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肉体系のアルバイトと言いますと、他にもやっていたことがありまして、警備員。よくあるバイト先かなという気もしますけれども、これも時給が良かった。
大学に行って3年、丸3年通った後に、私は2年休学をしています。休む、学ぶと書いて休学ですね。つまり大学に席を置きながら、一切授業には行ってなかったんです。
私は大学に6年かけて卒業していますけれども、特に親に相談もせずにやっていましたが、休学している間は名古屋の実家に戻り、アルバイトをひたすら毎日していました。
これはお金を貯めるためですね。私は世界旅行をしたいと思っていまして、バックパッカーになってやろうと思っておりましたから、そのためには資金が必要であろうと。
あと、留学もしようと思っていましたので、300万円貯めようと思ったんですね。300万円なかなかの額でしょ。これを貯めるためには肉体労働しかありませんね。というわけで、毎日働いていました。
でもね、覚えてますよ。休学して名古屋に戻ってきて、アルバイト雑誌を買ってくるわけですよ。当時まだ黒電話でしたね。携帯電話なかったですから。一般の人は持ってませんでしたから。
アルバイトニュースみたいなのを見て、その中でこれがやっぱり一番お金がたくさん儲かりそうだなっていうのが警備員だった。電話をする。この電話をするね、受話器のダイヤル。黒電話なんてダイヤルGコGコ回すんですけど。
これがなかなか手が動かなくてね。あれ待てよ、ダイヤルじゃないか当時。プッシュフォンだな。プッシュフォンではありましたね。だけど黒電話だったな。黒じゃないしね。なんかベージュの色でしたけど、いろいろ違うじゃないか。
でも据え置き型の電話機だったってことですね。プッシュフォンかけて電話すると。社長が多分出ましたね。ジムなんか社長が一人でやってるようなちっちゃい会社なんですよ。
そこはある東海地方、東海地方というか全国的にもよく知られている企業の子会社で、その会社の警備を全般を担うっていうね。その会社だけじゃなくて他の警備の仕事もやりますよと。
警備が必要な会社なんですよ。工場がたくさんあるので必ず警備員は必要なんですね。とりわけその火事なんか出ないか。不審日とか起きると工場は大変ですから、それはすごく気を使ってるんですね。
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っていうそういう警備の傍らで余った人員というのは他の現場に出すっていう、そういう仕事でね。
社長さんは東海高校の出身だっていうことで、東海高校っていうのは愛知県というか東海地方では相当私立の学校としては多分ナーバーワンの学校なんで、大学はでも僕聞いてないんですよね。
社長さんはね、高校名を言っただけで、僕は朝日学科高校っていう県立の高校で、東海高校は私立、おそらく愛知県の高校の中では両方ともトップクラスっていうことでは並んでいるような型を並べるライバル校ですよね。
だから僕は朝日学科出身だっていう履歴書を見て、僕は東海だっていうふうに話し出したっていうことなんだと思うんですけど、大学名言わなかったんで多分そんなにいいとこに行かなかったのかなっていう気もしますが、
ともかくそういうプライドのある人で、だからおそらくは親会社の方に就職をして、出席オースから外れて系列会社の社長に収まったっていうそういうタイプの人でしょうね。
それも社長がやってくれましたけど、いい社長さんでしたよ。現場に人が足りないときは自分が現場に立ってましたからね。なかなか当時50代ぐらいだったんじゃないかな。
現場に自分が社長が立つとはなかなかできたものでないですよって思いますけどね。その社長さんの下で現場仕事、警備員のバイトは若者でやってる人は全然いませんでしたね。
だいたい見回りを見渡すと、おじさんかおばさん、女性もできるんですよね。警備員ってね。街中で見ませんか。そういう意味では、わりかし男女平等な仕事ではありましたよね。
警備員って別に何ですか。柔道やってなきゃいけないとかそういうことじゃないんで、多かったのはやっぱりそういうもともとの工場の見回り。これは私はイレギュラーなので土日なんかの、要するに正規の警備員さんが休みを取る日に工場の監視をするようなそういう仕事。
