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私が最近見ていてショックだった、驚きだったのが、私の郷里である愛知県からの人口流出が増えていると、転出人口の超過になっているということなんですよね。
愛知県といえば、230万人都市の名古屋を一頭として、720万人くらいしか人口がいて、ほとんどヨーロッパのコンパクトな国と同じくらいのレベルですよね。
実際何でもあるんですよ。製造業は非常に盛んだというのは皆さんご存知でしょうし、それから農業とかもやってますからね。
キャベツもたくさん採れれば、鶏肉もたくさん採れる、ケーラも採れるっていうそういう地域でもありますし、海にお面してますしね、魚も採れる。
名古屋みたいな都会もありますし、本当にそこだけ独立しても全然やっていけるようなところでもあるにも関わらず、転出超過なんですよね。とりわけ若い女性の転出が多いというわけですよ。
しかもこれって別に今に始まったことじゃなくて、もう結構長期的な傾向らしいんですが、驚いたんですよね。
これ私前にもポッドキャストに言ったかもしれませんが、成人式。成人式経ってもう30年も前になるんですね。それにも驚きますけど。
成人式で帰って、だから20歳ですよね。飲み会になって、40人ぐらい席にいたんですけれども、
この中で名古屋以外の、別に実家を離れて暮らしている、東京じゃなくてもいいんですけど、大阪とかどこでもいいんですけど、鳥取でもいいんですけど、私の友達に鳥取大学に進学したのがいましたからね。
名古屋を離れた、実家を離れた人っていうので聞いたら40人中わずか3人しかいなかったんですよ。
名古屋ってそういうところで、もともと地元思考が強いんですよね。それはそうですよ。だって地元にいくらでも仕事あるし、東京でしか買えないようなものなんてほとんどないですしね。
当時名古屋飛ばしっていう言葉があって、アーティストがコンサートを開くときに名古屋を飛ばしていくと、東京と大阪と福岡とかでやるっていうようなのがありましたけど、
別にアーティスト来なくてもいいしね。実家に暮らしていれば、家賃もかかりませんし、そういう意味で言うと本当に強い都市だったんですよね。
が、転出超過だっていうのはすごいびっくりで、えーって思ってたんですけれども、その理由、当然名古屋市とか愛知県なんかがそのあたりを分析してるんですよ。
いくつかそういう論文とかそういったものを読んだんですけれども、結局なんで若い女性がとりわけ流出するかっていうと、名古屋というか愛知県って基本的に製造業ばっかりなんですよね。
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トヨタを筆頭に、トヨタのイメージが多分強いと思いますし、実際トヨタ系の企業って多くて、愛知県ってトヨタカレンダーっていうカレンダーで動いているんですけど、
もちろん他にも自動車会社っていっぱいあってね、全部あるんですけどね、愛知県というか東海地方に。
ただね、製造業をみんなやりたくないんですよね。
とりわけ女性にその傾向が強くて、工場で労働するとか、製造業だって工場で労働するばっかりじゃないですよ。
トヨタなんか見ればわかりますけれども、総務部門、広報部門、企画部門とか営業部門とかいろいろあるわけですけど、あと保険とかね。
金融ですよね。トヨタは金融強いですもんね。
ただやっぱり製造業のイメージが強いし、実際製造業が強いってことがあって、そういう仕事をやりたくないということですよ。
まあそりゃそうだよなって思うんですよね。
結局その人口の流出って、仕事があるかないかっていうのがすごく大きいわけですよね。
単に仕事があるだけではダメなわけですよ。
名古屋というか愛知県で製造業で暮らしていくっていうことを考えたらば、これは一生食いっぱくれないですよ。
そういう意味で言うと、ただ仕事が単調であるとか、別に製造業は単調だとは思わないですけど、ただ私のお友達もね、
デンソーっていう、これまたね本当にトヨタ系の企業で世界に勘たる大変な大企業ですよね。
トヨタ系のデンソーでQRコードも作ってるところですよね。
クーラーというか冷房、車の中の冷房の研究開発をしてるっていうふうに聞いてますけれども、
