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で、ただその働き方改革の良い面もあるんですが、あれってちょっと今、これ大丈夫かなと思っていることがあって、まあ私も来年50歳になろうっていうのにね、こんなことでビクつく必要があるのかわからないですけど、ビクつく。
言ったように新聞記者の働き方っていうのはちょっと特徴でして、私もそのかつてアルバイトしてた時にはタイムカードを押すっていうことをやってたんですよね。何時に会社に着いて、何時間働いて、で帰りの時間が打刻されるっていうね。
結構そういう会社も未だに多いのではないかと。社員証はピッツって電車の改札みたいなのにピッツってやると、それで出勤時間が記録されるなんていうところも多いんじゃないかなと思いますけど、あんまり関係ないですね、新聞記者の場合ね。
だから会社に上がってこない人もいるし、取材先にいることの方が重要ですから、それと聞いたことある人もいるんじゃないかなと思いますけれども、夜打ち朝掛けっていうのがあって、夜回り朝回りっていう言い方もしますけれども、取材対象者が家に帰ってくる時間とか家から出ていく時間にその家の前で張り込んで話を聞くっていう取材の手法があるんですね。
これは何でそんなことをするかというと、僕が経験してるのは大体事件取材なんですけど、おまわりさんとかですよね。警察の人ももちろん警察庁舎内でも話を聞くことはできます。ただそれはまず一つには時間が限られてるんですよね。夕方だったりとかお昼休みの時間とか大体決まってるんですよ。
それと庁舎内で話ができる人って、例えば課長とか次長とかそういう人に限られてるんですよね。だからそういう役職じゃない人、大体事件の場合は前線のリーダーになってるのは警部補ぐらいの人なんですよ。課長とかじゃないんですよね。
係長とか班長みたいな人たちなんですけど、そういう人たちっていうのは庁舎内でしゃべれないんですよね。そうじゃなくても、例えば捜査一課長みたいな人でも、庁舎内でしゃべることと庁舎外でしゃべることは当然違ってくるわけなんですよ。
で、そういう人たちにも、別に庁舎内では言えないんだけれども、新聞記者に言っておきたいこととかはあったりするのが常なので、それは夜回り朝まで聞くっていうのが習慣ですよね。
それもコロナでだいぶいろいろ変わっているそうですけれども、まだあるようですね。
ということはどういうことかっていうと、例えば私の一番大事ですね。朝4時ぐらいに迎えの車が来て、自分で運転してたら死んじゃいますんでね。たぶん寝こけてね。迎えの車に乗せてもらって朝回り先に行くんですよね。
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で、その前に私は愛知県警の取材をしてましたから名古屋に住んでるんですけど、一番遠いところから順番に行くんですよ。だからまず豊橋行くんですよね。愛知県の一番東側ですけれども、豊橋のお巡りさんって、庁舎に行かなきゃいけないのは、庁舎っていうのは愛知県警本部だから限らないですけど、
例えば早めに朝出ないと間に合わないですよね。6時台とかにね。それに間に合うように豊橋に行くってことなんですよ。だからそのお巡りさんの場合には6時とか6時前とかに出ることがあったんで、4時には名古屋に出ないとですね、私がですね。朝出勤に間に合わないっていう。
そこからだんだん途中をちょっと経てですね、岡崎であるとか安城であるとかそういうとこ経てですね、そういうとこにいるお巡りさんの出勤を狙って、最終的に名古屋に住んでるお巡りさんの出勤時間を狙って、だいたい3カ所くらいが一番精一杯でしたよね。先輩に4カ所回ってる人いてこれすげえなと思ってましたけど、気合いですよね。気合いとあと緻密な計算ですよね。この人はこの時間に出るからみたいな。
そういうときは車使わずに電車乗ったほうが早かったですよね。一緒に電車乗って会社に、会社っていうか警察とか検警本部に行くみたいなこともありましたけどね。あんまりしゃべってくれなかったりするんですけど、ともあれともあれね、そういうことをやってるわけですよ。だから午前4時から働いてるわけですよね。夜は夜回りの取材してるから午前2時とかに帰ってくるんですよ。いつ寝てんのって思うでしょ。2時から4時までとあと昼寝てるんですよね。
ちなみに愛知県警本部の記者クラブにはベッドがありましたけど、別に家帰って寝てもいいんですけど、どう考えたって労働基準法に当てはまらないので、実際最良労働制みたいな感じになってたわけなんですけど、最近はもうそういうことも難しいですよっていうね。確かにそうですよね。