百個一人いない工場を日の下を全部確認して回るみたいなそういう仕事でしたね。あとは多かったのは工事現場の交通誘導がすごく多かったですね。私は一定期間は毎日出られたので、シフトを埋めるがごとく全部同じ工事現場でずっと働いてました。
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これがまたそうか、こういう仕事があるんだっていうときに初めてそこで知りましたけど、雨が降ったらお休みなんですよ、土木現場って。下水管の配管を入れ替えるっていう工事をしてたんですけれども、だから雨降ると仕事にならないんですよね。
その日仕事があるかどうかが朝になるまでわかんないんですよね。いやいやいや、そんなの当たり前だよっていう風に言う方もいらっしゃると思いますけれども、会社勤めしてるとそういうのってわかんないですよね。建設作業員、建設作業員も会社員の人もいるけど、建設作業員と連動して警備員って働きますからね。
いやーそうかーって思いましたね。考えてみると漁師さんとかもそうだろうし、農家の方もそうですよね。天候によっては全然働けないっていうのもあるでしょうからね。なかなか土日が綺麗に休めるっていう人ばっかりじゃない。もともとそうですよね。お巡りさんだって電車の運転手さんだって休めませんけど、新聞記者もね。
だけどそれにしたってこんなに計画的に休めない仕事っていうのがあるんだなーっていうのは思いましたよね。これでしかしね、肉体労働といっても、さっきこの間言った卒業ロゴの配達はまた全然違う肉体のきつさがあって、卒業ロゴの配達はとにかく配達をしている間はめっちゃきついんです。重いし。本当にウエイトとかやっててよかったなと思いますけど。大変。
いや、引っ越しの作業に似てますよね。だけどそれやってないとき、トラックにただ乗ってカメラマンの人と喋ったり、運転をしてくれる人と喋ったり、あとラジオ聞いたり。ラジオよく聞いてましたね。だからあの頃ですよね。文化放送とか日本放送とかの番組、偉く夕方聞くようになりましたよね。
グラトモアキさんの夕焼けアタックロとかね。文化放送はわざと、何でしたっけ。吉田テルミさんのやる気満々ね。これもよく聞いたなっていうようなことでしたね。
TV室そういえば全然聞いてないですね。カメラマンさんの趣味でしょうけど。でも複数の人と一緒に仕事しましたけどね。5人ぐらい。みんなTV室聞いてなかった?
オールナイトニッポンセライなんですかね。ともかくですね、そういうバッと集中して肉体を使うっていう時間以外は比較的休めたわけなんですけれども、そうじゃないわけですよね。
これがね、どういうことかっていうと、警備員ってずっと立ってなきゃいけないんですよね。当たり前じゃんと思うかもしれないですけど、これがきつい。
しかも警備って言っても、車がね、道路工事、道路工事というか下水道の工事をしていて、道路が封鎖されているので、そこには入ってこられないわけですね。車は。
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あと歩行者は通れるんだけれども、注意して通るようにちゃんと見てなきゃいけない。そうするとね、注意力っていうのもちゃんと集中してなきゃいけないじゃないですか。
これがもう落ちはしないんですよね。とにかく1日、日が暮れるまで、電気、夜は工事はやれないので、近所迷惑ですしね。
いつ終わるかいつ終わるかってね、時間の過ぎるのが本当にもうね、待ち遠しくて、時計持っていくんですけどね、なるべく時計見ないようにして、時計見てると絶望的な気持ちになるんですよ。
一旦時計しまって、腕時計したったと思いますけどね。さあどれくらい経ったかなってみると、1分しか経ってないみたいなことが普通にあるんですよね。
これがね、本当絶望的な気持ちになりましてね、とにかく早く時間が過ぎないかなっていう、そればっかり思ってましたね。
世の中にはそういう仕事があるということもね、身に染みて分かりましてね。
私、会社員として就職するのはまだだいぶ後ですから、仕事っていう労働というものとの出会いっていうのはそういうことなんですよね。
普通多分、私と同じ大学行ってる人たちはあんまりやんないんじゃないかな。それこそ熟報士とかで全然稼げますからね。
なんで肉体労働してたんだろうな。ちょっとよくわかりませんけど、単純に化石が良かったってことだと思いますね。今回はこんなところで。