Kimihiro Mine
ありがとうございました。では次の小野さんお願いいたします。
Akihiro Ono
ありがとうございます。関西電力グループの情報通信企業オプテージで事業開発のチームマネジャーをしております。
小野と申します。
私どもオプテージは特にWeb3の中でもインフラというキーワードで今、事業開発を進めてございます。
公表しているプロジェクトだと、昨年はビットトレード様との能動という切り口でのステーキングの実証ということがございましたし、
今年度に入ってからはプログマ様、他5社でデジタルカーボンクレジットの社会実証というところを進めてございます。
このような形で特にインフラというレイヤーで今、事業を進めようとしております。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
Kimihiro Mine
ありがとうございました。では次に小林さんお願いいたします。
Eiji Kobayashi
セキュリタイズジャパンの小林と申します。
セキュリタイズはRWAのトークン化、あるいはデジタル証券のグローバルのトッププレーヤーと言えると思います。
例えばパブリックチェーン、プライベートチェーン両方とも対応できるとか、
ウェブ3になることを想定して準備もできているという非常に先進的な企業です。
ここにいる皆さんとは違ってまだスタートアップではありますけれども、
今日はスタートアップの観点からのお話をできればというふうに思います。
日本ではソニー銀行とかマルイグループとか結構大企業ともお取引してますので、
そういう視点は多分あるかというふうに思います。
自分はアメリカの学校を出てウォールストリートでずっと投資銀行とかやって日本に帰ってきてますので、
逆に言えばそういう業界の置き換えられるようなサイドもずっとやってますので、
そういった視点もちょっと取り入れればなというふうに思います。
本日よろしくお願いします。
Kimihiro Mine
はい、ありがとうございました。
では最後に小田さんお願いいたします。
Genki Oda
はい、よろしくお願いします。
SBIホールディングスから来ました。小田元紀と申します。
今日は大企業というテーマで参加させてもらっているんですけども、
1年前まで、私も全く大企業ではなくてですね、
SBIグループにジョインしたのがちょうど1年前でして、
自分でずっとベンチャーやったりとかですね、上場企業とかやってたんですけども、
今SBIグループ1万9000名の社員がいる会社なんですけども、
その中でですね、1年前まではスタートアップだったという意味がですね、
今日は話させていただければと思います。
よろしくお願いします。
Kimihiro Mine
はい、ありがとうございました。
ではですね、本日のテーマが大企業のですね、
Web3ビジネスに取り組んでいくですね、課題と可能性ということで
設定させていただいております。
皆さんですね、本日お集まりいただきました皆様ご承知の通り、
日本を代表する大企業の方々、もしくは大企業をほぼメインとして
取引をされていらっしゃる会社様でいらっしゃいますけども、
まず大企業でですね、あるがゆえの利点、
例えば人がたくさんいるとかお金がたくさんあるとか
いろいろあると思いますけど、
そういったですね、大企業でWeb3ビジネスやっててよかったわ
みたいなところがもしありましたらですね、
ぜひ教えていただきたいと思います。
工藤さんお願いできましたでしょうか。
Hideaki Kudo
はい、ありがとうございます。
大企業のところで利点のところからという話かと思いますので、
ちょっとそのあたりからいきたいと思います。
今レーザーデジタルのところに私自身いますけれども、
野村ホールディングス側からも私このビジネスを見ておりまして、
過去5年はどちらかというと野村ホールディングスのところで
どういった形でデジタルアセットのビジネスを立ち上げるかということで
やってきたわけです。
大企業の場合、どちらかというと良いところ悪いところで言うと
だいたい悪いところの方が困ったことの方が多いので、
ちょっと良いところからとなるとなかなか難しいんですけれども、
例えばこのレーザーデジタルっていうのは野村の中では比較的
成功事例に今のところ近いのかなというふうに思っています。
これなぜかというとですね、ある程度のスケーラビリティを持って
いきなりこう入っていくということが現状できていると。
立ち上がってまだ2年も経ってない状況ではありますけれども、
