ジョブオール 福永ひとしの繊維の泉
始まりました。 泉工業株式会社福永ひとしの繊維の泉。この番組は一度聞いただけではなかなか覚えられない
ファッション業界の専門用語をご紹介しています。 大仙株式会社様が発行しておられる知っておきたい繊維の知識424のテキストの中から
行きや帰りの移動時間で活用できる仕事に役立つ繊維知識を音声版でお届けしています。
お相手は繊維業界40年現役TES資格保持者である 泉工業株式会社の福永社長です。よろしくお願いします。
福永 よろしくお願いします。
ジョブオール 行きや帰りの移動時間で活用できる知識です。
福永 はい。
ジョブオール 今日もそんな知識をお届けしようかなというお題になってるでしょうか。
福永 うん。
ジョブオール ちょっと、別にハードル上げたわけじゃないんですけど。
運とは言い難いところもありますもんね、これね。
福永 はい。
ジョブオール 実際、お手元に皆さんテキストをお持ちの方ならば、もう何となくイメージできると思いますけど、
なんか図解とか、フルカラーとか、わかりやすくとかっていう類のもんじゃないですもんね。
福永 そうですね。
ジョブオール あくまでその繊維っていうものを志すのであれば、
やはりもっともっと深い知識をインプットしていこうじゃないかというふうに、
ある意味その、もう繊維に志が向いてるという状態で書かれたような本になってるので、
初見はね、難しい項目結構あるというのが正直なとこかなと思います。
で、そんな本をですね、また福永社長の40年の経験で、
面白おかしく肉付けしていきながら、今日もお届けできればと思ってます。
福永 はい。
ジョブオール はい、では今日のお題は何でしょうか。
福永 はい。58回目。科学繊維を構成する構分子。構分子続きます。はい。
ジョブオール 構分子はやっぱり繊維満としては知っておいてほしいなという意気込みが感じられますね。
福永 うん。まあやっぱり科学繊維を構成するものですからね。
ジョブオール うん。もしできないと。
福永 ここは皆さんも腹くぐって構分子オタクになろうじゃないか、
ぜひテンション上げて社長のお題に対するチャレンジを聞いていただければと思いますので。
福永 はい。
ジョブオール では本の内容をお願いいたします。
福永 はい。
構成繊維の場合は、低分子化合物を科学反応によって数百から数千個連結して構分子を作る。
構分子を構成する単位となる低分子化合物をモノマー。
モノマーを連結して構分子にする化学反応を重合と言い、
重合によって得られる構分子をポリマーという、わからんな。
福永 まだ大丈夫じゃないですか。
ジョブオール いやいや、まあ聞いたことあるから。
福永 ね。
ジョブオール モノマーがいっぱい集まったらポリマーになるっていう。
分子量が1万以上になると強度や耐熱性などに構分子らしい性質が現れることが多いので、
厳密な定義ではないが、分子量1万以上の化合物を一般に構分子という。
繊維は線状の構分子が規則正しく配列して結晶を形成している部分、
結晶領域と無秩序な状態で存在する非結晶部分、秘晶領域と言われます。
及びその中間の様々な状態の領域が混在していると考えられており、
結晶化度が高くなるほど繊維の強さや耐熱性が向上し、
逆に伸び率、柔軟性、吸湿性、染色性などは低下すると。
福永 はい。ちょっと先週先々週のいろんな内容の中で、
定分子論者さんは自分たちの束になったものが構分子なんだと主張されて、
敗北したという紹介があったんですけど、今日の内容は。
福永 そうそう。あれ?みたいな。
福永 ね。ちょっと?
