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こんにちは、東京でゲストハウスをやっているジュリーです。 前回の音声配信で話しました
ドキュメンタリー映画ピュアランドを見に行きますという話をしたんですけれども、実際ですね、こちら見てきましたので今回はその話をしたいと思います。
場所はですね、奈良の生駒市というところでね、この上映会があるということだったので、申し込みをしてですね、先着順だったのでもうサクッと申し込んでですね、席を確保して行ってまいりました。
それで構成としてはですね、まず作品上映がありまして鑑賞しました。約100分の作品になっています。
その後ですね、監督が水上範博監督というですね、お若い方で、すでにですね、そのドキュメンタリーの映画を撮って海外で受賞をされていたり、実際ですね、制作は海外で行っていたりする方で、日本人なんですけれども、彼のトークがありまして、実際ですね、この作品に登場人物として
作品の主な対象としてですね、撮られています僧侶である名倉美希さんですね、こちらも実際に参加してくださって、お話を伺うことができました。
それでですね、この映画、もう本当ですね、すごい素晴らしい映画だったんです。特別だなぁって本当に感じました。
特別すぎて、私がいくらこの音声でですね、語っても、この映画を見て、で、見た方が感じるものには全くですね、足元にも及ばないですし、到底ですね、叶わない、語り尽くせないと、分かってますので、分かったので、あえてですね、この音声配信で
見たこと、私が今回感じたことなどですね、特にネタバレとかにならないと思うので、話していきたいと思います。
で、一体何なのか、この映画はということなんですけれども、ドキュメンタリー映画なんですね、ピュアランドって、これ意味は浄土っていう意味らしいんですけれども、サブタイトルがですね、
Here and Now、今ここを生きるっていうことで、これね、監督がですね、こだわりを話してまして、今ここで生きるではなく、ここを生きるなんですということで、テーマはですね、
心の安定とか、安心して生きるっていうことだと、これを描きたかったというふうに話していらっしゃいました。
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つまりですね、普通に人が生きていると感じる、心の不安定とか、そういったものを感じている人は、この映画を見るとですね、
その人その人が抱えているものと、この映画の中で繰り広げられているものが、すっとですね、
マッチして、少しですね、晴れやかになるというか、癒されるというとですね、ちょっと大げさかなとちょっと私自身は思うんですけれども、何かちょっと勇気をもらえるような、そんな映画でした。
ドキュメンタリーとしてですね、撮られているのは、ニューヨークなんですね、場所は。
そこで浄土新州大谷派、東本願寺のですね、僧侶であられる中田美希さんという方が出てきて、この方と、
あと中田さんが出会った、
北海道出身のですね、女性がいるんですね、ツネさんという方です。このツネさんと中田さんがですね、生活を共にするんですね。
ツネさんのお家の一角にその中田さんが住まわれていて、
布教活動というか、中田さんがその活動に専念できるようにということで、ツネさんがバックアップしているんですよね。
そのツネさんがですね、この中田さんと出会い、生活を共にしてですね、
仏教に目覚めていくんですね。この映画はですね、その仏教を扱ってはいるんですけれども、この監督がはっきりと言っていたのは、
特にですね、この新州、仏教の広報的なですね、映画ではないと、そういうのを撮りたいんではないと断言していまして、
実際ですね、作品もそういった内容では全くなくて、変にですね、見るものに押しつけがましくですね、その仏教の悟りをですね、
描くみたいな、そういう部分は全くないんですね。 あくまでも淡々とこの
ニューヨークでですね、ニューヨークの片隅でというか、ニュージャージーなんですけれども、そこで生きている、日々の生活を送っている
名倉美希さんとこの常さんの生活がですね、静かに丁寧にですね、描かれている作品なんです。
この水上監督がですね、このテーマでこの映画を撮ろうと思ったきっかけというのがあって、
監督はですね、
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非常に悩んでいらっしゃったと言うんですね。 何に悩んでいたかというと、お母様との隔出があったらしいんですね。
具体的なことはですね、多くは語っていなかったんですけども、とにかくまあ 母親との隔出から逃げるようにして海外に行って、海外に暮らすようになると。
なのでご自身のですね、心の安定とか安心がわからない状態の時に、偶然名倉美希さんに会うことになって、
当時27歳だったそうなんですね。それで常さんと名倉さんのその生活しているところにお邪魔をしてですね、
その常さんという方がですね、夕食をですね、御馳走してくれた、振る舞ってくれたらしいんですね。
そこで常さんと、あとお酒が大好きな名倉さんですね。この名倉さんというのは、
前回もですね、あの音声配信で話したんですけども、うちの夫がですね、京都に旅行に行った時にたまたま出会って、それもですね、お酒のご縁でですね、
親しくさせていただいているんですが、この監督と名倉さんもまたお酒でですね、あの盛り上がってというか、で翌朝になったらですね、この