4拠点立ち上げていますし、ライセンスもドバイで2つ取っております。
そういう意味ではスピード感をかなり出していけているかなと。
ただこれは通常の我々の野村のやり方ではおそらく無理だったということもありまして、
今回どういう形でやったかと言いますと、レーザーデジタル自身は
レーザーデジタルホールディングスという組織がございます。
これは野村ホールディングス直下にレーザーデジタルホールディングスを立て付けておりまして、
相当程度の裁量をですね、ここに渡しているというこういった状況でございます。
したがってですね、この中でコンプライアンス、リスクマネジメント、
ビジネスジャッジも当然ですけれども、もうある程度ですね、
ここでコントロールしながら進めていくという、こういった体制を持っております。
ですので、ここはですね、かなり良かったところかなというふうには思っております。
Kimihiro Mine
はい、ありがとうございます。じゃあ次に小野さんお願いできますでしょうか。
Akihiro Ono
ありがとうございます。
多分大量のお金でぶん殴るとかは他の皆さんがしゃべるので、ちょっと違う切り口を私はしゃべりますけど、
私と一緒にやっているこの部長とかでですね、やっぱり一つ信念があって、
大企業でやるからには平坦をしっかり作りたいと。
いざと、いざスケールさせるってなった時に、もう大量にそのリソースを突っ込めるような状態にしたいっていうことがありまして、
今その伏線を張ってるっていうところだと思います。
で、特に人っていう観点でちょっとお話ししたいんですけど、
大企業ってもうそれ自体が村とか町みたいな状態なんですけど、
改めて尋ね歩くとですね、なんかお前ビットコインはこんなところにおったんかみたいな人たちがいるんで、
その人たちをもうプンツ構えて連れてくるっていうのをですね、今やってきてるっていうところなんですけど、
村もよく探せばビットコイナーもいれば、他のクリプトに詳しい人もいるっていうところなので、
それって多分町の中で探すよりはよっぽど見つけやすいんで、
大企業の農夫、誰が何してるかとかみたいなのって、これ一つ利点かなっていうのは、
自分たちの今のステータスとかを見ると思うというところでございます。
Kimihiro Mine
はい、ありがとうございます。
Eiji Kobayashi
それから投資家であるとかがやっぱりやってよかったよねって言われるようなものを作ろうっていう、
そういう意識ですかね。
この2つが結構大切なんじゃないかなというふうに旗から見てて、
勝手なこと言って申し訳ないですけど思っております。
Kimihiro Mine
はい、ありがとうございます。
次に小田さんお願いできますでしょうか。
Genki Oda
はい、私さっきごと自己紹介のときに、
1年前大規模じゃなかったということをお伝えしたんですけども、
やっぱり圧倒的に感じることがですね、
自分たちの会社概要、これを初めに言わなくてもいいっていうこと、
これやっぱりすごい大きいなと思ってまして、
多分今日参加していらっしゃる方、大企業の方もいればスタートアップの方いらっしゃると思うんですけども、
多分スタートアップの方って一番初めて、
うちの会社はこういう会社ですって話をして、
多分そういうのを3回、4回ぐらい会社セミをやった上で、
初めてじゃあサービスって話になると思うんですよね。
だいたい自分の経験で言うと3回、4回話したんだけど、
全く触ってないってあったりとか、
3回、4回説明したんだけど、やっぱりお仕事は仕事できませんっていう、
そういうケースが4割ぐらいあったなと思ってまして、
それが大企業の場合ないっていうのは、
こんなに簡単なことがあるんだっていうのが、
僕自身本当にこの1年間経験してることなんで、
これはやっぱり本当に大企業だけいるとやっぱりこのことってわかんないと思うんですけども、
これが本当に最大の価値なんじゃないかなと思いますね。
Kimihiro Mine
はい、ありがとうございました。
ではですね、次、ここからがこのセッションの本番で、
実は皆さんに、私がお聞きしたかったし、皆さんがお伝えしていただきたいことなんですけど、
大企業であるがゆえのですね、課題っていろいろあると思います。
で、会場にいらっしゃる方々も、さっき小田さんおっしゃっていただきましたけども、
大企業の方々もいらっしゃるし、スタートアップの方々もいらっしゃると思います。
で、大企業の方々でいうと、例えばですね、Web3とか言っても上がわかってくれないとかですね、
人がつかない、予算が取れないとかですね、
