならなかったんで、
音楽がどう頑張っても。
どう頑張っても先曲なんで、
先曲になるとますますレンジが狭くなるんで、
表現したいものが、
親父さんが表現したいものにならない可能性も当然出てくるんで、
これ先曲だったら難しいだろうなーとは思ってたんで。
先曲縛りだったんですか?
そうです。予算的なところもあるし、
スケジュール的なところもあるんで。
なるほど。
まあね、そのテーマ的にも、
まあ確かにそういうこう、
ちょっぴりやっぱりまあ、
哲学的というか、
そういうあるのはあるんで、
まあ音楽なしがやっぱハマったのはハマったかなとは思います。
山内も一回音楽なしなんか作ってみたら?
そうなのー。
なかなか勇気いるけどね。
上原さんとかで見てみてですね。
音楽ありきの人がね。
まあそれはそれで作るんでしょうね。
そうそう。
やってみると見方がいろいろ変わりますよね。
うーん。
なんかあの、観客目線の話になっちゃいますけど、
映画とか見に行った時に、
その無音が効いてるシーンとかだと、
すごいグッと来たりとかはすごいありますね。
そうそう、そうなんだよね。
なんか映画館の無音って本当に無音じゃないですか。
だから、
無音が効いてる映画こそ、
こう映画館で見たほうがグッと来るなって思ったりもする。
そうね。
なんかちょっとした一瞬無音みたいなのは、
まあ俺も今まで割とよく好きでやってましたし、
つい最近、
SFの名作風の、
もう昔から好きだったやつを一回見直してみようと思ったら、
やっぱりすごいのが2001年宇宙の時がすごくて。
うーん。
音楽なしでめっちゃ長いシーンがあるのよ。
へー。
ずーっと緊張するわけよ。
なんか見てると。
ぐー息が詰まりそうな。
でもこれこそその宇宙で、
まあそれはどういうシーンかっていうと、
中線からあのポッドつって一人乗りのさ、
ちっちゃいやつに乗って、
そのこっから出てきて、
ピューって長い距離を一人でこう移動して、
アンテナを直しに行くっていう、
要するに宇宙の中で孤独でいるのって、
めっちゃ怖いじゃないですか。
ずーっとそいつの呼吸音だけがずーっと聞こえてるわけ。
音楽なしで。
長いのよ。
宇宙の作業って多分本当にきっとそれぐらい時間が、
ドアが開くだけでもう、
ミーってゆっくり開く。
それがもうめっちゃ息が詰まる。
みたいな。
面白いですね。
演出ってすげーな。
うん。
演出で人殺せるんじゃないですか。
まあそうかもね。
息詰まらせて。
呼吸こんなに落としてる。
今回えぐちさん、
この収録あたるにあたって、
サンクチュアリーを見たりとか、
パンジー見たり、
ドコナン見たり、
みたいな感じで見たんですけど、
3つとも全然違うから、
情緒ぐっちゃぐちゃになってるし。
まあそうね。
前も話したかもしれないけど、
音楽も含めて、
映画も含めて、
なんか今みんな、
作風とか守りすぎなんじゃないかな、
っていう気がすんだよね。
そのときどきで、
ベストは何かっていうことしか考えてないんで、
俺は。
私それがなんか普通かなって思うし、
例えば一つのバンドが、
めっちゃ速いロックもやりゃ、
ちょっとゆっくりだね、
スローなラブバラードをやる時だって、
あるわけじゃないですか。
なんかまあ、
意味深いっていうかね、
まあテーマによって、
テーマが違うのに、
なんか同じ作風に持っていこう、
みたいな方がむしろ不自然かなって思うしね。
っていう、
それだけっすね、なんか。
ちなみに、
ドコとなんとなく受ける前に、
藤子さんの作品って何本か、
何本も候補があって、
その中で恵比寿さんが、
ドコとなんとなく選ばれたって話を聞いたんですけども、
その選んだ基準って何だったんですか。
まあぶっちゃけね、
その話聞いた時ってだいぶ、
その企画監督選びの後半で、
3本しかなかったんで、
へー。
その中で、
あれ選んだのは、
昔から好きだったんだけど、
量子力学とかへの熱が、
ものすごい上がってて、
へー。
大好きなんですよ、
宇宙物理学とか、
そこら辺の話が大好きで、
ドコなんだったらちょっぴりその香りがするんで、