星座から始まって、お経を読む、そして浄土神宗のですね、この文道ですね、対話みたいなそのやりとりをですね、ずっとこの
名倉さんと常さんがですね、毎日のこのルーティンですよね、で行っているこの様をですね、見るわけです。
で、これは記録に残さないといけないと思ったということで、この映画を撮ることをお決めになったという話でした。
それでこの映画を撮影して、で撮影したものを、そのスタッフはですね、あの全員が水上さん以外ほとんどがですね、外国人なんですよね。
なので、映画としてこの撮影した中身はすべてですね、その日本語を英語にして、その制作人の皆さんにもこの映画の意図、意味、テーマをしっかり理解してもらった上で、
で今度はあの必要なものだけを抽出して、最後この作品にどこの部分をどう使って、どういう効果にして作品に仕上げていくのかというのに非常にですね、長い時間がかかったんです。
でそこもですね、本当に丁寧に丁寧に作られたんだなぁということが伝わってくる作品になっていました。
実際ですね、この上映会自身もですね、私たちもその上映、やっと上映されるというのを聞いて、今回楽しみにしていって本当に良かったなと思ってるんですけれども、今の時代ですね、オンライン配信とかいくらでもできるんですよね。
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ただやっぱりこのですね、あの映画はこの見た側がですね、ただ単に見て感じたことから得られるというか感じられるものをですね、できればその実際にですね、この鑑賞した人たちとそれで体感したことをですね、共有というか体感して、かつそれを話のネタにというんじゃないんですか、
浄化してほしいというかですね、そういったきっかけとして使ってほしいという意図があって、商業用にどんどんですね、オンラインで流すようなことをしていないという話でした。
このニューヨークに住んでいらっしゃるツネさん、この90歳を超えたですね、ご高齢の日本人女性、この方の劇場の人生がですね、このツネさんとご主人バーニーさんというね、あの方との語りで、あの話として明確になるんですけれども、この映画の中で、それとこのナクラミキさんがどうしてですね、この仏教にたどり着いて出家されたのかというですね、
ナクラさん自身のその悩みですね、抱えていた心の不安定さというか、この辺にもですね、しっかりとこのドキュメンタリー映画の中で描かれています。
すごいのがですね、このツネさんという方が90歳を超えているんですけれども、非常にこのしっかりとした、飾らないですね、別にお化粧したりとかですね、非常にこう、身なりを整えているというのではないんですけれども、その存在自身がですね、その映画を通して見るとですね、すごく美しいんですね。
あの姿勢ももちろん美しいですし、とにかくこの毎日のその食事を作る、食事を食べる、洗濯をする、洗濯物を畳むですね、この家の中をですね、きちんとしているとかですね、そういったものが全部伝わってくるんですよね、視覚的に。
で、この方がですね、北海道でアメリカ兵、米兵に出会うわけですけれども、それがご主人のバーニーさんなんですね。出会った時にはですね、全く結婚するなんて全く全くですね、考えていなかったんだけれども、一時的にね、このね、アメリカに帰る前の、遊びとは言わないんですけれども、結婚を考えないお付き合いだよね、という感じでお付き合いしていたそうなんですね。
でも、やっぱりこのバーニーさんがツネさんと一緒に結婚したいということで、で、二人でもう60年以上前にアメリカ、ニューヨークに渡ったということで、ツネさんはもう当時ですね、たぶん周りにですね、日本人はもう全然いないし、非常に孤独だったという話でしたね。
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そして、そこでお子さん娘さんを二人産んで育てて、という繁盛だという話でした。
今ではですね、アメリカに渡って生活するとかっていうのはですね、いろんな情報がありますから、インターネットとかで、それもあるし、かなりグローバルということが普通になっている世の中ですよね。
でも、60年前は戦後ですよね、全然そういう話ではなかったでしょうし、そもそもね、アメリカの軍人さんと結婚するということで、いろんな葛藤があったんじゃないかなという話なんですね。
でも、このツネさんという方がとってもですね、芯の強い方だということがですね、浮かばれるんですね、その作品の中で。
この方が、中田さんとの毎日のですね、生活、暮らし、そして星座、あとその対話ですね、これでどんどんどんどん内省していって、それが引き出されていくんですよね。
中田さんは最後の上映後のですね、トークセッションのところで話していたんですけれども、このツネさんの年齢にとらわれない吸収力がすごいというふうにおっしゃってましたよね。
常に新鮮で、どんどんどんどんですね、フレッシュになっていくっていう話をしてたんですよね。
だから、出会った頃よりも、今の方が仏教をですね、どんどん取り入れているということも含めて、どんどん若返るという言葉では言ってなかったですね。
なんか進化しているみたいな言葉で表しているような気がするんですけれども、たっかんしているって言ってましたね。
今もご健在で、実はご主人はもう既に亡くなられて、60年以上ぶりに日本に帰ることを決心して、しかも娘さんが同居して、一緒に暮らしましょうよと言った申し出を断って、
