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建築作業員の人たちって、基本ね、やっぱりね、そんなにね、いい大学出てるって感じはもちろんないですよね。
そいつもいるんだけど、それは要は、上のほうのね、監督さんみたいな人たちね。だから、ゼネコンの社員はいますね。
ゼネコンの人たちも現場にはもちろんいるんですけれども、なんというか、ヘルメットの色から違いますし、明らかにその現場の作業員の人たちとは違うわけです。
で、作業員の人たちの中にはね、やっぱりこう、背中にね、でかい入れ墨が入ってるような人もいましたからね。
でね、そういう人と話す機会もあんまりないじゃないですか。教えてもらいましたけどね。あれは良くないんですって。何が良くないって。建築作業員の仕事って暑い中でもやらなきゃいけませんね。
私が仕事してたのは、4月から7月ぐらいの間、6月とかもね、暑いですよね。で、汗かくじゃないですか。ところがね、彼らは一滴も汗をかかないんですよ。
なぜかというと、これはもう時代のせいなのか、今でもそうなのか、私には全然わからないんですけど、入れ墨を彫ったところっていうのが、皮膚の体温を感じる感覚っていうのがなくなっちゃってるそうで、
つまり汗っていうのは、暑いなっていう風に肌が感知したときに出るものですよね。で、蒸発をして体温を下げる。だけどそこがうまく働かなくなっちゃっていて、つまりどんだけ暑くてもどれだけでも働けちゃうんですよね。
汗もかかないし、不快に思うってことがない。その察知が遅れると。そうすると何が起きるかっていうと、突然ぶっ倒れるっていうね。熱中症とかになりやすいそうです。その方曰くね。
なので、だから気をつけてるっていう風に言ってましたけどね。入れ墨ってそういう効果もあるんだとかね。そんなのどこでも教えてもらえないですよ。入れ墨入ってるってことはあなた前はっていうようなことでもあるしね。
わかんないですよね。小指ない人とかもいましたけどね。さてそれは建設現場で何かしら事故が起きた可能性もありますからね。そうじゃなかったとしても何かしら失敗をして詰められているので、そんなの聞くのは失礼じゃないですか。あなたどんな失敗したんですかって聞いたらね。良くないプライドも当然あるでしょうしね。
ということで聞かなかったですけれどもそういう人もいましたね。でもなんか気の良い人たちでしたよ。若い人の仲もいたしね。年代私よりはちょっと上だったと思いますけれどもね。
そうですね。何というかいろんな人のいる職場で飯とかどうしてたんだっけな。特に現場で弁当が出るとかじゃなかったですからね。ただ朝食の休憩はありましたね。
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あとはですね、工場の勤務ね。これはだから人がいないときに日曜日とかですね巡回をするっていう。これもひたすら暇なんですけど、建築現場と違っていいのはですね、人の目がないことですね。
休みの日の工場ですから外から誰も入ってきませんし、むしろ入ってこないかを見張らなきゃいけないわけですけれども、1日にですね、何回か3回だか4回だか見回りの時間があるんですね。
日の元注意ってやつですよね。異常がないかを確認しに行く。それ以外の時間は基本的には、よくありますよね。カメラ、ビデオカメラね。監視カメラを一堂に見渡せるコンソールルームみたいなモニターがいっぱいあるんですね。
にいればいいんですよ。なので、しかも私一人ってことが多かったというか、全部そうだったかな。ほとんどそうだったと思いますね。他に相方の勤務の人っていないんで、何をやっててもこれも分かんないわけですよ。
卒業アルバムの制作の会社の倉庫みたいなもんでね。それよりもさらに分かんない。つまり何か別に作業を今日はこれだけやりましたって見せる必要とかもないですからね。何しててもいいんで。
何してたっけなぁ。当時はスマホとかないですからね。ホッとしてたわけで、何か読書とかしてた可能性ありますね。全然その人のいない会社じゃないですか。もちろんそこで悪いことはしませんけれども。
日野本っていうことで言うとね、休憩所とかあるわけですよ。休憩所、工場の休憩所とかにも入るんですけど、何かやっぱりあれですよね。当時からかな。エロ本とか置いてありましたしね。男性ばっかだったんだろうなどうせ。
でもおそらくは女性もいるであろうと思われるオフィスの方にもノードカレンダーとか普通に貼ってありましたよね。時代ですよね。1990年代の後半ぐらい。
そうですね。暇なんですよね。だからずっと時間が経つのを待つ、過ぎるのを待つっていうね。そこですごく今でも思いますけれども、労働って自分の時間を対価として売るっていうものがまさに労働であるなっていうね。
自分が本来自由に使えるはずの時間を誰かに提供することによって、対価としてお金を得るっていうね。それが労働であると。そうなんですよ。その中身というよりはやっぱり時間を自由にさせてあげるっていうところでも既に金銭は発生してるっていうふうに考えましたよね。だってつらいもん。
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工場の方はともかくとして建設現場の方は暑かったし立ってなきゃいけないし、だらっとしてはいけないんですよね警備員ってね。だから今本当に結構お年寄りなんかが警備員やってるのを見ますけれども、大変だろうなと思いますね。いい年齢であそこにじっと立ってるとかね。
たまにそういうフェンスとかに寄りかかってる人がいてもあんまり怒ったりしないで多めに見てあげてほしいなというふうに思いますね。大変だから。夏も大変だったけど冬はもっと大変かもしれませんよね。寒いしトイレ行けるわけじゃないですね。建設現場によってはトイレ、仮設の置いてある場所もありました。私の言ってた現場にもありましたね。
だって現場を離れることになりますからね。現場を警備していないといけない。あれも法律で決まってるんですよね。法令かな。こういう現場の規模だったらこことここに何人警備員を配置しなきゃいけないみたいなのって決まってるんで。
いないと作業やったら違法状態ってことになりますからね。早々お急げとトイレとか行けないんですよ。っていうね。あとそうそう肉体労働してる時に思ったのは家帰ってから何もできないなってことですね。頭脳労働的なことをそっからやるってのはかなり大変。
あれもあるのかもしれませんけれども、結構やっぱり肉体がクタクタになっている時って何もできないですね。例えば家に帰ってから食事を作るとかっていうのは本当に億劫でね。すごい簡単なものしか作れなかったですね。もしかすると食べてくるなり買ってくるか。
やっぱり肉体労働って大変だなと思いますね。仕事が大変だ大変だって言いますけれども、その大変の質が違うんだよな。今のね、やってるような仕事だってそれは大変なこともありますけれども、肉体的に追い詰められるってことはあんまりない。でもなくもないな。
新聞記者ってやっぱり特別ですよね。夜ずっと立ってなきゃいけないみたいなそういう警備員みたいな仕事もありますもんね。しかも毎日やってる時期あったな。結構ハイブリッドな仕事ですよね。でもさすがに私ももう今あんまりそういうことはやらなくても良くなりましたからね。
それに引き換えね、お年を召されて警備員をやられている方とかいますから本当にお疲れ様でございます。今回はこんなところで。