ということがあって、なかなかできなくなっては来ていると。まあまあしょうがないですよね。時代の数勢だし。何がしょうがないって私がそういう働き方をしていたこと自体がやっぱりおかしいと思いますけど。
日中結構自由にしてましたんでね。
っていうのはありますが。さて今ですよ。
番組を作る、ポッドキャスト番組を作るっていう仕事を私はしてますけれども、基本的に会社の中にずっといるっていうのはすごい効率が悪いんですよ。
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労働生産性が日本は低いなんて言われますけれども、会社の中にじっとしていて私いいアイディアとか全然出てこないですし、言うてクリエイティブ職ってことになってますのでクリエイティブな仕事をしなきゃいけないんですよね。
主にはやっぱりどういうポッドキャストを作るかであるとか何を話すのかそれからどういう構成にするのかとかそういうことを考えなきゃいけないわけなんですけれども、それって会社で机に向かって何も出てこないんですよね。
なのでやっぱりなるべく外に出るようにしている。例えば人のポッドキャストを聞くっていうのはすごくしてますけれども、ただ会社の中にいてパソコンにニラめっこしてポッドキャスト聞いててもしょうがないですから、それでリスナーさんの気持ちわかるかって言ったらわかんないですからね。
だから歩いたり、電車に乗ってみたり、電車に乗ってそこで音質を確かめるんですよね。やっぱり通勤通学のときに聞いてほしい番組とかありますから、自分の番組をそういうときに聞いて音質なんかの確認もしてますし、それからやっぱり街に出ることで人の行動を見たりとか、今どういうふうに世の人って動いているのかっていうのを調べるっていうのは当然必要ですから。
ということでやってるんですけど、朝日新聞社って東京都中央くつき地ってところにあるんですけど、ここにいたらそれこそ銀座とか近いところですけど、のことしかわかんないじゃないですか。東京だけ見たって江戸川区から練馬区までずいぶん広いですからね。
いろんなところになるべく少し足を向けてはいろんなことを見るようにしようと思ってるんですね。
で、ただこういうことってしかしなく今後しにくくなってくる可能性あんなと思ってるんですよ。それはその下の世代を見ていると非常に思うところがあって、なんかそういうことをすることがサボるっていうことと繋がっちゃってる感じに受け止められるっていうことがあるのかなっていうね。
今の若い人たちは私から見ると大変サボることが下手で、あれですよサボってないんだよ。会社にいないってだけなんですけど、本当昔から会社にいる方が全然寄りつかないって怒られたことがありますけど、うるさいと思ってましたけど、それでうるさいよっていうのが認められるのは私がいい記事を書いてたからなんですよ。
中身のある記事書いたし、スクープももちろんね、徳棚も書いてきましたし、そう実績さえ上げればですね、会社は何も言わないという気風だったんですよね。
今度逆にね、会社実績ももちろん上げることを望むんだけれども、なんかその労働基準法に基づく働き方を何としてでもしなきゃいけないみたいな空気感があって、ちょっとあんまり私聞くつもりないんですけどそういうのは。
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だけどね、とりわけ若手はそういうことをね、私みたいに言えないじゃないですか。昔の経験とかもないし、いや私は本当にそんなことやれたら、じゃあ昔の勤務力とかの全部メールとかからひっくり返し全部提出するとどうなんだろうと思ってますけど、そういうことも言えませんもんね。
っていうようなところがあって、だから何でしょうね、すごいこうね、結構ね、四角四面な考え方の人がいるし、なんかそれを押し付けてくる上司みたいなのもいるんですよね。上司って別に私よりも、私と同年代ぐらいのやつが多いんですけど、なんか何言ってんのって思ってるんですけど、あんまり通じなくなってきちゃってるんだよ。
そんなことで自由な発想というのが生まれるんでしょうかっていうのは新聞社ならではなんですかね。例えばメーカーとかってやっぱりそういうことは基本的にないんですかね。なんかでもほら、ヒーローのドラマのね、ヒーローの木村拓哉さんの検事であるとか、なんか破天荒な人って大体外行くでしょ。別にあらサボってるわけじゃないじゃん。仕事じゃないですか。現場を見に行く。
検事が現場見に行くことなんて本当に少ないんですけど、そういうことをやるっていう中で何か事件の真相に迫るみたいなのがあるんじゃないですか。発想が生まれるとはね。なんかどうなんですかね。皆さんの会社ではどうですかね。そういう息苦しさはないでしょうかね。