娘さんは単身ですね、日本に帰国して、今でもお元気でお過ごしになられているという話だったんですけれども、これ自体もですね、なんだかすごいなぁと。
しかもさらに、たっかんしているという、そのたっかんというキーワードを聞いてもですね、なんだかすごい人がいるなというふうに感じました。
那倉美紀さんの方もですね、非常に悩んでいらして、那倉さんは大学時代にアメフトをされていて、企業新日鉄への内定が決まっていたんですね。
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どうしても新日鉄に入って、自分は活躍したいと、新日鉄での社会人生活と自分がもうぴったり合っていて、内定をもらって、新日鉄で働く自分しか想像していなかったところ、お父様が急に亡くなられてしまって、
新日鉄に入るということは、東京に出ていく。つまり関西の出身の方なんで、実家を捨てるというか、捨てるわけじゃないんですけれども、お父様亡くなった後、お母さんが非常に寂しい思いをするということで、お母様がそれを反対したらしいんですね。
とにかく東京には行かないでほしい、みたいな。それですごく懸悪になってしまって、那倉さんはそこですごく悩んだんだけれども、でもやっぱりどうしても新日鉄に入りたいということで行くって言ったらですね、なんとそのお母様が玄関のところで、もう行ってほしくないというのを表すためにですね、頭から灯油をかぶったらしいんですよね、びしゃーって。
それを見て、何をするんだという感じになってしまったらしくて、結局新日鉄への入所を諦めて、金融銀行に就職すると。
そこからが本当に、ちょっとこういう言葉では言ってなかったんですけれども、私が受けた印象では、那倉さんの地獄が始まるというか、お母様の気持ちを優先して自分は我慢して生きていくというですね、この葛藤に苛まれるというか、悩んでずっと生きていくわけですよね。
仕事もおそらくうまくいかなかったというですね、この悩みを抱えて、そんな時に仏教に出会い、出家はまだしてなかったんですけれども、そこにどんどんどんどんのめり込んでいくわけですよね。
こういった悩みを抱えた那倉さんも出家されて、自分がこの仏教活動をしているうちにですね、常さんのような方に出会って、またそこから那倉さんも刺激を受けて、みたいなこのですね、二人のやりとりが作品に詰まっています。
本当にですね、その100分があっという間で、あの淡々とですね、この朝の行いがあって、食事をとって、那倉さんは那倉さんで、ご自身のそのメディテーションをですね、アメリカ人の方々にもやっている、そういったクラスにも参加して、それを淡々とこなしている。
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常さんは常さんで、王子のことをやって、ご主人とも、例えばご主人の髪の毛を切ってあげたりとかですね、そういった生活をされている様子がですね、静かに淡々と、そして美しい映像とともに流れていくんですよね。
で実際この映画を見て、じゃあ私が何を感じたかっていうことなんですけども、ある意味ですね、ちょっとあの、映画パーフェクトデイズっていう役職王子さんの映画、これあの大変いい映画なんですけれども、この平山さん的なあのものを見たなぁという感じました。
なんだろうな、精神的な豊かさとか、心の安定みたいなものっていうのは、その丁寧な生活をして、自分が工夫して、毎日のこの日々の生活を工夫して、それを積み重ねていくと、それが大事だみたいなですね。
そうすると、それだけではないんですけども、欲を減らすとか、いろいろあるとは思うんですけども、一つ言えるのは多分、丁寧な生活とか、それを自分でですね、自分でもう、感じしてというか、自分で自分のその一定のリズム、一定のサイクル、一定のルーティンの中で築き上げていく。
こういったことができるんだということを見せてもらった。今回のこのピュアランドという映画からもですね、私は感じることができました。
それとですね、このツネさん、私女性で同性ということもあって、ツネさんが90歳を超えてもなおですね、この吸収をして、
達観をする域まで行っているという話を聞いてですね、どうやらやっぱり年齢のね、年齢で何かっていうのはきっとないのかなというのを感じましたね。
年齢のキャップ、天井もこんな年寄りになったら変わらないとか、年寄りになるとこうなっちゃうみたいなのっていうのは、一般的にはですね、高齢者、お年寄りというのはこうだっていうのはあるかもしれない。
けれども、そうは言っても自分の暮らしだったり自分の生き方みたいなものは毎日毎日自分で選択できるわけですから、その積み重ねの末にはですね、このツネさんほどにはなれないかもわからないけれども、自分がこれから70代、80代、90代まで生きられたら嬉しいですけれども、
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そういったところまでですね、行けるのかなということを見せてもらった、そういう作品でした。
ちょっとこのですね、映画が特別すぎて、かつですね、この上映もですね、特殊なスタイルでやっているみたいなので、この映画を応援したいという気持ちがあってですね、今回はなかなかですね、中身まで、私の言葉では全くですね、言い尽くせていないんですけれども、話してみました。
はい、聞いていただきありがとうございます。ではまた。