ちょっぴりね、
そう思いましたかね。
本当はなんか、
あの中にもっといろいろそういう、
量子力学とか、
宇宙物理学の話、
込めようと思えば込めれたんだけど、
一応オーダーとしては、
できるだけ原作に忠実にいってくださったんでね、
香りだけはきっと、
山内がその、
哲学的って感じたのは、
なんかその香りだけ、
ちょっと入れれたかなと思います。
大事ですよね、
本田さんの頑張りが光ってたというか、
主人公のベッド脇に、
文庫本というか、
そうですね、
小道具で本の表紙を作りました。
なんていうタイトルでしたっけね。
宇宙物理学、
入門。
入門。
英語合いのなんか、
小難しい主人公なんだな、
入門書、
入門書というテイストがよく出てたんだけど、
せっかく作ったのに、
2シーンあるんですよ、
ベッドのシーンが2シーンあって、
せっかく作ってくれたから、
微妙にうまいこと、
表紙が見えるように、
せっかくそういうアングル切ってたのに、
いつの間にか映ってなくて、
なんでって思ったら、
本田がなんかうまいこと、
レイアウトしたら、
結果フレームの外に出てたっていう。
そうなの?
結果映ってないんだ、やっぱり。
それで2シーン目は、
ちゃんとちゃんと入れようと。
失礼しました、
監督の意図だった。
それとなんか、
ちょっとした小道具で、
オルゴールでね、
お人形がじわーっと仕掛けで動いて、
キスする人形のオルゴールがあるんだけど、
なんとね、
それのオン・オフをスマホでやれるように改造していた。
どんな、みたいな。
本田さんがね、
スイッチボット?
家の中の電気を離れたところから、
消せるという、
ズボラアイテムなんですけど、
それをちょっと自分の家にあったのを取り外して、
オルゴールに。
すごいね。
それなんかハンダゴテとかで。
いや、もう両面テープで。
そんなものあるの?
めちゃくちゃ強力な両面テープと、
オルゴール分解して、
まず音鳴らないようにしなきゃとか、
あったので。
分かんの、そういうの。
いや、なんも分かんないです。
ずっと会社で、
本田じゃないですか、江口さんの。
いや、なんかそこまでは言ってない。
でもコンテ見ると、
急に動き出すみたいなことが書いてあるわけですよ。
だから、絵に見えないところで、
スイッチオンしないと、
これは劇中の小道具として使えないなっていう話は、
二人でして、
よし、リモートで動けるようにしろって言って。
その一言?
その一言でできたの?
最初は王道ですけど、
手ぐすとかピアノ線みたいな、
ああいうアナログな仕組みを考えてたんですけど、
無理だな、これ。
映るし、編集とかでも消しにくいカットだったので、
なんかいろいろ考えて。
さらに、最初のコンテ上は、
小鳥だったんですよね。
そうですね。
小鳥の人形が同じような動きをするってことだったんですけども、
それ側から作るのは絶対難しいなと思ってて、
世間に今映っているような形のものは、
世間のものにはあると。
なので、これを改造する方が
賞賛は高いだろうなっていうことで、
で、監督には
これをベースにやらせてくださいってことで、
ご相談して、
これをベースに改造や、つって。
魔改造の夜みたいな。
魔改造。
なんか久しぶりに俺ね、
空気の内部製作、
なんていうの?
内製っていう。
内製の仕事、久しぶりにやったけど、
なんかすごい、
クリエイティブだなって思って、
川原くん以下。
非常に。
で、また発注が。
なんかでも、
俺の中で若干ちょっと遠慮もあるわけ。
なんか内製は。
この複雑な気持ち。
あと、ご予算的なところもね、ありますもんね。
そこでね、
いろいろやりたい思いっていうのが来るんで、
それに対して、
最初悩むんですけども、
そこを乗り越えた方がかっこいいし、
今回のドコナーのテーマじゃないですけどもね、
監督の予想の域を超えないと、
実在感みたいな、
僕らの実在感みたいなものがね、
変えられないみたいなところで、
想像を超えるものを出したいなっていうところで、
工夫がして、
今回はうまくいったんじゃないかなっていう気がするって感じですかね。