競馬場の歴史と企業に失敗した主人公の物語
みなさんこんにちは、ダルマー競馬場です。
このポッドキャストは、競馬の文学や歴史など、文化的な視点にもスポットを当てていき、競馬ファンとしての視野を広げていこうという番組です。
さて、先週はお休みしてしまってすいませんでした。
仕事がバタバタしていたのと、ロードバイクの大会に週末参加しておりましたので、収録ができませんでした。
結果は、人として全てが足りなかったですね。
けっちょんけっちょんになりましたね。
私の結果なんてね、どうでもよくて。
今週、高松の宮記念ですけども、高松の記念ってやっぱり3月の後半ですよね。
桜そろそろどうなってるみたいな時期にやるイメージなんですけど、この時期はやっぱり出会いと別れの季節なんですよね。
ということでですね、今週本を一冊紹介したいなというふうに思うんですけども、
そういう出会いと別れにぴったりですみたいな感じではないんですけども、
主人公が起業に失敗してしまって牧場で働き始めるところから物語がスタートするこちらの本を紹介したいと思います。
島田明寛著 キリングファームでございます。
私大好きな島田先生の著書でございます。
島田明寛著のキリングファームの紹介
2019年の4月に出た本なんですけど、もう5年前。
結構経ってる、5年前ですか。
この本買った時すごい覚えてるんですけど、福岡に向かうために羽田空港にいて、
ちょっと時間、搭乗時間まであったんで、本屋にふらーっと立ち寄ったら平積みされてて、
これ新刊出てるじゃんと思って、読む時間なんてないのに買ったっていう。
そのまま福岡行って、一回も開かずに東京に戻ってきて、家に帰ってきてじっくり読んだんですけど、
腰を据えて読んでよかった一冊ですね。
先生の新誇張。競馬の世界を歴史とミステリーで組み上げた傑作っていう感じですね。
さっきも話したんですけど、主人公は企業に失敗して競馬場で開催される牧場で働きましょうみたいなイベントがあるんですよ。
それに参加して、いろいろなブースがあるんですけども、
縁あって、北海道の養定山のふもとにある生産牧場で働くことになるんですね。
これが先生の新誇張ですよ。この歴史の部分。明治時代の北海道開拓時代から続く因縁があって、
次々とミステリーの部分ですね。次々と起こる変死や失踪事件があるんですよ。
うわーなんかやばいとこに来ちゃったなみたいな感じになるんですけど、
その開拓時代の歴史から現代の競馬の最先端の事情も絡んで、展開の速度感が半端ないですよ。
めちゃくちゃ面白かった。
さっき言った通り、腰寄せて読んでよかったっす。できることなら1日でバッて読み切っていただきたいぐらいですね。
何回も中断すると1回戻ったりしないと、あれどんな話だったっけみたいな感じになっちゃったりすると思うんで。
これは1日でバーッと読むのにおすすめな本。結構ミステリー色強めなんで、競馬全然知らないですごめんなさいみたいな人でも全然大丈夫ですね。
むしろミステリー好きに好かれそうな内容だったりするかもしれないですね。
あとこの本、何がいいってね、今言った通り歴史の部分。北海道開拓時代の歴史に触れることができるんですよ。
あれですよ、北海道開拓時代って明治時代なんですよ。知ってました?意外と明治みたいな。
僕結構そんなイメージだったんですけど、ゴールデンカムイとかも日露戦争の後なんで明治時代の末期あたりですもんね。
そのあたりの時代背景があって、現代の競馬事情といろいろと絡み合っていくっていう内容になってるんですけど。
やっぱりそういう歴史に触れることによって、その土地に興味を持ったりとかできるじゃないですか。
競争馬に興味を持つと北海道であったり、馬産が行われているところ、そういうところの歴史に触れることによって、
もっともっと深いところから競馬を見るきっかけになるんじゃないかなというふうに思うんですよね。
いやーほんとね、これめちゃくちゃいい。
この島田先生の作品って歴史を絶対絡めてくれるんで、これめちゃくちゃ面白いですよね。
ていうかね、先生、あれです。
いつか京極夏彦先生張りのドンキ本みたいな感じで、すっげーぶっとい感じで出してほしいですね。
惜しみなく圧倒的に歴史に触れて、先生の考える競馬ロマンとミステリーを組み合わせた超大作をですね、ドドンと出していただきたいですね。
いや、もちろん書くのは大変だとは思いますので、そんな本を待ってるファンがいますよっていうことだけはちょっとお伝えさせていただければなというふうに思っております。
絶対面白いと思うんですけどね。
この本、すごいマニアックなこと言うと、解説を草野ひとしさんが書かれてるんですけど、
それを構成されたのが、ぐんどもんはやほさんっていうね、ナンバーとか、あとはゆうしゅんとか、
昔ね、サラブレとかで記事書かれてた方なんですけどね。
この方の文章、めちゃくちゃ読みやすいんで、もうあと2ヶ月ぐらい経ったりすると、
ダービーの1週間前ぐらいにだいたいあのナンバーで日本ダービー特集やったりするんで、
その時にね、結構記事書かれたりとか、あとはもう毎月、ほぼ毎月ゆうしゅんでは寄稿されてると思いますし、
機会があればぜひ読んでみてくださいね。
このキリングファームっていう本もめちゃくちゃおすすめなんで、ぜひご一読いただければと思います。
ということで、いっちゃいましょうか。
今週はあれがありますから、今週のJLA。
今週いっぱいありますよ。住所だけのお伝えですけど。
まず土曜日に中山でG2日経賞、阪神でG3毎日敗と、東西の新聞社寄贈のレースが開催されて、
日曜日にはですね、中山でG3マーチステイクス、中共でG1第54回高松宮記念が開催されます。
来ました。
フェブラリーステイクスから早い1ヶ月、もう次のG1ここから春のG1戦線が、
もう気づいたら連続して毎週あるみたいな時期になってきますからね、気をつけてください。
高松宮記念の歴史とレースの特徴
高松の記念…バリバリ噛んだ。すっげえ噛んだわ今。
高松の宮記念って、もともと中共大昇天っていうレースが元となってるんですけど、
で、この中共大昇天っていうのはね、4回ぐらいで終わっちゃうんですけど、
最初はですね、砂のレースだったんですね。ババが砂。出た!中共の砂!