いろいろいろいろ多分会社の、特に業種によって違うと思うんですけど、
あとオーナー経営者なのかサラリーマン経営者なのか、いろんなところで通し方の癖とかありますよね、
社内のお作法をどう通すかとかですね。
なんで、大企業になればなるほど、敵はうちにありっていうのが典型的な日本のサラリーマンなんで、
そこをどうやってWeb3とか、なんか海のものとも山のものともつかないものをですね、
どう突破するか、さっき小林さんもおっしゃってましたけども、
そこら辺の実施体験をぜひ語っていただきたいというのがあります。
あとは、スタートアップの方々がですね、例えば工藤さんのレーザーデジタルさん、
日本を代表する野村ホールズさん、野村証券さんのグループ会社さんでいらっしゃいますけど、
当然、セキュリティートークンとか、いわゆるWeb3のファイナンスに関して言うと、
野村さんに当然お話しに行きたいわけですよね、ほとんどのスタートアップさんは。
でも、どうしていいか分かんないと。そもそも誰も知らない、野村証券知り合いないし、
どっからどう連絡取ったらいいか分かんない、みたいなことも多分あると思います。
SBIさんとかもそうですよね。
で、オフィテージさんとかも関西電力の100パーセント小会社から、
いや、みんな知ってるんだけど、どうすればいいんだっけ、みたいなところが、
やっぱりスタートアップさんって結構多くがそういう悩みを持ってらっしゃいます。
大企業とのフックがないというところもあって、
じゃあ、こういうふうにすると、いや、我々実はオープンにしてますよ、
こういうふうに聞いてもらうといいんですよ、みたいなことを、
もろもろスタートアップとの連携の仕方とかを含めて、
そこをぜひ各社の皆さんに語っていただきたいと思います。
Kimihiro Mine
ぜひ、武藤さん、お願いいたします。
Hideaki Kudo
はい、承知しました。
ちょっと今、トピック的には多分広いかなと思いますので、
ちょっといくつかピックアップしていきたいと思います。
私自身はですね、ちょっとその前に行きますと、
このスタートアップサイドの見方といいますか、
ここはよく最近わかるようになりました。
といいますのも、レーザーデジタルジャパンのところでやってまして、
やはりレーザーというのもですね、
知名度は日本ですとほぼゼロかなというふうに思っております。
私がですね、実際電話をかけてもですね、
野村です、野村なんとかですって言うと、
はーいってなるんですけども、レーザーのって言った瞬間に、
は?みたいな、これ社内でもそうなんですね。
ですので、最近はもう時間もったいないので、
野村のレーザーです、みたいな言い方をしたりとかですね。
ですので、非常にその辺の、先ほど小田さんおっしゃられたようなところが
よくわかるというところであります。
まさに最初に皆さんおっしゃられていましたように、
こういったこの手の事業とか、外との協力、スタートアップとの協力、
あるいはその会社の中で立ち上げる事業含めて、
敵はうちにありというところであります。
これはもう本当に隅から隅まで全員敵ということは、
多分皆さんもご承知のところかなというふうには思います。
じゃあこれどうやって倒していくのかということで、
私たち自身もですね、お前を殺してきたかと、
お前を倒してきたかというのを毎日は言っているんですね。
そういう形で戦うわけですけれども、
基本的にはですね、やっぱり意思決定者のところに到達するというのは、
これも大事ですと。
つまりそこの近い人たちをしっかり握るということですね。
で、一つ間違ってはいけないのは、意思決定者というのは一人じゃないんですね、これは。
複数人いますということで、誰か一人がイエスと言えばいいという話ではありません。
野村の場合もそうですね。
ですので、この複数の要はコンセンサスを取れるような形にどう持っていくか。
となるとですね、一つは、やはり二つ三つありますね。
一つはやはり熱量に当てる。
非常に高い熱量を持った人が中と外、それぞれにいるという、これが多分まず大事。
二つ目は、わかりやすい、エッジのあるビジネスなりシナジーなり、
そういったところかなというふうに思います。
特にこのシナジーのところは、あればあるほど方法となりやすいところですね。
かつこれもわかりやすいという、そのビジネスがわかりやすいという、
これはその受け手側からの見せんですけれども、
ここをですね、とにかく掘っていくという、こういったところかなというふうに思います。
レーザーデジタルの場合は、これはもうクリプトのディーリングですと。