福永 ちょっとあるんですけど、たぶん僕らみたいなド素人が思うほど簡単なものじゃないと思います。
福永 もっと深いところで、構分子、定分子みたいなものがあるんやと思うんですよ。
福永 定義付けがね、やっぱり我々の解像度ではなかなか追いつかない。
福永 そうそうそう。
福永 っていうところが、いかにも繊維業界らしいところですよね。
福永 そうやね。ほんまにそう思うわ。
福永 僕もちょっとこれ読んだ時に、え?っていうクエスチョンなところが非常に多かったんですよ。
福永 ですよね。束になったものを構分子と呼ぶんじゃないよということを覚えようと思ったけども、
いやちょっとここでブレーキがかかりましたね。
単純なもんじゃないんだよ。
福永 単純じゃなさそうやな。
福永 というところぐらいは、また深みをここで持ってみましょう。
天然繊維と異なり、一般的な化学繊維の場合は、一本の鎖が折り畳まれながら配列し、
分子鎖の末端や一部が乱れて、希少領域を作る折り畳み構造が今日の定説となっている。
このような構造の最小の存在単位となるものをミクロフィブリルと言い、数十本の分子鎖が凝集して構成しており、
ミクロフィブリルが凝集してフィブリルを形成し、フィブリルの集合体が繊維を形成している。
福永 社長をいじめみたいなフィブリルざんまいでしたね。
福永 ねえ、大変難しいです。
福永 ゲスタルト崩壊的にフィブリルがようわからんようになったみたいな状態でしたね。
モノマーがポリマーというところぐらいは多分みんなついていけてたかなと思うんですけど、
それ以降がかなり難しいですね。
福永 まあでもこの結晶領域と非晶領域っていうのはちょっと覚えておかれる方がいいと思います。
モノマー わかりました。
福永 多分この後出てくるであろうポリエステルの時の染色において、この結晶領域と非晶領域は多分関連してくると思いますね。
モノマー 避けて通れないってことですね。
福永 非常にね、深くはありましたけれども、そんな今日のお題に対してですね、
社長が若手営業マンと商談した時に、この部分こんな風に言われたらちょっとギョッとするなみたいな。
モノマー まあまあでも結晶領域非晶領域をちゃんと理解して説明されると、
量ではないけど多いとは思うかもしれないね。
福永 なかなかわかっとるような1回ぐらいは間違いなく思う。
結晶領域非晶領域。
福永 あとはあんまり舌構わんとフィブリルいっぱい言えるとか。
モノマー そうですね。
そっちの方がみんないけるかもしれない。
フィブリルフィブリル言うといたらなんとかなるわ的なものもなるかもしれないですね。
けど僕はもうきっかけはそれでいいと思うんですよ。
とにかく繊維用語をいっぱいアウトプットして、
で、恥も書いたらいいと思います。
知ったかぶりもして、お前わかってへんのに使うなって先輩に怒られて、
そうやって覚えていく方がこのややこしい繊維業界の記憶定着にはつながるんじゃないでしょうか。
正直社長もそんな過去ありましたか?知ったかぶりをして。
福永 いっぱいありますよ。今でもありますし。
モノマー 40年の社長ですらそれってことは、もうリスナーの皆さんは
どんどん恥書きまくっていただいた方がいいんじゃないでしょうか。
これはね、もう繊維業界を盛り上げるという一つなので、
あなたの人生で恥を書くとかそんなちっちゃレベルじゃなくて、
そうすることによって繊維業界が盛り上がり、共通言語が一つでも増えるのであれば、
仕事楽しになるやんと。そんなあなたの姿がまた次の世代のね、
繊維を盛り上げていこうという次の世代につながりますので、
ぜひぜひ皆さん恥書いていきましょう。福永 恥ずかしい方が覚えられるからね。
モノマー おっしゃるとおりです。では今日の内容、
テストの資格試験を勉強している方はどう解釈するのが一番良さそうでしょうか。
福永 まあ、決勝領域と必勝領域があるということを覚えておかれたらいいかなと。
いうところです。
何度も出てくるという意味では、今覚えておいたら
次の勉強も楽になるということなので、これは今日のこのラジオだけでは
さすがに無理かもしれないですけど、いろんなそれこそYouTubeを見たりとか、
複合的に決勝領域、必勝領域というものを
頭の中に入れておくといいよというアドバイスでした。
では本日お届けした記事は、
福永 科学繊維を構成する構文子でした。
ポッドキャスト版をお聞きの方は、概要欄から詳細をご覧ください。
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それではまた次回お会いしましょう。ありがとうございました。
福永ひとしの繊維の泉。
この番組は提供、後止めラメイトメーカー
泉工業株式会社製作ジョブオールでお届けしました。