中共競馬場ができた当初、砂っていうね、ババがありましたよっていう話はね、何回もさせていただいてるんですけど。
高松の宮殿下から優勝杯を貸しされたのをきっかけに、高松の宮杯っていう名前に変わるんですけど、
最初はね、芝の2000メートルとかで、結構中距離路線なんで有名な馬がね、勝っていたりとか、
昔のアイドルホースであったりとかね、G1馬とかね、春の最初のレースとして選ばれることが多かったんですけど、
1996年にG1に昇格するんですよ。そのときに1200メートルになって、
成田ブライアンが引退レースに選ばれたのがこの96年の高松の宮記念、G1に昇格したときのレースですね。
いわゆるローカル競馬場で初めてG1に昇格したのが高松の宮記念なんですけど、
高松の宮記念ってこの時期、最近は結構雨降るっていうイメージっていうか、去年が不良だったんで、
雨だなっていうことが最近多いなと思ってて、今週末も天気があまり良くなさそうなんで、
ちょっとね、予想が難しいっすよねーっていうところなんですよね。
私はね、ビクター・ザ・ウィーナー、ロータスランド、DV、ナムラ・クレアあたりを絡めようかなっていうふうに思ってますね。
ちょっと三連系だと怪しいんで、頭決めてのウマタンにするかなーみたいな感じですかね。
今のところは三連タンボックスどうですかね。ちょっと枠順が出たんで、それをもう一回見直してからっていう感じですかね。
いやー、一発当ててロードバイクのパーツ描いて、いやーねー、難しいっすよね。
競馬もそうっすけどね、やっぱりいろいろ新しく始めると、いろいろなことを知らなきゃいけないんでね。
やっぱり新しいことっていうのはそれだけ知識も増えるんですけど、まあ楽しいですよね。
で、話は戻って中京競馬場会場当時、砂コースだけだった問題なんですけど。
問題っていうか、アメリカの競馬場を参考にして作られたそうなんですね。
で、日本って冬の時期に芝を保護する観点からダートコースっていうのを併設していたんですけども、そもそも日本のダートコースって砂主体なんですよ。
アメリカは土なんです。土が主体なんですけど。これなんでかっていうと、え、待って、中京はアメリカを参考にしたのに土で作られたんじゃないのかっていうと、日本って雨降るじゃないですか。
で、土だとめっちゃ水吐きが悪いんで、数年前のマルター・スペンサーが遠征した時のケンタッキーダービーとか三冠レース。ケンタッキーだったかダービーだったかちょっと忘れちゃったんですけど、ベルモントだったかな。
プリークネスじゃなかったと思うんだけど、すっげー土しゃぶりの、ベッチャベチャの田んぼみたいなところを走ってたんですよね。
ああいう感じになっちゃうんで、水吐けのいい砂主体で作られるようになったそうなんですよね。
それに倣って日本のダートコースっていうのは砂主体に変わっていったそうなんですよね。
で、ババの名前っていうのはやっぱりダートっていう名前なんだけど、アメリカと日本では全然違うコースなんですよ。
なんでチャンピオンズカップとかフェブラリーステイクスとかにはバリバリのアメリカのダート場っていうのが遠征してこないらしいんですよね。
まあやっぱババが全然違うんで。
ちなみに、ちなみにボタンをさせていただきました。
ちなみになんですけど、中央競馬場の主要競馬場のダートコースの砂は青森県の6カ所裏の海砂だそうです。
もうすごいちなみにすぎて何も言えなくなっちゃいました。すいません。
では、そろそろ締めたいと思います。
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ということで、また次回の競馬見聞録でお会いしましょう。さようなら。