ディーリングは得意ですよねと。野村得意ですよねと。本業ですよねと。
こういった切り口で実は攻めていったということがありまして、
今に至るということで、こういったシナジーのところとか、熱量を当てるとか、
こういったところがですね、非常に大事かなというふうに思っています。
Kimihiro Mine
ちょっと小野さんにお伺いしたいんですけど、
オプテージさんですね、親会社さんが100%を株主して関西電力さんということで、
いわゆるクリプトとか証券とは違う業種の方なんですけど、
その親会社さんに対するリスク説明とか、
昨今のDMMさんの件とかあって、
おい大丈夫かこんなんでって、声は当然あると思うんですけど、
そういったのはどうやってクリアしてらっしゃるんでしょうか。
Akihiro Ono
まずは、これも大企業あるあるのかもしれないですけども、
Why usっていうところをみんな考えたいんです。
何で自分たちがやるのか。
自分たちのオリジンとかってらっしゃるときに何が関係あるのかっていうところなんですけど、
私たちのチームが一貫して言っているのはインフラなんですと。
上に乗っているユースケースとして金融とか今足元見えているのがあるんだけども、
これからその社会を変えていくインフラなんです。
ずっとインフラやってきたんだからインフラやるでしょっていう話で、
まずそれでも首根っこ捕まえてますっていうところ。
その上でもやっぱり金融っていうアーキテクチャみたいなところを、
自分たちのカルチャーに取り入れていかないといけないなっていうのは、
現場としては思うんで、
ここはちょっと徐々に浸透させていっているところで。
なのでまずはホワイヤスっていうところを語り切るっていうところかなと思っております。
Kimihiro Mine
はい、ありがとうございます。
じゃあ小林さん、次ですね。
小林さんの会社、いろんな大企業さんもですね、
SD発行されていらっしゃるので基本的には小さくない会社さん。
金融の会社さんだったり、例えばマリーさんみたいな、
金融じゃなかったりされますけど、
そういう会社さんにですね、いろんな営業されたりとか、
いろいろディスカッションされるときに、
どうやって攻略っていうか、
いろんなことを進めていらっしゃるのか、
ぜひ秘訣みたいなものがもしあれば教えていただきたいんですが。
Eiji Kobayashi
はい、先ほど申し上げましたように、
大企業っていってもいろいろあるんで、
やっぱり今実例が出ているケースっていうのは、
やっぱり比較的そういう意味で、
上も含めて理解ができている人たちだと思うんですね。
今我々が取り組んでいるのは、
その次のレイヤーにいる、
やっぱりそういう何らかの助けが必要な、
ところをどうやって攻めていくかって、
そういう話を結構やってるんですけども。
一言で言うと、
ディシジョンメーカーにやっぱり理解してもらうって、
さっき工藤さんおっしゃった通りなんですけども、
その過程ってやっぱり一発で何か説明して、
分かってもらえるほど明快でもないし、
そんな簡単でもないと思うんで、
やっぱりちょっとずつ慣らしていくっていう、
そういうのは結構重要かなと思っています。
多分ですね、ここにいらっしゃる皆様事務局というか、
実際にプロジェクトをドライブしている人は、
みんな分かってやってるけども、
その周りとか、上とか、
やっぱりちょっとずつ慣らしていかないといけない。
そういうところで、
やっぱり我々一緒にやっていくケースって結構ありまして、
我々やっぱりスタートアップなんで、
大企業とは違うカルチャーでやってますので、
そういうものをちょっとずつ出していって、
一緒にその作業をして、
社内で違和感をできるだけ取り除いていくっていう、
なんか非常にジャパニーズな感じなんですけど、
でもそういうのって結構重要かなと思って、
我々そういうの取り組んで、結構時間かけてやってます。
基本的にやっぱり、
大沢さんがお話したように、
テクノロジーのベースが完全に変わってますので、
そのベースでビジネスを作り直さなきゃいけないっていうことは、
多分上もちょっとはわかってると思うんですね。
だからそれをどうやって実現させるかっていう過程で、
我々のようなスタートアップで、
かつですね、外資系ですし、
我々基本的にグローバルでビジネスをどうやって勝ち抜いていくかって、
そういう視点でやってますので、
こういうちょっと異質なものをうまく使ってもらって、
社内での理解というかね、
お友達の輪を広げていくっていうのが、
すごく重要かなというふうに思っております。