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2021-07-23 08:14

043. じゃんけん

じゃんけんの歴史について語りました.

毎週金曜日朝7時にアート,リベラルアーツと科学技術に関するニュースレター『STEAM NEWS』を発行しています.YouTube,ポッドキャストでまとめもお送りしています.

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おはようございます。
今朝はですね、長崎武行所に来ております。
今朝は、ジャンケンの話題をお届けしていきたいと思っているんですね。
ジャンケン、先週のニュースレターでお届けした内容なんですけれども、
グー、チョキ、パーのジャンケンですね。
このグー、チョキ、パーというのは、実は明治以降に流行した方で、
江戸時代には文献には残っていないそうなんですね。
ただこの、剣遊びというんですけれども、
お互いに手の形を出し合って勝負を決めるという遊びは平安時代からあったようです。
グー、チョキ、パーのようなジャンケンのことを三筋剣と言うんですが、
グーはチョキに勝って、チョキはパーに勝って、パーはグーに勝つという三筋の状態ですね。
この三筋剣というのはもともと平安時代から日本にあったようです。
おそらくは中国から輸入した遊びだと思うんですが、
ただグー、チョキ、パーではなかったそうです。
では何だったかというと、親指を立ててこれでカエル、
それから小指を立ててこれでナメクジ、
そして人差し指を立ててこれでヘビだったそうです。
そしてカエルはナメクジに勝って、ナメクジはヘビに勝って、ヘビはカエルに勝ったそうなんですね。
このカエルはナメクジを食べちゃうからカエルはナメクジに勝つ。
ナメクジはナメクジが歩いた後をヘビがまたげないんですかね。
ナメクジの歩いた後をヘビが嫌うらしくてナメクジはヘビに勝つ。
ヘビはカエルを食べちゃうからヘビはカエルに勝つということで、
グー、チョキ、パーの代わりにカエル、ヘビ、ナメクジだったそうです。
全部指が一本ずつなんですよ。
親指でカエルでしょ、小指でナメクジでしょ、人差し指でヘビなので、
全部指が一本ずつ。
情報科学的には全部1ビットしか立っていないということで正しいんですけれども、
これは無くされていきます。
何に置き換わっていったかというと、
より複雑な数剣というもの、
三菱剣から数剣という別の手遊びに移行していきます。
この数剣というのは色んな種類があるんですが、
大体どんなルールかというと、
じゃんけんと同じで相手と同時に手を出すんですね。
その時に指の本数が0から5までの6通りあります。
例えば自分が2を出して相手が3を出すということがあるんですけれども、
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この時に同時に合計値を予想して言うんですね。
例えば足して5になるだろうと思って5とか6とか言うわけですね。
正しいほうが勝ち。
ただそれだと0から10までの合計値にひかきがあるので、
なかなか当たらないのでローカルルールがそれぞれできるんですね。
この数字は出しちゃダメみたいなローカルルールができるんですね。
そのローカルルールの一つが本剣と呼ばれるもの、
あるいは長崎に住んでいた中国人たちの間で流行ったことから、
長崎県、長崎県の県って何々県の県じゃなくてジャンケンの県ですね。
小節という方ですね、長崎県。
あるいは長崎の中国風の呼び方である貴陽県。
貴陽というのは長崎の中国風の呼び方です。
江戸時代の人が京都へ行くことを上落すると言いましたが、
上落の落という字は中国の洛陽から来ていますね。
唐の都洛陽から落という字を日本の京都に見立てて上落と名付けたんですが、
それと同じような感じで長崎の先の字に太陽の絵を付けて貴陽と呼びました。
これツイッターのフォロワーさんに教えていただいたんですが、
横浜のシュウマイの貴陽県。
こちら創業者が長崎出身の方だそうで、長崎のお店ということで貴陽県という名前を付けられたそうなんですけども、
以前僕は貴陽県のシュウマイ食べ放題に本店に行かせてもらって、あれがちょっと夢が叶った瞬間でした。
貴陽県あるいは長崎県という数遊び、数字の出し方があるんですけども、
その1と2と5がじゃんけんの型に残ったそうです。
当時は2は親指と人差し指で出したそうなんですね。
なのでこちらが正しい書記で、現在田舎書記とか言いますけども、
こちらが正しい書記で、よく使われる書記、このVサインの書記は、
こっちがどちらかというと田舎書記だったそうです。
ニュースレターの別冊の方に書いたのか、本文の方に書いたのか、ちょっともう今となっては覚えてないんですけれども、
これはですね、長崎の丸山遊角という遊角の遊びだったそうで、
本番前に壇上がですね、カズケン遊びで盛り上がって、それから本番に入ってきたということだそうです。
非常に色っぽい遊びだったそうです。
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これがその色っぽさが失われていって、
それから山須組県が復活して、ジャンケンになったというようなことがニュースレターの方で紹介させていただいた書籍に書いてありました。
ジャンケンの歴史という、オーストリアの教授の方が書かれた本なんですけれども、またご参考になさっていただければと思います。
ジャンケンに関して、あ、そうもう一つ話題があって、
サザエさんジャンケンですね。サザエさんジャンケンって実は必勝法があるんです。
必ず勝てるわけではないんですけれども、長い目で見ると勝率をアップさせていくことができるんですね。
これはなぜかというとサザエさんジャンケンというのは完全にランダムに出るわけじゃなくて、
やはり人間が考えているので、今日はこの手にしよう、今日はグーにしよう、今日は書籍にしよう、今日はパンにしようと考えているので、
どうしても人間的な偏りが生じています。
つまり次の手が、来週何が出るかというのはある程度は予測できるんですね。
これサザエさんジャンケンだから大きな問題にはならないんですが、
例えばですね、暗号とかで使われる乱数表、今日はこの暗数を使い、
今日はというか、この暗号ではこの乱数を使い、次の暗号ではこの乱数を使いというのは、
予測されてしまうと暗号を破られるので、これは絶対にやってはいけないことなんですけれども、
サザエさんジャンケンではそれが起こり得ると。
人間がやることになるので、例えばグーが3回出ると、
さすがに次グーはやだなという感情が出るわけですね。
実際サザエさんジャンケンでは3回続けて同じ手というのはほとんど出ないらしいんですけれども、
サイコロ振ると同じ数というのは連続性で出ることもたまにはあります。
ということで、人間が考える乱数と本当の乱数というのは違うということですね。
そういったこともジャンケンを通して見てもらえたらなと思って、この動画を撮らせていただきました。
今日も聞いてくださって、見てくださってありがとうございます。
では、長崎武行書からお送りしました。
市でした。
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