来る日も来る日も工場でですね、何かどういうようなクーラーというか空調の空気の出し方をしたらプラスチックが何度になって、
車の中ってプラスチックで構成されてるじゃないですか。何度になるとか、どういう熱を吹きかけたらプラスチックが何時間で何度になるみたいなことをずっと、
プラスチックばっかりじゃないと思いますけどゴムとかね、研究してると。
めちゃくちゃ大事な仕事だと思いますけれども、確かに彼は毎日きっかり同じ時間に同じ電車の同じ車両に乗って通勤して同じ駅で降りるというわけですよね。
こういう生活がちゃんとできる人とそうじゃない人といて、私正直できないタイプだと思うんですけれども、
これがとりわけ若い世代とかになるとちょっと退屈だなとか刺激が少ないなっていうことにはなってしまうのかもしれない。
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安定はしてるんですけどね。ちょっと東京へ出ようかとか、そういうことにはなってくるでしょうね。
私自身がやっぱりそうですもんね。私の場合は仕事は特範囲がしたかった。
海外で記事を書くという仕事がしたくて、新聞社に入ったんですけれども、地元にも中日新聞という大変大きい新聞社があってですね、
部数で言っても毎日新聞を超えてますし、それから特範囲もいます。
実際に私もね、東京新聞って彼らは言ってますけど、中日って言っても意味わかんないけど、東京新聞って言うとね、世界では大変通じるんで、東京ってみんな知ってますから。
その特範囲と一緒に仕事をする機会もありました。だから中日新聞に入っても特範囲には慣れたんでしょうけれども、やっぱりそうじゃない。全国紙に入ったんですよね。
中部地方にずっといるっていうような感じがあんまり私はピンとこなくて。
同じなんですよね。転出ですよ。私も転出した人間の一人なんですよね。愛知県を出てますもんね。
そうですよね。気持ちは分かるんだよな、出ていく人の。
ただもうちょっと大きい視点で見ると、やっぱり仕事があるかないかっていうことが転出するしないというふうに関わってくると。
そうするとですね、製造業って今ちょっと農業と同じようになってるのかな。製造業の農業家っていうふうに私は思ってるんですけれども、農業もですよ。
本来生まれた土地に田んぼとか畑とかあって、特に田んぼですよね。それを耕すことで安定した収入が得られるわけですけれども、
多分、だいたいそもそも米作ってるから、それ食べてれば生きていけるわけで、生きていくっていうことだけ考えればですね、農家でいるっていうことには全く問題がないというか望ましい選択肢なんですが、それをしないで都会に行く人が多い。
これはやっぱり職業というものの中身、何を仕事にするのかっていうことこそが重要になっているということですよね。
だからやっぱり農家に嫁に来る人が少ないなんていうことはもう本当に30年40年50年前ぐらいからずっと言われていることで、
フィリピンとか東南アジアの方から農家の嫁に来ていただくっていう話もずっと私の小さい頃から言ってましたもんね、そういうことはね。
今はそういう話よりもむしろベトナムとかから技能実習生みたいな形で農家に来ていただくっていうのは話も増えているようですけれども、
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ともあれやっぱり仕事の内容っていうのが魅力と直結して人生と直結しているということなんでしょうね。
だから愛知県はその意味で難しい。
これって他の転出が多い県には、例えば広島県があるんですけど、広島も似てるんですよね、愛知とね。
松田があって大きい製造業があって、松田だけじゃないですよね。
呉の方とかね、もともとそういう重工業が盛んな地域ですからが苦境に立たされているっていうのはやっぱり仕事の中身に他ならないわけじゃないですか。
ちょっと製造業やりたくないよとサービス業がいいよとかITがいいよっていうようなことになったときに魅力が失われていくっていうここをね。
どう捉えていくのか。だからといって愛知県にすぐにIT産業が栄えるかっていうとそういうことにはならないんだろうなとは思うんですよね。
うまくやってるのは福岡とかだと思いますけどね。福岡市なんかはITとかベンチャーに力を入れてますもんね。